お縫い子テルミー

お縫い子テルミー

429円 (税込)

2pt

依頼主の家に住み込み、服を仕立てる「流しのお縫い子」として生きる、テルミーこと照美。生まれ育った島をあとにして歌舞伎町を目指したのは十五歳のとき。彼女はそこで、女装の歌手・シナイちゃんに恋をする――。叶わぬ恋とともに生きる、自由な魂を描いた第129回芥川龍之介賞候補の表題作。アルバイトをして「ひと夏の経験」を買う小学五年生、小松君のとぼけた夏休みをつづる『ABARE・DAICO』収録。

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お縫い子テルミー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なんと気持ちのいい小説か。人は強いとか弱いとか、そんなことはまったく重要ではなくて、いることだけがすべてなのだと感じた作品。

    0
    2013年07月27日

    Posted by ブクログ

    テルミー、シナイちゃん。

    いい。

    昭和の感じ、
    テルミーの持つ諦めと強さとポジティブさの気持ちいいバランス、
    会話、
    シナイちゃんの突き抜け感、
    嫌なヤツが出て来ないところが好き。

    これからのテルミーも知りたい。
    読んでいて楽しかった。

    0
    2012年09月19日

    Posted by ブクログ

    15歳で歌舞伎町で働きながら、服を仕立てる「流しのお縫い子」をしているテルミー。
    飾りなく、リアルで、かわいいとゆう感覚からではないけど、すごく少女性の強い空気が充満していました。

    簡潔な文章なのに詳しく説明されるよりその部屋の空気も広さも
    臭いも伝わってきすぎて、時に息苦しく、時にとってもリラ

    0
    2012年09月11日

    Posted by ブクログ

    稀有な本。
    人生に立ち止まった時読みたくなります。
    まっすぐ ひたすらまっすぐ。

    作者の主人公を見守る目も温かい。
    物語の温度もすてき。

    0
    2011年12月28日

    Posted by ブクログ

    なんとなく好き!
    こういうふわふわした小説

    どっちも明るく楽しいお話ではないけれど
    それぞれの世界観がひしひしと伝わってきた
    テルミーも誠ニも前を向いているのが素敵
    清々しい気持ちになる

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    ABARE・DAICOが特に良かった。
    小学生のときの、友人と自分を比べて自信が無くなるかんじとか、周りの大人の言動をよく理解しきれなくて漠然と不安になるかんじとかを思い出した

    表題作「お縫い子テルミー」も、主人公の強さが好き

    0
    2021年07月17日

    Posted by ブクログ


    ABARE・DAIKOは友人に劣等感を感じながらも自分にも誇れる所を、と行動できる主人公が素敵。
    世間体とか劣等感とかそんなの気にしなくていいし、「他人の家でうんこしたっていい」んだと思えた。

    0
    2020年09月04日

    Posted by ブクログ

    お縫い子テルミー、ABARE・DAICOの2作で構成されている。

    お縫い子テルミーの感想を書かれている方が多いように見受けられますが、ABARE・DAICOの方が個人的に好きでした!

    恵まれない環境の中、劣等感を持って生きる12歳の誠二が成長していく様子が描かれている。
    エピソードが斬新で面白く

    0
    2020年06月13日

    Posted by ブクログ

    特に思うところも無いけれど、なんとなく好き。
    別に何も残さないけど、そこが良かった。
    個人的には、栗田さんの作品を、文学的な評価とか考える対象、みたいなものに分類してほしくないとさえ思った。

    0
    2018年02月18日

    Posted by ブクログ

    栗田有起月間3冊目。

    表題作「お縫い子テルミー」と「ABARE・DAICO」の2つの中篇。
    どちらも背景は『卵町』や『オテルモル』と異なり、ごく普通の現代の風景です。
    ただ「お縫い子・・」については、主人公の職業が流しのお縫い子(客の部屋に居候しながら服をしたてる)というのが変わっています。一方

    0
    2016年05月29日

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