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依頼主の家に住み込み、服を仕立てる「流しのお縫い子」として生きる、テルミーこと照美。生まれ育った島をあとにして歌舞伎町を目指したのは十五歳のとき。彼女はそこで、女装の歌手・シナイちゃんに恋をする――。叶わぬ恋とともに生きる、自由な魂を描いた第129回芥川龍之介賞候補の表題作。アルバイトをして「ひと夏の経験」を買う小学五年生、小松君のとぼけた夏休みをつづる『ABARE・DAICO』収録。
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Posted by ブクログ
なんと気持ちのいい小説か。人は強いとか弱いとか、そんなことはまったく重要ではなくて、いることだけがすべてなのだと感じた作品。
テルミー、シナイちゃん。 いい。 昭和の感じ、 テルミーの持つ諦めと強さとポジティブさの気持ちいいバランス、 会話、 シナイちゃんの突き抜け感、 嫌なヤツが出て来ないところが好き。 これからのテルミーも知りたい。 読んでいて楽しかった。
15歳で歌舞伎町で働きながら、服を仕立てる「流しのお縫い子」をしているテルミー。 飾りなく、リアルで、かわいいとゆう感覚からではないけど、すごく少女性の強い空気が充満していました。 簡潔な文章なのに詳しく説明されるよりその部屋の空気も広さも 臭いも伝わってきすぎて、時に息苦しく、時にとってもリラ...続きを読むックスした 静かな時間が流れてました。 創作の突き動かされる衝動に身を委ねていくファミレスでの場面は、 テルミーちゃんと一緒に高揚しました。 今後のテルミーちゃんが優しくて温かいココロの居場所を見つけて 大切な人と手を繋いでいて欲しいなと静かに祈った、 なんとも不思議な夕暮れの景色のような読後感でした。 表題テルミーともう1つ「ABARE DAICO」も収録されていて、 小学生の小松誠二くんの夏休みのお話。 テルミーは苦しかったけど、コマの夏休みは男子ーって感じで 軽快なテンポで楽しかった!!!でも、やっぱり栗田さんの文章は温度が涼しい。 不思議なネコのグーちゃんハーちゃん。ナゾの人酒井さん。 なんでもできて大人びてるけど、ピンポンうんこしちゃう、 やっぱり小学生男子なオッチン。小さな男子の冒険が楽しい1編でした。 酒井さんのキャラ大好きです。 いろんな人のくだらない枠なんてとっぱらって、これからも強くそして幸せになって欲しいです。
稀有な本。 人生に立ち止まった時読みたくなります。 まっすぐ ひたすらまっすぐ。 作者の主人公を見守る目も温かい。 物語の温度もすてき。
なんとなく好き! こういうふわふわした小説 どっちも明るく楽しいお話ではないけれど それぞれの世界観がひしひしと伝わってきた テルミーも誠ニも前を向いているのが素敵 清々しい気持ちになる
ABARE・DAICOが特に良かった。 小学生のときの、友人と自分を比べて自信が無くなるかんじとか、周りの大人の言動をよく理解しきれなくて漠然と不安になるかんじとかを思い出した 表題作「お縫い子テルミー」も、主人公の強さが好き
ABARE・DAIKOは友人に劣等感を感じながらも自分にも誇れる所を、と行動できる主人公が素敵。 世間体とか劣等感とかそんなの気にしなくていいし、「他人の家でうんこしたっていい」んだと思えた。
お縫い子テルミー、ABARE・DAICOの2作で構成されている。 お縫い子テルミーの感想を書かれている方が多いように見受けられますが、ABARE・DAICOの方が個人的に好きでした! 恵まれない環境の中、劣等感を持って生きる12歳の誠二が成長していく様子が描かれている。 エピソードが斬新で面白く...続きを読む、様々な経験を通して強く逞しくなっていく姿に感動した!
特に思うところも無いけれど、なんとなく好き。 別に何も残さないけど、そこが良かった。 個人的には、栗田さんの作品を、文学的な評価とか考える対象、みたいなものに分類してほしくないとさえ思った。
栗田有起月間3冊目。 表題作「お縫い子テルミー」と「ABARE・DAICO」の2つの中篇。 どちらも背景は『卵町』や『オテルモル』と異なり、ごく普通の現代の風景です。 ただ「お縫い子・・」については、主人公の職業が流しのお縫い子(客の部屋に居候しながら服をしたてる)というのが変わっています。一方 ...続きを読む「ABARE」の方は小学5年生の少年を主人公にした物語で、これはごく普通の現代小説と言って差し支えないと思います。 どちらの主人公もキッパリしていて、でも毅然というほどでもなく。なんだか共感できます。 しかし、この心地よさは何なんでしょうね。 ===================== 11-123 2011/11/23 ☆☆☆☆☆ 前回とちょっと感想が変わりました。「お縫い子テルミー」の方が良い。 「ABARE・DAICO」は現実に在りそうな話ですが「テルミー」は不思議な世界です。 何処からこんな発想を湧くのか、「オテル モル」もそうですが、栗田さんは現実と少しズレた不思議な世界を作り出します。その中で、何かを声高に語ろうとしている訳でも無さそうです。ただ純粋にちょっと不思議な世界を生み出して、その中に浸ることで楽しんでいる。そういう意味では梨木さんの「家守奇譚」に近い気もします。 素直に物語を読む喜びを感じさせてくれる本です。 ===================== 07-044 2007/05/18 ☆☆☆☆ 何処から生まれるものなのか良く判りませんが、何か独自の雰囲気を持った作家さんですね。ひょっとしたら主人公の潔さみたいなものかもしれませんが。 「お縫い子テルミー」も良いのですが、個人的には「ABARE・DAICO」の方が好きです。主人公が生き生きとしていて、ユーモアも有って。まあ、主人公が少年のせいで感情移入しやすいというところもあるのでしょうが。 目立つ作品ではないかもしれませんが、力のある作家さんだと思います。
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