そこへ行くな

そこへ行くな

638円 (税込)

3pt

【第6回中央公論文芸賞受賞作】一緒に暮らす純一郎さんは、やさしい人だ。出張が多くて不在がちだけれど、一人息子の太郎をよく可愛がっている。じゅうぶんに幸せな親子三人の暮らしに、ある日「川野純一郎の本当のことを教えます」と告げる女から電話が舞い込み――(「遊園地」)。行ってはならない、見てはならない「真実」に引き寄せられ、平穏な日常から足を踏み外す男女を描いた七つの物語。

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そこへ行くな のユーザーレビュー

3.5
Rated 3.5 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    人生は、自分が主役だと信じて疑わない方がラクなのだろう。不安と期待で覗いたパラレルワールド、「そこ」で立ちすくむ人々の姿が描かれて、緊張を強いられる短編集。
    世界がふわりと回転する「病院」の清々しさに救われる。
    龍くんは素敵な一人前の男だと思う。

    0
    2014年09月20日

    Posted by ブクログ

    タイトルの意味がわかるまで数話かかった。

    どの話も、読みながらこの結末を知りたくないなって思わせるのは筆者の力なんだろうか。モヤモヤするけど、そういうことなんだろうと。

    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

    井上荒野作品、初読。
    短編7話でどれも読みやすいけど、ほとんどの終わり方が、え?ってところで終わってしまうのはなんだか少しモヤモヤして気持ち悪い。けど、それが癖になりそうなモヤモヤ感でもあったりする?
    「遊園地」と「病院」が個人的には好きでした。

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    第六回中央公論文芸賞受賞作。
    場所がタイトルになっている、七編の短編集。
    賞を受賞されているということで、手に取りましたが、期待が少し外れました。

    「遊園地」は三人も女性がいる男性。うちの二人には実子がいて籍を入れているのは一人。スマートで優しそうな普通っぽい人なのに、「アフリカに出張なんだ」と言

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    2019年09月25日

    Posted by ブクログ

    人には言えない秘密を抱えた男女を描いた短編集。
    そんなに過激ではないし、登場人物の関係が複雑な感じでもない。でも表現力なんだろうか、心に響く作品もあった。
    最後の病院という作品だけは異色。でもこれが個人的には一番良かった。生と死、都市と僻地。成長することは、誰かと別れることなのだ。

    0
    2018年04月22日

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