あたしたち、海へ(新潮文庫)

あたしたち、海へ(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

有夢と瑤子と海は、いつも好きなアーティストの話で盛り上がる親友同士。しかし私立女子中学校に進学後、関係が一変する。クラスを仕切る女子に反発した海に対し、報復のいじめが始まったのだ。有夢と瑤子も次第に抗いきれなくなり――。海の母親、担任ら、大人の視点からも浮かび上がる理不尽な社会の「仕組み」。心を削る暴力の輪に組み込まれ、もがく全ての人に、一筋の光を照らす長編小説。(解説・鴻巣友季子)

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あたしたち、海へ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月08日

    過去と今の自分に繰り返し向き合わされた一冊

    物語に出てくるルエカとその取り巻き、そしてターゲットにされる子達。読みながら幼い頃の記憶がまざまざと蘇った。同じシチュエーションが自分にもあったと。ルエカのようにリーダーではないが、あるときは取り巻き側、ある時はターゲットとされる側だったと。今の自分の環...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月09日

    読み終えて、『あたしたち、ペルーへ』じゃないのかぁ……と思いました。それほど、「ペルー」が何度も出てきました。
    ……まぁ、「ペルーへ」ってタイトルだったら、手に取らなかったかもしれません。

    いじめの傍観者あるいは加担者からの目線だけかと思っていたら、親側、先生側、いじめている側、いろんな人の目線で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月21日

    女子中学生の間に起こる執拗ないじめ。その構造を微細に描く。
    この世に人間の形をした悪魔のようなものは存在する。それを受け入れなければ、いじめはなくならないだろうな。

    優しい人は、話せばわかるはずだとか、そもそも性善説を信じているので、悪魔には対抗できない。悪魔は人の弱みを握ることに天才的な才能を持...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月25日

    女子中学生のいじめについて、当事者だけではなく、関係者の目線でも描かれている。
    じわじわ追い詰めるところ、追い詰められるとこは読んでいて苦しくなる。
    いじめられている側の娘たちが、希望を持ち始めたところで終わったのは良かった。何とかしようと、一緒に戦ってくれる大人がいるのといないのでは、全然違うだろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月08日

    中学からの仲良し三人組が私立女子高でいじめに巻き込まれた。発端は三人のうちのひとりが、正義感から女王様気取りのクラスメイトに反発反抗した。女王様は仲間を募って巧みにいじめてきて、その生徒は転校を余儀なくされる。残った二人はかばいきれず、忸怩たる思い、おまけに身代わりのようにしていじめられるのだった。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月15日

    いじめっていつの時代も存在する厄介なもの。
    ましてや今はスマホがそれを助長する。
    しかし、使い方によっては救いにもなる。

    クラスの中では弱いのに、有夢と瑤子と海の関係がこんなにもしっかりとしてて良かった。

    波多野さんの考え方が素敵!

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    女子中学校の親友同士の3人組。
    ひとりがあることをきっかけにいじめられ、ふたりはいじめられないために加担させられ‥
    2人の女の子を中心に、周りの家族やいじめる生徒側の視点から物語は進みます。

    うう、苦しい。
    理不尽の一言に尽きる‥でもいじめをなくすのは本当に難しいと改めて思う。

    相談してくれたら...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年10月01日

    メインは女子校で起きてるいじめだったが、その周辺で起きている様々な人間関係も時々混ざり、どの話も読んでいて辛かった。現実でもニュースを見て、人間の醜さに人間でいることが辛くなる。人それぞれ他人には理解されない生きづらさを感じながらも必死に生きているんだなあ、と泣きそうになった。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年09月12日

    ああはなりたくないと言う不安からしている。
    波多野さんかっこいいと思った。
    子供への関わり方は同じではなくてそれぞれ違うのだと感じた。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年01月19日

    いじめの描写がとてもリアルです。
    カースト上位の子がそれとなくみんなから孤立させようとするところとか
    結局、何も問題は解決していないし、誰も助けてはくれないという結末…

    逃げることも一つの正解だし、波多野さんのように無視を決め込む、というのも一つの正解だと思う
    ただ、確かなことは誰かに助けてもらう...続きを読む

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