abさんご

abさんご

942円 (税込)

4pt

「途方もないものを読ませていただいた」──蓮實重彦・東大元総長の絶賛を浴びて早稲田文学新人賞を受賞した本作は、75歳の著者デビュー作。昭和の知的な家庭に生まれたひとりの幼子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語である。半世紀以上ひたむきに文学と向き合い、全文横書き、「固有名詞」や「かぎかっこ」「カタカナ」を一切使わない、日本語の限界に挑む超実験小説を完成させた。第148回芥川賞受賞作。小説集『abさんご』より表題作のみ収録。

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abさんご のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    爆裂に読みづらいけどきっとすげえ名作に違いない!
    だって芥川賞だぜ!?
    って思いながら読んだけど意味がほとんど頭の中に入ってこない!
    もうすごいな!
    ははは…本当に同じ日本語かよ…表題作もそうだけど、収録されている普通の文体の方もなかなか強者で、私ただ文章の美しさに見惚れていたのであった。

    ただこ

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    正直、読むのはかなり苦痛だった。読みにくいし、ストーリーも面白くないと思った。
    それでも、他にない文体を持つ小説という一点で芥川賞受賞、そして後世に残すべき作品であると思う。こういう書き方があるのか、という驚きがある。

    0
    2022年01月19日

    Posted by ブクログ

    みるく色のそらと,みるく色のうみのあわいで,はい色をしたにほんごが,きまぐれにたゆたっていました.
    このそらはきおくで,このうみはゆめなのかもしれませんでした.だから彼女が,彼女だけが,みるく色にゆびをひたし,まどろむにほんごをすくい出すことができました.すくい出したにほんごを,(彼女にとって)ふさ

    0
    2018年07月08日

    Posted by ブクログ

     芥川賞受賞作である「abさんご」と著者が二十六歳の時のデビュー作、他に二編の合計四編の短編が「リヴァーシブル形式」で掲載されている。
    「リヴァーシブル形式」がどういうものかは、本屋さんで手に取って確認してください。

     まずデビュー作である「毬」。
     そしてその「毬」と同じ少女が主人公である「

    0
    2018年01月06日

    Posted by ブクログ

    雑誌で出たときに読んでたけど、単行本買って再読。早稲田文学7での対談読んでからの再読だから、前よりも多くの言葉に良い意味でのひっかかりを感じることができた。あの時間の遠近感が、自分が子供だったころの懐かしい諸々(もちろん負の感情も)を思い出させてくれる要因かも。人が嫌いで興味が薄く、物ばかり書いてい

    0
    2014年03月17日

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