癌だましい

癌だましい

513円 (税込)

2pt

4.0

生きることは食べること――治療を一切受けず、食べる欲求だけで病気に立向かう主人公の壮絶な生き方。自ら末期癌と闘いつつ、最期まで創作を続けた著者の作品集。第112回(2011年)文學界新人賞受賞作。食道癌を患う中年女性の食への執着を壮絶に描いた表題作と、受賞後に自ら癌で死去する直前まで推敲していた絶筆「癌ふるい」を収録。凄まじいエネルギーが読む者を圧倒する、新たなる闘病小説の誕生。

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癌だましい のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年01月01日

    魂を込めて、自分とそれを滅しようとする癌に向き合う小説。二文字で表せば壮絶だが、正岡子規を髣髴とさせる食への思い。
    人は必ず死ぬもの。
    ということは頭でわかっていても、そこへ向かう葛藤はいかばかりか?
    そんなことを考えさせてくれる。

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