楊令伝 十二 九天の章

楊令伝 十二 九天の章

555円 (税込)

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金国内での政争を粘罕が制し、漢人を推戴した傀儡国家・斉が中原に建国された。李富が操る南宋では、趙構が『抗金』の檄を飛ばし、皇太子にしんを冊立する。一方、梁山泊は西域との交易を順調に続け、さらに富を増やし始めていた。だが、李媛と李英の姉弟が護衛する梁山泊の商隊が、突如、金軍に襲われる。急襲を知らせるため、王定六は梁山泊へ向けて疾風の如く駈け抜ける。楊令伝、火急の第十二巻。

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1~15件目 / 15件
  • 楊令伝 一 玄旗の章
    550円 (税込)
    梁山泊陥落から三年。「替天行道」の旗を胸に秘めた同志たちは全土に散って、再起の秋を待っていた。史進、呼延灼、張清は叛徒として局地戦を続け、李俊は太湖の周りに船団を組織して威をはっていた。燕青率いる闇塩の道、戴宗率いる通信の網はいまだ健在。加えて、呉用は梁山泊の底から、軍資金となる銀塊をひきあげさせた。いっぽう、官の闇の組織、青蓮寺の梁山泊の残党狩りは熾烈を極めた。しかし、ついに、元梁山泊勢の希望の星、青面獣・楊志の遺児、楊令が、帰還した。
  • 楊令伝 二 辺烽の章
    550円 (税込)
    戦火から生き延びた呉用は、梁山泊の生き残りを組織しつつ、南方で勢力を増し叛乱を企図する方臘の配下に偽名を使って潜入する。少年・岳飛は山賊掃討戦のさなか、童貫元帥と出会う。幻王を名乗る楊令は、公孫勝、武松、燕青らの懇願によって、ついに女真の地より戻って、呉用と対面する。そして、宋国打倒はするが、建国の意思はなし、と言明。旧梁山泊と楊令の戦略、考え方の違いが浮き彫りとなる。その間に宋金同盟による遼への侵略と、方臘の蜂起の時期が刻々とせまっていた。
  • 楊令伝 三 盤紆の章
    550円 (税込)
    楊令は、幻王として金軍を率いながら、梁山泊の重装備部隊とも連携し、遼に侵攻した。呉用が潜入する江南では方臘の叛乱が拡大し、宋地方軍に大きな痛手を与えている。一方で聞煥章は、帝の悲願の地である燕雲十六州に、ある野望を抱いていた。ついに宋禁軍に出動の命令が下り、童貫は岳飛を伴い江南へ出陣する。宋、遼、金国、方臘と入り乱れての闘いの火蓋が切られた。楊令伝、擾乱の第三巻。
  • 楊令伝 四 雷霆の章
    550円 (税込)
    楊令を頭領に迎えた梁山泊は新たな寨に替天旗を掲げ、兵力を結集させていく。禁軍の趙安は、金国との海上の盟により燕京攻略に向けて北進し、耶律大石ら燕国建国の夢を賭した旧遼軍と対峙した。一方、方臘は、精強な軍と信徒の圧倒的な数の力で江南を席巻する。南下した童貫が、ついに反乱鎮圧に動き始めた。信徒の熱狂渦巻く中、呉用は方臘の軍師として、童貫軍を迎え撃つ。楊令伝、熱戦の第四巻。
  • 楊令伝 五 猩紅の章
    550円 (税込)
    推戴した皇帝が暗殺され、聞煥章の燕国建国の野望は半ばにして潰えた。燕軍は瓦解し、北の戦線は終熄する。梁山泊軍は、楊令の作戦によって河水沿いの地域を一気に制圧した。一方、江南では宋軍による方臘信徒の殺戮が凄惨を極めている。しかし度人の声はなお熄まず、呉用は決死の覚悟で勝利のための秘策を練る。方臘自らが前線に立ち、ついに童貫軍との最後の決戦が始まった。楊令伝、狂瀾の第五巻。
  • 楊令伝 六 徂征の章
    550円 (税込)
    南北の動乱が終息し、呉用は江南から救出された。金国では阿骨打が亡き後に呉乞買が即位し、国の体制を整えつつある。梁山泊は、制圧した地域を守りながら、来るべき宋禁軍との全面対決に向けて戦力を蓄えていた。候真は、黒騎兵を抜けて新たな任務に就く。一方、扈三娘は息子たちが消えたという報せを受けて洞宮山へ駆けつけるが、聞煥章の劣情渦巻く奸計に陥ってしまう。楊令伝、風雲の第六巻。
  • 楊令伝 七 驍騰の章
    550円 (税込)
    童貫率いる宋禁軍が、ついに梁山泊討伐に出動した。開封府では、燕青と侯真が、不穏な動きを見せる青蓮寺の妓館を探っている。梁山泊は楊令を中心に結束を強め、童貫を迎え撃つ準備をかためた。張平は黒騎兵を離れ、新たに編成した青騎兵を率いる。花飛麟軍が、宋禁軍の先鋒・岳飛軍と激突し、史進遊撃隊に入った呼延灼の息子、穆凌は、趙安の首を狙って疾駆する。楊令伝、白熱の第七巻。
  • 楊令伝 八 箭激の章
    550円 (税込)
    激戦が続き、童貫軍がゆっくりと梁山泊内に進軍した。岳飛は先行して棗強を奪取する。楊令は新たな軍の配置を命じ、呼延灼の軍は息子の呼延凌が引き継いだ。扈三娘軍には花飛麟が援護に入り、劉光世、張俊軍とぶつかり合う。雨の降りしきる戦場で、花飛麟は扈三娘への恋情を露にした。一方、金国は対宋開戦でまとまり、唐昇を先鋒に、完顔成、撻懶、斡離不が南下を始める。楊令伝、悲闘の第八巻。
  • 楊令伝 九 遥光の章
    550円 (税込)
    歴戦の同志を失いながらも、梁山泊軍は、童貫軍と全軍あげてのぶつかり合いを続けている。乱戦の中、戦場の中央に陣取る郭盛軍は少しずつ前進を始めた。童貫は『幻』の旗に向かい、岳飛は楊令軍を止めるべく疾駆する。一方、金軍は宋領深く南下し、青蓮寺は北の大商人たちの財産接収を始めていた。歴史が大きく動こうとするなか、ついに楊令と童貫とが戦場で邂逅する。楊令伝、圧巻の第九巻。
  • 楊令伝 十 坡陀の章
    555円 (税込)
    宿敵・童貫を討ち、梁山泊は宋禁軍との闘いを終える。戦勝後に頭領の楊令が目指したのは、交易によって富む、小さく豊かな国の姿だった。その実現のため、梁山泊は、日本と遙か西域とを結ぶ交易路を開拓する。一方、金軍はついに開封府を陥して、宋王朝の廃止を宣言した。だがその時、李富は青蓮寺の拠点を江南に移し、李師師とともに新国家誕生に向けて動き始めていた。楊令伝、混迷の第十巻。
  • 楊令伝 十一 傾暉の章
    555円 (税込)
    梁山泊は、国としてのかたちを整えていく。西域への交易路開拓のため、韓成は西夏に遣わされる。楊令自ら護衛する最初の商隊が、西域へと出発した。兀朮らが率いる金軍は、南宋の帝となった趙構を討つために旧宋領への侵攻を続ける。劉光世は趙構を守って江南を転戦するが、一方で、岳飛と張俊は趙構の召集に応じることなく、それぞれが独立勢力として中原に立っていた。楊令伝、乱世の第十一巻。
  • 楊令伝 十二 九天の章
    555円 (税込)
    金国内での政争を粘罕が制し、漢人を推戴した傀儡国家・斉が中原に建国された。李富が操る南宋では、趙構が『抗金』の檄を飛ばし、皇太子にしんを冊立する。一方、梁山泊は西域との交易を順調に続け、さらに富を増やし始めていた。だが、李媛と李英の姉弟が護衛する梁山泊の商隊が、突如、金軍に襲われる。急襲を知らせるため、王定六は梁山泊へ向けて疾風の如く駈け抜ける。楊令伝、火急の第十二巻。
  • 楊令伝 十三 青冥の章
    555円 (税込)
    楊令率いる梁山泊は北京大名府を占領し、自由市場を開く。だが、同志の中からは、天下を取るべきだという声も上がり始めていた。金国の傀儡国家・斉は、扈成が宰相となり、都を開封府へと移して勢力を拡げる。北京大名府を離れた張俊は、扈成と結んで斉軍に加わった。一方、金国は、中原の岳飛を討つべく、蕭珪材軍を出動させた。蕭珪材は護国の剣を佩き、戦場へと向かう。楊令伝、相克の第十三巻。
  • 楊令伝 十四 星歳の章
    555円 (税込)
    梁山泊軍を出奔した李英の行方を追って、姉の李媛も姿を消した。侯真は致死軍を率いて、二人の捜索に向かう。だが、開封府でこせいと面会した李英は斉の将軍となり、岳家軍との戦に出陣した。一方、楊令らは、赫元の尋問によって、南宋皇太子出生の秘密を知る。やがて中原一帯には自由市場が立ち、梁山泊が支配する物流の勢いは、ついに南宋にまで広がろうとしていた。楊令伝、怒濤の第十四巻。
  • 楊令伝 十五 天穹の章
    555円 (税込)
    新しい国の実現を賭けて、梁山泊軍は南宋軍と最後の闘いを続ける。宣賛は、自由市場を認めるよう金国と交渉を始めた。やがて自由市場は江南を席巻し、物流を握る梁山泊の勝利は目前と見えた。だが、百年に一度の大洪水が、梁山泊を襲う。数多(あまた)の同志の死を胸に秘め、楊令は吹毛剣を手に、敵将・岳飛の前に立つ。混迷の時代に、己の志を貫いた漢たちはどう生き、闘ったのか。楊令伝、夢幻の最終巻。

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楊令伝 十二 九天の章 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年09月19日

    梁山泊、金、南宋、斉、西遼。
    様々な国が乱立し、それぞれの思惑が絡み合い、交易によって富み、民の暮らしも安定してきた梁山泊も平穏なままではいられない。
    そんな中、本巻では楊令が衝撃の言葉を口にする。
    わかってはいたものの、改めて口に出されるとやはり驚き、梁山泊への、そして替天行道の志に対する彼の思い...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月24日

    巨大な宋国が倒れて、定石通り群雄が割拠し、それぞれの小国家が形を成してきた。いよいよこれから、それぞれがしのぎを削って戦い合う、といった段階か。梁山泊の行末も気になる。
    でも今回のハイライトは、何といってもホーキョクの最期の場面。最初の登場からインパクトは強くて(ネガティブな意味で)、“こんな奴が1...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月13日

    南宋の国からが出現し、金、斉、南宋、梁山泊、張俊、岳飛がそれぞれの駆け引きがある。

    王定六と鮑旭の誇り高き最期が印象的であった。
    李媛のこだわりが強すぎて、杜興が死をもって黙らせる。

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    Posted by ブクログ 2021年06月29日

    4.0

    大将軍とは言えないけど、記憶に残る場面を多く残してきた鮑旭。北方水滸シリーズを貸してくれた先輩が彼を好んでたけど、納得しかできない。
    俺が張俊の立場なら「大将軍の影に隠れた一将軍がここまで魅力的なのヤバすぎ。俺もこの好漢たちと共に戦いたい。」って言って禁軍の旗を投げ飛ばすね。

    0

    Posted by ブクログ 2017年12月13日

    「水滸伝」からのベテラン勢が何人も散っていく第十二巻。
    命の限り駆け続けた王定六、自裁することで問題にけりをつける杜興、死してなお闘い続け敵の心までも揺さぶった鮑旭。
    世代交代が進みスマートな印象になった梁山泊だが、やはり修羅場をくぐり抜けてきた男たちの凄味や底力は泥臭いが胸にくるものがある。
    個人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年09月16日

    ちょっと小康状態になって、まったりとした展開が続いておりますが、梁山泊、金、南宋、西夏、斉、耶律大石の国と気づけば6つの国に分かれ、それに張俊と岳飛の元宋禁軍独立軍という、かなり複雑な図式になってきましたが、この後、どのような国や軍の結びつきや対決の展開を見せていくのかが注目です!

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月15日

    梁山泊が安定してしまうと、途端に不安を覚えるのは何故だろう。
    楊令は安い税で小さく豊かな国を作ろうと苦心しているけれど、
    なかなか理想の姿が見えてこない。

    「水滸伝」から沢山の漢達が、志のもとに命を落としていった。
    彼らの死をどうか無駄にしないで欲しいです。

    古参の同志達が退場してしまうのは、
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月17日

    金国が傀儡を立て、斉という国を建てた。南では、南宋が形をなし、旧宗と同じような統治が始まった。独立した形を取り続けている岳飛軍、張俊軍。交易で富を蓄えている梁山泊に、西で統一した耶律大石。さらに混迷を極める。でも、期は熟した感じがあり、国同士の争いが激しくなりそうな予感。

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月09日

    梁山泊も世代交代が徐々に進んでいく。
    梁山泊が豊かになるにつれ、内外で不安定要素が増えてくる。
    さあどうする、楊令。
    梁山泊は、替天行道の理念は、どうなっていくのか?

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月09日

    「何もかも、『替天行道』が悪いのじゃよ、宣賛」
    「おかしなことを、言われますね」
    「いや、悪い。悪いということにしておこう。宋江殿はあれに、新しい国を作る夢まで書かれてしまった」
    杜興の言葉に、冗談を言っている響きはなかった。
    「腐敗した権力を倒すべし。それだけが書かれていたら、宋を倒して、梁山...続きを読む

    0

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