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Posted by ブクログ
宇江佐真理の書くキャラクターはどうしてこんなにも魅力的で、そして哀しいのでしょう。「あやめ横丁の人々」で惹きこまれてから、久々に著者の作品を読みましたが、ストーリー運びも素晴らしいのですが、やはりキャラクターがハンパ無くいいのです。
主役の廻り髪結いの伊三次、彼のいい女の文吉、伊三次の主不破。
三人ともそれぞれ人としていろいろな過去があり、それでも今の環境を精一杯、真摯に「生きて」いる。
それをいろいろな出来事と共にサラッと明らかにしていく著者の手腕には、本当に魂鷲掴みされる状態です。
このシリーズはまだまだあるみたいなので、これからお楽しみが待ってると思うとうれしいです。
Posted by ブクログ
人から1巻もらった。
ら。
現在進行形で続いてる息の長いシリーズものだった。
うそん。
現状12巻まで出てる。
文庫化されてんのは10巻まで。
なんでまだ10巻までしか読んでないけどとりあえず。
一話完結の人情捕り物。
著者が女性ってのもあって
「御宿かわせみ」シリーズとちょっと似たイメージ。
でも中味は真逆に近い設定かも。
主人公がヒーローじゃなくて、
身分が低く、いまいち冴えない普通の男。
で、
一話一話が割としっかり書いてあって、
かわせみシリーズよりも、ややじっとりと生臭く、
主人公達の設定と相まって、より庶民の暮らしな感じ。
長い間続くマンネリ防止の為に
たまにオカルティックなとんでも話とか出てきたり、
1巻につき登場人物達が1歳年をとる面白い設定だったり、
子供達の世代がだんだん主人公になってきたりと
いろいろ工夫してる感じが目につく。
なんで、
マンネリをむしろ愛したいタイプの時代ものが好きな人は
ちょいちょい癇にさわるかも。
逆に、
物語の大きな流れのうねりが大きいので、
飽きずに読んでられる気もする。
16年続いてて、かつ、現在進行形だし、
著者が書けるまで書き続けると言ってるので、
かわせみシリーズと同じく、
全部読める頃にはきっと自分もいい年だろうと苦笑い。
続編を楽しみに待ってます。
Posted by ブクログ
いいですねえ。どうもこのシリーズ文庫化されているのはこれだけみたいで、思わずハードカヴァーの奥付を本屋で確認して次がいつ文庫化しそうか計算してしまう。
同心の不破の手先を商売のかたわらにつとめる髪結いの伊三次と、深川芸者のお文の濃い模様をおりまぜながらの捕物帖。<余話>であるのは、伊三次が捕物をするわけではないからかな?とにかく、なんというかどの話も艶めいていてよいですね。
「幻の声」表題作。女性心理かくも不可解なり。男などには解せぬものなり。
「赤い闇」何を信じるかというのはとても難しい。人はときに信じたいことを信じるのだろう……。だとすれば、信じたくないことは信じない、そういうことか?
「星の降る夜」どうも、登場人物のだれにとっても辛い話ではある。とりわけ不破の妻のいなみの身の上話などは……。九両三分二朱か……。それでも人の世は捨てたものでもあるまいよ。
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