きつねのはなし

きつねのはなし

605円 (税込)

3pt

「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。

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きつねのはなし のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    京都に抱く幻想が詰まってる。
    こういう不思議で少しぞっとするような、静かな世界観を京都に求めている。。
    古風な世界観をキレイな現代の文章で出せるって本当にすごいなぁと思います。

    自分の中であれこれ考察する楽しみもある。とても良い。

    0
    2023年03月19日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    それぞれのお話が繋がっているようで繋がっていないような不思議さも良かったし、それぞれのお話が狐に化かされたような話だった。

    0
    2023年02月26日

    Posted by ブクログ

    脅かし要素のないじわじわ来る日本のホラーを感じられます。
    読んでいるだけでゾワゾワと鳥肌が立つ感覚がします。
    森見さんの作品は他にも読んだことがありますが、随一お気に入りです。

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    デビュー当時の作品から読み始めて、これはまた、少し違った魅力ですね。
    柳田國男、読み直したくなりました。

    0
    2024年04月18日

    Posted by ブクログ

    不気味だった。
    特に最初のきつねのはなしは、うんと不気味だった。不思議なことも沢山ある。
    4つの話全てに繋がりがあるので、そこから考察をすすめるのが良さそうだ。
    にしても先輩は、どこまでが現実だったのだろうか。彼の話すことは出鱈目でも話の登場人物は確かに存在していた。
    また話は変わるが、この小説の女

    0
    2024年03月29日

    Posted by ブクログ

    モヤモヤっとして、なんだったんだ今のは?
    きつねに化かされたのか?という気分にされる。
    小説が現実に侵食していくような感覚になった

    0
    2023年10月27日

    Posted by ブクログ

    夜行をもっと和風にしたかんじ。狐につままれたような、防空壕にゆっくり降りていて次第に体が冷えていくような、気味が悪い話。森見さん独特のあの文体ではないので、広く読みやすい一冊と思う。(森見さんの文体は好きだが、癖が強くて読み終わるまでに一日以上かかるが、本書は普通なので一日で読めた)
    イットとか貞子

    0
    2023年06月18日

    Posted by ブクログ

    いつもの森見登美彦節は少し鳴りを潜めるがクセはある。怪談も書けるんですね、読者に委ねる部分というか、考えて繋げる部分がある。面白かった。再読するときっと再発見があると思う。二度読み確定。

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

    いつものごとく京都を舞台にし、現実と幻想の間を行ったり来たりと言う感じなのですが、異なるのは他の作品よりも暗いこと。

    ふっと気づくと暗闇が迫ってる感じ。
    結局、得体の知れないものはなんだったのか。
    芳蓮堂は何者なのか。
    4つの話は同じ世界線なのか。

    煙に巻かれたようなお話たちでした。

    0
    2023年04月09日

    Posted by ブクログ

    読んでなかった森見シリーズ第2弾。
    何か得体の知れないものが、ずっと流れてる。胴の長いケモノと芳蓮堂という古道具屋が共通だけど、答えはない。吉田神社、荒神橋を始め、馴染みの土地の風景を思い浮かべながら読んだ。

    0
    2023年02月23日

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