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世の中すべてが大きく転換する無常のさまを直に見つつ、混迷の中を生きた長明が書き記した日本古典の傑作『方丈記』。原文も通釈も総ルビ付きだから、この美しい文体が誰にでもすらすら読める。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
災害文学の授業ネタとして、初心者用のこのシリーズを読みました。現代語訳、解説を読んで長明の無常観を深められた気がします。後世に影響を与えた和漢混淆を音読しようと思います。
好きです 鴨長明の飄々とした語り口。 だけど彼もいろいろ大変だったようですね 人生の辛酸を味わってこそ描ける、水のように柔く濁りのない文体なのでしょうか ゆく川の流れは…
時代こそ違うが、同じ人間、思考する内容感じる内容は現代人と変わらず、驚くほどに共感できる。 1000年前と比べて間違いなく文明は発達しているものの、自然災害を前にすれば今も人間は無力である。 また、見栄や虚勢に左右され疲弊する様も同様である。 自分はどのように生きるのか、生きるべきか、現代人の我々に...続きを読むも問いかけられる。 ビギナーズ・クラシックの名前通り、現代語訳、解説は非常に読みやすかったです。別の版の方丈記もいずれ読みたくなりました。
自然の力の前では人間なんて無力なものです.大震災を受けて痛感しました.鴨長明はたくさんの震災を受けて,無常観に目覚めます.震災後のこんな時だから,これからのライフスタイルを構築する上で何かの足しにならないかと方丈記を手に取りました. 贅沢に慣れ切ってしまっていて,ちょっと停電になっただけでも不便で...続きを読む仕方がない.震災後の電力不足の時代にいかに生きるか,考え直すきっかけになる本です.
古典というと敷居が高いような気がしていましたが、このビギナーズ・クラシックシリーズは読んだ方のレビュをみるとなかなか評判が良かったので読んでみました。 現代語訳、解説をよむとそれなりにわかり、古典が身近に感じ楽しく読めました。 このシリーズのほかの作品も読んでみたくなりました。
「冬は雪をあはれぶ。積もり消ゆるさま、罪障にたとへつべし。」p.120 どこかに出典がありそうでもありますが、この例えは好きです。 罪は自然に消えず、行動で雪ぐしかないという固定観念があったのですが、雪に例えるなら時間と共に消えてしまうものになります。 それは方丈の庵での生活の清々しさが洗い流してく...続きを読むれるからということなのでしょう。 鴨長明の方丈自慢について解説文は批判的ですが、私としては鴨長明に憧れてしまうので、大目に見て欲しいですね。 ビギナーズクラシックスは大抵抜粋ですが、方丈記は短いテクストなので全文訳です。 シリーズの体裁上、語釈がないのですが、その分意訳多め、解説長め、図版多めになっています。 原文は全編にわたって流れるような文章となっているため、意味を汲みきれなくてもつい読み進めてしまいそうなところがあります。 なので、訳・解説は過剰だけれど、ありがたかったです。 原文の大まかな構成としては、災害の話からはじめて、方丈の暮らしの話に移っていきます。 世の無常から自己の心へという構成は、例えば杜甫の詩でも多用されていますが、すごく収まりがいいですね。 平家物語の時代の災害について描写されているので、比較してみるのも面白いです。
方丈記は、学校の授業で少しやったくらいだったが、全ての話を読んでみて、鴨長明の人柄が見えてきて、印象が変わった。 読んでよかったと思う。
かなり面白く読みました。 読み手によって感じるところが結構変わるんじゃないかと思いました。 私には、いろんな敗北感とかトラウマを感じながら喧騒を離れて、これでいいんだ、これがいいんだ、と書き付けているように感じました。そうだとしたら、いたく共感します。 そう思いたくなるときもあるし、心の奥底には...続きを読むいつもその思想があるような気もします。だから自分も、その結論にいつか達するんじゃないか。 随筆の古典て、すごくブログっぽいですね。
時代背景を記す部分が言わば長い前書きのよう。方丈の庵について描いた28〜34章は読み応えがあったが、最後の2章で執心をめぐる問答となって、ずっこけた。平安末期〜鎌倉の時代にもかかわらず、人々の感じ方や考え方は、現代とそれほど変わらないのだなと感じた。 ビギナーズ・クラシックスのシリーズは現代語訳が...続きを読むわかりやすいのでありがたいのだが、この本に関しては解説がやや批判的なのが引っかかった。
角川のビギナーズ・クラシックスシリーズは大好きなのに、 この編集者の武田友宏という人は一体なんなの? ばかなの?くずなの?しぬの? 始終長明の人格を攻撃することに狙いを定め、 どの注釈にも必ず「また自画自賛」とか「また自慢が始まった」とかがつく。 編集者が長明を嫌うのは分かるけど、 その嘲りに満ち...続きを読むた考えを読者にまで届けるなんて。 せっかく古典を楽しんでいるのに、 編集者の下衆な悪口を聞かされてこっちは興ざめもいいところ。 三流編集者とはこういう人を言うのだな。 私は「徒然草」の兼好よりも、長明の方が断然好感持てて好きです。
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ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
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武田友宏
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