【ネタバレあり】アニメやってる『BLEACH』ってどんな作品？第4回“死神代行消失篇” 筋金入りの『BLEACH』フリークが教えちゃいます！！
7/8から、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』が放送されています(毎週土曜23時より、テレビ東京ほかにて)。
『BLEACH』解説、今回は第4回。
“死神代行篇”、 “尸魂界（ソウル・ソサエティ）篇” 、 “破面（アランカル）篇”を解説してきましたが、今回はそれに続く“死神代行消失篇”を取り上げます。原作コミックスの49巻から54巻にあたります。ヨロシクドーゾー！！
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目次
【1】あらすじ
“破面篇”で、度重なる激闘を制した一護。しかしその代償として、霊力のすべてを失っていました。死神の力はおろか、死神になる前に持っていた霊感さえも。
ただそれは、一護がもともと憧れていた、普通の生活。死神代行として虚（ホロウ）と戦うこともなく、霊に関わることのない生活が訪れています。
そんなある日、一護のもとに銀城空吾と名乗る男が現れ、一護に問いかけます。「どれだけ知ってんだ？自分の家族の事を」
一護の家族はなぜか浦原商店に出入りしていました。訳知り顔の銀城。一護は不安を募らせます。さらに追い打ちをかけるかのように仲間たちに危険が迫っていました。
霊力を持たないがゆえの無力さを抱きながら、一護は銀城を訪ねます。
やってきた一護に「死神の力を取り戻させる」と語る銀城。その真意とは―。
【2】登場人物
●黒崎一護<くろさきいちご>
尸魂界（ソウル・ソサエティ）公認の、空座町（からくらちょう）の元・死神代行。高校3年生になっています。
“破面篇”で藍染の野望阻止に成功しますが、現在は霊力をすべて失っています。ただし、これまでの修行で培った身体能力は健在。それを活かして、高校部活のレンタル助っ人で引っ張りだこ。
●井上織姫<いのうえおりひめ>
一護の高校の友人。「盾舜六花<しゅんしゅんりっか>」という特別な能力に、かつてより磨きがかかっています。パン屋でアルバイトをしています。
●茶渡泰虎<さどやすとら>（チャド）
一護の高校の友人。腕が鎧のように変化する特殊能力は、当初は右腕の「巨人の右腕（ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ）」のみでしたが、現在は左腕の「悪魔の左腕（ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ）」も発現しています。「ゴンザレス・ジム」所属のボクサー。
●石田雨竜<いしだうりゅう>
一護と同じ高校に通う秀才であり、滅却師（クインシー）一族の末裔。死神の力を無くした一護の分まで、虚退治に追われています。
●浦原喜助<うらはらきすけ>
空座町の駄菓子屋「浦原商店」の店主にして死神。優れた頭脳を持ちます。何やら一護の家族と接触している様子。
●黒崎一心<くろさきいっしん>
一護の父親。普段はオモシロ親父ですが、実は死神の力を持っており、その実力は相当なもの。現世では町医者。
【3】XCUTION（エクスキューション）
「XCUTION」とは、死神や滅却師とはまた異なる“完現術（フルブリング）”という特殊能力使う者たちの一団です。
ここでは主要なXCUTIONのメンバーを紹介します。
●銀城空吾<ぎんじょうくうご>
XCUTIONのリーダー。なぜか一護に死神の力を取り戻させようとします。
●月島秀九郎<つきしましゅうくろう>
XCUTIONの元リーダー。XCUTIONを抜けた理由とは…？
●毒ヶ峰リルカ<どくがみねりるか>
かわいいものとドーナツが好き。
●ジャッキー・トリスタン
常に冷静沈着な姉御肌。
【4】完現術（フルブリング）
完現術とは、「“物質”に宿る“魂”を引き出して使役すること」。
生物だけでなく道具も魂を有しており、この魂の力にブーストをかけて大きな力にする、という仕組みです。相性の良い使い慣れた道具ならば、形自体を変えることもできるのだとか。したがって完現術は、死神でいう斬魄刀、滅却師でいう弓のように、共通した形状をしておらず、術者によって様々です。
完現術者（フルブリンガー）は、生まれる前に親が虚に襲われたことを原因として、その力を宿します。
銀城の完現術は、首にかけた十字のネックレスを大剣に変化させる「クロス・オブ・スキャッフォルド」。
月島は、本の栞を刀状に変化させる「ブック・オブ・ジ・エンド」。斬った対象の過去を自在に書き変える能力を持ちます。
リルカは、「ドールハウス」。リルカが、かわいい・大好きと思ったモノの中に、人やモノを自由に出し入れできます。
ジャッキーは、「ダーティ・ブーツ」。履いているブーツが汚れれば汚れるほど、脚力が強くなります。
【5】霊力を持たない一護
“死神代行消失篇”では、作中で初めて「霊力を一切持たない一護」が描かれます。それまでの修行や戦いの経験で、常人離れした身体能力を得てはいるものの、霊的なものは見えもしなければ触れることもできません。
何者かに雨竜が襲われ、チャドや織姫にも危険が及ぶかもしれない―。これまでの一護ならば、死神の力でどうにでもできたのかもしれません。それが叶わない状況に、一護は苦しみます。
霊が見えない普通の生活。「憧れていたものになれたんだ」。そう思っていたはずでした。しかしその実、家族や仲間の危機に、募るばかりの焦燥感・無力感…。
一護は、待ち望んだ平穏よりも、やはり大切な人を護るために戦う自分でありたいのです。
霊力を失っても、その精神は何ら変わってはいないのでした。
チャドは一護に語りかけます。
「お前は隠してるつもりかも知れないが
正直 力を失くしてからのお前は見ていられなかった
戦いたいんだろ？
自分の力で周りのみんなを護れない事がつらいんだろ？
隠さなくていい 一護
そう感じてこそお前なんだから」（コミック50巻 第433話より）
【6】最後に
ミステリアスな中篇の“死神代行消失篇”解説、いかがだったでしょうか。
アニメで興味を持った人は、ぜひ原作をチェックしてみてください！！
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ラストの次回は、“千年血戦<せんねんけっせん>篇”の解説をお届けします！
