『魔入りました！入間くん』とは？ 累計500万部突破！！ 大人気、悪魔学校コメディー【ネタバレ注意】

ごく普通の少年が、悪魔とともに青春を送る魔界学園ファンタジー『魔入りました！入間くん』（秋田書店）。村瀬歩さんはじめ豪華声優陣が出演したアニメも放送され、2021年4月からは2期の放映が予定されています。

そんな「入間くん」の何が読者を惹きつけるのか？ 見どころは？ 今後の展開は？ 作品の魅力を徹底解説！
未読の方でもわかるようにキャラやキーワードも説明しますので、SNSや広告で気になっていた人は、この機会にぜひ魔入っちゃってください！

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あらすじ

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『魔入りました！入間くん』 1～19巻　西修 / 秋田書店
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自由過ぎる家庭に育った結果、「No」が言えない超お人好しに育った14歳の鈴木入間。なぜか魔王の孫となり、魔界の名門校「悪魔学校バビルス」に入学させられます。 “人間”だとバレたら、食べられて一巻の終わり！　そんな入間のハラハラドキドキの学園生活は、予想外に楽しくて……！？

登場人物紹介【相関図あり】

【入間の周辺】

鈴木入間（すずき・いるま）

非常識で規格外な両親に売られて、悪魔サリバンの孫になった不幸な少年。人間であることを隠し、特待生としてバビルスに入学します。

元来のお人好し精神と両親に修羅場を連れまわされた経験により、危険なものを避けるのが異常に上手。

平凡な人間ですが、魔力を保管・出力する“悪食の指輪”を装着しているため魔術が使えます。入間のランクに比例して指輪の力が強まったことで、指輪は意志を持って喋りだすようになりました（名前はアリクレッド、通称アリさん）。

アスモデウス・アリス

バビルスに首席入学した優秀な頭脳の持ち主で美形な悪魔。通称“アズ”。美徳と破壊を司る高貴な家に生まれ、火炎系魔術が得意。

自分を差し置いて新入生挨拶をした入間に勝負を挑みますが、その結果返り討ちにあい入間大好きっ子その1に。イケメンのデレはいいもんだ。

ウァラク・クララ

空気の読めない元気ぶりで、珍獣扱いされている新入生。

見たことのあるものなら何でも取り出せる能力を持つために人間（悪魔）関係で悩んでいましたが、入間と出会って初めて真の友情を知り、入間大好きっ子その2に。実家は愉快な大家族。

サリバン

“孫”の入間を溺愛するマイペース悪魔おじいちゃん。

普段はちゃらんぽらんですが、実は魔界のトップ3「3傑」の一人で、魔王に限りなく近い存在。バビルスの理事長を務めています。

オペラ

サリバン宅の超有能な執事。ポーカーフェイスながらサリバンと入間を敬愛し、完璧なお世話をしてくれます。回を増すごとに確実に読者の心を掴んで離さない悪魔（※小悪魔的な意味で）。

【問題児（アブノーマル）クラスメンバー】

サブノック・サブロ

魔王を目指すビッグな男。一人称は「己（うぬ）」。

家系能力は噛んでいる物質と同質の武器を作り出せる「武器創生」。飛行レースを通じて入間をライバルだと認めるようになりました。アスモデウスと互いに競い合うことも。

クロケル・ケロリ／くろむ

家系能力は「氷面」。一見地味なメガネ女子ですが……。

実は大のアクドル（魔界のアイドル）好きで、自身も“くろむ”の名で活躍している人気アクドル。笑わない家族を見返すため、トップアクドルを目指しています。

シャックス・リード

家系能力は相手の五感を一時的に奪う「感覚強盗（コントローラー）」。ギャンブルが大好き。

アンドロ・M・ジャズ

お金と盗みに興奮する悪魔。家系能力は盗みの最短ルートを割り出す「盗視（ビット）」。いざという時は頼りになる、問題児（アブノーマル）クラスのよきアニキ。

自己中でワガママな兄が苦手。

カイム・カムイ

家系能力はあらゆる生き物と会話する「翻訳（なかよし）」。紳士な見た目とは裏腹に、存在自体がセクハラな“エロマエストロ”。

【バビルス関連メンバー】

アザゼル・アメリ

クールで美人、スタイル抜群で、“悪魔の中の悪魔”と崇敬されるバビルスの生徒会長。家系能力は思い込みでポテンシャルを引き出す「幻想王（ロマンチスタ）」。

頭も勘も良く、入間が人間ではないかと疑った初めての悪魔。家に代々伝わる“禁書”こと、人間界の少女漫画「初恋メモリー」が大好きで……。

こんな表情でときめいちゃう乙女な一面も。人間界の言葉が読めないため、入間に「初恋メモリー」の朗読を頼んだことから、入間大好きっ子その3に。

アミィ・キリヲ

魔具研究師団所属の3年生。家系能力は「断絶（パリア）」。魔具の力で悪魔の力関係を公平にしたいという願望を持っています。

魔力も体力も気も弱く、一見優しい先輩ですが……。

ナベリウス＝カルエゴ

厳粛を重んじる監督官。口癖は「粛に」。性格が正反対のおちゃらか悪魔・サリバンと、実は学生時代の先輩にあたるオペラが苦手です。趣味はサボテン集め。

不幸な（読者にとっては幸運な）偶然により、入間のかわいいかわいい使い魔として契約を結びます。さらに、入間たち「問題児（アブノーマル）クラス」の担任を押し付けられるハメに。ちょこちょこ不憫ですが、教師としても悪魔としてもかなり優秀です。

バラム・シチロウ

スキンシップが激しい空想生物学の先生。“人間”に対して強い興味を抱いています。

家系能力の「虚偽鈴（ブザー）」で、相手の嘘や不正を瞬時に察知。見た目の恐ろしさや少し変な振る舞いで生徒からは恐れられていますが、優しい心の持ち主です。

ロノウェ・ロミエール

生徒会をライバル視する「風紀師団」の元メンバー、のち生徒会に入団。「注目（カリスマ）」を家系魔術に持つ、超目立ちたがり。

バルバトス・バチコ

入間の特別講師。傍若無人で口も悪くワガママですが、家系能力の「百射百中」を使いこなす弓矢の実力者。

サリバンに憧れている。

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作品をさらに楽しむためのキーワード解説

独自の世界観を理解して、「入間くん」ワールドをさらに楽しみましょう！

悪魔

魔界の住人。一般的に飽きやすい、享楽的、派手好き、欲望に忠実、無関係の他者への情が薄いといった性格を持ち、魔術を駆使します。ストレスが溜まると「悪周期」と呼ばれるサイクルに入り、「悪さをしたい」気持ちを高ぶらせますが、ほとんどは問題なく安定する模様。まれに凶悪な性格の「元祖返り」と呼ばれる悪魔が生まれることがあります。

「魔王（現在は空席）」の座をトップに、サリバンら「三傑」を含むハイレベルな悪魔「13冠」が魔界を統治しているようです。

前魔王の面白いことが大好きな性格から、現在の魔界は遊園地もあれば水族館もある、とても楽しそうな世界になっています。

悪魔学校「バビルス」

全6学年、在校生666名の悪魔学校。雰囲気は人間界の学校と似ていますが、校歌はやはり別物……。

位階（ランク）

実力主義の魔界では、実力＝位階（ランク）と比例。ランクが上がるほど、魔王に近づくと言われています。バビルスでも成績＝ランクであり、6年間でランク「4（ダレス）」を取れていれば及第点。学食でも、ランクによって注文できるメニューが異なります。

バビルスでランクを上げるには、定期的に行われる「位階昇級対象授業」で結果を残すことが必須。1年生の位階昇級対象授業は以下の7回です。

人間界の学校行事と似てはいますが、そこはやっぱり悪魔学校。とんでもなく楽しそう！

師団（バトラ）

ランク昇級を目的として活動する団体。共通の特技や趣味嗜好を持つ悪魔が集まって交流する部活・サークルのようなもので、活躍に応じてランクが上がります。アメリ率いるエリート集団・生徒会も師団の一つ。

このほか、「サバト」（＝合コン）など独自の言葉もあり。サバトでは、王様ゲームならぬ魔王さまゲームをするようです。

作品を支える3つの魅力

読者を引きつける作品の魅力を、大きく3つに分けて分析します。

①主人公・入間の魅力

少年漫画でしばしばみる「一見さえない男子が活躍する」パターンの今作ですが、よく読むと入間はめちゃくちゃさえているんです！！　いい加減な両親のもとで14年間死線をかいくぐりまくった結果、タフで絶望に慣れていて最後まで決して諦めない、なのに素直で超お人好しに育った入間は、人も悪魔も呼び寄せまくる、天然の人（悪魔）タラシなのです。
そのまっすぐさはバラム先生お墨付き。

女性への態度も紳士なんだから魔入っちゃいます。

お人好しゆえ、今まで人の願いばかりを叶えてきた入間は、魔界で初めて「自分の欲望」「自分がしたいこと」を考える機会にぶつかり、今まで以上に魅力的な主人公に成長。そのポテンシャルはまだまだ計り知れません。

一方で、悪食の指輪のいたずらで悪周期に入った入間（入“魔”）も魅力的！　サイコー！　性癖ー！　表紙から絶好調な7巻をぜひご贔屓に！

ちらほら現れる前魔王の存在も気になるところ。今後、数百年間空席となっている魔王の地位を入間が獲得する……なんて展開も十分に考えられます！ わくわく。

②学園群像劇としての魅力

キャラクター紹介では数人に焦点を当てましたが、今作には魅力的な悪魔が勢ぞろい。中でも入間の所属する1年問題児（アブノーマル）クラスは、13人の個性あふれるメンバーで構成されています。

※この画像に12人しかいない理由は17巻にて！

最初は入間、アスモデウス、クララが物語の中心でしたが、中盤の「王の教室（ロイヤル・ワン）」獲得作戦あたりからはクラスメイトたちにもスポットライトが当たり始めます。座学学年トップのアロケル、誰もが彼女に好感を抱くエリザベッタなど、全員がクセのある能力ぞろいで、個性的で、とても愛おしいのです。

また、他人に対して情が薄い悪魔たちが、入間のまっすぐさに触発される様子も見どころです。17～18巻では「音楽祭」に向けて、“全員で協力する”、というまったくもって悪魔らしくない展開に。入間に出会うまではあり得なかった展開なのだろうと思うと母性が爆発します。みんないい子に育ったね……。

優しくて強い大人たちの関係性にも注目を。破天荒ですが頼りになる教師陣、おじいちゃん&オペラといった家族は、入間にとってなくてはならない存在。

もはや実の両親よりも尊い絆を感じます！

オペラ、カルエゴ、バラムのバビルス時代の物語もお待ちしています、西先生！

③人間と悪魔のドラマとしての魅力

一見健やかに友情を育んでいる入間と仲間たち。しかし、根底には「人間だとバレてはいけない」というスリルがあります。

入間はバレないように気をつけるのですが、目立たないようにすればするほどなぜか目立ってしまう悪循環。それを前提に、アメリやクララとのラブコメ展開（なんやかんやでモテる入間）、アスモデウスたちとの友情展開が進みます……が、正直、小心者の人間読者はドキドキしっぱなし。だからこそ目が離せないわけです。

かたや、バラムの優しさに影響されて自分の正体を教えてしまうなど、うっかりしたところもある入間。

よくも悪くもお人好しで優しい性格が、吉と出るか凶と出るか……！

さらに、他人の絶望する表情が大好きなゴリゴリの悪魔・キリヲとの浅からぬ縁にも要注目です。

その裏にはキリヲの“兄”や、元祖返り悪魔の集団・六指衆（むさしのしゅう）も暗躍している様子。今後、確実に入間の前に立ちはだかるはずです。

アニメ化やコラボも！

多方面に広がりを見せる「入間くん」ワールド。NHK（！）にて放送されたアニメは2021年4月から2期が始まるそうです、楽しみ！

他作品・作家とのコラボレーションも行われており、7巻末には『吸血鬼すぐ死ぬ』（秋田書店）とのコラボイラストが掲載されています。逆に『吸血鬼すぐ死ぬ』にも「入間くん」コラボがありますので、ぜひチェックを。

実況プレイ動画で知られるクリエイター集団「〇〇の主役は我々だ！」ともコラボし、初の公式スピンオフ漫画『魔界の主役は我々だ！』（秋田書店）が連載中です。新入生悪魔のシャオロンとウツら「我々師団（バトラ）」の面々がバビルスで大騒ぎ！　本編でおなじみのキャラも続々登場しています。今後さらにどのようなコラボが生まれるか楽しみですね！

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『魔入りました！入間くん』読者の声

西先生が描く表情が大好きです
アニメから知りました。
えーこのアニメ面白いなーと気付けば流れるように漫画を購入していました。この漫画面白いです。

登場人物一人ひとりが芯も癖も強すぎるという主役並みのキャラの濃さを持っているためか非常に華やかで楽しく、主人公以外にも焦点をあてながら物語が進んでいくのでそれぞれのキャラの成長を見届けられるのでみんなに愛着がわきます。みんな愛しい。かわいい子ばっかりです。

展開は王道寄りでどこかでみたことある？方もいらっしゃるようですが、しっかりワクワクさせてくれる場面転換と構成や次々と出てくる新たなキャラクターの登場であったりと、読み始めたら続きを読みたい欲が止まらなくなることまちがいなしだと自分は思います。

自分はヤバくないよ～感出してる入間が結局一番やべえヤツであることはもうみんなわかってはいるけど今後も愛読させていただく大好きな漫画です。

 

追記
巻数が進むたびに入間とアズアズとクララ愛が増していきます。
これからも3人仲良く幸せになりたまえ！

悪魔と共同生活する入間くん
人間なのに悪魔の学校に入学してしまった入間くん。
人間であることがばれそうでばれない、ハラハラする展開になってます。
それだけでなく入間くんや周りの悪魔の想定も越える展開やコメディ的な面もありおもしろいです。
これからどうなるか楽しみです！

アニメから
アニメから続きが気になって購入しました！ サリバン理事長もオペラさんも良い家族だわ～～自慢の家族のとこでほっこりしました。

終わりに

コメディー、バトル、恋愛、友情、青春、そしてスリル……と、さまざまなおいしさが詰まった今作は、楽しいこと・面白いものが大好きな悪魔も納得のエンタメ作品です。

入間の天然タラシぶりにニヤニヤやきもきするもよし、悪魔たちの中から推しを探すもよし、はたまた敵たちのクールさにときめくもよし……。ぜひ、思い思いに魔入ってください！