国内ミステリー - 徳間書店 - 徳間文庫作品一覧

  • 漂流街
    3.5
    反対する祖父を殴り倒して日本に出稼ぎに来た、日系ブラジル人マーリオ。しかし希望は裏切られた。低賃金で過酷な労働を強いる工場から抜け出し、今は風俗嬢の送迎運転手をやっている。ある日マーリオは、中国マフィアと関西やくざの取引の隙に、大金と覚醒剤をかすめ取ることに成功。怒りと絶望を道連れに、たった一人の闘い──逃避行がはじまった! 第1回大藪春彦賞受賞作品。[解説/村上貴史]
  • マザコン刑事と呪いの館
    -
    警視庁捜査一課の敏腕警部・大谷努はスマートな二枚目だが強度のマザコン。その母親と、大谷の部下で恋人の女刑事・香月弓江とは徹底したライバル関係だ。そんな大谷と弓江はあるアイドル歌手の突然死事件を追ううち、占い師サキ・巌の不気味な影に気づく。彼の周辺で次々と不審死が起こっているのだ。弓江は占い師に接近し捜査をしていくが……。好評シリーズ初のサスペンス長篇!
  • 警察庁α特務班 七人の天使
    3.8
    新宿署管内のマンションで若い美容師が暴行された。そして立て続けに年頃のOLが、部屋に侵入した暴漢に襲われる。ふたつの現場に残されたのは、いずれも一輪の深紅の薔薇(ばら)。「犯行の刻印」は十四年前の未解決連続強姦殺人犯「ペルソナ」を思い起こさせた。女刑事・夏目凜子が卑劣な犯人を追う。警察庁直属の特捜チーム「α特務班」の活躍を描くクライムミステリー登場!
  • 沙高樓綺譚
    3.8
    各地の名士たちが集う「沙高樓」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める――。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。
  • 高原のフーダニット
    3.2
    「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺(あや)めました、男は呻(うめ)くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも……。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録! 名探偵火村英生・作家有栖川有栖コンビの新たな醍醐味、全3編!
  • マザコン刑事の逮捕状
    3.0
    警視庁捜査一課の大谷努は二枚目の敏腕警部だが、強度のマザコンが玉に瑕(きず)。ある秋晴れの日、部下で恋人の香月弓江と都内のホテルへと出向いた。待っていた大谷のママが開口一番、「努ちゃん、今日あなた、お見合いするのよ!」寝耳に水の展開に弓江も大谷も仰天。相手は杉山涼子という今どき珍しい健気な女の子だったが、彼女が二人組の男に襲われた! 人気のユーモアミステリー第三弾。
  • 若桜鉄道うぐいす駅
    3.0
    鳥取県内を走る若桜(わかさ)鉄道は、三両編成。一両や二両のときも……。ローカル色あふれる路線には、昭和初期に著名な建築家が設計したとされるうぐいす駅の駅舎がある。しかし、この場所に病院を誘致し、とりこわす計画が持ち上がり、改築と保存で田舎町は揺れていた。大学院生の芹山涼太(せりやまりょうた)は、村長である祖父の命令で、駅舎の歴史を調べるなか、祖父の急死で、村長選に立候補させられてしまった。(傑作青春ミステリー)
  • 出雲 神々への愛と恐れ
    -
    K美を殺してやりたい──呪いの絵馬を出雲大社に掲げた堀井恵が殺された。ジョギング中に轢き逃げされたのだ。十津川警部らの捜査によって、K美とは、モデルあがりのデザイナー井崎清美と判明。当初、エリートサラリーマン栗田信彦をめぐる三角関係のもつれかと思われたが、栗田が、岡山から出雲へ向う特急「やくも」の車中で毒殺され、事件は予想外の展開を……!? 傑作長篇ミステリー。
  • マザコン刑事の探偵学
    -
    平凡な会社員鈴井伸夫のもとに、幼なじみと称する女が現れた。顔に覚えはなかったが、酔って一夜をともにした翌日、ベッドの隣には絞殺死体が! しかも昨夜の女とは明らかに別人……。事件解決に乗り出したのは、ハンサムなのに強度のマザコンの警視庁捜査一課・大谷努警部。部下で恋人の女性刑事香月弓江と、息子を溺愛する大谷の母のトリオが繰りひろげるユーモアミステリー第二弾!
  • 悪意のクイーン
    3.5
    幼子の母亜矢子の最近の苛立ちの原因は、ママ友仲間の中心人物麻由による理不尽な嫌がらせ。コミュニティ唯一の独身女性時恵や旧友志穂を心の支えとしつつも、無関心な夫、育児疲れもあいまって、亜矢子は追い詰められ、幸せな日常から転落していく。その破滅の裏側には、思いも寄らない「悪意」が存在していた……。不世出のストーリーテラーが新境地を拓いた、傑作心理ミステリー!
  • 「萩原朔太郎」の亡霊
    4.0
    桑畑の黒い地面からまるで人間の手足がはえているような格好で死体が発見された。惨劇の状況が萩原朔太郎の詩そのもの。警視庁の岡部警部が被害者の上野義則を呼び出した人物を追うと、上野の出身地群馬県で起きた三十年前の中学教師殺人事件に突き当たった。上野は当時、教師の妻の犯行を証言した中学生の一人だったのだ! 岡部は二つの事件の関連を読み、教師の息子の行方を追う!
  • 火の国から愛と憎しみをこめて
    -
    人気女優の千原玲子が射殺され、百万円が奪われた。容疑者として浮上したマネージャーの坂本を追って鹿児島に飛んだ十津川班の三田村刑事が、JR日本最南端の駅・指宿枕崎線の西大山駅で狙撃されたのだ! 一方、十津川は玲子の元マネージャー渡辺浩二から、玲子の愛人であるF&Kファンドの原口修一郎の存在を知らされる。南九州で原口が推し進める巨大プロジェクト……。傑作長篇。
  • マザコン刑事の事件簿
    3.5
    警視庁捜査一課の大谷努警部は三十代半ばのハンサムで切れ者。モテモテなのに独身なのは、実は大変なマザコンだから。そんないわくつきの独身警部のもとに配属された香月弓江は、新米ながらベテランはだしの腕利き刑事だ。イケメン警部と美人刑事の名コンビが、殺人現場にまで三段弁当を持ってくるママに振り回される。軽妙洒脱なユーモア・ミステリー。人気シリーズ第一作!
  • 歌舞伎町特別診療所 闇の争覇
    3.7
    深夜の歌舞伎町。顔面の皮がよじれ、原型をとどめない惨殺死体が三つ発見された。上海クラブを襲ったイラン人たちが、謎の大男に素手で叩き殺されたのだ。男は広東訛りの北京語を喋っていたという。新宿署刑事捜査課一係の松崎は手がかりを求め、事件後に男を治療した外科医・犬養を訪ねる。報復が繰り返され、闇組織の抗争が激化する中、帰宅途中の犬養は例の大男に待ち伏せされ……。
  • 所轄魂
    3.6
    女性の絞殺死体が公園で発見された。特別捜査本部が設置され、所轄の城東署・強行犯係長の葛木邦彦の上役にあたる管理官として着任したのは、なんと息子でキャリア警官の俊史だった。本庁捜査一課から出張ってきたベテランの山岡は、葛木父子をあからさまに見下し、捜査陣は本庁組と所轄組の二つに割れる。そんな中、第二の絞殺死体が発見された。今度も被害者は若い女性だった。
  • 共犯マジック
    3.6
    人の不幸のみを予言する謎の占い書《フォーチュンブック》。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。
  • クラリネット症候群
    3.2
    ドレミ…の音が聞こえない? 巨乳で童顔、憧れの先輩であるエリちゃんの前でクラリネットが壊れた直後から、僕の耳はおかしくなった。しかも怪事件に巻き込まれ…。僕とエリちゃんの恋、そして事件の行方は?(「クラリネット症候群」)。男子に身体を乗っ取られた女子高生の行く末は…?(「マリオネット症候群」)。二編とも、驚愕のラストに驚くこと間違いなし! 『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大ブレイクの著者ならではの仕掛けに満ちたミステリー!
  • 封鎖
    3.9
    一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが……。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!
  • 欲望銀行殺人事件
    -
    旧国鉄が売り出した貨車を購入、内部を改造して住居とした多門竜二のもとを、ジュエリー・デザイナーの綾小路京子が訪れた。父親が殺され、ダイヤ販売人の多門から預かった2.5カラットのブルーホワイト・ダイヤも盗られてしまったというのだ。殺された父親のメモを手がかりに、ダイヤの行方を追う多門は、やがて、銀行支店長夫人をリーダーとする秘密組織《薔薇同盟》を探り当てる……!? 長篇官能サスペンス。

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  • 香港殺人旅行
    -
    旅行会社の募集した東南アジア観光旅行に参加した谷口拓郎は、帰国後、空港からのタクシーの中で急死した。妹の礼子は兄の死に疑惑を持った。一方、その旅行には神奈川県警の水田警部補もハネムーンを兼ねて参加していた。水田は帰国後、境川シアン汚染を調べていくうちに、谷口拓郎の死との関連に行き当たる。事件は奇怪な様相をみせはじめた。

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  • 明日を殺さないで
    4.0
    絢子が十九歳で結婚してから二週間。新婚生活もつかのま夫が殺された。しかも殺したのは兄の岳夫だった!? 幼い頃から、恋を邪魔する兄に困りつつ、いつしか慣れてしまった絢子だけど、今回はマズイ。警察に疑われてるみたいだし、夫の弟だという謎のイケメンも現れて……。夫の死は哀しいけど、まだ恋心も捨てられないビミョーなお年頃の絢子の運命は? 痛快ユーモア・サスペンス!

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  • 組長刑事 無頼の血
    -
    貴島組が存亡の危機に直面したら、羽賀組初代組長直系の男性に相談すべし--四代目だった兄を射殺された貴島真奈美は、初代組長の遺言状を読み、組長刑事こと羽賀亮を頼った。渡世の仕来りを学び終えるまで、五代目代行をして欲しいという……。亮の曾祖父は貴島組に命を救われた恩がある。任侠道には背けない。妻の理恵が妊娠して危い橋は渡れないが、極道の血が躍り始めていた。

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  • 私は、フジコ
    2.4
    元アイドルの小川ルミに、初めて主役の話が舞い込んだ。高視聴率の再現ドラマ番組で「殺人鬼フジコ」を演じることになったのだ。フジコは十五人も殺害した平成の鬼女として、世間で大きく騒がれた犯罪者だった。大きなチャンスに、ルミは全霊を賭けてフジコを演じようと試みるが……。ベストセラーとなった戦慄のミステリー「殺人鬼フジコの衝動」と、その続編『インタビュー・イン・セル』の間をつなぐ短篇が電子書籍で登場です!

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  • 殺し屋刑事
    3.0
    悪党にたかって私服を肥やす刑事・百面鬼竜一は、自身も小狡い悪党に過ぎないが、罪のない人間を殺しはしなかった。が、正体不明の敵に愛する能塚亜由を人質にとられてしまい、難民救援活動家のシュミット博士を暗殺するように命じられた――。たとえ我が身が血に塗れても、亜由を傷つけたくはない。百面鬼はトリガーに手をかけた。体は震えていた。偉大なるドクターよ、勘弁してくれ!

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  • 虹に向って走れ
    3.0
    水浜啓子は中堅スター・剣崎隼人のしっかりものの付き人。剣崎は、人はいいが女性にルーズでトラブルが絶えない。ロケの宿泊先に現われた美少女・永谷聡子は、親友が暴行を受けて自殺に追いやられたと彼を追及、啓子は聡子の誤解を解き、一緒に真犯人を捜すことを提案する。そんなとき、監督の目にとまった聡子は映画に出演、一躍スターへ駆け上るが……。芸能界を舞台に描く青春ミステリー。

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  • ひかり62号の殺意
    5.0
    銀座の宝石店から二億五千万円相当の装飾品を奪ったとされる強盗容疑者が、護送中の「ひかり62号」車中で射殺された。死の間際に残した「ギンコウ」というメッセージから、主犯格の江上の存在が浮上。だが江上も逃亡先のフィリピン・マニラで殺害されていた。しかも身許がわからぬよう顔を潰され、指紋まで焼かれていたのだ。本当に江上なのか? 十津川は江上の妹とともにマニラへ飛んだ!

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  • 姐御刑事 大量爆殺
    -
    伝説の女暴走族だった刑事・三田村利香は、ニュースキャスターの陣内敬介を尊敬していた。権威や権力に牙を剥き、日本のために危険な発言をしていたからだ。が、闇を知りすぎた陣内は殺された。テレビ局に爆弾を仕掛けるという脅迫メールも届いていた――。爆弾テロで東京が破壊されていく。崇高な目的があれば、罪なき人々を犠牲にしてよいのか!? 炎をくぐり抜け、怒りの鉄拳ぶちかませ!

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  • 暗黒凶像
    4.0
    妹が飛び下り自殺の巻き添えで死んだ。その瞬間、出張先のホテルで秋谷修一は悪夢によって目覚めた。網膜に残像が浮かんでいる。妹が最期に見た何かを自分に伝えてきたことが彼には分かった。残像に引かれるまま、秋谷は裏磐梯へ。そこで出会ったのは記憶喪失の美女詩織だった。彼女の記憶を失わせた恐怖の体験とは。そして彼女に導かれるように明らかになる妹の死の真相と戦慄の秘密。

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  • 天橋立 殺人旅愁 人情刑事・道原伝吉
    4.0
    十七歳で産んだ子に生涯を捧げた女優は、芝居への情熱を捨てきれず、東京へと飛び立った。独り暮らしの心細さを支えてくれたのは、映画のスチールで活躍するカメラマンの反町だった。昔の話だが二人には希望があった?? それから四年後、八方尾根で消息不明となった反町の故郷・天橋立に向かう道原刑事の姿が……。不思議に優しい眼差しが、凶悪犯を追い詰める! 傑作山岳ミステリ。

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  • 牙は折れず
    3.0
    本作品に登場する男たちに「老後」という言葉はない。愛する者を不条理に奪われた彼らは、老いた自身を顧みることなく、敵に立ち向かってゆく。ある者は素手で、ある者はハンマー一本で、そしてある者は使い慣れた鎌で──。復讐譚を多く手がけた著者が贈る息をのむ七篇。復讐バイオレンスの新たな金字塔がここに誕生した!

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  • 悪党殺し 組長刑事
    -
    愛娘の心臓移植手術の費用が欲しかった。自力で一千万円を工面したが、それでも必要な額にはほど遠い。男は新興宗教団体の教団主の悪行を強請り、一億円をせしめた。しかし、恐喝の件を経済マフィアに知られ、大金をすべて横取りされそうになった。それで仕方なく、脅迫者を始末したが?? 組長刑事こと羽賀亮は、違法でも娘を救う手助けをするのか!?  外道には外道の美学があるのさ!

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  • 鬼女面殺人事件
    5.0
    新幹線の車中、中原弁護士の隣席の男が「早くしないと妹も……」という奇怪な言葉と、朱いアカベの花を残し悶死した。その謎の果てには南海の絶島恩根島があった。そこは徳川幕府によって廃藩、遠流の憂き目にあった喜多川一族が怨念の習俗をいまに伝える地でもあった。折しも二十年に一度花咲き、そのとき必ず不吉な事件が起こるというアカベが咲き乱れる中で殺人が殺人を呼んでゆく。奇才が挑む野心的伝奇推理。

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  • 碇の男
    -
    作家・能海十蔵は帰宅途中、交通事故に遭った女性を病院へ送り届ける。十三年後、死の床にある件の女性から、面会の申し出を受けた。宴席が用意され、もてなされる十蔵。が、気づくと監禁され理不尽な尋問が始まった。傑作ハードロマン集!

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  • 氷づめの美女 芸者弁護士藤波清香事件ファイル
    -
    「弁護士をやらせておくのはもったいない」法曹界ナンバーワンの美貌を誇る藤波清香は、祇園白川筋のお茶屋の娘。いまだ現役の芸妓だが、窮地に陥った依頼人を救う豪腕は法廷の内外で検察官たちを震撼させている。一体どこでそんな証拠を? と不思議がられる独特の調査、その鍵はなんとお座敷にあった! 元気で美人な女性弁護士、京都の街で大活躍。(「恥じらうビーナス」改題)

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  • 殺人の組曲
    -
    新入社員のふとした言葉に課長は青ざめた。この青年はもしや俺を追ってきたのでは? 青年の出身地で彼は昔、女を殺した。疑心暗鬼に駆られた課長はついに……(「籔の狼」)。旅先のスナップに偶然写りこんだ美女が、殺人の被害者として報道された。スナップの彼女の驚いた表情が意味するものとは(「写真」)。短篇巧手でもある著者の切れ味鋭い傑作集。

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  • ビッグアップルは眠らない
    3.5
    成田発ニューヨーク行の旅客機が、飛行中に突然炎上した。二カ月後、次々と殺人事件が起こる。日光・中禅寺湖、ニューヨーク、そして第三の事件…。一見無関係に見える事件に共通点が浮かびあがる時!? 表題作ほか四篇を収録した傑作推理集。

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  • うつくしい子ども
    3.9
    学園都市を震撼させた9歳の女の子の猟奇殺人。犯人は、13歳の弟のカズシと判明。殺人現場に残されていたサイン〈夜の王子〉はカズシなのか?「本当のぼくは、どこにいる?」という弟の心を解明しようとする14歳の兄の闘い。感動のミステリー!

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  • 喪失
    3.5
    「もはや二度と会えない愛しい者の追憶を探し求めることは、生き残った者にとって残酷である」(「永遠の至福」より)棟居刑事が京都・哲学の道で買い求めた思い出の写真には、意外な悲恋の来歴があった。ある殺人事件が、写真に秘められた物語を甦らせる。ロマンチック・ミステリーの到達点!※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

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  • 夜の分水嶺
    3.3
    元警部補の青野は仕事先でトラブルに巻き込まれ、殺人容疑者として追われる羽目に。逃げ込んだ軽井沢の山荘で、秘密機関と闘争中の男から、彼の妹を脱出させるよう頼まれた。二人の未来は? 逃げろ! 地の果てまで。世界は恋人たちの為にある。

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  • 尋ねて雪か
    -
    雪の札幌。佐古田史朗はゴルフ場で盗まれたという数億にのぼる税金逃れの通帳を取り戻す仕事を依頼され、犯人のマンションに侵入。ところが、すでに部屋は荒され、殺害された死体が…。錯綜する過去の愛と憎悪。哀切な長篇ハードボイルド。

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  • 密殺警視 非情連鎖
    -
    警察庁の特別監察官が殺害された。すべての生存記録を抹消し、巨悪を狩る超法規捜査官の神保は、警察庁長官の命を受け、極秘任務を開始。警察内部の犯行と読み、捜査日誌からひとりの容疑者を絞り出した神保は、さっそく罠を仕掛けたが…。

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  • 女が殺意を抱くとき
    -
    キャリアウーマンといわれ、もてはやされても、わたしだって一人の女。ゆらぐ感情をもてあます時もある。さまざまな職業につく女性たちの、さまざまな想い。一日五分のミステリーワールドにあなたを招待します。さて、今日はどこから読む? 【解説】新保博久

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  • 過去を殺せ
    4.0
    彫像(スタチュ)という名を刻まれた男・新坂五郎。彼の人生を狂わせたのはたった53枚の賭け札だった。故買屋となった彼に舞いこんだ大きな仕事。ブツは贋の賭け札。そこで新坂は自分の人生を変えた男に再会する…。直木賞作家が描くノワールの傑作。

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  • 最後に愛を見たのは
    3.0
    離婚した青山は息子・昇との生活で女手に不自由していた。両親が離婚し母親と暮らす、昇の同級生ミドリは二つの家庭を取り持とうとするが、青山の愛人・加代子はそんなミドリを邪険に扱う。ある日、加代子が青山家の別荘で不審死を遂げ……。

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  • アリバイの彼方に
    3.0
    ホステスが扼殺された。彼女は常連客の誰かを強請っていたらしい。容疑者として浮かんだのは大企業のエリート社員喜多川。捜査にあたった刑事・湯原の高校時代の同級生だった。だが喜多川には鉄壁のアリバイが!(表題作)。傑作ミステリー集。

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  • 幽霊物語 上
    -
    霧深い高速道路。若手の豪腕社長・山岡重治は仕事のため車を急がせていた。が、無理な運転がたたり、乗用車はトラックと激突。気がつくと……、なんと幽霊になっていた。あっという間の自分の死が信じられず、戸惑う彼の前に現れた少女、郁子。彼女は一年前に暴漢に殺された先輩幽霊だった。意気投合した二人は、互いの家庭をのぞきに行くが…。

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  • 往きてまた還らず 上
    -
    テロリスト打倒に執念を燃やす伊能と中郷の活躍。死神シリーズの原点となるハードロマン。

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  • 流氷の夜会
    -
    智美の満ち足りた新婚生活はつかの間だった。会社経営の夫の社業が傾くとともに得体の知れぬ鍬形一味が社内にたむろし、自宅には謎めいた航空写真が届き始めた。一枚ごとに、ある地点が拡大されてくると夫は怯え、ついには失踪。手掛かりを求めて写真の風景がヒョー越峠と突きとめた智美だが、まもなく同地で鍬形の撲殺体が…。峠に充満する殺意はさらなる生贄を欲していた。

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  • リセットロード
    3.0
    悪意だらけの世の中を生きていくためだ。仕方がない――。カレーショップの赤字経営にあえぐ保坂忠章は、目の前の八千万円を車のトランクに戻した。これで、創作パンの加盟店オーナーに転身し、住宅ローンを返済し、離婚した娘を支えることができる。だが、その金は浦辺組の秘密カジノの売上金だった。目撃者はいない。腹を括れ! 逃げ切れ!!

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  • 違法捜査
    -
    MDMAを服まされた姪がショック死して、交際相手の戸辺を殴った刑事・米良剛。自宅謹慎となり、元相棒・露木が殺された知らせを受けても身動きがとれない。米良は誰よりも早く、殺人犯を突き止めたい一心で、私的な調査に踏み切った。露木が内偵捜査をしていた合成麻薬の販売会社を追うと、政権交代の陰であえぐ建設業者の闇が見えてきた…。

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  • 組長刑事
    -
    羽賀組はかつて博徒集団だったが、今は鳶職や家屋解体工を抱える会社だ。四代目組長を継いだ羽賀亮は、刑事を本業としているため、元博徒の彦坂成昭に会社を仕切らせ、堅気として生きている。が、父が事故死と見せかけて殺されたかもしれないという疑念を持ち始めた羽賀は違法と知りながら、裏社会の人脈を持つ彦坂を使って真相を探るが…。目には目を、悪には悪を、死んでも仇を討て!

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  • 姐御刑事
    5.0
    女暴走族(レディース)チームの総長だった三田村利香は喧嘩三昧だったが、敵対チームとの抗争に父親が巻き込まれて殺されると、生活を改め、刑事になった。修羅場を潜り抜けてきただけに軟弱男に興味はない。が、女子大生殺人事件の捜査で、コンビを組んだルーキー刑事に、姐御肌の利香は好かれてしまう。お荷物の相棒を叱りながら、犯人を追わねばならず、苛立ち…。うざい奴らは、まとめてしばけ!

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  • 鷲

    4.0
    死神シリーズ第7弾。八王子で警察官連続殺害事件、宗教法人の貸し切りバス爆破事件が相次いだ。当局の必死の捜査にもかかわらず、容疑者の顔は浮かんでこなかった。威信の失墜に蒼白となった警察庁警備局長は、テロリスト・ハンターとして世界に名を馳せた中郷広秋と伊能紀之に白羽の矢を立てた。毒を以て毒を制す――「死神コンビ」の復活だ。姿なき凶悪犯に容赦ない血の裁きを加えるときが来た。巨匠渾身の長篇ハードロマン。

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  • 十津川警部 アキバ戦争
    1.5
    「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香。名前まで一緒だ。「故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい」という明日香の頼みに、日本画の最高峰と称されながら個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘のかわりに彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い与え、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。だが翌日「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円!十津川警部シリーズ最新刊、書下ろしで登場。

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  • 羽越本線 北の追跡者
    5.0
    東京のホテルで宿泊客の男が殺され、彼をホテルに紹介した大学教授も行方不明になった。胃からエチゼンクラゲの肉片が発見され、十津川と亀井は、クラゲの研究で有名な山形県鶴岡の加茂水族館を訪ねる。館長の後藤に不審を抱く二人…。一方、被害者が公益法人「山形の文化を守る会」の職員・岩田博司と判明。事件の鍵は山形に!? 長篇旅情推理。

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  • 小樽 北の墓標
    5.0
    十津川の先輩刑事・木村が定年を迎えた。警視庁に勤務してから一度も帰郷しなかった故郷・小樽へ帰るという。今になってなぜ? そんな折、上野で女性が殺された。警視庁に届いた「死んだ女性のことを捜査しないで下さい」という小樽発のファックス。「かなしきは 小樽の町よ」悲しみ溢れる啄木の歌が好きだと言った木村の姿がふと十津川の脳裏に浮かんだ……。傑作トラベル・ミステリー。

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  • 黒白の旅路
    -
    君と、死にたいな―大学生の立夏子は、不倫相手の朝永にそう言われ、思わずうなずいた。伊豆の山奥で二人は睡眠薬を飲み、永遠の眠りにつくはずだった。だが立夏子が目を覚ました時、隣にはナイフを突き立てられた朝永の姿が! 長篇推理。

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  • 聖母 ホスト・マザー
    4.0
    愛する夫の赤ちゃんが欲しい。なのになぜ。美沙子がガンの治療で子宮を失ったのは、まだ三十歳になる前。壮絶な喪失感と赤ちゃんへの想いは、やがて、美沙子とその家族を思いがけない選択の連続に追いこんでいく。代理出産は罪なのか。誰が代理母を引き受けるのか。ひとつ選択するごとに悩み、答えを探しつづける美沙子たち。ベストセラー『感染』の著者が描くヒューマンサスペンスの傑作!

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  • 真夜中のための組曲
    5.0
    駐車場に現われた幽霊、愛用の古ダンスの行方、オフィスに座る見知らぬ同僚、人生相談からふりかかる思わぬ災難、満員電車での意外な人間模様、ラッキーナンバーをめぐる争奪戦、街角の署名の落とし穴…。サラリーマン、OL、主婦―平凡な人々の日常が、ふとしたことからガラリと崩れる恐怖。名手が贈る、奇妙な味の傑作短篇ミステリー。

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  • 泥棒に追い風
    3.8
    リストラされ、家族を養うため、生まれて初めて他人様の家に泥棒に入った有田。その家には一人暮らしの老人がいて、なんと有田に百万円をくれたが、翌日、何者かに殺される。実は、老人は裏社会では有名な〈H興業〉の美貌の女社長・清原さつきの失踪した父親だった。有田を疑うさつきは真相を探るため、彼を自分の秘書に雇うが……。大好評「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、第十六弾!

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  • 毒 poison
    4.0
    東京郊外にある病院の脳神経外科病棟で、入院患者が殺された。死因は筋弛緩剤の投与。事件直前、院内で同じ薬のアンプルが盗まれていた。殺されたのは、妻には暴力を振るい、看護師にはわいせつ行為を働き、他の患者には暴言を吐くという問題人物で、周囲の誰にも殺害の動機はあった。事件を調べ始めた看護師の柳麻衣子がたどりついた真実とは? 本格推理の名手が読者に挑戦した衝撃作!

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  • 鷲の啼く北回帰線
    4.0
    死神シリーズ第2弾。首相の娘・根岸志津子がチューリッヒで失踪し、志津子の行方を追った外事警察捜査員・朱野能子も『北回帰線に鷲が啼いている』という謎のメッセージを残して消えた。二人は欧州全域にまたがる人売り組織に拉致され、買主の男たちに仕える凌辱の日々を送っていたのだ……。代表作『往きてまた還らず』で死闘を演じた伊能と中郷両警視正が再び欧州を舞台に、秘密組織に挑む長篇アクション。

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  • 中途採用捜査官 上 “敵の手の内”読めるやつ
    3.3
    1~4巻605~1,375円 (税込)
    コンパクト社勤務の結城はシリコンバレー特派員という朗報にだまされて、上機嫌で出社すると、なんと人事部からの解雇通知。エンジニア解雇は慎重にしなければという会社側の罠だった。夜、自分のアパートに帰った結城は警視庁捜査二課の家宅捜索に出くわす。コンパクト社の不正アクセス事件の容疑者としてノートパソコンを押収され逮補される。

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  • 還らざるサハラ
    -
    パリで拉致された恋人のファティを追って、有曾奈春樹は彼女の故郷アルジェリアへ向かった。サハラ北端の街ガルダイヤにたどり着いた有曾奈は、日本企業のプラント現場で通訳として働きながらファティを捜す。日本人作業員と現地人との確執、荒涼たる砂漠に根付く宗教の束縛…さまざまな試練の中、ついにファティを奪い返した有曾奈。だが彼を迎えたのはファティの意外な告白だった…。

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  • 天使の眠り
    3.3
    京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー!

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  • 秘書室(電子復刻版)
    1.0
    「秘書は企業の最高機密を知るゆえに人格も廉恥の心も売らねば務まらない」――愛する広瀬の打明け話に、社長秘書加賀爪佐保子は、暗い気持になった。陰惨な過去を背負う社長、秘書を逆用して暗躍する総会屋、そして卑劣な手段で佐保子に迫る副社長。そんなある日、佐保子の弟通夫が殺され、復讐に駆られた佐保子は、犯人を殺害してしまった。中東支店に逃れた佐保子に意外な真実が……。長篇サスペンス。

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  • 鉄道公安官(電子復刻版)
    -
    鉄道公安官海堂次郎がスリ団摘発に乗り込んだ上り急行『出雲』で事件が発生した。大阪から乗客・東都工業大学助教授大久保秋郎が、東京―熱海間で寝台車から姿を消してしまったのだ。大久保はガソリンのG組織に関する研究結果を大手企業三洋石油へ高額で売り渡していた。海堂の捜査が進むうちに、大久保の妻とその愛人が殺害され、大久保も水死体で発見された。真犯人は意外にも……。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 密室の毒薬(電子復刻版)
    -
    ローン殺人事件の証拠整理を手伝ってもらっていた赤かぶ検事は、行天警部補からパーティーの誘いを受ける。青山でブティックを開いている警部補の姉のお得意さんの招待だった。主催者は藤沢冴子という資産家である。信州の別荘『鷹の巣荘』というヨーロッパの修道院のようなクラシックな洋館が会場らしい。なにやら、パーティーの参加者たちの複雑な人間関係もみえかくれしていたところ、突然の悲鳴が…。

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  • 警視庁歌舞伎町分室《三国志の殺人》(電子復刻版)
    -
    土砂降りの雨の中、警視・村木正(むらきただし)は蔡芙蓉(さいふよう)と名乗る中国人の美女を保護した。同じ夜、日本における華僑社会の名士で大実業家の趙鶴楊(ちょうかくよう)夫妻が惨殺されているのを娘・鈴貴(れいき)が発見。殺害現場には「要斬姦邪乱国臣」という「三国志」の一節が、血文字で残されていたのだ。事件の背後を調べていた村木は彼が香港の刺客に狙われていたことをつきとめた。蔡芙蓉が関与していた疑いが……。大好評、警視村正(ムラマサ)第三弾。

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  • 修羅の群れ(上)《怒涛篇》(電子復刻版)
    5.0
    稲原龍二が任侠の世界に身を投じたのは、日本が大陸へ触手をのばし始めた昭和八年、十九歳の時であった。以来、博徒としての厳しい修行を重ね、打ち続く出入りの中で男をあげた龍二は、敗戦後、三十五歳の若さで熱海に一家を構え、持ち前の大器量で、当時京浜地区に勢力を張っていたモロッコの辰をはじめ生きのいい若衆たちを次々に糾合、東海道に睨みをきかせるまでになるのだが……。迫真の任侠群像。

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  • 異常者(電子復刻版)
    -
    事もあろうに、自分の妹が〈残虐魔〉の第五の被害者になろうとは! 絞殺された死体に赤ペンキが噴きつけられ、局所には現場附近の木の葉が押し込まれていた。そして、それは新進弁護士・波多野丈二の妻が何者かに暴行されかかり、自殺した日と同じ日であったが、果してそれは偶然なのか? 波多野の苦悩をよそに〈残虐魔〉は第六、第七の犯行を重ねてゆく。笹沢左保が贈る猟奇ミステリー巨篇!

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  • ブルートレイン北へ還る(電子復刻版)
    -
    家出常習の少年鉄道マニア。失業して郷里に帰るダイナマイトを抱いた青年。老大学講師夫婦。正体不明の大金持ち。詩人とその妻そして何故か警部。ブルートレインはさまざまな人々を乗せて走る。ご存知新進旅行作家・瓜生慎は雑誌社の依頼で日本最東端駅・東根室に出かける。今回はブルートレインだ。だが、慎を追う恋人真由子の二人が出合うのはまたしても死体。好評慎と真由子の長篇ユーモア推理。

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  • 峠に棲む鬼〈上巻〉(電子復刻版)
    4.0
    平家の落人部落といわれる鬼無村の全村民が、ある日、忽然と消え失せた!謎を探る逢魔麻紀子の霊夢には、雲切り峠に棲むという透明な鬼と死力を尽くして闘う父・高時の苦悶の形相が……。秘境の地に、果たして何が起こったのか!? 見えない敵に向かって、秘伝の杖術を駆使する羽麻紀子と、警察庁特別捜査員・真庭正之の執念の反撃が始った。著者渾身のハードロマン大作。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 午前三時の訪問者(電子復刻版)
    -
    山口地方裁判所下関支部の刑事法廷では、身代金誘拐・殺人被告事件の審理が行われていた。被害者は小学校四年生の若杉博之。被告人の宮里正子は三十一歳の彫りの深い容貌の美人である。彼女は捜査段階から公判にいたるまで一貫して犯行を否認、しかも弁護には腕利きの妙泉憲正弁護士がついていた。捜査の盲点を巧みに衝く妙泉の弁護にたじろぐ赤かぶ検事。公判の維持は可能なのか? シリーズ傑作長篇。

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  • 誠実な裏切り(電子復刻版)
    3.0
    二つの死が、大丸製薬宣伝課員・海老原の運命を大きく変えた。一つは、彼とともに京都へ出張し、某医科大の有名教授をTVコマーシャルに出演させようとして失策を犯した先輩社員・印南の怪死。もう一つは、新薬を試飲した混血CMガールの怪死だった。この二つの死が調合されたとき、海老原にとっては企業の非情の論理が浮き上り、愛欲の罠を呼ぶ、魔の誘引剤となった……。長篇ロマン・サスペンスの秀篇!!。

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  • 警視庁歌舞伎町分室《魔女と復讐鬼》(電子復刻版)
    -
    網走刑務所から悪魔が解き放たれた! 六年前、兄と共に七人の女性を惨殺し、日本中を震撼させたかつての少年・Kが出所した。兄を射殺した警視庁歌舞伎町分室の辣腕警視、村木正――通称「村正」への復讐に燃えるK=朽木田公明は、旭川でソープランドの社長を殺害。直ちに東京へ向かい、魔性の女・相沢知子と出会った。淫蕩で残忍な二人は、凄絶な報復を開始する。警視村正、最大の危機! 好評シリーズ第二弾。

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  • 最高機密(電子復刻版)
    -
    総合電機メーカー武蔵電機製作所の新課長・立川範夫は、取引先の営業部長・矢野晶一と帰宅の途中、ライトを消した車に襲われた。矢野ははねられて死亡するが、夫の変死を知らされた矢野の妻・恵子は何ら動じないのだ……。立川には他人の恨みを買う覚えは全くないのだが、飼犬が毒殺され、かつての仲間が死体で発見される!? 大企業の若きエリートの周辺で続発する謎の殺人事件の真相を追う長編推理。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 五芒星桔梗の寺殺人事件
    -
    老舗「櫟本呉服店」の御曹司・櫟本宗太郎の変死体が一条戻橋で発見された。右手には一輪の桔梗の花がしっかりと握られ、内ポケットには「晴明桔梗」の紋をあしらった護符が入っていた。しかし、宗太郎の葬儀のわずか二時間後、カメラマンの藤木泰子が、天得院で宗太郎を見かけたという。赤かぶ検事は泰子に接触をはかるがその矢先、やはり一輪の桔梗を握りしめた泰子の変死体が発見された……。書下し長篇。

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  • どんでん返し
    3.5
    大学で心理学を講じる公次のマンションヘ、深夜、思いもかけぬ訪問者があった。一年半前、彼を捨てて親友山根不二夫のもとへ走った悦子だった。外は雨だというのに、傘もささずに濡れそぼっている。そんな挙動不審の悦子に、公次は「きみは仲がこじれた山根を殺して、逃げてきたのだろう」と断じるのだが……。(「影の訪問者」)全篇を会話だけで構築した異色ミステリー六篇を収録。

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  • 涯の鷲
    -
    死神シリーズ第6弾。伊造組長が朝日岳で人妻との青空性交(セックス)を愉しんでいるさなか、飛来したヘリから狙撃され、わけもわからず伊造は逃げた。だが理由はあった。登山道で男とすれちがった。その男が、伊造のザックにマイクロフィルムをしのばせたのだ。フィルムを争奪する陸幕の二つの工作チーム。背後には大国の諜報組織がからむ。伊能と中郷の死神コンビが動きだし、死屍累々の殺戮戦の幕は切って落とされた。ハードロマン巨篇。

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  • 完全誘拐
    -
    西急デパート岡村社長の腹心石本常務が丹沢山麓の別荘で不審死を遂げた矢先、岡村の一人娘・章子が何者かに誘拐された。犯人の前代未聞の要求『全商品を無料放出せよ!』を受け入れた岡本社長だが、この機に乗じた大株主の他店との合併工作に絶対の窮地に陥った。一方、誘拐犯を名乗る青年は、章子を返した後、意外にも死体で発見された。」――誘拐そして新たな殺人。新機軸で展開する力作推理。

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  • 残酷な月(電子復刻版)
    -
    金沢に向かう夜行寝台。新聞記者の杉は、女のうなされる声に目を覚まされた。少し抱いてほしいと哀願されて、杉は娘の肩を抱いてやった。だが、早苗というその娘は、朝の金沢駅で何も言わずに消えてしまった。帰郷後、杉は銀座のバーに早苗を訪ねた。そこで、杉は早苗が投身自殺したと知らされた。ところが、出張先の札幌で杉は早苗と会ったのだ――心惹かれる娘との謎の出会いと別れを描く長篇本格ミステリー!

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  • 警視庁歌舞伎町分室(電子復刻版)
    -
    見えざる磁力を放つ巨大繁華街・新宿。その街で「村正(むらまさ)」と呼ばれ恐れられる警視庁歌舞伎町分室の村木正警視のもとに、南米キャラゴ国の失踪した女子留学生の捜査依頼が舞い込んだ。早速捜査を始めた村木の前に現れる謎の美女。新宿西口でのマシンガン殺戮、時限爆弾による簡易旅館の爆破など、次々と荒っぽい事件が続くなか、村木は事件の恐るべき全貌を掴む。爛熟の都市・新宿を舞台に、社会の暗部を抉り出す。

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  • 鷲の巣(電子復刻版)
    4.5
    死神シリーズ第4弾。警視庁公安特科隊長だった中郷広秋と伊能紀之は、国際テロ組織を殲滅すること三度、死神の異名をとったが、警察の報酬違約に辞表を叩きつけ、クルーザーで全国を巡る水上酒場を思いたった。焼津沖で若い女を売買する暴力団と外国貨物船に殴りこんだ頃、警察庁長官が二人を訪れ、大西洋上でシージャックされた超豪華客船の奪還を依頼してきた。報酬は三億……。バイオレンス巨篇。

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  • 薄化粧(電子復刻版)
    -
    浮気がばれて夫婦喧嘩のあげく妻を殺した坂根藤吉は、「かあちゃんのところへ行け」と子供まで殺してしまった。以来、八年にわたる逃亡生活。全国十一県を股にかけ、主として山中深い工事現場を渡り歩く。眉をひき、薄い化粧に過去を隠して、地を這うように逃げ回る男の胸に去来するものは何か? 犯罪小説の名手が、ふとしたキッカケから入手した資料をもとに描く渾身の力作巨篇。

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  • 警視庁記者クラブ(電子復刻版)
    -
    府中競馬・関東青葉賞レースで本命が落馬、大穴の出た日、新宿のバーのホステス・文枝が投身自殺した。日報の警察回り記者・山崎は文枝のホステス仲間から意外な情報を入手、青葉賞レースは八百長で、文枝の死とつながりがあるというのだ。そして文枝は身の危険を感じて手紙を書き遺したらしい(第一話)。殺人、麻薬、八百長……都会の暗部に挑む若き事件記者たちを描く傑作連作集。

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  • 九頭の龍(電子復刻版)
    3.0
    十九世紀末、フランス統治下のベトナム。政府は民族独立を掲げる神出鬼没のゲリラ〈九頭の龍〉に手を焼いていた。彼ら一味を殲滅せんとする仏大佐メニュリーは作戦「オペラシオンU」を計画、伝説的な工作員モンギランを起用する。“U”とは一体何を意味するのか? 一方、日本帝国海軍は新鋭巡洋艦「畝傍(うねび)」を仏造船所に発注、軍備増強を目論む。それを阻止せんとする清国工作員……。長篇海洋冒険小説。

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  • 穂高殺人連峰(電子復刻版)
    4.0
    警視庁捜査一課の荒竹十三は、大学の後輩村松から、山仲間の野中恒利が北アルプス・槍ヶ岳から北穂高岳への縦走ルートで遭難したことを知らされた。折りから、現場に向かう準備にあわただしい留守宅に、“野中は帰宅したか”という不審な電話がはいる。数日後、今度は野中の友人の他殺体が横尾谷で発見されたのだ! 二つの事件を結ぶものは? 荒竹・白鳥の名物コンビの捜査が始まった。長編山岳ミステリー。

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  • 0時間の男(電子復刻版)
    -
    電話の中から甘い声が囁いた。「小関博士がどうかされるらしいのよ」小関健太郎は在日米軍医療班細菌主任、混血の若い妻と美しい娘がいるという。奇妙な電話を受けた国際刑事警察機構ICPO東京秘密駐在員である刈谷三郎には過去も未来もなかった。ただ与えられた任務を遂行するために現在に生き、0時間に命を賭けるだけなのである。巨匠が放つアクション長篇推理!

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  • 冷血集団
    -
    取引先が出した不渡りのせいで、資金繰りが困難になったタカシマ工業。不良債権を何としてでも回収すべく、経営コンサルタントの志賀の力を頼ることになった。非情・冷血な男たちによって、とことんまで食い物にされてゆく会社……。経済犯罪小説の金字塔!

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  • 妄執果つるとき
    -
    学生会館が出火し、居住者の学生一人が焼死した。被害者が所持していた現金も消えていた。所轄の中原刑事は学費滞納で除籍になっていた安田を自白へ追い込む。しかし男は法廷で自供を覆したのだ……裁判制度の矛盾を抉る長篇サスペンス!

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  • 北嵯峨 竹林の亡霊
    -
    古都のホテルで挙式直後の新郎が殺害された。そもそも怪しげな披露宴であった。出席者はインターネットで募集された人々ばかり。名物警部補音川の調べに新婦や親たちが不審な言動を示すなか、やがて北嵯峨の竹林で花嫁の父の首吊り死体が!

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  • 重婚
    -
    清水市の三保の松原の砂地で船越広勝の死体が発見された。死因は一酸化炭素中毒。船越は旅行会社社長の四十二歳、二年前、バーに勤める玲美を入籍したが、実際は先妻の寿子の同意を得ないで離婚届を出しただけの重婚であった。玲美には恋人がおり、また寿子には船越の生命保険という動機があった。しかし、犯行時間のアリバイは二人ともに崩せない―(「重婚」)。ほかに六篇を収めた会心の推理小説集。

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  • 十津川警部の事件簿
    2.5
    「関根パン」の製品を小売店に配達する営業員の岡田は、得意先の女主人・幸江との情事を楽しんでいた。が、ある日、幸江の店先にライバル社のパンが積まれているのを発見。他の男に乗りかえたことを覚った岡田は、嫌がらせのためにそのパンに下剤を仕込んだのだが、なぜか、それを食べた幸江が毒死してしまったのだ!? 「甘い殺意」等、若き日の十津川警部の活躍を描いた六篇を収録する傑作集。

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  • 十津川警部 北陸を走る
    2.5
    公団住宅で女性の絞殺死体が発見された。被害者は真田よう子、主婦。続いて夫の台東区役所広報課長・真田信一郎も福井・東尋坊で溺死。福井県警は夫が妻を殺して自殺したとの見解を発表したが、警視庁の十津川警部は疑惑を抱く。さらに真田の部下である小柳がひき逃げに遭い死亡。そんな折、捜査本部宛に一通の手紙が届いた。〈真田広報課長も、小柳課長補佐も、殺されたのです〉! 長篇推理。

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  • 十津川刑事の肖像
    2.5
    この人を見つけて下さい。見つけた方に百万円を差し上げます――顔写真と体の特徴だけでその男を探し出せ、という企画が「週刊ジャパン」に載った。たまたまその記事を読んだ小田雄太郎と松木順子は、二人が同棲するアパート近くのマンションにその男がいたことを思い出し、その男の部屋を訪ねるが、そこで発見したのは、男の刺殺体だった……!? 刑事時代の若き十津川がとりくんだ五つの事件。傑作推理。

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  • 死海の伏流
    -
    死体は楢(なら)の木の根元にあった。犯され絞め殺された無惨な女の死体である――。文芸誌編集者の亜希子は、画家から受け取った挿絵に息を呑んだ。男と密会中の美女の貌(かお)が、過日、厚木市の山林で殺されたOLの姉と瓜(うり)二つである。絵にはモデルがあったと聞き出した亜希子は、ついに男を突き止めるが、それは姉の秘部と、この国の巨大な闇に足を踏み入れることであった――。

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  • 誤認逮捕
    -
    「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。田処はひと月前の「OL暴行未遂事件」の容疑者だったからだ。あらゆる要素が彼のクロを示していたが、結果は捜査本部の黒星。そして今度はOL殺人事件で再び彼の名が挙がったのだ。もう誤認逮捕はしたくない。しかし、客観情況はクロを示している――(表題作)。多彩なテーマを鮮やかに描く傑作短篇集。

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  • 幻奇島 〈新装版〉
    4.0
    雨の夜、車に飛び込んできて重傷を負った女が、謎めいた言葉を残して病院から失踪した。飲酒運転をしていた内科医の西崎は、院長から、南海の果て、滅亡を予告された御神島の診療所行きを命じられる。そして、第一の殺人が…!? 初期代表作。

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  • 祇園 花街小路の惨劇
    -
    三味の音響く京都石塀小路。血に染まって経営コンサルタントが事切れていた。名物警部補音川音次郎は、彼が自殺を予告していたことを知る。が、その驚愕したように見開かれた目は何を意味するのか。やがて音川は深夜の自宅で何者かに刺された!

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