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戦後すぐのお話
数編の「人生相談」の形を取った短編からなる作品である。戦後すぐだから男女同権の話はそれなりに新鮮味があったのだろうな。この話は隔世の趣がある。戦争に関する話、天皇制に関する話は、戦後スグだけに迫力 切迫感がある。しかし、戦後70年以上も経ってしまった今、読んで感銘を受けるかというと、ピンとこない というのが実感である。
70年前の本だが
70年前の本だがそれほど古さを感じさせない。主人たち夫婦の考え方や言動、生活苦や浮気 など新聞への投書をSNSにするなど小道具をちょっと入れ替えればそのまま現代でも通用する話である。ただいかにもユーモラスに書こうとしている作者の衒い 作り物感がどうにも鼻につく。
アウトロー警察官
超人的な身体能力 戦闘能力をもった主人公が悪人を相手に暴れまわるという わかりやすい勧善懲悪物語である。このような物語の主人公にありがちなニヒルなところがなく、ひたすら元気に明るく暴れまわっている。まあその分気楽に読むことができる。古めの絵柄も主人公の暴れっぷりをよく描き出している。
凄腕の事故調査官
縦横ともでかい凄腕の事故調査官を主人公とした作品である。ミステリー物の一種であるが、相手が犯人ではなく「事故」という物質的なものを対象にしているところが目新しい。事故の原因やその解明は、ずいぶんニッチなところをついているので、たしかに面白くはあるがちょっとリアル性に欠けるような気もする。
河童忌
芥川龍之介の晩年の作品である。(晩年と言っても35歳で死んでしまっているのだが)自分自身そして社会に対する諦めににも近い虚無感 徒労感を読み取ることができる。この作品は、芥川龍之介の命日を「河童忌」というように代表作と評価されているが、私はあまり好きな作品ではない。
リズムよく
銭形平次捕物帳 半七捕物帳の伝統を引き継ぐ捕物帳シリーズ、和風定食の味わいである。べらんめえ調の口調の良さがそのまま文章になっていてリズムよく読みすすめることができる。ストーリー内容はそれほど重くなく、謎解きもそれほど難しくはない。主人公が武士 という設定なので、平次 半七の大先輩二人と比べるとやや情感 人情にかけるのかな。
仏の態度
芥川龍之介の仏教説話の一つである。因果応報を説いたようであるが、芥川龍之介が本気でこの王な因果応報を信じていたのかは疑問に思う。むしろこの作品は、地獄と極楽の対比、特に最後の数行の地獄の亡者の失敗とはまるで無関係で無関心な、光と香りに満ちた極楽の描写と釈迦の態度の表現に真骨頂があるような気がする。
乾いた筆致
黒澤明の羅生門があまりにも有名なので、同じ芥川龍之介の今昔物語シリーズの傑作である「藪の中」と混同することがあるが、こちらの作品も傑作である。いわゆる「末世」にうごめく人々とその心情を比較的乾いた筆致で描き出している。舞台は平安時代であるが、その心情の変化は現代にも通じるものがある
漢語のゴツゴツ感
現在の日本語は太古の柔らかい「やまとことば」に中国から輸入した漢語の骨格で構成されたものである。中島敦の作品の中でも特にこの作品は日本語の中における漢語のゴツゴツ感を雄渾に語っている。私の好きな文体である。ストーリー内容とその評価は語り尽くされているが、死後 青史に残るのを大事にするか現世を大事にするか という価値観で私は考えてしまう。
文筆家としての焦り 恐怖感
100年も前の作品であるが文体や言葉遣いにあまり古さは感じられない。手堅い構成ではあるが途中でネタが割れてしまっているのでミステリーとしての面白みはあまりない。「書けなくなったらどうしよう」という文筆家としての焦り 恐怖感の方に実感がこもっているような気がする。
純粋にミステリーで勝負
一見単純な殺人と、それに対する報復殺人が、終盤で二転三転する構成は、ミステリーとして現在でも通用する力を持っている。100年前の作品とあって言葉遣いや言い回しはやや古いがそれほどの違和感なく読みすすめることができる。この作者の他の作品のように法律家や作家としての自分自身を表に出さず、純粋にミステリーで勝負している所が良い。
現代においては目新しい題材では
作家であると同時に検事 弁護士であった作者らしい作品である。刑事事件の中でも繰り返し取り上げられている、正当防衛と無能力者の責任 このふたつを題材にしている。ミステリー小説が書きつくされているような現代においては目新しい題材ではないが100年前の当時としては画期的な作品だったのだろうか。
象徴的な寓話
日本の古い伝承 言い伝えの形を借りた幻想的な物語である。残虐さを持ったサイコパス的なヒロインの存在が同じ作者の『桜の森の満開の下』と通じるものがある。象徴的な寓話であるだけに様々な解釈が可能とは思うが、私はそのまま素直に読んだ。
私小説?
100年近くも前の作品だけあって言葉遣いや舞台にやや古さを感じるが、それもあまり気にならないほど緊迫したやり取りが続く。推理小説としての出来よりも、作中に「検事、弁護士、探偵小説家」である自分自身を登場させ、社会正義を代表すべき検事、弁護士であるものが犯罪を助長する可能性がある探偵小説なんかを書いていいのだろうか と自問する気持ちをそのまま書いたようにも見える 点のほうが気になった。
既存概念からの脱出
ラオスの焼畑農業の場面がとても印象に残った。よく「日本古来の伝統 風習 慣習」と言われるが、家族制度などでもたかだか200年程度明治の頃の仕組みを「日本古来の」と言っているケースが多い。米づくりについても水田栽培が一般化するのはコメの生産高が「富」の基準となった江戸時代以降であり、それ以前はずいぶんと粗放なものであっただろう、という主張が説得力を持って展開されている。
戦中戦後の女たちの話
全編、主人公ヒロインの女性の独白で描きあげられた作品である。戦中戦後の女たちの戦争や貧乏に負けないたくましい生き方が印象的である。東京大空襲の話も、淡々と書いているだけに逆にその惨状が印象に残る。作者坂口安吾の語り口の上手さ 女性心理描写の巧みさに感銘を受ける。
時代を超えた科学的精神
坂口安吾による織田信長への短い評伝である。全体の構成はこれと言って整っていない。思いつく都度、順不同で書き散らしている感じ。従って未完であっても気にならない。書いてある出来事は当時史実と信じられていた伝統的なものであるが、その時の信長の精神の評価は時代を超えて現代でも十分に通用する。印象的な言葉が数多くある。ウヌボレと同量の怖れを持っていた とかである。何よりも印象的なのは、「時代を超えた科学的精神」を持っていた というところである。
斎藤道三評伝
坂口安吾による斎藤道三の短い評伝である。同じ坂口安吾が書いた「織田信長」と対になる作品で語り口や内容も非常によく似ている。ともに当時としては珍しい合理的精神の持ち主であったようだ。同じ斎藤道三を題材として描いた司馬遼太郎の「国盗り物語」と比較して読むのもなかなかに面白い。
爽快な批評
作者坂口安吾が世間の凡百の日本文化論 芸術論を非難する。しかし、全面否定するのではなく、良いものは良い と自らの感性に托んで評価している。読んでいて実に気持ちの良い批評である。同時代人の難解 晦渋な小林秀雄と比べてみても、より一層現代の感性にあっているような気がする。
ストーリー設定が大変に斬新
「二重人格者の一方を記録してゆく」というストーリー設定が大変に斬新でよい。二重人格者 というのは記憶喪失と並んでよくありそうな設定なのであるが、一方が他方を記録する というのはなかなかに面白い。依頼された主人公の戸惑いもよく分かる。 絵柄はカバー絵からはあまり期待できないと思ったが、中の絵はなかなかに魅力的である。
奇妙な振る舞い
奇妙な振る舞いをするクラス一の美少女を脅して というやや穏やかでないきっかけからスタートする 二人の関係である。ストーリー展開は結構ありがちのものであるが、典型的な少年漫画らしい絵柄が何よりの特徴である。残念ながらヒロインにあまり魅力を感じることができなかった。
世襲議員が多い現在でも
日本では世襲の国会議員の割合が3から4割にも及び、最近の総理大臣に至っては7割が世襲議員である。その慣行に決然と勝負を挑む元秘書の活動を描いている。しかし元秘書の活動も昔ながらの「買収」である。そのような日本の政界の実情をくっきりと描き出している。一昔前の政界を舞台としているようであるが、現在でもその基調は全く変わっていないと思われる。絵柄はくっきりとしていて読みやすい。
絵がリアルすぎて
実在の研究者の伝記 という形態を取っている。ストーリー内容そのものはなかなかに面白く、天才肌の研究者にありがちな奇矯な言動をよく描き出している。しかし絵が特に寄生虫の絵がリアルすぎて、読んでいて嫌悪感を覚えてしまう。
ありきたりではあるが
ありきたりのラノベのありきたりのコミカライズである。ありきたりではあるが、原作がラノベなので、コミカライズにつきものの長い説明文や長いセリフがなくすんなりと読み進めることができる。ストーリー展開や絵柄もごくごくありきたりで、どんどん読み進めることはできるが、なかなかにそれ以上のものはない。
妙にリアルでヌメッとしていて
デジタル描画された絵柄は妙にリアルでヌメッとしていて迫力がある。一方 肝心のストーリーの方は、テンポは非常に良くってノリが良いが、読んでいて今ひとつのりきれないところがある。やや飛ばしすぎているせいかな。
肝心の絵柄が
ブサメンをこじらせた主人公が活躍するありきたりのラノベの原作をありきたりの絵柄でコミカライズしたありきたりの作品である。原典がありきたりのラノベなのでストーリー背景や前提の詳しい説明も不要、従って地の説明文や長台詞というコミカライズにありがちのの問題箇所はない。しかし、肝心の絵柄が今ひとつである。
半自伝的作品
少年時代の一時期を朝鮮の京城(ソウル)で過ごした作者中島敦の半自伝的作品である。作品に明確な主義主張や意図があるわけではなく、少年時代に感じたこと考えたこと行動したことを飾りなく書いているので、かえって感銘を受ける。そして場面を東京に移しての終幕が非常に印象的である。
言霊
日本では「言葉に神が宿る」として言葉を大切にし信仰していた。ましてやその言葉を「文字」にして形に残すと、その文字に霊力が宿るというのはなんだかわかる気がする。作者 中島敦は、文字発祥の地 メソポタミアをストーリーの舞台にし、「文字」をテーマにしたファンタジー小説を作り上げている。
中島敦の思想
中島敦の思想や哲学を一応小説の形態を取りながら随筆 エッセイ風に書き記した作品である。名高い「李陵」に代表される中国古典モノのような緊張感や高揚感はなく、平々凡々と平坦に書かれているので、読みやすくはあるが、それだけ という印象を与えてしまう。
デビュー作
李陵や山月記で名高い中島敦のデビュー作だそうである。李陵で見せた剛直で無骨な文体とかなり違う柔らかで流麗な文体なので驚いた。よく処女作はその作者の才能が詰まっている と言われるが、本作を書いた中島敦にもそれは言えると思う。文明人を自認するイギリス人のスティーブンソンの南洋の島 そこに住む人々への思い 考えがよく分かる。
カバー絵もなかなかに良い。
遠く奥まった山村での怪しげな儀式 というストーリーの舞台はしばしば使用されるが、この作品もその中の一つである。取り立てて目新しいストーリー設定ではないがまずまず読ませる。絵柄も丁寧に描かれていてカバー絵もなかなかに良い。
絵は随分きれい
あざとい題名とは違って、小説家や漫画家 などの創作者につきものの悩みをテーマにしている作品である。私小説っぽい部分もかなりあるのかな。読んでいてそれほど面白く 愉快になるようなストーリー展開ではないが、なんだか深刻で読み進めさせる力がある。絵柄が丁寧で、女性たちが皆魅力的に描き出されている。
絵がやや残念
奥田誠治の原著を読んだ後、それのコミカライズ版である本書も読んでみた。複雑な世界情勢下における、各国の政府 軍部の思惑ややり取りなどの点では、コミックは小説に追いつけない。コミックの特徴は「絵」にあるのだが、残念なことにこの作品は他作家の戦記物と比較すると、軍艦や航空機の描画がやや稚拙である。それでも原著の良さは十分に伝わってくる。
日常からの違和感
日常よくありがちなスーパーマーケットの勤務から、徐々に深まる謎 ミステリー そして緊張感。終盤に向けてクレッシェンドしてゆく切迫感がとても良く表現されている。ただしこのような懸賞作品につきものの枚数制限のためなのか、やや語り不足のところがあるような気がする。
全く古さを感じさせない。
政治の目的とか 世論の動き 権力行使 と いわゆる「正義」について深く考えさせられる好短編である。江戸時代の大岡越前を題材にしているせいもあって、1世紀近く前に書かれた作品なのに全く古さを感じさせない。現代にも共通する重い課題を提示している。
国語の教科書の常連だが
この作品は、国語の教科書の題材として最も取り上げられている物だそうだ。なぜこの物語が常連となったのか、そちらの方から考えてみるのも面白い と考えてしまった。だいそれたのぞみを持たず 分相応に暮らしなさい ということなのかな。
愛すべき稚気
数多い孔子の弟子の中でも群を抜いて目立ち独特の地位を占めていた「子路」の話である。そしてこの弟子 子路を描くことを通じて孔子自身の姿をくっきりと描き出している。作者 中島敦がこの作品を書いたのは80年も前であるが、キビキビとした切れ味の良い語り口は今読んでみても非常に心地よい。作者の力量を感じることができる。
師匠との殺し合い
この作品の感想に多い「最後の境地は?」というテーマにはさほど興味を惹かれなかった。名人の境地の極まったもの と感じることも 老耄に至ってしまった と考えることもできる。それよりも、師匠に対して矢を射かけ師匠も反撃する の節にずいぶんと感銘を受けてしまった。
自伝的作品
自伝的作品である。ストーリー内容がある程度フィクションが入っているにしても、あまりにも生々しい内容であり、身につまされる。作者の一方的な視点から描かれている作品なので、別の視点 例えば編集者 から見ると全く別の風景が見えてくるかもしれない。ただ画力だけは大したものである。
シュール
非常にシュールな絵柄と絵柄以上に破綻しているストーリーとも言えないストーリーが特徴の作品である。大変に中毒性があるので、ハマってしまう読者にはハマってしまうだろう という感じはする。しかし、だめな読者にはとことんだめである。私には不快な読後感しか残らなかった。
絵はいいが
ストーリー内容は残酷な復讐譚であるが、絵柄がきれいでヒロインが美人に描き出されているのでなお一層 残酷さが目立つ。もう少し余裕というか 遊びの雰囲気があったほうが、作品としての落ち着きもよいのではないかと感じる。
昔っぽい作品
ストーリー展開も絵柄も昔っぽい作品である。ゴルフがテーマではあるが、まるっきり分野が異なる刀鍛冶からの転身というところが新味かな。主人公があまりもストイックで、しかも高い能力をもっているのでかえって魅力に欠けるような気がする。絵柄は古いが読みやすい。
いかにも少年漫画
絵柄もストーリー展開もいかにも少年漫画っぽい雰囲気である。どんどん読み進められるところはいいが、だからといってなにか感銘を受ける というところはまったくない。読み飛ばしに適した作品である。
絵がいいね
ふんわりとした雰囲気の絵柄がとてもかわいい。ストーリー内容はややありきたりではあるが、男の子の潜在欲求がそのまま絵になっている と考えればそれほど不自然でもない。一応ハーレムものっぽいストーリー設定ではあるが、主人公があまり幸せそうに見えないのはなぜだろうか?
少々じれったい
やや昔風の少年漫画でよくあったような絵柄である。それほど魅力的ではないがなんだか安心して読み進めることができる。ヒロインがそれほど美人に描き出されていないところが、ストーリー展開とよくマッチしているかな。ストーリー展開は、いわゆるサクセスストーリーなのだろうが、話のテンポが比較的ゆっくりしているので少々じれったいところがある。
肝心のストーリー展開が
最近特に多いVRヴァーチャル・リアリティ ゲームとファンタジー世界への移動を扱った作品である。絵柄は少し淡白ではあるがスッキリとしていて読みやすい。しかし、肝心のストーリー展開がなんともご都合主義でハラハラドキドキの緊張感がないところが残念である。
ドタバタコメディ風
ストーリー展開は典型的 お決まりの 棚ぼた風ハーレム風設定である。ドタバタコメディ風の味付けを思いっきり強くしているが、それほど面白く感じられないのはなぜだろうか?少し淡い感じのする絵柄はまずまずであるが、かなり粗く描かれているところが気になる。
太平の世の雰囲気
この作品の種本である朝日文左衛門の鸚鵡籠中記を解説している「元禄御畳奉行の日記 _神坂 次郎」を読んでいたので大まかな雰囲気はわかっていたが、コミカライズに際して面白いところをピックアップしたのだな と思った。太平の世の雰囲気を象徴しているようなのんびりとした 少年漫画風の絵柄もストーリー展開とよくマッチしている。
衝撃的な出だし。
最初から衝撃的な出だしである。友人にはめられて壮絶な校内いじめを受ける。そしてその復讐を図るという、ある意味良くありがちなストーリー展開ではあるが、ずいぶんとエグい内容である。絵柄もややおさなめでどうにも入り込めない。
展開があまりも都合が良すぎる
コミカライズとしては成功作の分類に入ると思う。原作がラノベのせいもあるがコミカライズの失敗作につきものの長台詞や長い面倒な説明文が少ない。絵柄もしっかりしている。もっともストーリー展開があまりも都合が良すぎるきらいはある。
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