Goodmorningさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
猫猫らしさ、爆発
もう、ハラハラドキドキ。
この病気なら、現代医学では
よほど進行しなければ、治療は手術によって
(薬剤投与の場合も)比較的スムーズに行えて
予後も良いはず。
しかし猫猫の生きた時代ではそれは無理。
生きた人間の腹を、かっさばくわけで。
しかもその人、天上人。
手術に必要な薬の種類、量、術前術中術後、
麻酔も含めて問題山積。
その上もしも、の時には責任とわれて
まさに命がけ。
麻酔に関して忘れていたあの人が引っ張りだされ
(忘れられないあの人も)
術中あいつはまさかの理由で役ただず
(猫猫ブチギレ)
肝心のあの方はトラブって
さあ、どうなるのか。
天上人も、もしもの時に備えなければ、
で -
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素晴らしい!
作者さん、初の中華風ファンタジーだそうです。
ヒロインがとてもいきいきとしていて
魅力が溢れている。
まだ幼かった夫を育て慈しみ
一方で血の粛清を断行しながら国を
立て直した前世の女帝としての生き様と死。
今世ではやんごとなき血筋の娘ながら
元気いっぱい男勝りで破天荒。
それでも愛されて伸びやかに育った。
やがて元夫と元息子に会いたくて後宮へ乗り込み
見守るだけのつもりが、一度会ってしまえば
どうにも止まらず見守り粘着行動を繰り返し
愛、を叫んでいる。
その様子がなんとも可笑しくって可愛い。
帝位を諦められない輩たちの暗躍もあるが
そこは元女帝。毒も陰謀も蹴散らかしていく。
絆されていく -
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素敵な心温まる物語でした
しばらく、悪役令嬢や転生物を
ずっと読んでいて面白くも食傷ぎみでしたが
これはいわゆる溺愛ものとも
王子様主体のものとも少し違っていて、
なかなかの味わいで美味しいご飯を
食べた後のような気持ちになりました。
後書きから察するに作者さんの
優しさ、慈しむ心、周りへの感謝が
染み込んだからでは、と思いました。
主人公の常識さえ越えた魔術術式の知識
それを巧みに刺繍に施す腕前。
それが周囲の細やかな幸せに繋がっていたのが
デビュタントのドレスに施した複雑な
刺繍を目の当たりにした第二王子と
その側近たち専門家が理解した事で
主人公も国の運命さえも大きく変えていく。
もちろん王子、側近たちも、通 -
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天井裏が騒がしく愉しい
大好きな作家さんなので、
一巻、二巻とも夢中になって読んでしまいました。
この作家さんの主人公は皆前向きに懸命にがんばっている。
何かしらの哀しみを抱えながらも。
しかも背景や世界観がきちんとしているので
臨場感あふれ、すぐに物語にどっぷり浸れる。
例えどんなに突拍子もない事があっても。
別の作品でキッチンカーごと異世界に突っ込んだのも
(しかも運転が下手くそ過ぎ)おもしろかったし
今回は屋根裏の爺さんズ(密偵ズ)が最高!
落ちこぼれ子竜の縁談シリーズもそうだったが
ヒロインが明るく頑張り屋で周囲をどんどん
明るく柔らかにかえていく。
それを目の当たりにした対するヒーローの
大丈夫か -
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優しい物語でした
主人公、ノエルが貧民街で
無賃労働を強いられているところから
救ってくれたご主人様と幸せになるまで
ノエルが危ない目にあうものの
あまり大きな事件もなく
終始 、穏やかな雰囲気です。
途中まで、従僕として勤める様は
やや緊迫した雰囲気が漂ってはいますが
穏やかな分、少し盛り上がりに
欠けたかな、という感じでした。
桜部先生の著作では
鬼の棲む国、が、一番好きで
庶民感覚の作品も、勿論好きですが
先生の作品を全作読んで
次の作品を楽しみにしている身としては
また、あんな、ダイナミックな
作品もまた、描いてほしいな
と、思ってしまいました。
今作 -
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ほのぼの素敵なstory
失恋の疵を負った受け様
家族を失った疵を負う攻め様
屋敷の再生と心の再生が
魔法を交えて成っていく
ハートフルなstoryでした。
亡き母や子どもの頃大切にしていた
ぬいぐるみを思いだし
涙がとまらなくなりました。
古い屋敷の再生には
その心と寄り添っていかなくては
と、いうところ
愛し愛された曾祖父母、祖母の
優しい記憶、
そういったものが
生きるすべてに染み渡っているようで
物語が温かく心地良く感じられます。
攻め様が完璧なスパダリではなく
弱さ、脆さも合わせもっていたところも
深さ、温かさを増してくれています。
ヒコも、良い味だし -
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独特の世界観でした。
web小説を書籍化したものだそうです。
イルカヤンヤとは銀の妃の事。
聞きなれない独特の名前、竜王、
赤竜、白竜、青龍、
普段は人の形をしているけれども
有事にはすぐに竜身になる。
絶対王政の中、主従の絆が熱く、
雅な宮中、世界観が、独特で、
それらに浸れるか、が
評価の分かれ目になると思う。
オイの正体、敵の実態、
それらが明らかになり、
滅する為の闘いとなっていく怒涛の展開は
息もつかせぬほど。
一気読みしてしまいました。
シシカラジビガ、強い❗️
(倒し方が27巻続いた某、
ガンガンコミックスを彷彿とさせた気が)
敵の内包する闇 -
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これで完結は寂しい。
星5つ、に近い4つです。
誠一郎とアレシュの、
情熱に生じている温度差とか
ベクトルのちょっとしたズレ、
大幅なズレ、そこらへんが、
笑わせてくれるツボで好きだったので
ちょっときれいにまとめすぎかな、と。
今回は、行動は互いにあさって方向ですが
想いは、もう、ひとつです。
誠一郎の社畜というか
仕事ぶりが見事です。
そして、もう、男前で!
アレシュの方が考えすぎと
想いすぎで、単独寡黙暴走を
起こしていて、少し、男前度が
下がっているようにみえる。
しかし、それも、愛、故なんです。
他国からの視察の件、その面子等が
良い具合に絡んできて -
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ああ、ここで つづく とは
最後、ものすごく気になる所で終わっています。
間もなく続きは電子で発売になるようですが
待ちきれず、紙書籍を手配してしまいました。
テオ、テオ、とファウスは何度呼んでいる事か。
まっすぐで、謙虚で賢くて。
テオの前世の記憶、特に食に関しては
病を治し、聖下を初めとする人を癒し
国まで救う。
それを、上手く周囲を巻き込みつつ
協力してもらって。
それでも、個を主張しすぎないところが
日本人、って感じがして嬉しい。
ファウスが、かわいい、かわいいと
いうのも本当に良くわかる。
アダル、シジス、シモーネ聖下、料理長、
皆、良い人ばかりでほっこ -
購入済み
素敵な物語でしたが。
内容としてはとても良かったです。
星、4か5でも、というくらいに。
何故それなのに星3?
というと、個人的感想で申し訳ないのですが
世界観が前作と同じで新鮮みが無い為です。
(新しい世界観の作品だと思ってしまって
いたので。)
後書きで作者さんが仰っているように
王の至宝は東を目指す
花は獅子に護られる
に続くチベット風ファンタジー
3作目だそうです。
勿論 作者様のファンとして
それらも読んでいます。
バター灯明、ガオ、バター茶、チュバ、
幻想的な世界観とそれらの品々。
他社で中央アジア風味ファンタジーの
ものもありました。それらも読了済 -
購入済み
ほんわかした、善き話でした。
王道な展開ではありましたが
攻め様にも孤独を抱える事情があり
受け様も孤独な状況からの
異世界転生であり
埋め合わせるように互いに優しく
接していく様子がとても
微笑ましかった。
おいしいパンを焼いて集落のみんなに
振るまうことで親しくなり
攻め様もその事で幸せになっていく、
素敵なストーリーでした。
出会ったばかりの、すみません、
と謝るより、ありがとう、
と言った方が良いという攻め様の言葉、
この優しさ、強さ、導きが
ずっと、物語の根底にある気がして
心が温まり読後感も良かった。
どこまでも、付け狙ってくる
盗賊にはいい加減にしろ、っと
腹 -
購入済み
何度も読み返しています。
不幸な生い立ちでも、逆境にめげずに
それでも少し自分を抑えがちになりながらも
他人に優しく、自分の特技を生かしつつ生きる受け様。
彼を信頼し、助ける、豪放磊落な友人。
辛い過去の別れからも、忘れられずに、本当に裏切られたとは思えず
執着し、想い続ける攻め様。
愉快なドラゴン達を交えながら事件を追い、
途切れた愛情を再び結び合うふたり。
核になるのが、受け様の母親。
不幸な事情で授かった命とはいえ
そう何度も殺そうとするな。
受け様を過去でも今もなお苦しめる。
そして、受け様を歪んだ情愛で苦しめるもうひとりの存在。
事件の行く先で見えてくる真相、 -
購入済み
やっと、少し、すっきりです。
続々、のシリーズになってから
周平の元を離れるし
諸々の事は遅々として進まないし
佐和紀も迷いの中で、
重苦しい雰囲気でしたが
やっと、佐和紀の心も定まり
目指す道筋も決まり
光明がみえた感じです。
伴う別れもあるけれども、
佐和紀が選んでいく道故で。
周平とは、大丈夫。
たまの逢瀬で盛り上がりまくって
どれだけ、想いあっているのか、と
エロいシーンで泣けてくるなんて、
まったく、もうです。
岡村も、いい男です。
男ぶりもあがっています。
タカシが相変わらずで、
笑えます。
ほんの僅かですが
結婚した最初の夜の話もでてきます。
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購入済み
心地良い物語でした。
異世界トリップものは数多くありますが
動物を助けて命を落とした人たちの
その後の世界のお話、ということで
独特の世界観があり、愉しく読めました。
そんな世界にしては
皇帝に力を国民が求めて
それに応えるべく出来た
皇位決定儀式が荒っぽかったり
少々違和感がありましたが
人獣の世界で虎皇帝なので
仕方ないのかな、とも思いました。
そんな中、皇帝が雄々しくも
終始情愛深く、
また、主人公も、この世界に来た事を
事件を経ながら真に受け止め
夢を実現させようと努力する姿が良かった。
側近たちも好意的で好感がもてたし
事件はあっても大事には至らず
ゆったり気分で読めます。
個人的には、初見で虎皇 -
購入済み
社畜と書いて、じんざい、と読む
かなり、はまっています。
そこに、山があるから、的な感じで
目の前の仕事にのめり込む誠一郎ですが
その様子があまりにも
現代社会での様子そのもので
自分を含め、多かれ少なかれ
彼のように、社畜化している人は多いはず。
社畜、という言葉自体は好きではないんですが。
それが、異世界に召喚(拉致)されたことで
王政での悪しき体制や、ざるのごとき
財政を気持ちいいくらい改正していく事に
繋がっていく。
そして、周囲を捲き込むうち、
彼の魅力にはまる人まで、現れる。
一番、劇的に人生を変えられたのは
アレシュですが。
しかし、それでも、恋愛的絡み、無いんです。
必要に迫られて、体の繋がりはあ -
購入済み
泣けたし、ほっこりもしました。
勇者の冒険譚を期待している方には
不向きかも。
対して、純愛、溺愛、幼馴染の恋が
好きな方にはお薦めです
前半、幼馴染ふたりが
過酷で、残酷な運命に引き裂かれる
場面もあり、箱ティッシュが必要でした。
神のお告げによる、勇者の名、容姿、資質。
それは、ふたりでひとりのように
貧しい暮らしを生き抜く幼馴染ふたりを
混ぜ合わせたよう。
実は、その後の過酷な運命と悲劇を
表したものだったのです。
氷と化し、魔族、魔王を打ち倒した勇者、
その後、神の恩恵で奇跡がおき、
この物語が綴られていきます。
後半は、もう、甘いです。
勇者よ、転移魔法は魔族討伐に使いましょう。
ベッド直行の為には、うー -
- カート
-
試し読み
購入済み可愛くて、楽しい物語でした。
ふたりの様子、仕事ぶりがしっかりと
描かれていて、骨組みがしっかりした
安心感の中にずっといる、
そんな感じがしました。
全身真っ白のお衣装の方も
すっごく、おもしろかった。
もっと、主人公ふたりに、いろんな形で
絡んでくれれば、もっと良かったかも。
犬耳、尻尾がついて、相手の気持ちが
わかるようになったのも良かったけれども
それで終わらず、それを消してほしいと
願った時は切なかった。
そして、その後、誤解がとける下りで
耳や尻尾がどんなに表情豊かでも
本当の心は、、、っていうところ
凄く胸うたれた。
久々にであえた、あったかさ沁みる
作品でした、お薦めです。 -
購入済み
このシリーズは絶対に五つ星
佐和紀のもだもだ感、ぐるぐる悩んでいるのは相変わらずです。
その上、岡村がマジギレの騒動も起こすし。
以前なら、周平の元で舎弟sに囲まれて、笑い話になるところなのに。
この重苦しさは、続々~のシリーズに入ってからずっとで
正直なところ、もう読み続けるのは無理かも、と思ってしまいました。
しかし、今は絶版となった新書版の初刊から佐和紀ファンを自負し
紅葉先生大好き人間として投げ出すまいと
2回目、読んでみると、不思議と味がわかってきました。
出生の詳細もわからず、怪しげな団体で特殊な教育を受けて育ち、そこを出て
場末のホステスをし、ヤクザに身を寄せ、行きつい -
購入済み
面白かった、お薦めです。
あらすじに、ある通り、獣に近くなってしまった王子と
捜し続け、見つけた後は、仕え続ける騎士の純愛物語です。
獣に育てられたとはいっても、そこはファンタジーの世界。
とある謀略のせいで、小さい頃に森に捨てられはしたものの
女神の眷属である獣、森の主に育てられ、慈しまれ、言葉も教えてもらっていました。
それでも、棲みついた魔獣(良いのも悪いのも)も多く、生き延びるために
王子様は、かなりwildとなっています。
この、森の主の助言により、人の世、王子としての生活に戻っていくのですが
母とも父とも慕っていた存在に会うこともできなくなり
仲の良かった魔獣とも当然会えず -
ネタバレ 購入済み
切なくも心うたれる作品です。
竜は将軍に愛でられる、の、スピンオフです。
私はこちらの方が好みでした。
前作にて敵対していた国の第九王子様と
竜族の中でも人のような暮らしを好んでしている黒竜との物語です。
しかしまったく、この国の王やら、従う軍の上官やら、酷いのばかり。
竜狩りの為、母を人質扱いして王子を辺境に独り置き去りにして、、、
けがをして動けなくなり、最期にと大好きな笛を吹くシーンは
泣けてきた。
その笛の音を聞きつけた黒竜と出会うシーンともなるのですが。
けがを治す間の束の間のふたりの甘い生活。
母のため城へ戻らねばならないための悲しい別離。
持たされた竜の鱗に満 -
購入済み
スイートより甘い!
アラビアンといえば、やたらと強引な攻め様が多い中
受け様の行く末と幸せを第一に考えるという
特殊タイプ(?)の攻め様でした。
けれども、再会してからは、おいおい、と、突っ込みたくなるような囲い込み方。
受け様も前職(FBI)からして、それでいいの?とも思った。
この作品、実はシリーズ第4段。
単独でも読めるけれども前作の登場人物も少しでてくるのが嬉しくて楽しかった。
糖度高めでもふわふわ感ではなく、そこはアラブの皇子様。
やる事為す事、半端無い。庶民の思考から、ぶっとんでいる。
成層圏でプロポーズって…
気軽に楽しめる、余暇向きの作品です。 -
購入済み
面白かった、お薦めです。
従属国の皇子が支配国へ人質として赴き、その国の皇子と愛しあうようになり、
幸福になっていく物語です。
鬼、とはいっても、そのものではなく、それほど大きく、自分の国とは人種が違う、
といった感じです。
東洋人と西洋人といった違いでしょうか。
受け様は足が悪く、(後に治してもらえる)武闘派ではないのですが、それを頭脳で補おうとし
他の兄妹や自国のため人質になろうとするなど、嫋やかな見た目に反して、気概のある人物です。
気持ちのすれ違い、国の抱える問題等、その後いろいろな事を乗り越えながら
互いへの想いを深めていきます。
世界観もよく練られているし、人物が魅力的。
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購入済み
心が温まる物語でした。
不遇ではあるけれど、いつか実の父親に会いに行きたいと、
果物の露天商をしてお金をためているリノ、
健気で、かつ、したたかで明るくて前向きで良かったです。
母親は亡くなってしまっていて、親代わりはいるものの、こいつも酷いやつで、、、。
それでも出会って後、宮殿に招いてくれたマウリシオが、身分差もものともせず、ひたすらに甘く優しい。
母親にレシピを教わった苦オレンジを甘く煮詰めた、つまりはマーマレードを
マウリシオは気に入り過ぎて、紅茶に入れたりしているうち、もらった翌朝でひと瓶もう無いとか、子供か!
豹頭はリオに対して緩みすぎな感じ。
人に変化はしないので、苦手と感じる人 -
購入済み
まずまず、面白いんだけれど。
オメガ バースもの、になると思います。
そこらへんは、終章の頃、主人公の出生に隠された血筋が明らかになります。
攻め様は獣人でアルファ、というのは終始前面にでてきています。
(獣姦もあるので要注意、但し酷い描写ではない)
いろいろ不運だったり不遇な主人公、訴えた方がいいと思われる事まであるのに
そういうのが多すぎて流されぎみ。
私の好みの”健気”さが不足している気がして少し、キャラ的にマイナスポイント。
”鼻がきく”という特性はいかしているけれども。
攻め様のお屋敷に雇われてから、執事が排他的、従弟が後継者問題引き起こして
いろいろ辛くあたってくる、等story的には -
購入済み
これからどうなるんだろう。
状況があまり変わらない中、印象に残るのは、横澤、つまりは岡村。
決して叶わない、想いと恋と愛。
確かに佐和紀と周平の物語ではあるが
この状況で佐和紀をちゃんと支えているよ、頑張れ岡村慎一郎。
ナオも意外にいいやつだし。
このシリーズにちょっとだけでた、実は別の本の主人公が良い役割で出てくる、、、
ああどうなるんだと憂慮しつつ、後半へ続く。
上巻下巻、ちゃんとsetで買ってね。(さて”お嬢”は、どこで出てくるでしょうか)
物語事体大きくは進まないけれど、
ここから、大きな物語へ、スケールアップしていく
きっと、ファーストステップだと思うから。
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購入済み
ゼロレーションキャップ
切なく息苦しささえ感じる展開、遅々としてなかなか進まない状況。
それでも少し、コミカルな部分、会話をはさんでくれている。
初刊から欠かさず追いかけているが、周平が過去と向き合っている時は
問題山積でも佐和紀が佐和紀らしくいてくれれば、解決していった。
しかし、佐和紀自身が過去と向き合い、周平から離れても成長していくとなると
まして、そこに関西情勢が絡んでくると、行く先が見えづらい。
南の国にタカシ、タモツ、オカムラと皆で旅行で行ってホテルのプールで
佐和紀がバック転をきめていたころが懐かしい。
こんなにも苦しい展開になるよりあの頃で終わってくれても、と、ちら -
購入済み
シュークリーム!!
魔王って毛玉形態だとこんなにも可愛いものなのか!
実物とのギャップがすごくてイラストが秀逸!
啓介がお人よしすぎて大変なめにあうのが笑える。
何様、俺様、魔王様!といった感じのグエンダル、
でも以外と世話好きでもあったりして。
コメディ感としてはいい感じなんだけど
ただもうちょっと、storyを練ってくれたら、星五ついってたなあ。
魔界との行き来が思ったより簡単な感じだし
人間界にふっとばしてきたやつともあっさりと、かたがついてしまった感じがしたし。
(戦闘シーンはなかなかだったが)
仲違いの原因とか確執、魔界に戻るためのもう少し厳しい条件、試練、
そうい -
購入済み
私的にちょっと糖度低め。
内容としては、すごく、好みです。
結弦が喘息もちで、病弱でも、懸命に生きていて、心優しくて良い。
蓮様も魅力的。神の庭には愛らしい獣人もいて。
ただ、全体的に説明文のようで残念。
心温まるストーリーなんだけど、抑揚に乏しい気がしてしまって。
もっと、ふたりのやりとりがいっぱいあって、心が引き寄せられていくさまを堪能したかった。
拗らせカップルの煽りで、ギクシャクする場面でも
こういう成行きだよ、そうだったんだ、で、終わってしまう。
もっと、劇的な何かがおこったり、感情をぶつけ合う場面があった方が
深みがますと思う、というのは個人的好みの問題かな -
購入済み
まずまず、面白い。
生まれた日が不吉な日だったので冷遇されて育った主人公。
召喚する事になった竜。
最初は人型で気持ちが合わさらないと力を発揮できないとの事でいきなり、、、。
ちょっと、これは唐突では、と気になった。
ふたりの過去が明らかになるにつれ、互いの理解も深まり、
唯一無二の存在となった時、真の力が発動されていく。
ただ、惜しいな、と思ったのが、
情愛を交わすようになるシチュエーションと冒険譚的要素が常に半々だった事。
どっちかに転がったり、傾いたり、そんな躍動感がもっとあればと思った。
肝となる、”うた”のもっと具体的、感動的な描写もほしかった。 -
購入済み
少し主人公の魅力不足かな。
設定は面白いな、と思いました。
男性を誘惑する淫魔なので普通は女性が多いサキュバス。
けれども、主人公は男の子。
フェロモンだして誘惑して生気(精気)をもらわないといけないのに
そのことを後ろめたく感じているし
子供の頃両親から吸い取りすぎて具合を悪くさせたのも気にし続けている。
攻め様がもう、可愛くてたまらん、となっているのも自分のフェロモンのせいと
悩んでいるばかり。
ここに何か事件が起きるとかして、解決にむけて、主人公の心が前向きになって成長する
といったエピソードがあれば、もっと人物にも物語にも厚みがでて良かったのに、残念。
あまあまな二人を堪能 -
購入済み
何度も読み返しています。
異世界トリップものは、いろいろ読んでいますが
この作品は、ふたつの世界のリンクがとてもスムーズで
チトセがタイラーと出会った軌跡と奇跡が愛情たっぷりに描かれています。
読み終わった時、表紙の背後の二匹の獣たちをもう一度見てほしい。
きっと胸に迫るものがあると思う。
チトセが絶滅したと思われた雪豹族だったというのを軸として
様々な仲間と出会い、信頼しあい、行動し、いろいろな事柄、事件を解決していく
飽きさせない展開が面白かった。
そのうえチトセが前の世界での知恵や知識を生かしながら常に前向きで
タイラーの包み込むような愛情の中で自分らしく生きていく様が良かったです。 -
購入済み
かなり、面白かった!
主人公、ヒスイが性的暴行を受けるところから始まり
攻め様の国での婚礼にむけての道中も酷い有り様で
下げ渡すという形でもあり、かなり、きつい序盤です。
試し読み段階では購入に躊躇する人も多いと思います。
けれども、嫁いでから、攻め様、ヴィクター王にも、その側近メリルにも周囲の人にも
心身ともに大切にされ、様々な事を学びやっと、人間らしく生きていく事ができます。
食べられるようになり、泣く事ができるようになり、知識欲がわいてくる
生きたいと願うようになる、そんな変化にこちらも安堵します。
そして、スカイジャンキーという題名に繋がっていくのですが
この国、ヒスイの国 -
購入済み
心温まる物語でした。
父王の時代は人間と戦争をし戦禍もまだのこっています。
それでも現王魁は平和を望み、
問題が起これば自ら解決に乗り出し、奴隷取引現場で売られそうな人たちを救出します。
そこには騙され連れてこられた乃亜がいて、それが運命の再会となります。
城に乃亜を招きいれてから、愛しながらも、真摯に学ぼうとするところが、
ほほえましくも、王としての懸命さが感じられ好感がもてました。
(って国の財政がそんな、どんぶり勘定でいいのか!乃亜の才気と計算機があって良かった)
こどもの頃、一度だけ出会い、大切な指輪と乃亜の計算機を交換してから
ずっと、娶るつもりでいたっていう、乃亜ひとすじって -
購入済み
泣けてきてしょうがなかった。
オメガである事を受け入れてアルファの元で幸せになっていく、
そんな単純な物語ではないからです。
そんな王道の設定、甘い溺愛ものも好みではありますが。
幼い頃のただ一度の邂逅、それぞれの分かたれた道でのそれぞれの苦難。
攻め様は山吹(アルファ)でないが故、受け様は白銀(オメガ)である故に。
再会後の受け様の不遇を解決していく様はハラハラしつつも痛快でした。
過去にとらわれつつも、弱みをみせる事を恥と思わずにいられるようになる攻め様
諦めず前向きに側にいたいと願いを口に出せるようになる受け様。
爺を始め、味方についた人たちも皆いい味だしています。 -
購入済み
心温まる物語で、お薦めです。
後書きにあるように、温め鳥がモチーフとの事。
テーマともなっているようです。
カルシ○○ーもどきも活躍していて、温かくも楽しい。
呪いの問題も解決されていきます。
主人公ふたりが、清廉で人を思いやる心に溢れているので
周囲のひとたちが協力して、呪いをかけた悪人と対峙していくのです。
気高く雄々しい鷹(王の昼の姿)が桃色の小鳥を暖をとるため
寝所に連れてくるのですが
のんきな小鳥は小さな少年になり気絶したはずが、すぴすぴ寝てる。
ここのイラストが大好きです。何故、私が温めてやっているのだと、、、
深刻な問題を抱えながらも、この、ふんわり感のまま、ハッピ -
購入済み
ゴンタvsシゲゾウ、つぼった
同作者(だと思う)のデンパな管理官がでてくる、お話のシリーズが大好きで
この本も買ってみました。
内容は全く違うのだけれど、登場人物ひとりひとりが魅力的なのは共通しているかも。
魔王もちょっとデンパっぽいし。いや、本人、大真面目なんだけれど。
犬、犬言っていても相手は狼ですから。それでも赤いリードなんかつけられて悦にいって
お散歩に行っている魔王さまはどれだけベタ惚れしているんだか。
想いが通じ合ってすぐに、たまごがうまれたのは、ちょっとびっくり。
そして、すぐに生まれた子どものための同居先にも、びっくり。
さて、顔も知らない父親はいったい誰でしょう。ヒント -
購入済み
好みの設定で愉しめました
こういう、男らしい男たちの対決っていうシチュエーションは萌えます。
一見、犯罪者vs警察内の特殊班リーダーという構図ですが
その実、という謎解きも加味されていく。
向井、この愛すべきキャラがとても好き。(ウエットティッシュ常備してふきまくっているし)
工藤の方が体力もパルクールの技(フランスの軍事訓練から生まれた)も優れているのだけれど。
ふたりの、このパルクールを使っての追いつ追われつが、臨場感を半端ないものにしている。
ここに、もうひとり、重要人物が絡んできて
それぞれの正義を貫こうとする想いが交錯する。
展開が読めてしまうのは惜しかったけど、一気読みして楽 -
購入済み
忠犬〇ち公(岡村)の物語!!
前半、岡村が相変わらず、もだもだしています。
後半、ずっと愛して、報われる事のない想いをやっと、昇華させていきます。
周りに、やいやい言われ、やっと、腹をくくったともとれますが
それほどまでに、苦悩が深く、情愛も深かった故でしょう。
忠犬は主人の元にいてこそ。主人に相思相愛の人がいたって、忠犬の立ち位置も愛も不動のもの。
これからの本編でも、きっと、胸のすくような活躍をみせてくれるはず。
初刊からずっと、追っかけていて、回を重ねるごとに感動が深まる稀有な逸品です。
他の登場人物たちも大人の魅力に溢れている。誰の科白に胸をギュッと掴まれるか
そんな事も楽しみに、是 -
購入済み
かなり、やきもきしました。
前作での紆余曲折を経て、どうにか、相思相愛となったふたり。
けれども、とんでもない問題がもちあがって、すれ違い、苦しむリード。
以前、後宮を飛び出したのも、相手の唯一無二になれないからだったのに。
後でわかったところによれば、きちんと話し合って、事実をつまびらかにすればいいのに
かっこつけて、内々に処理しようとするから、どんどんと事が大きくなっていく。
もう、首謀者はこんな処分でいいのか、と解決後もちょっと納得がいかなかったり。
隣の国の某国王がもっと早く知って、もうちょっと、暴れてみてくれても良かったかも、、、
でも、そうなると、主人公をもっていかれるかな。 -
購入済み
これは・・・
愛情濃いめの仁侠映画だと思います。
腐女子枠を越えていると思いました。
内容は濃く深く最後に泣かせてくれて
そして、少し笑わせてくれます。
多分、最後の最後にはきっと
こんな結末、、、と想像はしてみているけど
そこに至るまで、まだまだ簡単には
たどりつかせてはくれないよう。
佐和紀と周平、岡村、周辺の人たち
すべてのひとたちの心の機微、軌跡を
丹念に辿っていっているよう。
これはもはや紅葉先生のライフワークと
いえるのでは。
佐和紀が嫁入りした第一巻から
ずっと追いかけているシリーズです。
苦しくも甘く心が締め付けられる
愛情の深淵にひたれる世界です。
どうか、心と時間に余 -
購入済み
いいなぁ、このふたり。
本編では、周平と佐和紀の生きる世界の袂を分かつ、
そんな瀬戸際にさしかかっているし、石垣も旅立った後なので
この巻は、少し時間を巻き戻してくれているのがいい。
というのも、初刊の頃のふたりの初々しいようなじれったいような
心の機微、やり取りが懐かしく、あの味わいが少し薄らいできたようで
寂しく感じていたので。もちろん、長きにわたるシリ-ズなので
変化や少し違うベクトルへの展開は仕方がないと思うし
紅葉先生の手腕により良くおもしろく、本気で泣けたり笑えたりする
各々のキャラたちまくりの醍醐味は変わってはいないのだけれど。
佐和紀の、人の柔らかいところを、グッと掴んでくる