【感想・ネタバレ】1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

5巻の始まりが牛河だったので、一瞬もう読む気力を失いかけてたのが反転。 予期しない展開に惹かれて5巻はペースアップで読めました。 村上春樹さんは、牛河を読者にまずとことん嫌い、キモいと思わせる書き方が上手ですね(笑)。 ところがどっこい、読んでるうちに、あ、また騙された、実はかなりわかってる奴じゃない、結構好きかもっという存在に変わってくる。最終巻が待ち切れない終わり方です。

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

青豆と天吾の再会は近い?
そして青豆を追う牛河という男の章も登場。
二人は再会できるのか、それとも牛河ら「さきがけ」の人間たちに邪魔されるのか。
いよいよ次はラスト。

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2023年05月15日

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全6巻中5巻のこの本まで読んできたが、読み進めていく事に段々とあらゆる事実が判明していき、5巻の最後で衝撃的な事実が判明する。
最後の6巻でどう結末まで持っていかれるのかすごく楽しみだ

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2023年02月21日

購入済み

難しいけど面白い

村上さん作品は何度も読んでわかることもあれば、さくっと頭の中に入る物もある
読んでいる時々の年齢で、「あ、そういうことか」とより深く感じることもある。
今回も買って良かった。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

だんだんと佳境に入ってきた感じ
青豆が妊娠?
処女じゃないけど処女受胎、しかも天吾の子ども?
天吾と一緒にいたふかえりは後継人のところに戻っていった。
天吾たちを狙っていたさきがけは青豆を探している。
天吾と青豆は近くにいるのに、、、。

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2022年06月21日

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ネタバレ

色々な人に起きていることがもつれ合ってきた。脇役だと思っていた牛河がキーマンに。青豆の受胎の真相は?青豆の夢が何を暗示しているのか?小松が監禁された部屋との関係は?天吾が再び滑り台の上に行ったのに青豆は何していたのか?NHKの集金人は誰なのか?天吾のお父さんなのか?牛河は彼を見たのか?ふかえりは牛河に見つからずに出れたのか?牛河はふかえりの顔を知っているのか?やっと絡んできた戎野先生の企みは?安達クミの部屋でのできごとは展開に影響ないのか?勝手にキャスティング追加。チクラの療養所の3人の看護婦:森三中。坊主頭とポニーテイル:ツインズの2人(シュワルツェネッガーとダニーデビート)

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2021年09月19日

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思ったことを頭の中で整理せずに感想書いたから文章ぐっちゃぐちゃw
さすが村上春樹さんの世界観でした
多くの謎を残したまま終わってしまうのはスッキリしない部分があるけど深みがある
とにかく例えが面白い
村上春樹さんが脳に描いていたふかえり、その他登場人物の姿を見てみたい

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2021年08月01日

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ネタバレ

天吾、青豆、牛河の3人が結びつきそうで結びつかない…そんな展開に惹きつけられました。空気さなぎや青豆の子供など謎は深まるばかり

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2021年04月23日

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ネタバレ

『BOOK2』までは「1Q84」世界にある「さきがけ」や、そこにある謎としての「空気さなぎ」、「リトル・ピープル」、さらには、自分の考えに凝り固まっている人たちのキモチワルさが一見正しいことのように語られるストーリーだったが。
そんな『1Q84』も、『BOOK3』では天吾と青豆をめぐる、たんなるラブストーリーへとなだれ込んでいく。

ていうか、たんなるラブストーリーというより、ほぼ昔のトレンディドラマ(←死語w)だ。
村上春樹という人は、好むと好まざるに関わらず時代から逃れられない人なんだろうなーって気がしてしょうがないんだけど、この『1Q84』という小説は90年代の「月9」とか「トレンディドラマ」と言われたあのカルチャーにもろ影響を受けているように思う。

もちろん、村上春樹は90年代のトレンディドラマなんか見ていないだろう。
いや、意外と見てたのかなぁーw
ていうのは、ソニーの元CEOの平井一夫氏は現在63歳らしいのだが、テレビドラマの1回目だけは見て、これはOK、これは見ないと決めているってことなんだけど。
それは、平井氏いわく、ドラマというのは今の社会をトピック的に反映しているところがあるから、それをみることで、「なるほど。こういう考え方が今あるんだ」とか、「こういう風に描写されるんだ」という風に見て、ワクワク楽しんでいるらしいのだ。
今のドラマなんて、自分は全く見る気がしないんだけどw
でも、本当に優秀な人っていうのは、むしろ、そんな風に世の中のことを広い視野で許容力を持って見ているものなんじゃないだろうか。
そう考えると、村上春樹が90年代にトレンディドラマを見ていても全然おかしくはないように思うのだ。
もっとも、村上春樹という人はカッコつけの権化みたいな人だから。
トレンディドラマを見ていたなんて、口が裂けても言わないだろうけどさ(爆)

ま、それはそれとして。
村上春樹が90年代のトレンディドラマを見ていないにせよ、見たにせよ、著者は時代の影響を無意識に受けてしまうタイプだから。90年代に放送され、多くの人が見ていた数々のトレンディドラマによってつくりだされた時代の空気を吸うことによって、『1Q84』はこういうストーリーになったんじゃないかな?
そういう意味で、この『1Q84』という小説は、90年代というリトルピープルによってつくられた空気さなぎと言えるのかもしれない。


そんな『BOOKS3』だが、『BOOKS2:後編』から★を2つ増やしたのは、たんなるラブストーリーとして読むならば、これはこれで面白く読めると思ったからだ(^^ゞ
あと、『BOOK3』は牛河のパートが入ることで、他の主要登場人物のように何かを信じすぎている、言わば「1Q84世界」に染まっていない普通の人の視点が入るようになったことで、ストーリーがどこか風通しよくなった気がするのもよかったように思う。
牛河は、天吾や青豆のように自分の考えに凝り固まっていないから、読者もその後のストーリーをいろいろ想像できるのだ。

「猫の町」のエピソードが、やっぱりいい。
設定では「猫の町」=「1Q84世界」ということになっているのだけれど、そもそも「猫の町」は「1Q84世界」でのストーリーに出てくる千倉のことだ。
でも、「1Q84世界」に迷い込んだ青豆は高円寺で天吾と再会することになるのだから、天吾の住む高円寺も「1Q84世界」ということになる。
なのに千倉が「猫の町(=1Q84世界)」という異空間のように語られるのは、そこに天吾の出生の秘密(天吾の本当の両親は誰?)を知っているらしい天吾の父親がいるからだろう。
天吾は、子供の時、集金を容易にする目的で毎週末に連れて歩かされたことで父親を嫌っていて、また、それが原因である時から関係を絶っている。
さらに、父親は認知症で施設にいる。
普通、人は(それが親であろうと)そんなところに行きたくはない。
出来ることなら、行きたくないところには、ずっと行かないで済ませたいのが人情だ。

つまり。
他の村上春樹の小説に出てくる、主人公に都合のいいことだけを言ってくれる女性と同じ存在である、ふかえりは、だからこそ、父親のいる千倉を「1Q84世界」だ(ふかえりがどういう言葉でそれを表現したのかは忘れたw)、としたんじゃないだろうか?
そう考えると、父親のいる千倉は「1Q84世界」というよりは、天吾が地に足の着いた生活(=普通の大人として生きること)をしなきゃならない世界を象徴しているんじゃないかって気がするんだよね。
だからこそ、天吾は千倉に行きたくなくて、今まで足を向けなかった。

でも、大人になることなんて、別に大したことじゃない。
大人になることなんて、誰だって出来る。
だって、なるしかないんだもん(^^ゞ
大人って、なってみればわかるけど、意外と子供の時より楽だったりする(爆)
もちろん、社会的にもプライベートでも義務や責任が課されるから大変は大変だけど、でも、その人それぞれの身の丈にあった楽しみや幸せもあるわけだ。
つまり、それを象徴するのが安達クミという、ラブストーリーのヒロインなんかじゃないごくごく普通の女性ということなんだろう。
その安達クミは、天吾にこう言う。
「たまにはそういうのも人間には必要なんだよ。
 おいしいものをたらふく食べて、お酒を飲んで、大きな声で歌を歌って、
 他愛のないおしゃべりをして。
 でもさ、天吾くんにもそういうことってあるのかな。
 アタマを思いっきり発散するようなことって」と。

でも、そんな安達クミは、ずっと認知症の父親に会いに来なかった天吾に対して最初は素っ気ない態度だった。
つまり、最初、安達クミは、村上春樹の小説によく出てくる、主人公の男に都合のいいことだけを言ってくれる女性キャラクターではなかった。
そんな安達クミが、天吾にそんなことを言うくらい親しみを感じるようになったのは、天吾が普通の人と同じように父親に向き合ったからだ。
天吾のことを、普通のまっとうな大人の男だと認めたからこそ、天吾に好意を持ったわけだ。
さらに言えば、安達クミの同僚の看護師たちも同じように思ったからこそ、一緒に焼き肉を食べて、その後は自然に天吾と安達クミが二人きりになるように仕向けたわけだ。

そんな安達クミも、小説「空気さなぎ」を読んでいる。
でも、“人の精神を芯から静かに蝕んでいく”と感じた青豆と違って、安達クミはそれを、「私はね、あの本がすごおく好きなの。夏に買って三回も読んだよ。私が三回も読み直す本なんてまったく珍しいんだよ」と言う。
しかも、
「初めてハッシシやりながら思ったのは、なんか空気さなぎの中に入ったみたいだなってこと。自分が何かに包まれて誕生を待っている”、“私にはマザが見える。空気さなぎは中から外側をある程度見ることができるの。外側から中は見えないんだけどね。そういう仕組みになっているらしいんだ。でもマザの顔つきまではわからない。輪郭がぼんやり見えるだけ。でもそれがわたしのマザだってことはわかる。はっきりと感じるんだ」
と、それに対して全然ポジティブだ。
(安達クミの口調が他の村上春樹の小説に出てくる主要女性登場人物のそれでなく、今の普通の女性の口調に近いのはどういう意図があるんだろう?)

たぶん、それは「さきがけ」のリーダーが青豆に言った、
「世間のたいがいの人々は、実証可能な真実など求めていない。真実というのは大方の場合(中略)強い痛みを伴うものだ。(中略)人々が必要としているのは、(中略)美しく心地良いお話なんだ。だからこそ宗教が成立する」
「多くの人々は、自分たちが非力で矮小な存在であるというイメージを否定し、排除することでかろうじて正気を保っている」
ということに通ずるのだろう。
安達クミが「あの本がすごおく好きなの」と言うも、小松が「芥川賞なんて必要ない」というくらい売れている(世間に受け入れられている)のも、小説「空気さなぎ」という本が、“人々が必要とする美しく心地良いお話”で、“多くの人々が、(それによって)自分たちが非力で矮小な存在であるというイメージを否定ししてくれることで正気を保てる”からだということになる(…って、なんだか、まるで村上春樹の小説のようだw) 。


そんな小説「空気さなぎ」は、果たして悪しき本なのか?
青豆が感じたように、“人の精神を芯から静かに蝕んでいく”内容なのか?
たぶん、それは青豆の感じたことが「正解」なのだろう。
でも、青豆の感じたことが「正解」だとしても、安達クミをはじめ、小説「空気さなぎ」に飛びついた人たち、つまり、自分たちのような普通の人たちは、その「正解」では生きていけない。
なぜなら、
「真実というのは大方の場合(中略)強い痛みを伴うものだ。(中略)人々が必要としているのは、(中略)美しく心地良いお話」であり、「多くの人々は、自分たちが非力で矮小な存在であるというイメージを否定し、排除することでかろうじて正気を保っている」からだ。
だからこそ、いつの世にも「宗教は成立する」し。テレビやマスコミ、ネットは人々に耳障りのいいことだけ囁き、映画やドラマ、小説はきれいな話ばかりなんだろう。

つまり、小説「空気さなぎ」は、どこにでもいる普通の人である安達クミが「あの本がすごおく好きなの」と言うからこそ、あるいは、芥川賞なんていらないくらい売れているからこそ、“人の精神を芯から静かに蝕んでいく”悪しき本だということになる。
よって、この『1Q84』という小説も、特別な存在である主人公たちが結ばれる、たんなるきれいなラブストーリになって、ベストセラーになった(^^)/

いや。たんなるラブストーリーとして読んじゃうならば、『1Q84』は決してつまらない話ではない。
むしろ、読むことを楽しく受け入れることが出来る、かなり面白い小説だ。
だからこそ、それは青豆や天吾のように特別な人ではない自分のような普通の人は心の糧としてそれを求めるということなんじゃないだろうか?

たださ。
ラブストーリーの主人公として、ラストにきれいに結ばれる天吾と青豆がミョーに変な人なんだよねw
天吾ときたら、”勃起は完璧だった”、“あの雷雨の夜の勃起が完全すぎた”、“それはいつもよりずっと硬く、ずっと大きな勃起だった”って、自分のソレに魅入られているばかりだし(ーー;)
青豆は青豆で、“もし私が性行為抜きで妊娠したのだとしたら、その相手が天吾以外のいったい誰であり得るだろう?”だ┐(´д`)┌
もはや、この二人は小説の主人公としては画期的と言っていいくらいの変な人キャラなのだ。
読者としては、
オマエらって、この小説の主人公とヒロインなんだぞ。少しは、そういう自覚を持てよ! とツッコミたくなるっていうかー。
オマエら。いい加減オトナになれっ!って話だ(爆)


とはいうものの、主人公が大人になっちゃったら、お話は終わりだし。
なにより、村上春樹の小説に、大人の男の主人公は求められていないってことなのだろう(^^ゞ
それは、まさに「さきがけ」のリーダーの言う、
「人々が必要としているのは、(中略)美しく心地良いお話」であり、「多くの人々は、自分たちが非力で矮小な存在であるというイメージを否定し、排除することでかろうじて正気を保っている」ということなのだ。

そういえば、こんなこと書いている自分も「BOOK3:後編」のラストのなんともおめでたい展開に吹き出しながらも、「まぁー、よかった、よかった。めでたし、めでたし。アハハ」と心の中で拍手することで、かろうじて正気を保ったんだっけ(爆)

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

5でほんとに結末までいくのか?って思うけど牛河の時間軸が新しく登場したことで切迫した感じは伝わってくる。
牛河編を入れたのは大正解だったな。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

この巻についての独立した感想は無いが、村上春樹の小説はやはり日本語が上手い。日本語が上手いシリーズで他の作家も読んでみたい。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

牛河のパートがここにきて加わる。
BOOK1,2のような感じとは変わって進み方が変わった。どちらかといえば丁寧に今までの出来事をちゃんと振り返って、これから何が起こるのか起ころうとしているのかという感じ。それを楽しみにBOOK3後半に行こうと思う。

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2023年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さて、最後どのような形で終わるのか。。全く想像がつかない。青豆の子どもはどうなるのか?青豆と天吾は出会うのか?戎野先生は核心に迫っているのか?

ここにきて牛河のパーソナリティが明らかになってきた。一人現実的に着実に物事の確信に迫っていてこれがなかなか優秀でやっかい。恐怖。登場してきた時は謎が多い不思議なキャラクターだったがちょっとイメージ変わってきた。

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2023年02月24日

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いよいよ物語も佳境に入ってきました。
なんだかとても登場人物に感情移入してきたので少し寂しくも感じます。

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2022年09月14日

Posted by ブクログ

脇役だと思っていた牛河の視点も描かれるようになり
物語がサスペンス感が増えた。

青豆が見る夢が正夢にならないことを願う。
ラスト一冊最後まで楽しみたい。

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2022年05月14日

Posted by ブクログ

全部で6冊あるうちの5冊目。
391ページ。先が気になる度★4。

色々な展開をすんなり受け入れてしまっている。
5冊読んできて世界観ができあがっているからだろう。
私はSFが好きではないが、この世界観は好きだ。

あと1冊しかないのに物語は完結するのか。
完結するのは確定しているけど、どうなるのか全然予想できない。
すごく楽しみ。

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2022年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

動き始めている感じがする。全然関係ないけど、青豆さんって、肩までの髪なんだ。今の私と同じくらい。勝手に黒髪ロングストレートだと思っていた(笑)青豆さんとお揃いなら今の髪型も悪くないかな。

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2022年02月19日

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出だしのパートに「そう来たか」となった。
登場人物の様々な変化も面白い。
次巻で明らかにされるであろう息を潜めていた登場人物の動静も気になる。
しかし、本当にあと1巻で終わるのだろうか。

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

牛河が濃くなってきた。。。
青豆の好きそうな頭の形状の牛河。
ここまで深く関わると思っていなかったのに。
NHKの集金人は天吾のお父さんかな?と思って読んでいたけど、まだ来る。違う気がしないけど、どうなんだろう。

展開より、たくさんの疑問が連投された巻だったように感じる。
答え合わせをしたくて、早く次が読みたい。

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2021年09月08日

Posted by ブクログ

圧倒的な牛河巻。見た目こそ醜悪だがプロの仕事をする的な人物好きすぎるだろ村上春樹。「これが振り出しに戻るということなのか?多分そういうことなのだろう。これ以上失うべきものは何もない。自分の命のほかには。とてもわかりやすい。暗闇の中で牛河は薄い刃物のような笑みを浮かべた」このシーンにシビれた。牛河が牛河たりえるには容貌の醜さを受け入れるしかなかった。というよりむしろ牛河をここまで懐疑的な思索者に押し上げたのは彼の容貌の醜さそのもの。理詰めでソリッドな証拠を足で集める。そう言った泥臭い作業に裏打ちされたある種天才的な嗅覚。天吾の監視を通じて、牛河はどんな事実をもぎ取ることができるのか。続きが気になる。

終盤の老婦人が青豆に老いについて語るシーンが印象的。「しかし歳月はすべての人間から平等に少しずつ命を奪っていきます。人は時期が来て死ぬのではありません。内側から徐々に死んでいき、やがて最終的な決済の期日を迎えるのです。誰もそこから逃れることはできません。人は受け取ったものの代価を支払わなくてはなりません。」
やっぱり死は生の対極としてではなくその一部として存在しているんですね。

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2021年05月10日

Posted by ブクログ

牛川の登場で3本軸でのストーリー展開になった。
青豆、天悟のさわやかな文体から牛河の不穏に満ちたダークな文章が加わることで物語にメリハリが生まれたような気がする。三人がいつか邂逅する瞬間を楽しみにさせる巻だった。

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後への追い込みの5巻。急に青豆・天吾に加えて牛河の3視点を順番に話が進むようになった。なぜ牛河?と思ったけれど、自分には魅力的なキャラだなと思った。報われない環境というか、その中でもがくでもなく全てを諦めるような、そんな哀愁漂うキャラだった。客観的にみれば(牛河には怒られるかもしれないが)、倫理的に青豆は好きになってはいけない気がするけれど、純愛を抱える彼女を嫌いにはなれないし、天吾が一番一般人って感じがするけど、周りに流されることの多い彼を好きにはなれない。。。5巻を読んで、キャラごとに特徴が異なり、あべこべな部分があるのがこの作品の魅力の1つなんじゃないかと、そう思った。

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2021年01月02日

Posted by ブクログ

ついにここまできた!
4までにはなかった牛河の視点が加わった。
どのように物語が完結するのか、楽しみだ。

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2020年12月29日

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ふかえりのような難しいキャラクターを、こんなに自然に物語に組み込んで小説としてのうまみを引き出すことに成功できるのは、村上春樹以外にいない。
村上春樹は、こういう総合小説を目指していて、それがとてもいいものになっている。読みやすい、いつでも親しみをもって頁ごとに私を迎え入れてくれるという寛容さがある。意味的にも、視座的にも、読みやすさがあって、それがとてもいい。こういう小説を書いてみたい、という希望や、こういう小説をもっと読みたい、という希望を抱かせてくれる。畢竟それは、生きることへの希望になる。人は、物語を欲した時に初めて生きる意欲を持ちうると思うから。

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2020年08月12日

Posted by ブクログ

3.4巻に比べると勢いは落ちたが、意識と肉体が離れるというオカルト方面に話が進んでいき面白かった。青豆の処女懐胎のくだりが気になる。そして安達くみは何者なのか、、、

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

いよいよ1Q84も最終章です。本作は新たに牛河編なるものも始まります。牛河は、教団リーダーが殺された件を受け、青豆と天吾の足取りを追う話になっている。
今まで以上に不思議な感覚に誘われるストーリー展開になっていました。
今どんな世界にいるのかが読んでいてわからなくなってきます。村上作品の中でも飛び抜けて不思議な感覚になりました。
結末は言いませんが、ラストはふんわり終わったなというのが印象です。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2010年(第7回)。10位。
牛河が章タイトルに出るようになってしまった。「さきがけ」の依頼により、リダを殺した犯人を捜す。人に不快感を与える見ため、前巻で天吾に怪しげな助成金を与えようとしたが拒否された。天吾のアパートの1Fを借り、そこから監視している。
青豆は覚えはないが妊娠した。おそらくリダと会った時と思われる。天吾の子だと思っている。天吾に会いたく、マンション前の夜の公園を見張るが、かなわない。
天吾、公園で月を見たのだが、青豆に発見されず。もっとも牛河に尾行されてたので会えなくて良かったのか?寝たきりになった父に会いに行く、2週間ほど。時々出てきて、ピンポンでなくドアをノックするNHK集金人は父なのか? 小松が誘拐監禁されてたことを天吾に告げる。 これファンダジーなのかな

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

青豆の妊娠がどういうことなのか、最終巻を読んで確かめたい。
作者が、外からはめられる枠を広げたり壊したりする役割が小説にはあると思うというようなことを書いていたのを読んだので、そういうことを思いながら最後の一冊を読みたいと思う。

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

〈10-12〉前編 5
ここから、各章の語部に牛河が加わる。
牛河が、青豆と天吾の過去を調べて、二人の繋がりをたどる。このあたりは、読者は、もうほとんど知っているのだから、ちょっと二度手間。
青豆は、この世界に入り込んだ場所に戻るが、入り口は閉ざされている。そして、聖母の様に胎内に生命を宿す。
天吾は、昏睡状態となった父の看護にあたる。何故か、そこで空気さなぎに入った10歳の青豆を見る。いよいよ、青豆を探し出す決心をする。
青豆は、潜伏先の近くの公園で天吾を見つける。
さて、二人は出会うことができるのか?主題は、何であったかもう忘れてきてしまった。
この巻は、看護婦が天吾を誘ったり、牛河が活発になったり、猫の街が出現したり、混沌が深まった。

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

牛河からの追跡がスリリングだ。その過程で、過去のことが詳しく明らかになってくるところもおもしろい。

天吾の「猫の町」での一種の冒険が、真相に迫る重要な要素になってきた。「空気さなぎ」の輪郭のようなものが掴めそうになってきたか。

忘れかけているリトルピープルの存在。天吾と青豆は出会えるのか。

よいよ最終巻へ!

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

ラスト1冊まできた。

青豆と天吾の2人の話に加え牛河さんの話がでてきた。2人の内容をつなぐような牛河の話。天吾と青豆は出会いたいと思いながら出会えず。
話しの結末がどこに向かっているのかまだ見えてこずです。

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2021年01月07日

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