感情タグBEST3
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今回は悲しい話が続いて、電車で読みながら涙を堪えた。
でも面白い!出てくる人たちがとても魅力的で、佐藤先生、凛子先生、はるかちゃんの女性陣がみんな好き。
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このシリーズ、主人公に凄く感情移入してしまう。そこがたまらなく好きな点です。
研修医から新人外科医になった。困難な壁にも立ちはだかるし、先輩から学び成長していく姿、先輩として研修医への指導をする時の心情に共感し、応援したくなる。
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医師や看護師はいつも冷静で落ち着いてて、それがどこか患者家族としては少し寂しく感じたりもする事もあるかもしれないけど、先生達の裏の気持ちを知れたような気もした。
患者さんの事を考えてくれてるんだなーと、雨野先生の優しい人柄にぐっときた。
いつも冷静な佐藤先生の涙の場面も良かったし、きちんと仕事ができて、コミュ力抜群の凛子ちゃんもいいキャラでした。
命が消えそうな時、自分が行った患者家族への対応と自分が患者家族として言われる言葉が同じ場面が出てきたが、その対比が印象に残った。
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物語を通して雨野さんの優しさが滲み出ています。
まだ自分1人では手術も出来ないけれどその葛藤の中で一人一人の患者さんに寄り添う雨野さんが人としてとても優しい方だと感じました。
常に全力を注ぐ姿に心打たれる作品です。
続編も楽しみです☺️
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胸が苦しくなりページをめくる手が何度も止まってしまった。シリーズ2作目。
雨野隆治は二年間の研修医生活を終え、新人外科医となった。大腸がん患者二人の主治医を任されるが、経験豊富な看護師にはまだまだ頭が上がらない。
「大丈夫」と軽率な発言をしてしまい、病状が急変した患者の家族にキレられ「先生、失礼ですけど何年目ですか?」と迫られる始末。生と死の医療現場のリアルに唸ってしまう。
コワモテで、隆治のことを「兄ちゃん」と呼ぶ水辺さん。身寄りのない単身者で大腸がんステージIV。腹が据わっていて隆治のことをよく見ているなと思った。
自分の浅はかさに嫌気がさし、患者さんが死ぬことに慣れてしまったのではと恐れを抱く新米外科医は、自分のミスで水辺さんを気胸にしてしまった。
頭をさげる隆治に「兄ちゃんがそうやってきっちり謝ってくれるなら、いくらでも俺の体で練習しな」 うぅ泣ける!
薬剤性の間質性肺炎を起こした水辺さんが、かすれ声で「なあ…いい医者に…なれよ…もう…刺すなよ…肺…」 暫し茫然!
「人の人生の終わりを見届けるのも医者の仕事」と後輩の研修医、凛子に伝える隆治だったが、同じ大腸がんで緊急手術後に急変した鹿児島の父を前に、自分の無力さを知る。患者の家族でありながら、医者の目で状況を判断する自分が嫌だ!
なぜ自分は帰ってこなかったのか…
なんのために生きているのか…
隆治の泣き声が聞こえてきた。
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あっという間に終わった。面白すぎです。いやそんな言い方は不謹慎かもしれないけど。
少しクスッとして、ホッとできたのはCoCo壱が登場する場面。この病院ではスタッフの定番食だとか。愛知県民としてはムダに誇らしく思える瞬間(笑)
食事も人を支えてるんだな、と改めて得心。
とはいえ今回はヘビー。出来のいい後輩が入ってくる。1作目の「大丈夫です」を伏線とするように、急変してしまった患者のご家族から詰め寄られる。先輩には叱られる。お看取りの回数も増え、毎度やるせない。そこへさらに医療過誤を起こす。
まさに逃げるな、だ。
しかし、この主人公は逃げない。折れない。実家の父が倒れても働き続ける。たとえ挫けても立ち上がりが早い。悩むことと仕事を同時にこなしているからなのか。
人間らしく、もっともっと悩んで立ち止まったっていいんだよ、とさえ思ってしまう。それでも読者をおいてけぼりにしない、なんだろうこれ。不思議な感覚。
余談ながら大腸がんからの腹膜転移、肺がんから間質性肺炎。両親の死因とまったく同じで突き刺さる。それは呼吸器を外す瞬間ピークになった。
この主人公と私とでは、考えの深さがまるで違った。言葉にならないほどの後悔が襲ってくる。
まだまだ。
人生はまだだ。
逃げるな、はるパパ。
覚悟を決めて、もっとがんばるぞ。
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すごく良かった。読みやすい。主人公の感情が分かりやすく書かれて、同情する。応援したくなる。新しいサイオンジ先生と水辺さんが印象的、それと同時に鹿児島のお父さんの病気がとても悲しい。すぐに読んじゃった。これが自分の家族だったら、自分だったら、と考えてしまう。
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読者に優しく、小難しい医療専門用語も解説し、主人公雨野隆治が語り部となって読み易い。
研修医から新人外科医になった今も、泣き虫で先輩女性医師から怒られている雨野は頑張る医師として健在です。
前回読んだ研修医一年生の頃の話は、BSC(Best Supportive Care)これ以上何もできないと診断した指導医に対し「まだやれることあるじゃんかよ!なんだよBSCって!」と心の中で暴言を吐いていたことを思い出しますが、新人ながら経験値が上がってくると、本当に何もしてあげられないことを思い知らされることになるのです。
でも生死の境界線を完全に超えたわけではなく、死線を彷徨っている患者がいるうちは、院内のソファや、仮眠室生活が続きます。雨野医師だけではなく当直明け一・二時間睡眠は当り前の世界です。自然と頭が下がります。
患者の背中にお絵描きをしている人であっても、医療の世界では平等で、主治医雨野の名前は最後まで覚えてもらえなかったことは残念だけれど、容態が急変し集中治療室に向かう前に終末期の苦しい中で、患者が主人公にかけた言葉は、
「なあ…いい医者…なれよ…」でした。
そんな雨野医師ですが、悪い事ばかりではありません。情け容赦がない厳しい立場で働いている彼を知る由もないのに、お付き合いできる彼女が出来ました。デートはすっぽかしてばかりだけど…理解してくれている。
彼の医師としての理解度は、研修医には到底わからない領域に入りました。それが良い事か、そうでないかは、まだ彼には答えが出なくて泣くばかり…。
“ココイチの五辛カレー”を食べる習慣がある先輩女性医師は健在です。
読書は楽しい。次回作も楽しみです。
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社会人なりたての頃の自分を思い出した。
読んでてムカムカした場面もあったけど、これがきっとリアルなんだよなー。何も出来ないって感じてる本人が1番辛くて、自分の感情が分からなくなって泣けもしない。
頑張れ雨ちゃん。俺も頑張る。
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患者には、自分なら延命はしないと言い、いざ自分のことになると悩んで決められなくなるところ、そうだよなあと思いました。でもスイッチが入ってやけに俯瞰してしまうこともある。対人援助系の仕事をする人に共通する心の動きなんでしょうね。とても共感しやすい形で書かれていました。
主人公が不器用で真っ直ぐなものだから見ていて辛くなる時があって、隣で支えようとする恋人、はるかちゃんの気持ちがなんだかわかります。
誠心誠意
医者になって3年目という事で、慣れてきた事もあればまだまだ分からないこともたくさんある。
失敗しながらも誠心誠意患者に尽くし、孤独な患者の心を癒す主人公の姿に心を打たれました。
がんばれ!
泣くな研修医というサブタイトルですが、研修医の肩書は取れていますね。
真面目な主人公ですが、真面目ゆえか逃げたくなるような沢山の出来事に真摯に向き合おうとしています。
それでも、間に合わないこともあるけれど…
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雨野隆治は27歳。研修医生活を終えたばかりの新人外科医。
二人のがん患者の主治医となり、後輩に振り回され、食事をする間もない。責任ある仕事を任されるようになった分だけ自分の「出来なさ」も身にしみる。
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感想
一生懸命頑張る新人医者。出来る上司や陽気な後輩に囲まれながら、恋もして特別なことはないけど、ほんわか。あぁ頑張っているな、と素朴さに好感が持てる。
あらすじ
牛ノ町病院で研修医から外科医になった雨野隆治は日々奮闘していた。新しくお嬢様の西桜寺という研修医が入ってきた。抜けているように見えるが、仕事の覚えは早く、患者とのコミュニケーションもしっかりしていた。
一方の隆治は気が優しくて生真面目、上にも下にも気をつかう。大腸がんの患者を二人受け持つことになり、ミスや急な対応に追われつつ、成長していく。
合コンで出会ったはるかと会うようになり、付き合うことになった。
自分が受け持った患者が亡くなりショックを受ける。実は父親も大腸がんで入院していたことが母親からの連絡で分かる。父親の容態が安定したと聞いて、鹿児島に帰郷することに。父親に会いに病院へ行くと急に容態が悪化し、そのまま帰らぬ人となる。
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1作目から時間がかなり経ってしまったけど、やっと読めたシリーズ2作目。
研修医2年目の雨野が奮闘、葛藤する様子がリアルで入り込んでしまった。
研修医ならではの失敗もあったけど、その後の対応に雨野の人間性が出ていて好感が持てた。
患者の病気と父親の病気、それぞれの立場での思いにも共感しながら読んだ。
こういう経験が成長に繋がっていくんだろうなぁ。
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一巻より頼もしくなった主人公が、しかし研修医の頃の感覚を忘れず後輩に言葉をかけるのが好ましい。
「医者としての感覚」、「人としての感覚」、そのダブルスタンダードな感覚は私には想像もつかないので、この作品は興味深い。
人の命や病など、重たいテーマなので、影響を受けやすい私としては心が元気な時に読みたい。
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シリーズ2作目。
研修医の頃から成長してできることが少し増えたけれど、やっぱり万能ではないお医者さんの歯がゆい気持ちが描かれていた。
なんて残酷な仕事なんだろう。
最初は優しいお医者さんだった人でも、経験を重ねるほどに、自分の心を守るためにもそのままではいられないのかもしれないと思った。
あと前回も思ったけど、読んでるとCoCo壱食べたくなるね。
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リュウジは新人外科医になって成長しています
新たな研修医も入ってきて、手術に加わることもあるけど、まだまだ自信はないようで
タトゥーのおじさんはよかったなぁ
こんなふうに応援してもらえたら泣くし、絶対頑張れる!
いいお医者さんに出会う確率も少ないけど、こんなふうに背中を押してくれるいい患者さんに出会うことも少ないんじゃないかな
鹿児島編も悲しかった
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研修医生活を終え、外科医となった雨野隆治。
まだまだ失敗続き…
父も大腸がんで緊急入院したとの知らせが届くが、日々の業務に振り回わされ、鹿児島の父を見舞うことすら…
隆治はほんとに真面目で素朴でいいヤツ。
ちょっと手の抜き方を覚えた方がいいのに。
川村を見習って。
はるかの言う通り、ほっとけなくなるだろうな…
看護師の吉川さんとくっつくのかと思ったが…
これから、どうなっていくんだろう。
医者はほんとに肉体的にも精神的にも大変なんだろうな、特に外科医は。
隆治は大丈夫なんだろうか…
はるかがずっーと支えてくれるんだろうか…
隆治は患者に誠実に向き合う、ほんとにいい医者になるんだろうな。
隆治がどう成長していくのかが、楽しみだ。
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続編として普通に面白かった。「逃げるな」とトーンはほとんど変わらないので、新しい研修医の登場といった部分を除くと、そのままの続編だった。ちゃんと面白かったんだけど、第三巻はいい意味で期待を裏切る要素が入ってくれると、なお面白いなと、思いました。
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医者も1人の人間だと思わされるような人間味に引き込まれた。
私は医者になったこともないのに、凄く感情移入できた。
新人外科医にとって、立派な医者とは何かとは到底難しい問題なのかもしれないけど、主人公はきっと立派な医者だと思われるようになれるんだろうな。
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個人的には1巻目よりもさらに好きです。
特に、新しい登場人物が良い。というかキャラクターがみんな魅力的なんですよね。
患者さんとの出会い別れ、色々な経験を通して、確実に成長している主人公。
次のお話もすぐ読みたくなります♩
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医師として成長している雨野先生
医師として死と向き合うのは避けられないけど、葛藤する先生の姿が痛々しい
先生たちって仲間意識が強いと感じることが多いけど、こんな日々を共有して支え合っていればこそと気付く
それにしてもオペナースの描き方に悪意がありすぎる笑
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医師として3年目になり成長してきているが、まだまだ思い悩みながら経験を積み重ねている主人公に非常に共感できた。これからの展開が楽しみな小説だった。
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第一作では研修医だった主人公が本作では3年目の新人外科医に。相変わらずの純粋さと力不足による歯がゆさは心を打つ。
ところで、本作や医者モノで出てくる定番の2拓
「腕は良いが人間的にはダメな医者と、人間的に素晴らしいが腕は悪い医者だとどちらがいい?」という質問について。
ものすごく的外れな設定だと思う。
例えば「白い巨塔」の財前のような腕は良いが人間的には...という医者も少しはいるかもしれないが、基本的には良い医者になるためには経験の積み重ねと不断の勉強、研鑽が必要だ。それはやはり患者や医療と向き合う真摯な姿勢と気持ちがなければ継続出来ないだろう。
という事で、私は患者に真摯に向き合う良い医者は全員腕も良いと思っている。
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シリーズ2作目。
隆治が医者3年目になっていて、後輩の研修医もいる。1作目の時より少しだけ頼りになる感じ。
ただ、やはり激務すぎる。最後の親御さんとのシーンも…泣ける。
医療従事者のみなさま、特に医師の方々、尊敬しかない。日々このように仕事をしてくださる方がいるおかげで、病院は、社会は回っているのだと。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
患者の死と父親の死。外科医にとっては、同じ状況に直面し、理性では無駄と分かる蘇生行為を感情では止められないのか。それが医師と家族の立場の違いなのか。
でも、愚直なまでに真面目な新人外科医を責めることはできない。その愚直さが患者に気に入られ、将来を期待されているのだから。
Posted by ブクログ
医師3年目になり、臨床でも現場を回していく役になる時期。それでも初めて目にする所見も多いし、説明の仕方、内容もおぼつかない。本人や家族の本心を聞き出して受け止める余裕は全くないからこそ、対人の怖さがあり、逃げるように病室を出る姿が多く見られる。若手の頃の自分と重なるところが多く、とても共感できた。父親の病気と向き合うことで今後さらに深く医療に関われそうな印象を残し、幕は閉じた。
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「泣くな、研修医」の続編。
研修医期間を終え、新人外科医となった雨野の物語。
外科医となり、担当する患者も出来、手術の助手もこなすようになった雨野。
今作では2人の癌患者とのふれあいをベースに、生と死を丁寧に描いている。
救える命と救えない命。
相変わらず、現役医師の書く物語には説得力がある。
自分もだが、家族の生死に接した際に自分だったらどうるか?
どうしても、そんなことを考えながら読んでしまい、医師としての雨野の成長ぶりに頭が回らなかったけど、相変わらず弱々しい感じがして、医者としてはまだまだかな?
3作目、4作目と重ねて、さらに成長する姿に期待しよう。
読み終えて。
読み終えて色々と考えさせられた。
自分も主人公と同じく淡々と仕事をしているところがありそれを寂しく思うところがあります。
ただ自分以上に人間っぽいところが素晴らしいと思います。
そういう意味でも勉強になる本でした。