「今度こそ あたしが助ける 待ってろ マリコ」
やさぐれたOLの主人公トモヨは、テレビのニュースで親友マリコの死を知る。マリコのために何かもっとできることはなかったのか。今からでも何かできることはないのか。悩んだ挙げ句、トモヨはあることを決行する。
トモヨの強烈な感情、二人だけの特別な思い、焦燥感が痛いほど胸を刺す作品です。
過去と現在のシーンを交互に描くことで浮かび上がる、マリコの死の理由。そんなマリコを守ることができなかったというトモヨの無念と後悔。痛々しいほど直情的なトモヨに引っ張られるように一気に作品に引き込まれます。
非日常の旅を終えたトモヨが、また日常に戻っていく描写もなんだかとても生々しく、不思議な切なさをおぼえます。
感情タグBEST3
どうしようも無い気持ちになった
あまり漫画は買わないのですが
Twitterで宣伝しているのを見て強く惹かれました
もうこれは読んでくれとしか言い様がない
この漫画 ずっと忘れないと思う
Twitterで見かけて購入しました。
この作品を知れてよかった。
不幸としか言いようのないマリコの“ぶっ壊れた"人生。それでも、痴漢をぶん殴って飛び散るマリコの遺骨はとても美しかった。
息を止めて読みいってしまう
心地よい疾走感に引っ張られたかと思えば、静かなワンシーンが所々に挟まれて、まるで名作映画を一本観終わったような読後感。何らかのカテゴリーに当てはめるならばロマンシスなのだろうが、二人の関係はもっと複雑な、言葉にするのは難しいもののような気がする。
「壊れちゃった」のでもあり、「壊された」のでもある「マイ・ブロークン・マリコ」。周囲の人間には、ずっとシイノがマリコの面倒を見て守ってあげていたように映っていたかもしれないが、実際にはシイノもマリコと過ごすことで救われていたのだろう。断片的なシイノの回想で仄めかされる彼女の置かれた環境が、そんな風に思わせる。遺骨を「取り返し」てまで一緒にどこかに行こうとするほどの絆はそうないだろう。命がけのような喪の仕事の物語だった。
Posted by ブクログ
マリコに横たわってしまっている問題に、ずっとシイノが怒り続けてくれたことで、彼女は生きてこられた部分があったかもしれない。シイノとマリコのやりとりが、回想と手紙で綴られていき、そしてこれからも、という地平線を見た。ただヤマシタトモコさんのひばりの朝を読んだときのようなやるせなさはずっと残る。(自分メモ Rにあり)
Posted by ブクログ
何?何?何?凄い!圧倒的な熱量とスピード
!帯のレビューにもある、首根っこ捕まれて痛みも感じないまま引き摺り回されたような読後感です。
新人なんだ!
奪い返した親友のマリコの遺骨を携えDrマーチンと旅に出るトモヨの、格好良くない、スマートでもない、涙と鼻水と乱れた髪にまみれた旅でもない逃亡でもない、あーなんて言えばいいんだ!
ネグレクト、レイプ、リストカット、DVに苛まれたマリコの「もう、どっから直してけばいいのか、わかんなくなっちゃった」諦め、慟哭、SOSなのか。
マリコの最後?の手紙。大丈夫だ!生きろ!
Posted by ブクログ
シイノの最期の「…うん」の解釈は読む人ごとに違うだろうけど、マリコがシイノを悲しませたり苦しませたりするような内容では絶対にないな、と思った。初読みした時の印象は、二度め以降変わるかもしれんけど書き留めておきたい。宮本浩次さんの『夜明けのうた』聴いた時、真っ先に思い出したのが『マイ・ブロークン・マリコ』だった。リンク率が高次元過ぎて、こんな瞬間があるのか、となる。
ああ 夜明けはやってくる 悲しみの向こうに
ああ わたしも出掛けよう わたしの好きな町へ
会いにゆこう わたしの好きな人に
彼女たちはずっと二人きりだった
シイノがどんなに走ってもわめいても、
マリコは帰ってこない。
そのことを彼女が思い知る旅だったのかも。
安易にシイノを救わず、
ずっとふたりきりにさせてあげた作者にしびれた。
書店で店員さんのPOPに惹かれて購入。
読んでいる間、どうしようもなく心が動いた。
今はもういないマリコの圧倒的な存在感。
マリコに対するシイノの、友であり、母であり、姉であり、王子様である複雑な関係性。
マリコとの距離が近過ぎ、取り憑かれたような行動もするシイノに破滅の未来しか浮かばなく、恐ろしかった。
作者の圧倒的な力量でクライマックスまで一気に持っていかれ、読後感は苦いが爽やか。
まさかマリコを壊す事にこんな救いがあるとは!
Posted by ブクログ
殺人と自殺、どちらで大事な人を失うほうがより悲惨か。
答えは個人によって違うが、自殺の方がより救いがないという人が多いのでないか。
殺人なら犯人を憎める。事故なら当事者を憎める。だが自殺は、その選択に至るまで追い詰めてしまった、そうせざるえないほど追い詰められていたのに気付かなかった自分を責めるしかない。
この物語はOLシイノとマリコの逃避行であり、短いバカンスの話である。開始時点でマリコは既に故人だ。シイノは親友の骨壺を奪って逃走する。マリコとは中学からの付き合いだが、彼女は父親から肉体的・性的虐待を受け心を病んでしまっていた。
あらすじを説明すると陰惨で救いのない話に思えるがそんなことはない、主人公のパワフルな行動力とコミカルなセリフ回しが吹っ切れた明るさを持ちこんでいる。会社も日常も全てぶっちぎり、親友が生前見たがっていた海をめざすシイノ。そこに在るのは紛れもなく愛だ。友情だ。あふれんばかりの哀しみだ。
シイノはマリコにLINEを送る。
「送れるのに もうあんたには通じてないんだよねェ」
シイノは居酒屋で一人飲んだくれる。
「あんたにはあたしが いたでしょうが!」
シイノは断崖でたそがれる。
「どんなに心から心配してみせたって そんなもんじゃどうにもならない所にあの子はいたんだよね」
マリコはファミレスで呟く。
「わたしはねただ シイちゃんが心配して本気で怒ってくれるのがうれしいだけ それだけ」
シイノは叫ぶ。
「あたしがまだここに居るのに 死んでちゃわかんないだろ!」
この漫画のすごいところは、マリコの哀しみが特別大袈裟じゃない、淡々とした演出で表現されるところ。二人分牛丼を頼むシイノ。マリコから来た手紙を「たち」と、まるで人間のように呼ぶシイノ。
深夜バスでシイノが抱いて眠る骨壺が、中学生のマリコにさしかわったシーンはずっしりきた。
人間はキレイごとで出来ちゃいない。
マリコは可哀想な被害者で、生き延びられなかったサバイバーだが、そんなぶっ壊れたマリコを大事に思う一方、メンヘラな言動を面倒くさがっていたシイノも確かにいて、でも彼女は決して「マリコが悪い」とは口にしない。マリコの死を心底哀しみ、先に逝ってしまった彼女を罵倒しても、絶対に「あんたのせい」とは言わないのだ。
それはマリコが死ぬほど言われ続けた言葉だから。
プラトニックな同性愛にも分類できそうだが、正直ふたりの結び付きが強すぎて、先入観で縛られた枠に嵌めにくい。また嵌める必要も感じない。友情というには切羽詰まりすぎて息苦しいが、マリコがシイノに依存するしかないのもよくわかる。仮に二人が一緒に住んでも、共依存の悪循環に落ち込んで上手くいったとは思えないが、その「もしも」を想像せずにはいられない。
ぶっちゃけロードムービーに仕立てて引き延ばす気になればいくらでもできる内容なのだが、さっくり一冊にまとめてるのも凄い。読んでるあいだ胸がぞわぞわした。むずかしい表現は一切使ってないのに、ちょっとした言葉や見せ方でひしひしと感情が伝わってくる。
この作品が言おうとしてるのはこれに尽きる。
「あんたには あたしがいたでしょうが!」
私は幸いにして親しい人間を自殺で亡くしたことはないが、その経験がある人は心の内側で今も叫び続けているんじゃないか。
「あんたには あたしがいたでしょうが!」
故人を大事に思い、生きてほしいと願っていた自分は、けれども自殺を食い止める防波堤になれなかった。凄まじい無力感、あるいは裏切られた怒りと悲しみと悔しさ、ひょっとしたら罪悪感。
最後の手紙の内容は明かされないが、私達には想像できる。結果として死を選んでしまったが、あそこまで想ってもらえるマリコは幸せかもしれない。生前はどんなに辛くて痛くても、この人だけはと実感できる誰かに出会えたのだから。
同時収録の短編はオッサンと青年の話。
メキシコとの国境をめざす裏社会の元・殺し屋と、インディアンの末裔の青年の旅路を描くのだが、西部劇の世界にタイムスリップしたようなハードボイルドな世界観がたまらない。
荒野と岩山が大部分が占めるストイックな画面作りの中、濃密なヒューマンドラマを魅せてくれる。というか、この作者さんの抽斗多すぎ……表題作とは全然テイストが違うのに、完成度でまったく劣ってない。若い女性同士のドラマも描けば、アメリカが舞台のドンパチも描く。しかも一巻に満たない短いページ数の中で、ちゃんと余韻を持たせて完結してるのだ。素晴らしい才能だ。これで新人さんならこれからますます伸びそうで末恐ろしすぎる……。
生に残されたまま。
慕ってくれてた、友人の死。残された自分。
悔しいとか、寂しいとか、言葉にするのは難しい。
マリコで人を救ったシイノは、カッコいい。
カッコいいって、強いだけじゃない。弱さもあるんだな。
映画を観て
永野芽郁が主演で実写映画を上映されていて原作の漫画が気になり書いました。映画でも泣いてしまったのに漫画でも泣きました。表情などの描写がリアルでとても良かったです
Posted by ブクログ
何度も読み返している大好きな漫画の1つです。
表現力がずば抜けていて
表情、言葉一つ一つに涙が止まりませんでした。
主人公のシイノと親友マリコの友情と愛情が美しくとても心に残っています。
短編漫画とは思えない感動を感じました。
映画版も素晴らしかったです。
Posted by ブクログ
映画を見て原作も読みたいと思って読ませていただきました。しーちゃんとまりこの関係は友達でもなく恋人でもなくとても特別な関係なんだと感じました。
Posted by ブクログ
希望のある話で良かった。
マリコが死んだ世界で、シイノも後を追うように死ぬという選択肢もあったが、シイノは生きてマリコを思い続ける道を選んだ。だからこそ最後に記憶の中のマリコだけでなく、生きたマリコ本人が残した手紙を読むことが出来た。その面でこの手紙の存在は作者からの生の後押しでもあるような気がして私は好きだった。生きて居なければマリコの最後の自分への思いを知る事はできなかった。
マリコはきっとシイノに死を望んでいなかったと思う。男と交際を繰り返しシイノに激情を向けられる事を求めた反面、シイノに直接「私とずっと一緒にいて」と頼む事は出来なかった。
愛した人が死んだ時、後を追うのが愛なように生きる愛もあり、世の中では後者が大半であると思う。シイノの足掻きはもう一度生へ戻る為の足掻きだった。とことん死と向き合って、それでも生きる道を選び、それを親友の手紙が迎え入れる構成は暖かくて好きだった。
胸に残る
映画きっかけで原作も読みたくなり購入しました。まったく共感できる要素はないのになぜか胸にシイノとマリコが居座ってしまった感じがします。そんな漫画に久しぶりに出会えました。
勢いよく読める。でも苦しい。
虐待親、機能不全家庭に育てられた子供はどんな景色を見てるのか、幸いにも私にはわかりません。ただ聞いた話によると幼い頃からの虐待で自己肯定感が育たないと変な男に引っかかったり暴力を振るわれても依存してしまったり。産まれてからずっと周りの環境が異常だとそれを異常と判断できないのだそうです。
マリコを取り巻く環境が虐待から追い打ちをかけるようにDV彼氏になるのが不幸すぎて冷めたという意見を見ましたが、おそらく本当に地続きなのでしょう。
周りの人間たちが皆自分の弱さを勝手にマリコにぶつけて壊した。
壊された虐待サバイバーはまた自分勝手な弱い人間を寄せ付けてしまう。
その事が辛くて本当に読んでる間ずっと悲しかった。
シイちゃんとマリコが一緒に暮らせていたら解決したんだろうか。でもマリコは幼い頃に既に実の親に壊されているからきっとそれも上手くいかないのかもしれない。
世の中から虐待親が居なくなりますように。
Posted by ブクログ
あたしは骨になったマリコと、最初で最後の旅に出た。
ブラック企業に勤め柄の悪いOLのシイノは親友のマリコの死を知り、ある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!
職場の自分のミスや責任を押し付けるバカな男たちにウンザリしやさぐれているシイノトモヨは、小学校から親友で暴力親父から虐待されているマリコと助け合い、生きてきた。
母に家に帰って来てもらう為に、暴力親父に殴られながら家事をして世話してきたマリコは、自傷癖や相手に執着するクセなど生きづらさを抱え生きてきて、社会人になってもDV彼氏に執着してしまうコワレ方をしてしまう。
そんなマリコを、見捨てず助けようとしてきたシイノは、マブダチのマリコを弔う旅の中で、マリコが残した手紙を読みながらマリコが何を思っていたのか?何を望んでいたのか?考えながらマリコが行きたいと言っていた場所に向かいながら、親友マリコの「どんなにシイちゃんを好きで頼りにしていたか」を実感しながらも、マリコへの愛情と「なんでDV彼氏に会ってんだよ」とかのもどかしさや「なんでアタシを一緒に連れて行かなかった」という悔しさを、シイノを助けるマキオの言葉などとに助けられながら、マリコを弔う旅をしていくストーリーが、映画のカメラワークのような躍動感と情に厚くて情が深いシイノトモヨというキャラクターの疾走感やマリコとシイノの「アンタは知らないけど、ワタシにはアンタしかいなかった」という友情以上のロマンシスに、グイグイ惹き込まれながら切なくなりながらも、爽やかな後味がある傑作ロマンシス・ロードムービー漫画。
Posted by ブクログ
辛いのに 何度も読み返してしまう
マリコの直前 というワンシーンをみたが
あの表情をみると。。 となると手紙の内容は。。 と
色々なパターンを考える
そして某ドラマの脚本が話題になったけれど
漫画って
画力にも魅かれるけれど構図もそう
マリコの話すときの表情とか角度とか
スキップとローファーも感情を吐露するシーンの
ワンカットが妙に心に残る
一冊だし 実写映画化したけれど そこまでエピソード削られていないだろうか
小説の実写は分かりやすくもなるし 逆に削られて全く印象の違ったものになったりするし
解釈の違いかもしれないが
気になる
Posted by ブクログ
短いストーリーですが、想像以上に刺さりました。
一見雑なようで、繊細なタッチに引き込まれます。
シイノが電車で幼いマリコを抱き抱えるシーンがすごく良かった。
Posted by ブクログ
一巻読み切りのマンガ。
モヤモヤが晴れたような、新しいモヤモヤができたような感覚。
マリコは誰の中にもいるはずなのに日常では忘れてしまう。スレ違いを気づけるのはスレ違った時だけ。
心がぎゅっとなる。
マイ・ブロークン・涙腺
シイノに感情移入していたのか、マリコに感情移入していたのか、わからないけれど読み終わる頃には涙が出ていました。
孤独を感じたことのある人は、心に寄り添ってもらえたような感覚になるのでは思います。(私はなりました)
シイノのように、日常を逞しく生きていきたいです。
想い、想われ
恋人や家族ではなく、友達としての誰かに
こんなに必要とされたことはあるか。
必要としたことがあるか。
ふたりの感情が苦しく、美しく、切なかった。
人を選ぶかも
Twitterで一話試し読みを読んで、力強い絵が好みで購入しました。
所々で思い出など、個人的にはとても好みでしたがラストは少し人を選ぶかな?と感じます。読了後に色々考えたい人などにはおすすめだと思います。
Posted by ブクログ
強い疾走感を感じる漫画でした。線に力があって、命を強く感じました。特に、人間の激情を描いている表情は圧巻で、心を奪われます。物語では自分なりの答えをはっきりと形にしていて、1つの答えとして持っておきたいものでした。
マイ・ブロークン・マリコ
とても感情移入ができて、揺さぶられる作品です。
主人公の憎しみや、不安や、疑念がとても作品から感じられます。
ストーリーの最後に安堵感を感じて少し救われた気がしました。
加害者も被害者も主人公も病んでいるので、これに共感できる
読者も病んでいるかもしれません。
Posted by ブクログ
読み終わったら全速力で走ったみたいな感じがしました。
とにっっかく2人で幸せになって欲しかったし、シイノのはこれからいいことがあって欲しいです。
次の読切に変わったの気づかなくてハワイ行ったんか思いました。
いい漫画だ
おじさんだけど絵が好みなので購入した。
現実的では無いが主人公の行動には何かしらの
羨望を感じさせられる。読み終えた後の余韻が
いい。
女性漫画とあるが性別 年代関係なくお勧めだね。
表情がすごい
登場人物の表情の描き方が絶妙だと思います。
大人のシイちゃんが子どものマリコを抱き締めてる絵が印象的。
最後の手紙は読者の想像におまかせということなんでしょうか。
作者の中ではあの手紙の内容も決めていそう。
映画化おめでとう!!
まりこはシイちゃんに何度も救われたと思います。学生の頃家と学校が自分達の全てです、そのどちらかで問題があるともう片方も崩壊しそうになります。そこをシイちゃんが繋ぎ止めてくれた。カマチョのヤバいやつと思っていても見捨てずそばに居てくれた。それがどんなに支えになっていたか…
自殺とも他殺とも描かれてないですが、自殺だとしても、シイちゃんは自分を責めないでほしい。その年齢まで生きてこられたのはあなたがいたから。まりこに変わってお礼をいいたい。
Posted by ブクログ
表紙買いした。話題沸騰らしい。
すげぇモン読んだ、コレがデビューか!!世の中は広い、凄い描き手が居るもんだ、、、
テーマ自体は良くある、友人の生前の言葉を実現する、そんなロードムービーなストーリー構成だ。が、その急激な感情表現はあまりにも生々しく血が通っている感じ。
コレは全時代で読み継がれるべき作品だと思う。
Posted by ブクログ
これをジャンルで言うとロマンシスストーリーなのか。
海に行った時に偶然会った男の人が物語をさらに大きく広げたと思う。
激しく感情的だけど、この子が友達で幸せだったろうな
すげーモン読んじまった。
こんなに人間の感情が生々しく流れ込んでくる漫画読んだの久しぶり。1冊なのに凄い重量感と完成度の高さ。すげーモン読んじまった。
(ただ性犯罪の話が出てくるのでフラッシュバックの可能性などがある方はお気をつけ下さい)
めちゃくちゃ良
ツイッターで作者の方が上げられてるのを読んですぐ購入しました!買うのを考えてる方はツイッターの方から1話読んでみるといいと思います!!
Posted by ブクログ
マリコが一方的にシイノに寄りかかってる関係にみえて、全然そんなんじゃなく、だから最後の手紙を見たときの反応。
自分の知らない間に、手の届かないときに、行動を選んでしまった。実はとっくに壊れてしまっていた。
でもそんな絶望の中でも、自分のことを意識にあげて手紙を残した。もしかしたらだからこそ、最後も絶望100%じゃなかったのかもしれない。思い出し笑いをしながらだったかもしれない。
救いようのない話だけど、それにどれだけシイノが救われたか。
全体的に隅々まで語りすぎないのが良かった。
オススメです。
こんなに苦しいのに清々しい
Twitterから飛んできました。
依存関係が深いだけあって、きっとこの後もシィちゃんは苦しみもがきながら過ごすのだろうな。
毒親もちで、躁鬱で、依存が深い友人がいたので、心にグリグリ刺さってくる感じでした。まりこは解放されたのかな。
Posted by ブクログ
シイノにとってもマリコは唯一無二の友人であった。
遺骨を強奪してのロードムービー的作品だがシイノに思った以上のパワーがあった。
もういない人に会うには自分が生きているしかないんじゃないでしょうか
大丈夫に見えますよ
胸に刺さる漫画
映画化が決まった時に漫画が元になっている事を
知って読みたいと思って読みました。
正直私にはあんたしかいなかった…………。
この言葉が妙に胸に刺さって涙が出てきました。
実際に読んでもらうのが一番いいと思う。
Posted by ブクログ
映画化されるということで、気になって拝読。
疾走感を感じさせる、勢いのあるタッチ。
無駄のないセリフが感情の変化を加速させていて、
すごく面白かったです。
『浜の朝日の嘘つきどもと』のタナダユキ監督と
永野芽郁さん、奈緒さんがどう表現するのか楽しみです。
タバコはカッコよく吸ってほしいですね。
Posted by ブクログ
1話の疾走感がすごく良かった
この人しかいないって思う人ともう二度と会えなくなったらどうやって生きていけばいいのか
綺麗な部分しか思い出せなくなるのは嫌だな
エゴこそ若さだし愛だった
Posted by ブクログ
会社の同僚から薦められて読みました。親友の死。主人公は親友の遺骨と共に海へ向かうお話。短編映画のようでした。 #漫画 #コミック #おすすめ漫画 #マイブロークンマリコ
強烈なインパクト
Twitterでたまたま1話目を読み、印象に残っていました。
シイノ トモヨは会社をすっぽかし、亡き親友・マリコを偲ぶ旅に出ます。
衝動のままに駆け出し感情を曝け出す姿は生々しくも、見ていて爽快です。
エモい…。
ただ一緒に収録されている読み切りの「YISKA」は、世界観が一変しドロドロとした読後感に。
コミックスの構成上、仕方の無いことかもしれませんが、マリコのまま終わらせて欲しかったです。
唯一無二
一巻完結ですが、まるで映画を観ているような画作り、そして疾走感あふれるストーリー。辛い場面も多いですが、希望のあるラストです。
最近読んだ中では間違いなくNo.1の作品です。
Posted by ブクログ
強烈。マリコみたいな子いるんだろうな。でも、シイちゃんみたいな人はそういない。旅を終えたシイちゃんは、歩み出せるんだろうな、そう思えるエンディングでした。
Posted by ブクログ
紙の本の方で2周目を終えて気付いたこと。
・ シイノとマリコの制服の変化。ジャンパースカートは中学時代で、セーラー服は高校時代。
・ 実家の仏壇にあったマリコの遺影、一緒に写っているのは……?
この点を念頭に入れて読み直すと、1周目では見えなかった景色が見えてくるかも。
(電子書籍をスマホで読んでいる時には気付けなかったので、ぜひ紙の本を入手して読んでほしい)
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んだけど、引きずるタイプの作品だったこれ…!!
シイノとマリコの関係が良い。
女性同士のソウルメイト的関係性を求めている私にとっては、この2人性を主軸にした本作は好みだけど…好みだけどやっぱりつらい。
タイトルの「ブロークンマリコ」というのは、マリコが死んでしまったことと、家庭環境で精神的に壊れてしまったマリコ、という複数の意味があったんだなあ、と読み終えて思う。
シイノがマリコのことを思い出したり、マリコの遺骨に語りかけながら荒んだ旅をするところが良いし、シイノは女性だけど、その女性性を放棄しているところもなんだかカラッとしていて(周りから見れば痛々しくもあるんだけど)個人的には痛快だった。
あとシイノが慣れない旅先の居酒屋で、話しかけてきたおじちゃんたちに対し「うるせえ」と叫んで、
「こうしている間にもマリコの記憶が薄れていく。きれいなあの子しか思い出さなくなる。何度もあの子のこと面倒くさい女だと思ったのに」と叫びながら涙を流すシーンが良かった。
死んだ人は生き残った人の中で美化されていく。
でもシイノは「面倒だ」と思った部分も含めて、彼女の中のマリコの本当の姿を大切にしたかったんだなと。それって死んだ人の存在そのものの肯定でこれ以上ない愛だよなあと。
泣きそうになった。
Posted by ブクログ
シイノのどんな人生を歩んできたのか、
シイノの、強さはどこから来るのか
知りたくなりました
ー大丈夫にみえますよ
という青年に納得w
みんな色々かかえてそれでも生きてるんだよな
Posted by ブクログ
先日映画を見てきて原作を読みたくなった、しかし映画は原作と全く同じだった、こんな事あるのと言うぐらい同じだった、しかし漫画の過激表現がないだけ大人し平板な感じだった。主演の永野芽郁は頑張っていたけれど、マリコの異常性も感じられなかったしマリコの両親も映画ではいい人に写ってしまった、もう少し映画もサイコ風味に仕上げてもらいたかった。漫画の方も今時では現実の方がどれだけサイコかと思うぐらいの事件があるので、特にそれほど感じる所はなかった。
Posted by ブクログ
漫画。
お話自体はとても短いし、分かりやすい起承転結はない。
だけど、台詞が強いし、演出が巧みだ。
繊細な線と脱力した線と力強い線の描き分けに惚れ惚れした。
幼なじみが特別な存在なのはお互いの成長にお互いの不完全さや未熟さが絡んでいるからで、あんたがいなかったら私は今の私ではなかったと思えるくらいの仲になっていたりする。自覚していなくても。だから幼なじみが死んだと突然聞いた時、自分の成長過程と思い出をそのまま落っことしたかのような喪失感に襲われる。何度振り返っても何も変わらない。
23:58に今日会いたいとメッセージを送るマリコ、感覚がおかしいと自覚しているマリコ、でも心配されることで満たされる心を得てしまったマリコ。「もう、どうにもできなかったんだ、結局……」と思えるくらいには無力感を覚える。
この漫画が評価されるとき、情報量が少ないわりにマリコの人物像を理解でき、「そうなるよね…」「そういうことあるよね…」と物語に共感できてしまう読者自身がいるはずだ。ちょっと考えれば、それは異常なことだと思う。自死した人、自殺未遂をした人、養育環境の悪さによって人との関わり方が歪な人、そういう人を実際に知りすぎている。
演出が巧みなので、ホラーに応用したらめっちゃ怖い漫画が描けると思う(偉そうにごめんなさい)。
すげーオススメされたけども
俺、友達を不幸にするタイプの友達がそもそも好きじゃなくてさ
で、この親にレイプされたりDV被害者になってる女
どうにもこうにも不幸ばっかりでスカッとしねえなー感ある
スカッとしない話が好きな人向けですね
ありえない
これが映画化するほどの価値があるものか疑問。
どうせ俳優にタバコは吸わせないだろう。
友達の骨壷を一度置き忘れたあげく
咄嗟とはいえ骨壷でひったくりを殴るなんて
いくら彼女がガサツでもありえない。
その後の展開にもっていくため無理やりしてるようで冷めるよ。