感情タグBEST3
考えてしまう
このシリーズはヴァーチャルというものを強く意識させる。コロナ禍でリモートワークやオンラインミーティングが日常になった。ネットの向こう側には人間が働いていると思っているが、会ったこともない同僚も増えてきたし、ひょっとしたら人工知能だったりして。と思ってしまうのもこの小説の影響?
Posted by ブクログ
国定自然公園の湖岸で、釣りをしていた男性が襲われ大怪我を負った。同公園内の動物園では、1カ月ほどまえスタッフ一人が殺害され、研究用の動物とその飼育係が行方不明になっていた。
二つの事件以前から、湖岸で正体不明の大型動物が目撃されており、不鮮明ながら映像も存在した。兵器使用を目的とした動物のウォーカロンか? 情報局の依頼を受け、グアトらは動物園へ赴く。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より
こういう世界のことを考えていると、やっぱり動物に人間の脳インストールしたら、という発想思い浮かぶよな~とか、今の現状ではありえない発想が出てくる.
ちょっとまだどこへ向かっているのか霧の中の印象の本作品.展開と登場するスーパ・コンピュータからあそこがつながってるのかな~こういう方向かな~と漠然と思考がフラフラする感じが楽しい.
何かをし続ける限り「無限」となる.
Posted by ブクログ
wwシリーズももう第5作目。
本作もいままでどおり、リアルとバーチャルの世界でのお話。
自分の意識を完全にバーチャルの世界に送り込んで、リアル世界であるこの身体は脳みそを含め完全に廃棄(死ぬということ)していまうような近未来の世界。
でも、ありかな?
ありだな。
うん。ありだな。
バーチャル世界でだれにも迷惑をかけずに生きるのもいいかもしれないな。
人間による地球環境の汚染もないしね(笑)。
Posted by ブクログ
「いずれ、どこまでも自由になって、なにもかも手に入れることができるようになる。全員が超能力を手に入れたら、それって、超能力でしょうか?」
「過去を振り返って、忘れないようにしようという式典が多いようですけれど…」
「あれは、過ちを忘れないように、ということだと思う ー 過ちというのは、忘れたから繰り返すものだとは思えないけれどね」
『人間というのは、じわじわと同胞が死んでいっても、それは自然の摂理だと諦める図太さを持っているのだ。自分が死ななければ、それで良い、自分の家族さえ生きていればかまわない、と考える。数十年後にはこんな世界になる、と科学者が提示しても、そのときには、どうせ自分は生きていない、と受け合わない。』
「不完全な過去のデータで、未来に向かって演算し続ける」
「なるほど…、それが自由というものですか」
Posted by ブクログ
森先生のシリーズものが大好きです。今作も一気に読みきりました。久しぶりの、アネバネとデボラの登場が嬉しく、スリリングな展開に時を忘れました。アネバネとロジの息の合った掛け合いが最高に好きです。バーチャルに移行した世界、完璧とは何か、生きるとは?色々考えさせられました。
Posted by ブクログ
この世界観が好きなので、もうそれ以上の何もないのだけど、最後のあれは、あの彼女ってこと?
つまり赤目姫は彼女でトランスファになっていたということ? え? え!?
そろそろ、色々と再読しないとわからなくなってきましたよ。
匿名
初めて
隣の人と話すグアドに驚きました。それも世間話をするなんて。そんなことは無駄だと思っているのではと思っていて、この行動に驚きました。
Posted by ブクログ
情報局の依頼を受けたグアトたちが国定自然公園で起きた2つの事件の謎に迫る。WWシリーズ5作目。前シリーズの主要キャラも名前を変えて登場。
人間は肉体を捨ててヴァーチャルの世界を生きることができるのか。
Posted by ブクログ
「知識を得たい、謎を解明したいという思い」も、
「他者を自分の思い通りにしたいという欲求」も根本は同じ、という発想は無かったから新鮮だった。
久々のデボラ登場!最近はオーロラばっかりだったけど、そういや最初はデボラだったなと今更思い出した。
ヴァーチャルにお引っ越ししたい。
Posted by ブクログ
今シリーズのなかでは特に面白い作品だった。失踪した理由は囚われていたから、というのがバーチャルならではの実現性を持っていて良い。なかなかそういう発想にいたれなかった。また、飼育動物が飼育員を殺してしまうのも自殺なら納得できた。
アネバネもミニスカ姿で再登場。元気そうでなにより。
デボラもそろそろ絡んできそうな終わり方だった。
心のどこかで実はイェオリ、ビーヤ夫妻がハギリとマーガリンでしたみたいなミスリードがないかと期待していたが、いよいよその可能性も消滅させて良さそう。
Posted by ブクログ
ここ何冊かは、ほぼバーチャルでいける世界を書ききった後、リアルの有用性を示唆するような傾向ですかね。アクションシーンも満載でますますエンタテイメント度が上がってきたような気がします。そろそろ再登場のキャラクタがどういうエピソードだったか思い出せなくなってきました(汗)。
Posted by ブクログ
このシリーズも終わりだろうね・残念なので☆5つにしようかと思ったけど、やめておこう~国定公園の湖で釣りをしていた137歳の男性が襲撃され大怪我をした。その近くの動物園では警備員が殺害されるという事件も起きている。ドイツの情報当局がグアトに協力を求めてきたが、日本の当局も了解済みだ。湖の中の島の宮殿の地下が研究施設になっていて、資金はウォーカロンメイカーのフスから出されているらしい。技術者はドイツのHIXというメーカーで働いていた者たちだ。調べて見ると、13人の技術者が退職していて、その後の足跡が辿れない。動物のウォーカロンの研究は何のために行われていたのか。湖畔のレストランで食事中、シャチが襲ってきた。宮殿に帰り着いて調査を再開すると、急いでボートで逃げ出したが、ミサイル2発が命中して、施設は大きく損壊された。自宅に帰ろうとしても10時間の待機時間を過ごすために水族館の上の寂れた遊園地では玩具じみた列車に恐竜がぶつかってきた。同行している警備のウォーカロンは超低周波と超高周波の音を出す機能を持っている。それがシャチや恐竜のウォーカロンを動かしたのではないか。137歳の技術者は失踪した13人の研究者をヴァーチャルの世界に送り出したのではないか?実際に訪れた国定公園へのヴァーチャルツアーに参加すると、クロヒョウが現れ、地下2階の実験室から研究室に戻って取り残された137歳の技術者に出会った。ギリシアのサーバーがこのヴァーチャル研究所の研究者たちを吸い上げようとしている。生殖能力に関する人工細胞と人工臓器の研究が行われていたのだ…。ロジとセリンとペネラピはフスの工場の隣の違法薬品工場に乗り込み、グアトはロジの映像を見ながら必要なアドバイスをトランスファーを通じて与える~そうなると、何かシリーズが残っただろうか?エッセイものはちょっとねぇ
Posted by ブクログ
今現在コロナが流行っているからか、ヴァーチャルの世界か凄く良く思える(^^;)絶滅した生物達にも会えるし♪でもリアルがあるからこそ憧れるんだろうねぇ(^^)初期の作品で、肉体を手放してヴァーチャル世界で生きていくなんて!!真賀田四季、恐ろしい子((((;゜Д゜)))と思っていたのに、この変わり様…(^o^;)
Posted by ブクログ
諦めている暇もない。
なんだかもう、ほんの少し未来の話のようにすら思えてきた。醸成されている、ということなのだろう。しっかりと運営されている仮想世界があって、そこにいつでもログインできるような、感じ。そのうちにそちらだけあればいいんじゃないか、とか思い始めそう。
捜さないでください、ってやつです。
リアルとヴァーチャルって、現状だと本来の有り様から倒錯しているように感じる。
制約から自由になって、思考が純化されて、そういう場所であればいいなと思うんだけれど。
なんだかいまのヴァーチャルって、匿名性をいいことに放言を吐いたり、それを出自のわからないなんとかコレクトネスが批判したり(勿論こちら側も匿名性をいいことにしている)、ほんとに簡単なストレス発散の場になっているところが多いように思えて。
もっと、生きいきと使えているひとが増えるといいなぁ。そういう場所が。
それも極端に進めていくと、きっと閉塞して歪になってしまうのだろうけど。
あーあ、である。
☆3.8
Posted by ブクログ
時間かかったけど面白かった!
ここ数冊で描かれているヴァーチャルへの移住がうまく想像できないけど、現実でもいつかそういう選択肢が出てくるのかな。オーロラが出てきた頃の話では、ヴァーチャルへの移行=ボディを捨てて脳だけを生かしながらヴァーチャルで生活するという感じだったけど、もう実体をすべて消して意識だけをヴァーチャルに移すようになったんだなあ。おもしろい。
最後ってデボラ?違う?全然わかんない。続きを読むしかない。
Posted by ブクログ
wwシリーズは前シリーズに比べて、より抽象的になってます。
なのではっきりした感想ではなく、なんとなく言わんとすることが分かるかなってぐらいの感想。
Posted by ブクログ
WWシリーズ第五弾。今作でもリアルとは?ヴァーチャルとは何か?が問われている。リアルで生きることと完璧なヴァーチャルで生きることの違いとは?解像度の問題がクリアされれば差はなくなるのではないか?疑問は尽きない。それでも人間という存在が自由を求めていくことに変わりはないのだろう。今回は少しだけとはいえ終盤わりとハラハラドキドキさせられた。
Posted by ブクログ
生きていると言うことは、どういう事なのか。
自分の脳を全てバーチャルに移植できたら、それは永遠の命を得たことになるのか?
バーチャルとリアルの違いはなにか?
そんなことを考えさせられる内容でした。
そのなかでも、なるほどと思ったこと。
「バーチャルで実験をしても意味がない」
それじゃあ、やっぱりリアルが良いのでは?