【感想・ネタバレ】うちの旦那が甘ちゃんで 1のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読み終わってみれば、軽さがいい時代小説でした。

最前まで佐伯泰英さんの居眠り磐音シリーズを読んでいたため、最初の数ページは違和感を禁じ得ませんでしたが、ぼんくらと呼ばれてしまう器の大きな月也と、それを支える沙耶の有能さがいい案配で、夢中になって読み終わりました。

続刊が出ていますね。
続きも読みます!

0
2019年12月31日

Posted by ブクログ

Tさんのおすすめ。

「金四郎の妻ですが」と同じ作者ということだが、
こちらの方が江戸知識満載と言った感じ。
それがゆえ、たまに見かける現代的な単語が気になるけど。
「犯人」とか「寝室」とか。

風烈廻りながら小者が逃げだすほどのぼんくら同心。
手柄をあげることに固執しないし、
犯人にもすぐ同情するし、
ぼんくらと盗賊に言われても腹も立てない。
つまりは同心に向いていない。

しかし、
町人から味方され、
人の言うことには耳を傾け。
妻からは愛されている。
その妻が小者となって、聞き込みや男装して囮になり、
ぼんくら同心と犯人を捕まえる。

いわゆる人情物ではないところが、
明るくて軽くて良かったかな。

1
2020年02月24日

Posted by ブクログ

「金四郎の妻ですが」が面白かったので、こちらのシリーズも手に取ってみた。
さらっと読める時代小説。ぼんくらの旦那さんとしっかり者の奥さんのコンビが良い感じ。続刊も楽しみ。
この方の描く食事はいつも美味しそうで、作中の食事を実際に食べて見たいと思ってしまう。江戸時代の文化も知らないことばかりで、興味深い。

0
2020年06月22日

Posted by ブクログ

人柄も腕も立つが、風列廻り同心としてはいささか人が良すぎて、すぐに同情してしまい、捕物にならない月也。その妻、沙耶はよその男と違い、素直な月也が大好きだ。
そんな夫だが、もう少しお手柄を立てて欲しい。
上司の奉行内与力の伊藤が沙耶を小者として着かせることを承諾。

こんな風に夫婦の同心と小者のコンビが生まれる。
女性であることで、女の協力も得られ、入れない場所も立ち入れる。

こんな新しい切り口のシリーズ時代小説は、読んでいてもほんわか気持ちが良い!

0
2020年04月11日

Posted by ブクログ

フォロワーさんお薦めの1冊です。
新感覚時代小説。

南町奉行所で風烈廻方同心を拝命している紅藤月也とその妻沙耶。
月也は「のほほん」としている性格で、夫としてみると「じつに好もしい」のですが、はっきり言って月也は「ぼんくら」。夫としては最高、同心としては問題あり。

第一話は、初夏の頃。
一軒一軒「奉行所に届けを出したくない」程度に盗んでいく盗っ人が、何軒か入ります。
月也に小者(付き人)がいませんが、沙耶が自分が小者になると申し出て…。
沙耶の作る質素だけど薬味のきいた納豆や豆腐などの料理がとても美味しそうでした。
紅藤家の朝食の基本は覚弥(かくや)で、拍子木に切った大根にたっぷりの葱、鰹節、醤油をかけて食べるのだそうです。

第二話は、七夕近く、朝顔の季節。
梅の花の砂糖漬け(口臭を消すための)買いたいけれど月也の前で恥ずかしくてなかなか買えない沙耶。
二人は、鰻屋の店の中で盗賊に手籠めにされた娘が首を吊るところに出くわします。
女を手籠めにして口を封じている盗賊。
噂を広めないように犯人を捕まえなくてはいけない事件です。
芸者の音吉に相談すると半玉のおりんとおたまが「唐がらし〈年端もいかない男の子)を使うのはどうでしょう」と提案します。
沙耶は男装をして唐がらしの牡丹の客を装い犯人をおびきだそうとしますが、牡丹に告白されてしまうという、少々、色っぽいお話。
梅の花が事件の鍵ですが、今で言えばガムのようなものでしょうか。
女湯にウグイスの糞がぬか袋につめておいてあったり、風流なものがこの時代には色々あったのを知り、面白く読みました。

0
2019年12月06日

Posted by ブクログ

‪漫画原作者さんが書いてるっぽい話だな~と。時代小説というより、若者向けにドラマ化とか念頭に置いたような話だよなとは思う。結構好きなので続刊も読みたい。‬

0
2019年11月06日

Posted by ブクログ

時代物ほんわかミステリー。

優しくていい旦那さまだけど、「ぼんくら」と言われている同心の妻・沙耶が、旦那さまにかわって推理する、という1話完結短編集。

犯罪者も出てくるわけだけど、なんとなくほんわかした雰囲気で、江戸の町の様子も楽しめる小説でした。うん、これはドラマにしたら楽しそう。すぐにでもドラマ化されるんじゃないだろうか。ドラマ化するなら配役は?なんて考えながら読んじゃいました。

すでに、何冊も出ているんですね。でも、最初の本が出たのが去年の夏。凄いハイペースで出版されているんですね〜。


1つ要望があるとすれば、1冊に2話収録だとちょっと分量が少ないかなー。せめて3話収録してほしかった。

0
2019年10月24日

Posted by ブクログ

読みやすく良かった!
ちょっと沙耶が出来すぎな気もするけど、わかりやすく、知らない事を話の流れを消す事なく、小出しにしてるのが良い。
今までの時代小説とはちょっと違っていて良い。

0
2018年12月03日

Posted by ブクログ

司馬遼太郎の功名が辻を思い出す。ぼんくら夫を良妻が支える。とても面白く早く続編を読みたくなる。仲睦まじい夫婦で心が晴れるが,慢心した夫がすべてを壊す功名が辻のような結末にならないことを願う。
あらすじ(背表紙より)
はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは沙耶の旦那で、風烈廻方同心を拝命している。のほほんとした性格から盗人を取り逃がすことが多く、小者(付き人)たちは愛想を尽かして次々と辞めていった。次の小者を誰にするか。考えあぐねていた沙耶が思いついたのは、なんと「自分」だった。―新感覚時代小説。

0
2018年11月28日

Posted by ブクログ

気楽に楽しく読める時代物。江戸の暮らしがリアルに色濃く描かれていて(例えば「梅花」や岡っ引、遊女など)学ぶことも多かった。それだけに、事件の内容や月也と沙耶のキャラが今一つなのが勿体無く感じる。月也が甘ちゃんというのは面白いがあまりに阿呆すぎるというか、良い所がなさせすぎるし、沙耶も端々で夫を舐めているように感じられて少し苦手だった。次作を読むかは微妙なところ。

0
2023年12月29日

Posted by ブクログ

「神楽坂淳」の長篇時代小説『うちの旦那が甘ちゃんで』を読みました。

「池波正太郎」、「木村忠啓」、「月村了衛」の作品に続き時代小説です。

-----story-------------
はっきり言って「月也」は「ぼんくら」である。
「月也」とは、南町奉行で風烈廻方同心を拝命している、「沙耶」の旦那のことだ。
のほほんとした性格から、盗人を見つけても取り逃がすことが多く、付き人である小者たちは愛想を尽かして次々に辞めていった。
小者は同心が私費で雇い、捕り物のときの補助や身の回りの世話をしてもらう。
一心同体で捜査にあたり、小者がいなければ同心本来の能力の半分も発揮できないと言える。
次の小物をどうやって手当てすればいいのか。
考えあぐねていた「沙耶」が思いついたのは、なんと自分だった。「御用だ!」。
―新感覚時代小説。
-----------------------

2018年(平成30年)に刊行された「うちの旦那が甘ちゃんで」シリーズの第1作… 現在では、7作目まで刊行されているようですね、、、

軟派なタイトルに、軟弱な主人公… どうかなー と思ったのですが、これが意外と面白かったですね。


主人公の「紅藤月也」は南町奉行所の風烈廻方同心で、武芸の腕は一人前だが、おぼっちゃま育ちの、のほほんとした性格… 手柄をたてる同心の下で働きたい岡っ引き等の小物は、「月也」を見限って逃げてしまう、、、

そこで、同心の娘でしっかり者で頭も冴えている妻「沙耶」が、「月也」の小物役となり、夫婦二人三脚の夫婦同心として事件を解決していく展開が愉しめました。


第一話は、商家に押し入り、被害にあった商家が奉行所に被害を出さない程度の少額だけを奪う盗賊を捉える物語、、、

「沙耶」は、角寿司のおかみ「喜久」や夜鷹蕎麦の「お清」、高利貸しの「お種」、銭湯のおかみ「お良」たちの協力を得て、盗賊の誇りを傷つけるような罠を仕掛け、見事に誘い出すことに成功する。

第二話は、首を吊ろうとしていた鰻屋の娘「前(さき)」を救うべく、「沙耶」が囮になって犯人を捕まえる物語、、、

「沙耶」は、芸者の「音吉」の協力を得て、強姦魔を誘き寄せるための水茶屋を開店し、自らも男装して客に成りすまし、強姦魔を見事に誘い出すことに成功する。


「月也」と「沙耶」の夫婦同心の活躍… もっと読んでみたいですね。

0
2023年05月03日

Posted by ブクログ

事件?はあっさり片付いてしまうので推理物?として読むとイマイチかな.
仲の良い夫婦の話.と思って読むとほっこりする.

0
2022年01月06日

ネタバレ 購入済み

う~~ん

ちょっと、今までに読んだことの無いタイプの時代小説で、どちらかと言えば、面白いかな?という感じ。ぼんくら同心は、居るだけで、賢い奥さんの周りで、事件が、勝手に解決していく……

0
2021年05月20日

Posted by ブクログ

テンポもよく2時間ほどで読み終わってしまった。
ぼんくらな同心といえば、宮部みゆきさんの平四郎シリーズがテッパンで大好きな作品なので、どうしても比較してしまう。そうなるとぼんくらの度合いも事件の内容も物足りなさを感じてしまう。
読みやすいは読みやすいので、続編を読んでもいいかな。
てか、久々宮部みゆきさんの方を読んでみようかな。

0
2019年12月27日

Posted by ブクログ

簡単に読めて、暇つぶしに手軽。ただ、もう少し人情やら、謎なり、物語に奥行きがあると、より面白いかも。

0
2019年12月27日

Posted by ブクログ

お人好しの旦那さんと、しっかり者で美人の奥さん。
旦那さんは妻の沙耶のことが大好きで一人の人間として尊重するし、沙耶は旦那のことが大好きでヤキモチやくし、見ていてクスッと笑ってしまう、いいコンビ。

0
2019年06月02日

Posted by ブクログ

最近のサバサバした気持ちを癒してくれそうだなって思って購読。
まさに、同心の月也さんにほっこりする。

仕事って、己のスキルが高いに越したことはないけど一人分の仕事しかできないけど、月也さんのように愛されキャラだと、周りが協力したくなるから何十人分もの仕事ができる。
ぼんくらじゃなくて、甘ちゃんっていうのがいいね。

0
2019年04月07日

Posted by ブクログ

とにかく旦那が可愛い!これにつきます笑
優しい旦那としっかり者の奥様で、
夫婦で今で言う警察みたいなお仕事を頑張る物語。

0
2019年03月08日

「歴史・時代」ランキング