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いよいよシリーズも後半戦へ!
第7弾。
祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と祓い屋である曳家の二人の距離もググっと近づきました。
そのあたりのなかなか感動的に仕上がってます。
曳家の宿命とは何か。その核心に迫る前段階としてすばらしい一冊。
今後のラストスパートへの期待大。
終わらないでほしいと思う一方早く読まなくてはと焦る。
そんなシリーズです。
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シリーズ第7作品。
厳密には☆4.5かな。
生き血で描いた怨毒草紙、久々に怖かったぁ...
本作では鐘鋳建設の棟梁のみならず、四天王(青鯉、軔、転、茶玉)まで勢揃い。
そして物語の最後には仙龍の姉•珠青が男児を出産(父親は青鯉)し、サニワの力を失います。
春菜は仙龍を救う為、隠温羅流のルーツを調べることを決意し、コーイチは秘かに恋心を抱く春菜とそんな気持ちに気づかないフリをする仙龍の距離を縮めようとする。
そしていつもの民俗学者の小林教授に生臭坊主の雷助和尚ももちろん勢揃い。
う〜ん、盛り沢山すぎです。
でも、しっかり怖いんです。
いやぁ、本作も一気読みでした。
本シリーズの積読はシリーズ第8作となる「畏修羅」のみ。
シリーズ最新作はまだ購入していませんが、第9作となる「蠱峯神」もきっと近いうちに購入します。
隠温羅流の因、仙龍と春菜の恋の行方も気になりますが、きっと徐々にシリーズラストに近づいて来たんだと実感する一冊で、それを考えると寂しさを感じます。
説明
内容紹介
――首を切られた女が、私を地獄に誘っている――
シリーズ10万部突破!
「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」の著者による、恋と怪奇の新境地!
☆☆☆
死際の翁は生首の絵を描いていたそうだ。
持仏堂を曳いた後、怪異が起こるようになった東按寺。
調査に出た春菜は、無残な死に様の死体が転がる地獄を幻視する。
なぜ怪異は起きたのか。
死期の迫る曳き屋・仙龍は、春菜が幻覚を視ている間、
地獄を描きたい欲求に囚われたことに注目する――。
歪んだ情念を生き血で描いた怨毒草紙、その奥に潜む冥き陰謀とは。
因縁帳、転ず。
内容(「BOOK」データベースより)
死際の翁は生首の絵を描いていたそうだ。持仏堂を曳いた後、怪異が起こるようになった東按寺。調査に出た春菜は、無残な死に様の死体が転がる地獄を幻視する。なぜ怪異は起きたのか。死期の迫る曳き屋・仙龍は、春菜が幻覚を視ている間、地獄を描きたい欲求に囚われたことに注目する―。歪んだ情念を生き血で描いた怨毒草紙、その奥に潜む冥き陰謀とは。因縁帳、転ず。
著者について
内藤 了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。近著に『PUZZLE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』(角川ホラー文庫)、『スマイル・ハンター 憑依作家 雨宮縁』(祥伝社文庫)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内藤/了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
怨毒草紙 よろず建物因縁帳
春菜さんの想いの強さが仙龍さんの宿命に勝てますように、祈るばかりです。善光寺さんはお参りしたことがありますがこの話を読んで周りの寺社にも目を向けてまたお参りしたいと思います。
今回も怖かった!!
毎回楽しみにしているシリーズです。そろそろ物語も終盤に近付いてるのかな?と思いつつ、大好きなシリーズなので終わってほしくない、という複雑な気持ちです。因縁の話はもちろん、二人の関係も先に進みそうな予感?
次回も期待します。
前作の仙龍の言葉が冒頭に出て来て、胸がキュンとしました。二人に進展はあるのか?と気になり読み進めました。春菜ちゃんかついに告白!
でも仙龍の反応が。。もーどうなるの!?この二人。。次回作を楽しみに待ちます
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相変わらず、よく調べてますね。
物語も終わりに近づいてきているようで。
人は怖い、でも哀しい。
因縁に惑わされる、巻き込まれるのも嫌だなぁとも思いましたけど
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よろず建物因縁帳シリーズ、7作目。
今作はいつにも増して描写の残虐さが凄まじい。この光景を目の前で見せられるサニワの春菜ちゃんが気の毒だわ。民俗学的考察も面白い。江戸風俗や残虐絵が描かれる背景など、興味深く読めた。日本画にしても洋画にしても、結構残虐な絵が多いのは分かる気がする。シリーズを通してよく調べられているのか、舞台設定も違和感なく、怪異にリアリティを感じてしまう。
そして、今作の読みどころは春菜ちゃんが仙龍にぶつける決意。大袈裟になりがちな場面だけど、この二人だからか、私はグッときて涙出た。温羅=鬼が島伝説の鬼からして、そこに隠温羅流のルーツがあるのか、その謎の解明も楽しみ。
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よろず建物因縁帳シリーズ 第6弾
木賀建設の曳家を見学させてもらった春菜。
社長は仙龍の昔馴染みだったのだが、持仏堂を曳いた後、
怪異が起こるようになり、住職に相談されて鐘鋳建設を
訪れていたが、隠温羅流の因はなくても春菜が来た。
ってことは、そういうことでしょうと依頼を受ける。
こういう瞬間がワクワクします。
待受けていたのは凄まじい恨みと呪い。怨毒(エンドク)。
それが凝ると鬼になる。
シリーズの転機となる本作。
春菜は、いよいよ隠温羅流の過去に立ち向かう覚悟を決める。
棟梁から大切な手帳を預かって、前に進む。
春菜と仙龍の背中を押したのは、コーイチだよねぇ。
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怪異自体はそんなに怖くないのだけど、元となった事は恐ろしい。
人の血で書いた怨毒草子って!
残忍過ぎて読んでるだけでも目を背け、震えるほどだった。
今回は四天王もでるし、ようやく春菜が仙龍に自分の気持ちを伝え、新たな展開を迎え物語の終わりに向かう巻だった。
コーイチいい仕事するなぁ。
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持仏堂を曳いたあとに、寺の周辺で立て続けに起こる怪異と不審死。春菜が幻視した、地獄のような光景。今回も恐ろしく、謎にじわじわ迫る展開から目の離せない物語です。そして仙龍にまとわりつく因縁の謎にも迫っていくようで。
今回の怪異の中心となる存在は霊よりもむしろ鬼と呼ぶにふさわしい、とんでもない存在なのですが。それでももとは人間であり、そこに至った経緯が恐ろしくも悲しい……ある意味これも芸術に取り憑かれた人間の末路なのかもしれません。だってこれ、とてつもなくおぞましいものだとは思うのだけれど。魅せられてしまう気も、ほんの少しわからないではないんですよね。実際こういう趣向の絵って人気でもあるんだし。
さて、ついに一歩踏み込んだ春菜。いよいよ陰温羅流の核心に迫っていくことになるのでしょうか。ますます今後の展開が楽しみです。
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2020/9/29
好きなシリーズだけど今回は薄口。
二人が気持ちを確かめ合ったのだけどなぜか薄口。
仙龍何歳なんだろう。
春菜の「舐めないで」はよかったね。
心配する男の人がセクシーで好きなのが後ろめたいのだけど、やっぱり心配する仙龍を見るといいなぁと思ってしまいました。
加減としてはもうちょっとデレて欲しいんだけど。
次回も楽しみにしてます。
寝る前に読んではいけない
家事を終えて寝る前に読みかけたが、すぐにやめた。怖すぎる。恋バナ部分は進展を期待して読めるが、曳家絡みになると、今回は表現が最上級なのである。深夜には読めない。後半は翌日夕方迄に読み終えてホッとしている。読みおえて、、、あー早く続きが読みたい!
惜しむらくは
作家さんの他のシリーズはまだ拝読したことはないのですが、このシリーズは読み応えがあるのに毎回スカッと終わって、次への余韻を残す、といった感じかあります。
今回も因習や歴史など絡みあって突き抜けた先のラストなんですけど、せっかくだからもう少し掘り下げてほしい!回り道して悩んでほしいと思うわけです。上下巻でがっつりやっても良いんだけどな、という気持ちでマイナス1。
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10月-04。3.5点。
よろず建物因縁帳、第7弾。他の曳家業者がある寺を曳いた。その後怪異が起こるようになり、人も2名死亡。
仙龍を支えると決めた春菜、また首を突っ込むが。。
面白い。覚悟を決め、先週に接する春菜、フォローする周囲。
メインの呪も強く、一気読みした。
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シリーズ7作目。
春菜と仙龍にようやく動きが見える。
がしかし、予想通り私は春菜がどうしても好きになれず。
何だか可愛くないんだよなー。
仙龍の運命は如何に。
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腹を掻っ捌いて狼に喰わせ、蛇がうじゃうじゃいる大きな樽の中に少女を入れ蛇が穴という穴から入り込み窒息死させたり、見るも無残な数々の絵。その絵は殺された人達の血で描かれた物だった。
仙龍と春菜は結ばれたのか?
今回は2人や導師の因縁や珠青の出産などにスポットが当たった内容だった。
仙龍の家族の事とか知れたから良かった。
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怖さというより惨さが際立っていた。
六道の中では餓鬼道の話になるのかな?
今回はそれよりも春菜と仙龍の関係に重きが置かれていた印象。個人的には2人の展開を待っていたのでよかった。
Posted by ブクログ
何よりも楽しみにしているシリーズなのですけれど、刊行を待つ間に期待値が上がりすぎてしまいました。地面から首だけ出して生きたまま鋸でギコギコされる描写があまりに恐ろしくて苦笑い。その割には前作までと比べると凄絶さ控えめなクライマックス。個人的には物足りない。
でも、これほど真剣な生臭坊主をもしかすると初めて見た気がしますし、やはりいろいろと面白い。「ほぼほぼ」という言葉がどうにも苦手な私は、「繰り返すほど本気度が下がるというもの」という和尚の言葉にも大きくうなずきました。
血みどろ絵の展覧会は絶対当たるっしょ。ぜひ企画をモノにしてください。