【感想・ネタバレ】犬神の杜 よろず建物因縁帳のレビュー

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萬建物因縁帳 犬神の杜

人が私利私欲のために創り出した憑物がある。何となく本当にその様な憑神が存在してもおかしくないと思えてしまうほど人の心の闇は計り知れない。その因縁の幕引きのきっかけが春菜の朔子に対する思いやりの言葉や態度があったからだと思う。自分も他人から思いがけず嫌な事をされたり言葉を浴びせられたりした事もあるが腹を立てるばかりでなく、多分あの人は同じ言葉を浴びせられ続けたのだろう…と思うことがあった。
人として自分に恥じない言動をしようと思う。怖いだけじゃなく、素敵な話でした

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2020年09月06日

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ネタバレ

2018/8/24
あーおもしろかった。
藤堂比奈子シリーズがちょっと暗いので救われます。
仙龍と春菜の仲もうずうずするのがいいよね~逆に新鮮。
おばさんもキュンとするわ。
それに最初苦手やなぁと思ってた春菜がホントに優しくていい子なんだ。
だから朔子さんも救われた。
独立してすぐの作家を支援しようとする仕事に対する情熱も素敵やし、作品の良さを見抜く目も確か。
ポケットパークの仕事もしっかり取ってくる。
デキる女やなぁ。
今回はパグ男においしい話がなくてざまみろでした。
魂汚れるからあんまり言っちゃダメだけど。

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2018年08月26日

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よろず建物因縁帳シリーズ、4作目。

タイトル通り、今回の因縁は犬神に関係するのだが、本来の犬神というものがどういうものなのか、今作を読んで初めて知り得て、面白かった。おどろおどろしい人間の幽霊が出てこない分(出てこないわけではない)、これまでよりかはホラー度は幾分低いものの、得体のしれない化け物系もやっぱり怖いな、私は。他の方のレビュー読んでると主人公の春菜ちゃん、苦手な人少なからずいてビックリ。私はこんな怖いシチュエーションに遭遇しても、そんな時こそある意味やけくそ気味に男前になっちゃう彼女が結構好きかも。怖さもそれで紛れるし。そして、毎度ながら隠温羅流の因縁を祓う場面も良き。荘厳かつ盛大。やっぱり格好いいわーって読み惚れちゃう。このシリーズも続きを読むのが楽しみ。

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2023年08月29日

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ネタバレ

前半、春菜のリアクションがいちいち感じが悪くてしんどかった。
でも、話が動き出してからは、文句なくおもしろい。

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2022年11月08日

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ネタバレ

そう!そう!!
コレ!コレ!!
こーゆーの待ってたのよ。

犬神が蠱毒と同じ様に誰かを呪うモノだとは知らなかった。飢えた犬を穴に埋め首だけ出して届かない所に食べ物を置く。そして首を刎ねる‥。犬神は子孫に代々受け継がれて行く。犬神は生半可な事では還せない。己の命と引き換えでないと‥。

出向先で出会った妖しく美しい笹嶋。
彼女が犬神憑きだと言うのは早々に分かった。
でもまさか春菜が出会った時には既に自殺して犬神を還していたとは思わなかった。家族も友達もいなく、嫌われていると思っていた笹嶋。ただ少し羨ましいと思っただけで呪い殺してしまった笹嶋。自分のせいだと分かった時の気持ちはいかばかりか。

春菜が呪い殺されなかったのは春菜が笹嶋にとって初めての友達になったからだろう。

あぁ〜切ない。

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2022年03月25日

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ネタバレ

面白かった。
作古の名前とか気づけば最初から犬神憑きが誰かわかったなー
それと最後まで正体が明かされない作業員の不気味な男もすでに亡くなった犬神憑きなのかなと推測。
おせっかいおばちゃんはたった1日しか登場しなくてちょっと残念。笑

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2021年12月15日

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ひぇ〜〜っ!!「犬神」って!!!
そうなんだ〜〜っ!!!コワっ!!!Σ(◎_◎;)

嘉見帰来山にトンネルを通す工事のさなか、事務員二人が不吉な黒犬を目撃し、相次いで不審死を遂げる。

霊峰に伝わる廃村の焼失事件と犬神の祟りーー

それにつけても、曳き屋・仙龍のカッコよさったら♪
ハナちゃんじゃなくても惚れちゃうよね?www

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2021年07月31日

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せつない

今回は切ない終わりでしたね。ある人物に関しての予想は出来ました、やっぱりなという感じで。犬神だとあまり怖くないんじゃ?と思いましたが、人を呪う、呪われるという恐怖はしっかり感じることが出来ました。

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2020年10月28日

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シリーズ第4弾。
亡くなった事務職員の描写から始まります。
何かわからないけど、何かがいる!って感じで掴みはOK。
そして障りに引き寄せられる春菜。
でも大きく動き始めるのは後半を過ぎてからなんです。
蘊蓄とか謂れなんかは、大満足なんですが
曳きの儀式が一番の見どころでもあると思ってるので
もう少し詳しくやってほしかったなぁ。
驚きは最後の方にやってきます。
犬神憑きの予想はついてはいたんだけど
そうだったの!と思ったら、とっても切なくなりました。
いつもとは少々怖さの質の違うお話でした。

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2019年12月18日

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シリーズ四作目。女性社員の変死が相次いだトンネル建設現場に出向させられることになった春菜。……どこからどうみても危険すぎるシチュエーションにどきどきです。しかも今回は建物がないので、いったいどうやって「曳く」のだろう、という興味も。
霊とはまた一風違う恐怖も読みどころです。制御のできない犬神の恐ろしさ、そして哀しさ。「犬神憑き」の正体があの人かも、というのは予想したのだけれど。まさかあんな状態だっただなんて! 「犬神あげる」に泣きそうになってしまいましたよ。いつもながらとんでもなく怖いこのシリーズですが、今回はどうしようもなく悲しく思えました。

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2018年11月30日

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ネタバレ

地震後は軽めで明るい話にしか手が伸びずにいましたが、これは別。今度は犬神に祟られた山のトンネル工事に呼ばれた春菜。前作と前々作ほど切なさがないのが残念なうえに、怖さも控えめですが、犬神筋の哀しさにホロリ。なぜか読者に不人気な春菜ちゃんだけど、私は好きだなぁ。彼女が新規顧客とのやりとりに心を砕く姿には、大人になったのも感じられて嬉しくなる。「すっかり嫌われたかと思ったよ」って、ええかげんにせえよ、パグ男め。登場人物のキャラが皆きわ立っていて、ときどき笑ってしまう、私にとっては元気をもらえる珍しいホラーです。

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2018年07月01日

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今回の舞台は、嘉見帰来の山を通す風切トンネルの工事現場。

その現場を仕切る建設会社、橘高組で働く女性二人が相次いで不審死をとげる。

その遺体には無数の噛み傷があったという噂も。

ひょんなことから高沢春奈は、不穏な噂の正体を探ることを頼まれ、嘉見帰来山の現場に出向することになった。

今回の相手は、成仏させることができる怨霊とは異なり、「人の我欲が生み出した憑き物」。

己の不幸を呪い、人を羨み、妬み、憎む心に憑き、決して離れることなく、時として術者にも跳ね返る犬神。

その巣は嘉見帰来山にあった。

「その発現は穢れの極み。御仏の力にすがれない」。

雷介和尚でもどうしようもない。

仙龍がひねり出した秘策は、山を曳くというものだった。


この作品でも、春奈の負けん気の強さは、そこここに表れる。

だが、それは、底意地の悪さでも性格の悪さでもない。

まっすぐな強さだ。

それがあるからこそのサニワなのだろう。

そして、切なくも痛ましい出会いが、ここにもあった。

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2018年06月26日

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06月-20。3.5点。
よろず建物因縁帳シリーズ。長野県北部のトンネル工事現場で、女性二人が怪死する。犬神の祟りかと、調査を依頼される春菜。。。

面白かった。「犬神」は神がついているのに、災いなのか。仙龍と春菜の関係も、少ーーしずつだが、進んでるかな。

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2022年06月24日

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ゾワゾワとする感じはあったし、物語は悲しいし生まれ持った憑き物の一族の悲しさや憤怒は計り知れないんだけども、なんかすーーっと消えてしまうような終わり方で消化不良。
全てを終わりにしたいという願いからしたら、妥当な終わり方なのだけど、物足りない。

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2021年12月24日

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ネタバレ

よろず建物因縁帖シリーズ第4作。

同シリーズを最初に手にしたのは本来であれば本作の後に読むべきシリーズ第5作となる「魍魎桜」。

そこからどハマりし、ようやく順序としては追いつきましたが、6月にシリーズ第9作となる「蠱峯神」が発売されており、本日急ぎ第8作となる「畏修羅」を購入してきました。

作もお馴染みのメンバーが登場しますが、読み終えた5作の中では最も大人しかった気がします。

もっと産毛が逆立つような恐怖を味わいたかった...

本作で仙龍が鎮めるのは「犬神」、その為に曳くのは建物ではなく「山」。

後半にかけてどんどん静かな展開となった要因の一つには雷助和尚の出番がほぼなかったことも一因かと...

これで第8作までは入手出来たので(3冊が積読ですが)、産毛が逆立つような恐怖を味わう為にもしっかり読み進めていきたいと思います。


説明
内容紹介
死体は全身噛み痕だらけだった。嘉見帰来山にトンネルを通す工事のさなか、事務員二人が不吉な黒犬を目撃し、相次いで不審死を遂げる。憑き物体質のOL・高沢春菜は、事件を調査中、霊峰に伝わる廃村の焼失事件と犬神の祟りについて耳にする。やがて春菜の前にも現れた黒犬。命の危機に瀕した春菜を救うための曳き屋・仙龍の秘策――それは因縁の『山』を曳くことで……!?


建物に憑く哀しき霊を鎮魂する男・仙龍
VS.
トンネルに巣食う『黒の犬神』

犬神の呪いから春菜の命を守れ!

死体は全身噛み痕だらけだった。嘉見帰来山にトンネルを通す工事のさなか、事務員二人が不吉な黒犬を目撃し、相次いで不審死を遂げる。憑き物体質のOL・高沢春菜は、事件を調査中、霊峰に伝わる廃村の焼失事件と犬神の祟りについて耳にする。やがて春菜の前にも現れた黒犬。命の危機に瀕した春菜を救うための曳き屋・仙龍の秘策――それは因縁の『山』を曳くことで……!?
内容(「BOOK」データベースより)
死体は全身咬み痕だらけだった。嘉見帰来山にトンネルを通す工事のさなか、事務員二人が不吉な黒犬を目撃し、相次いで不審死を遂げる。憑き物体質のOL・高沢春菜は、事件を調査中、霊峰に伝わる廃村の焼失事件と犬神の祟りについて耳にする。やがて春菜の前にも現れた黒犬。命の危機に瀕した春菜を救うための曳き屋・仙龍の秘策―それは因縁の『山』を曳くことで…!?
著者について
内藤 了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。ほかの著作に『ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD 』(幻冬舎)、『夢探偵フロイトーマッド・モラン連続死事件ー』。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内藤/了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

面白かった。
今回は相手が人間でないせいかおどろおどろしさは控えめだった気がする。
主人公はやっぱりちょっと苦手。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目。

今回は誰でも一度は耳にしたことがあるであろう犬神が題材。
名前は聞いたことはあるが、その内情はよく知らず。
読んでいて成る程と思った。
犬神も呪いの一種なのか。

しかし子孫まで続いてしまう呪いとは、何と迷惑なものか。
ラストは切なし。

シリーズも半分まできたが、やはり主人公の春菜は
いまいち好きになれず。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

シリーズ最初があまりに恐ろしかったので毎回ビクビクしながら読む。冒頭の夢の一件やトンネル工事現場からして今回は怖そうだったけれど、春菜が怖がらないとこっちも怖くならない。強いわ~。

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2018年08月10日

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