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Posted by ブクログ 2024年02月05日
1982年の作品の改訂完全版です。
もの凄いトリックの応酬でした。
謎と伏線が多いので、ノートにメモをするか、付箋を貼ることをおすすめします。
最後には全ての謎がスッキリ解けます。
解説にも書かれていますが、綾辻行人さんの「館シリーズ」に登場する探偵役の島田潔の名前の由来は、島田荘司と御手洗潔です。...続きを読む
これぞ、本格ミステリな作品でした。
Posted by ブクログ 2023年04月05日
『占星術殺人事件』に続く御手洗潔シリーズの第2作目。
著者曰く、この作品を読んだ綾辻行人氏が「こんな作品を書いていいんだ」と勇気づけられ、それで『十角館の殺人』を書いてデビューしたそうな。
(島田荘司. "本格ミステリの原点に立ち返った新連載『ローズマリーのあまき香り』島田荘司さんロング...続きを読む・インタビュー". ダ・ヴィンチWEB . 2022/1/7)
"不可能"を"可能"にする、ある意味力業とも言えるこの大トリック。
度肝を抜かれると言っても過言では無いだろう。
是非ご一読あれ。
Posted by ブクログ 2023年03月18日
屋敷が傾いていた理由にここまで納得させられるとは思わないなあ、、
御手洗が登場してからの疾走感がすごい。
読み終えてからの興奮が止まない。ぞわぞわする。
綾辻行人の解説も楽しいし、いいところばかりだ。
Posted by ブクログ 2023年02月01日
菊岡殺しのトリックの図を見たとき、初めは笑ってしまったが、屋敷を傾けると綺麗に滑るぞと分かって違う意味の笑顔になった。
全くもって奇々怪々の建物に頭が痛くなっていたが、最後に一つの道筋をつけてもらえて、ツルッとした快感(収納がうまくジャストフィットしたときの快感と似ている)を味わえた気がする。
とん...続きを読むでもトリックにも、とんでもトリックの良さがあるってことが改めて分かった。
Posted by ブクログ 2024年04月05日
文字通り奇妙な屋敷を舞台での殺人事件を描いた長編。御手洗潔シリーズの3作目にあたるらしい。古き良きというか閉鎖された建物、限られた容疑者、ポンコツな警察という設定。トリックが肝な作品なので詳述は避けるが大胆とだけ記す。
何かで読んだけどコレを読んで綾辻先生が館シリーズを書いたとしたら記念碑的作品とい...続きを読むえよう。
Posted by ブクログ 2023年08月29日
北の果ての高台に建つ「斜め屋敷」と呼ばれる西洋館で起こる連続殺人事件。斜塔 からくり玩具 天狗の部屋 吼えるような男の悲鳴 動き出すゴーレム 踊る死体 刺さったナイフ 絡まる糸 間取り 解決出来ぬ刑事を翻弄するかのように登場する、名探偵 御手洗潔。敵を欺くにはまず味方から・・・全てはそれだけの為に建...続きを読むてられた、傾いた屋敷。その手法に見取り図から読み取れるか否か?
Posted by ブクログ 2023年08月23日
御手洗潔シリーズ2作目。
北の地の不思議な館で繰り広げられる連続殺人。
主人公が後半にならないと出てこないことに少し驚いた。
それ以上に驚いたのが今作のメイントリック。そんな馬鹿な…と言いたくならんでもないが、全く思いつかないよう奇抜なものだった。
そのトリックを成り立たせるために部屋の配置などがか...続きを読むなり複雑になっているので、見取り図の存在はかなりありがたかった。
Posted by ブクログ 2023年07月28日
島田さんの作品は文体的に読み進めるのが苦手な部類に入ります笑
ですが読み終わるとしっかり面白かったな、新本格ミステリーを読めたなと満足できるので遅読になりつつのんびりと読んでます。
見取り図好きとしては3D見取り図が挿入されていたのでワクワクしながら読み進めました。
Posted by ブクログ 2023年07月24日
いわゆる館系?の古典ミステリ。
そして「占星術殺人事件」に次ぐ御手洗潔シリーズ2作目。
前作に比べるとリアルタイム事件なこともあって、個人的には読み易くなっている印象。
ストーリーとしては、敢えて傾けて造られた塔と屋敷に招待され集まった人々。そこで殺人事件が起きて…という流れ。
若干建物内のイメージ...続きを読む・空間把握が難しい部分はあるかも、、
Posted by ブクログ 2023年05月13日
北海道稚内の流氷館での殺人事件
この作家さんは2冊目(御手洗シリーズ2作目)
.最初の人形のバラバラ事件で
体をすぐ回収したところ
.2番の殺人で部屋に入る時
花瓶を落として割ったところから
犯人は「浜本」と予想
犯人の犯行動機は
悲しくて理解できるところもあった
友との約束等..
建物が菊の...続きを読む花に見える作りは
綺麗だなと思った
この小説の舞台の時代
戦争に行って戻ってきた人達が
社会を立て直し続けてきた頃から見て
(..黙々と立て直してくれたからこそ)
..今は何て恵まれているのだろうと
心底思う
小説の中にもそういうエッセンスが出てきて..
自分より先まで生きる世代の人達にも..
ミステリー楽しめる世界だといいなぁと思った
名作と言われるだけあって
面白かった
Posted by ブクログ 2023年02月22日
島田荘司再読中。
犯罪のための館、の元祖本。
一気読みできる、謎から謎の展開で、特に最初の花壇の謎が好きだ!
綾辻行人さんの解説、熱い。
Posted by ブクログ 2022年12月12日
「島田荘司」の長篇ミステリ小説『斜め屋敷の犯罪』を読みました。
『東西ミステリーベスト100』の日本編で第21位となっている作品、、、
「島田荘司」作品は初めて読みます… 久しぶりの本格ミステリ作品ですね。
-----story-------------
空前絶後の密室トリック!
「御手洗潔」...続きを読む、第二の事件!!
これを読まずして「本格ミステリ」を語るなかれ!
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。
雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。
人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。
「御手洗潔」は謎をどう解くのか!?
日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!
解説=「綾辻行人」
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1982年(昭和57年)に発表された作品で、「島田荘司」の代表作b>『占星術殺人事件』(残念ながら未読)に続く「御手洗潔」シリーズの第2作、、、
傾けて建てられた西洋館で起こる連続密室殺人をテーマとした作品で、のちの「綾辻行人」による「異形建築もの」(館シリーズ)の先駆的傑作と呼ばれているようですね… 2008年(平成20年)2月に講談社ノベルスより刊行された『斜め屋敷の犯罪 改訂完全版』を、さらに加筆・修正した講談社文庫の『改訂完全版 斜め屋敷の犯罪』で読みました。
■プロローグ
■第一幕
・第一場 流氷館の玄関
・第二場 流氷館のサロン
・第三場 塔
・第四場 一号室
・第五場 サロン
・第六場 図書室
■第二幕
・第一場 サロン
・第二場 十四号室、菊岡栄吉の部屋
・第三場 九号室、金井夫婦の部屋
・第四場 再びサロン
・第五場 塔の幸三郎の部屋
・第六場 サロン
・第七場 図書室
・第八場 サロン
・第九場 天狗の部屋
・第十場 サロン
■第三幕
・第一場 サロン
・第二場 天狗の部屋
・第三場 十五号室、刑事たちの部屋
・第四場 サロン
・第五場 図書室
・第六場 サロン
■幕あい
■終幕
・第一場 サロン西の階段の一階の踊り場、
すなわち十二号室のドア付近
・第二場 十四号室
・第三場 天狗の部屋
・第四場 サロン
・第五場 丘
■エピローグ
■解説 綾辻行人
宗谷岬のはずれのオホーツク海を見下ろす高台に建てられた「流氷館」は、3階建ての西洋館と円筒形の塔がわざと傾けられており、それゆえ土地の人からは「斜め屋敷」と呼ばれていた… この館で開かれたクリスマス・パーティーに、館のオーナーで、ハマー・ディーゼル会長の「浜本幸三郎」と末娘の「英子」、取引先のキクオカ・ベアリング社長の「菊岡栄吉」とその秘書兼愛人の「相倉クミ」、同社重役の「金井道男」と妻の「初江」、「菊岡」のおかかえ運転手の「上田一哉」、「英子」の甥の「浜本嘉彦」、医大生の「日下瞬」とその友人の「戸飼正樹」、執事の「早川康平」とその妻で家政婦の「千賀子」、コックの「梶原春男」が集まった、、、
その夜中の1時過ぎ、3階の1号室で「相倉クミ」が叫び声を上げる… 窓の外で、青黒い皮膚をした少し髭のある頬に火傷のような傷跡のある顔が彼女の部屋を覗き込んでいたというのだ。
しかし、「幸三郎」や「英子」たちが夢でも見たのだろうと片づけてしまった… その翌朝、「菊岡」の運転手の「上田」が朝食に起きてこなかった、、、
「上田」の泊まっている1階の11号室だけドアが館の外に面しており、「日下」が外を回って起こしに行くが返事がなく、部屋には中から鍵がかかっていた… 全員が館の外に出て11号室に向かう途中、骨董品室にあるはずの「ゴーレム」という等身大の人形が、手足と首をバラバラにされて雪の上に横たわっていた。
その後、11号室のドアを体当たりで破ると、中では運転手の「上田」が、心臓の上から登山ナイフを深々と突き立てられて殺されていた… すぐに警察が呼ばれ、関係者の事情聴取が行われるが、関係者全員に死亡推定時刻の0時から0時半までの間のアリバイはなく、ただの運転手に過ぎない「上田」を殺す動機を持ちそうな者に誰も思い至らなかった、、、
また、密室の謎も解けないままであった… さらに刑事たちが館に泊まり込んだその翌朝、地下の14号室の「菊岡社長」が背中に登山ナイフを深々と突き立てられて殺されているのが見つかった。
この部屋には中から3つの鍵がかけられており、地下のため窓もなく、「上田」の部屋よりもさらに厳重な密室だった… 解決の糸口がまったくつかめない警察は、東京に応援を要請すると、占い師の「御手洗潔」とその助手の「石岡和己」がやってくる、、、
到着した早々、「御手洗」は「ゴーレム」が犯人だと指摘し、人形に服を着せ帽子も被せて、あきれ返る一同を前にしてこれ以上誰も死ぬことはないと宣言する… にもかかわらず、密室の13号室で登山ナイフを心臓の上から突き立てられた医大生の「日下」が、瀕死の状態で発見される。
壁には「私は、浜本幸三郎に復讐する。近いうちあなたは自分の最も大事なもの、すなわち生命を失う。」と記された紙がピンで留められていた… これらの事実が提示された後、「読者への挑戦状」が挿入され、読者も密室殺人のトリックや犯人捜しを試みる趣向となっているのですが、、、
論理的に謎を解き明かすことはできなかったですね… 伏線が張られておりフェアな仕掛けなのかもしれませんが、真相を知って唖然としていしまうこと間違いなしの想像を絶するアクロバティックで大掛かりな仕掛けは、誰も判んないと思います。
斜め屋敷の犯罪
雪上の足跡を消すトリックくらいは納得感がありますが、その他のトリック… 特に2件目の密室殺人のトリックは、この方法を用いる必然性もないし(もっと安価で簡単な方法があるんじゃないの… と思わずにはいられない)、現実味がないでねぇ、、、
書評でも賛否両論があるようですね… でも、ありそうにないけど、説明を聞くと本当にあってもおかしくないこともないなぁ、という感じが「島田荘司」らしさなのかもしれないな っと、自分を納得させたのでした。
好き/嫌いがはっきり分かれる作品でしょうね… 私は意外と好きかも。
以下、主な登場人物です。
《流氷館の住人》
「浜本幸三郎」
ハマー・ディーゼル会長、流氷館の主人。68歳。
「浜本英子」
幸三郎の末娘。23歳。
「早川康平」
住み込み運転手兼執事。50歳。
「千賀子」
その妻、家政婦。44歳。
「梶原春男」
住み込みのコック。27歳。
《招待客》
「菊岡栄吉」
キクオカ・ベアリング社長。65歳。
「相倉クミ」
菊岡の秘書兼愛人。22歳。
「上田一哉」
菊岡のおかかえ運転手。30歳。
「金井道男」
キクオカ・ベアリング重役。47歳。
「初江」
その妻。38歳。
「日下瞬」
慈恵医大生。26歳。
「戸飼正樹」
東大生。24歳。
「浜本嘉彦」
慶応大学1年生、幸三郎の兄の孫。19歳。
《警察官など》
「牛越佐武郎」
札幌署部長刑事。
「尾崎」
同、刑事。
「大熊」
稚内署警部補。
「阿南」
同、巡査。
「御手洗潔」
占星術師。
「石岡和己」
その友人。
Posted by ブクログ 2022年11月04日
北海道の最北端 宗谷邸に傾いて建つ館,斜め屋敷。雪降る聖夜に、風変わりな密室殺人事件が次々と起こる。被害者は殺害されてから三十分後に悲鳴を上げ、踊っている。同時刻、空中を飛んで、女の子の部屋を覗く男が目撃されていた。次々と起こる密室殺人事件に、警察もお手上げ状態。探偵 御手洗潔は恐るべき密室殺人の謎...続きを読むを解き明かせるのか。
御手洗潔シリーズ第二弾。異形建築物の先駆者的な存在であり、綾辻行人さんの「館」シリーズにも大きな影響を与えた作品。
前作の「占星術殺人事件」も衝撃でしたが、こちらもなかなか。雪の上の足跡、密室殺人、死体は踊り、聞こえないはずの悲鳴が聞こえたと思えば、窓から覗く男が目撃され、挙げ句の果てに空まで飛ぶ。
犯行のトリックも衝撃的。(個人的には前作"占星術殺人事件"より本作のが好きかも)
トリックに少しくらい無理があってもいいんです。いかにドキドキワクワクさせてくれるか、が大事なんです。今までいろんな殺人に遭遇してきました(?)が、本作の密室殺人のトリックは結構お気に入りかもしれません。
本作ではなかなか登場しない探偵の御手洗潔。登場してからのインパクト。世界観が一変する。本作でも相変わらず気分を浮き沈みが激しい。その狂人っぷりが愛おしい。御手洗潔シリーズおすすめです。みなさん興味があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。
Posted by ブクログ 2022年09月29日
メイントリックが図と共に明らかになった時、ベッドの上で2分ほど呻き回った。トリックが分かったと同時に館が傾いている理由も明らかに!素晴らしい芋づる。
御手洗の無茶苦茶な振る舞いでみなが辟易しているのがめちゃくちゃ面白かった。
が、決める所はビシッと決める御手洗、魅力的な探偵である。
そしてなんと...続きを読むいっても「読者への挑戦」!あの一文を読むと、ああこの作品をここまで読んできてよかったなと、幸福な気持ちで心が満たされてゆく。
どう頭を捻り倒しても意味の分からない不可解な状況の数々で大いに翻弄された後、「あなたは真実を突き止めるだけの材料は十分に手に入れている」と「読者への挑戦」を突きつけられると、「イヤイヤイヤムリムリ」と脳震盪を起こすほど首を横に振り、ほぼ悪あがきに近いが、数日中ずーーーっと脳を回転させ挑戦を受けるのである。そうやって筆者に弄ばれている、推理小説でしか得られないこの読書体験が、最高に堪らない。
改訂完全版講談社文庫の表紙がとても素敵だった。
また、改訂前の講談社文庫の表紙も非常に不穏で好きだった。あの画角は、終盤の丘から流氷館を見下げた絵なんだろうな。
Posted by ブクログ 2022年09月17日
さすが島田荘司!!
面白いー!!御手洗登場してからは一気読み!!!
犯人自体は怪しさ満載だったので、なんとなく予想はつくんだけど、家の図解を見ててもトリックには思い至らなかったなぁ。
まぁ、細かいこと言うと、横向きで寝てたらどうするのかとか、その時誰か階段通ってたらすぐバレるやんとか、屋上で寒い中...続きを読む雪下ろししてたら身体冷え切って鼻真っ赤になってるやろとか、色々ツッコミたかったけど、そんなことどうでも良くなる。
屋敷自体が殺人のために作られたってもうそれだけでやられたーって感じ。
斜めに理由があったんだと。
こういうしっかり考えられたミステリーはほんと、読んでよかったと思える。
楽しい読書でした!
Posted by ブクログ 2022年09月04日
全くトリックが分からなかったので、読者への挑戦状をスルーしてそのまま答え合わせに行きました笑
御手洗さん、相変わらずの奇人っぷりでほんと面白かったです
Posted by ブクログ 2022年09月03日
犯人は予想できたけど、トリックは検討もつかなかった。
解決編で一気に、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットが明かされていくのが爽快だった。
Posted by ブクログ 2022年06月29日
なんだか爽やかな気持ちになってしまった。
「占星術殺人事件」より好きかも。御手洗が全部良いところ持ってく笑
しかし娘さんのその後が気になる。。
Posted by ブクログ 2024年04月30日
最北端に建つ斜め屋敷での殺人。
ミステリー好きにはとても興味を惹く舞台。
登場人物は癖が強過ぎ問題(笑)
そして探偵役がなかなか出て来ない。
2/3読み進めたところでやっと出てきた(笑)
筆者から読者への挑戦を受けたが
過去一想像もできないトリックなので、
是非読んで解いてみてほしい。
今回初...続きを読むめて島田荘司さんの作品を読んだが、
自分の読解力がなさ過ぎるせいで
少し読みづらさを感じた。
例えばこれは誰視点なのか、
このセリフは誰が発したものなのか
混乱することがしばし・・・。
まあ、事件には関係なさそうな会話は
一旦深く考えずにすることで解決(笑)
御手洗潔シリーズ1作目の「占星術殺人事件」も
面白いと聞くのでそちらも読んでみたい。
Posted by ブクログ 2024年04月21日
斜めに建てられた塔は、必ず何か意味があるとは思ってたけど、まさかこういう事とは…驚きでした。
そしてどこか横溝正史の『獄門島』みがあり、意外な真相も新鮮でした。
丁寧かつ読者を裏切らないという点でも御手洗シリーズは好みの作品の1つです。犯人は王道と言えば王道だが、ある種の気持ちよさのような感情がある。
Posted by ブクログ 2023年09月02日
トリックが面白かった。傾斜を使ったトリック、というネタバレを事前に別作品で知ってしまっていたのだが、しかしそんなことを知っていてもなお全くトリックはわからず、真相が明かされてようやく「ああなるほど」と理解できた。多少ネタバレされようとも関係ないんだな、と思う。
御手洗潔が登場するまでが鬼のように長く...続きを読む、警察官たちが右往左往している様を読むのはやや苦痛だった。状況を整理するために必要だったというのはわかるのだが。
それと英子とクミのやりとりが本当にだるかった。時代ゆえという部分もあるのかもしれないが、典型的な女のいがみあいは読むに堪えなかった。あまりにもテンプレすぎて、1980年代の男性がイメージする女性間関係ってこんなだったのか……?と残念に思った。あの人間関係、この作品に必要だったか……?
それでも「読者への挑戦状」は心が躍るし、解決へ至るまでの論理展開はとてもよかった。占星術殺人事件の方が全体としては好きだった。
Posted by ブクログ 2023年08月31日
名探偵出るのが遅すぎてまだかまだかと待ち構えていてやっと御手洗登場!とおもったらあっという間に謎解きが終わった。
密室が毎回より強固になっていて全然わからなかった。館自体が動くとか大掛かりな仕掛けと思ったら本当にただ斜めな館だった。それ故にフェアだったと思う。
Posted by ブクログ 2023年07月04日
特殊設定ミステリーばかり読んでたから、なんだか一般的に有名な本が読みたくなって、選んだ。
館シリーズにインスパイアを与えた作品?で良いのかな?
トリック自体は突拍子もないけど、全ての伏線が鮮やかに回収され、犯人を指す様は素晴らしかったです。
伏線さえ読み解ければ、トリックを自分で推理できるのも良いね...続きを読む。
Posted by ブクログ 2023年06月01日
★2.5くらい。
占星術程の衝撃はないもののまぁこれはこれで。
後半御手洗が出てくるまではよくある陸の孤島ものだな〜って感じだったけど御手洗登場して一気に解決編に差し掛かってからは面白かった。
人を殺すために作った館でつららを滑らせるっていうトリックは大胆でユニークな発想だけど確実性がまるでないから...続きを読むそこはいまいちかな…
いくら館が傾いてて何度も実験したとはいえただ滑らせただけのつららナイフが人の身体に深々と突き刺さるとは到底思えない…せいぜい軽く怪我するくらいだと思うなぁ…^^;
相倉が菊岡のことパパって呼んだのは何だったん…?パパ活とは違うし愛人がパパなんて呼ぶかな…?しかも菊岡の死体が出た咄嗟の場面でもその呼び方が出るってことは普段からそう呼んでないと出なくない…?
でもまぁ誰も気にしてなかったから単に相倉が2人の時はそう呼んでて、菊岡的には周囲にバレてるとはいえ露骨すぎるからそう呼ぶなって言ってただけのことかな。何かどうでもいいけど気になった。
Posted by ブクログ 2023年01月05日
御手洗潔シリーズ
しっかりと推理する材料はあるのに全然調理ができない
そんな感じ、難しいですな
言われればなるほどねと理解できるが、自力で推理は厳しいですな
斜め屋敷本体にトリックを解く鍵があることは一目瞭然だが...
動機はありそうもない、密室トリックで一見は不可能犯罪に見えるなか次々と事件が...続きを読む起きる
当の御手洗ときたら登場早々、奇々怪々な発言で頭がぶっ飛んでるときた
それまでも伏線だとはね...
エピローグ付近、特に犯人の過去編はしんみり来て良かった