感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
屋敷が傾いていた理由にここまで納得させられるとは思わないなあ、、
御手洗が登場してからの疾走感がすごい。
読み終えてからの興奮が止まない。ぞわぞわする。
綾辻行人の解説も楽しいし、いいところばかりだ。
Posted by ブクログ
菊岡殺しのトリックの図を見たとき、初めは笑ってしまったが、屋敷を傾けると綺麗に滑るぞと分かって違う意味の笑顔になった。
全くもって奇々怪々の建物に頭が痛くなっていたが、最後に一つの道筋をつけてもらえて、ツルッとした快感(収納がうまくジャストフィットしたときの快感と似ている)を味わえた気がする。
とんでもトリックにも、とんでもトリックの良さがあるってことが改めて分かった。
Posted by ブクログ
北海道稚内の流氷館での殺人事件
この作家さんは2冊目(御手洗シリーズ2作目)
.最初の人形のバラバラ事件で
体をすぐ回収したところ
.2番の殺人で部屋に入る時
花瓶を落として割ったところから
犯人は「浜本」と予想
犯人の犯行動機は
悲しくて理解できるところもあった
友との約束等..
建物が菊の花に見える作りは
綺麗だなと思った
この小説の舞台の時代
戦争に行って戻ってきた人達が
社会を立て直し続けてきた頃から見て
(..黙々と立て直してくれたからこそ)
..今は何て恵まれているのだろうと
心底思う
小説の中にもそういうエッセンスが出てきて..
自分より先まで生きる世代の人達にも..
ミステリー楽しめる世界だといいなぁと思った
名作と言われるだけあって
面白かった
Posted by ブクログ
島田荘司再読中。
犯罪のための館、の元祖本。
一気読みできる、謎から謎の展開で、特に最初の花壇の謎が好きだ!
綾辻行人さんの解説、熱い。
Posted by ブクログ
メイントリックが図と共に明らかになった時、ベッドの上で2分ほど呻き回った。トリックが分かったと同時に館が傾いている理由も明らかに!素晴らしい芋づる。
御手洗の無茶苦茶な振る舞いでみなが辟易しているのがめちゃくちゃ面白かった。
が、決める所はビシッと決める御手洗、魅力的な探偵である。
そしてなんといっても「読者への挑戦」!あの一文を読むと、ああこの作品をここまで読んできてよかったなと、幸福な気持ちで心が満たされてゆく。
どう頭を捻り倒しても意味の分からない不可解な状況の数々で大いに翻弄された後、「あなたは真実を突き止めるだけの材料は十分に手に入れている」と「読者への挑戦」を突きつけられると、「イヤイヤイヤムリムリ」と脳震盪を起こすほど首を横に振り、ほぼ悪あがきに近いが、数日中ずーーーっと脳を回転させ挑戦を受けるのである。そうやって筆者に弄ばれている、推理小説でしか得られないこの読書体験が、最高に堪らない。
改訂完全版講談社文庫の表紙がとても素敵だった。
また、改訂前の講談社文庫の表紙も非常に不穏で好きだった。あの画角は、終盤の丘から流氷館を見下げた絵なんだろうな。
Posted by ブクログ
さすが島田荘司!!
面白いー!!御手洗登場してからは一気読み!!!
犯人自体は怪しさ満載だったので、なんとなく予想はつくんだけど、家の図解を見ててもトリックには思い至らなかったなぁ。
まぁ、細かいこと言うと、横向きで寝てたらどうするのかとか、その時誰か階段通ってたらすぐバレるやんとか、屋上で寒い中雪下ろししてたら身体冷え切って鼻真っ赤になってるやろとか、色々ツッコミたかったけど、そんなことどうでも良くなる。
屋敷自体が殺人のために作られたってもうそれだけでやられたーって感じ。
斜めに理由があったんだと。
こういうしっかり考えられたミステリーはほんと、読んでよかったと思える。
楽しい読書でした!
読みごたえ抜群
丁寧かつ読者を裏切らないという点でも御手洗シリーズは好みの作品の1つです。犯人は王道と言えば王道だが、ある種の気持ちよさのような感情がある。
Posted by ブクログ
トリックが面白かった。傾斜を使ったトリック、というネタバレを事前に別作品で知ってしまっていたのだが、しかしそんなことを知っていてもなお全くトリックはわからず、真相が明かされてようやく「ああなるほど」と理解できた。多少ネタバレされようとも関係ないんだな、と思う。
御手洗潔が登場するまでが鬼のように長く、警察官たちが右往左往している様を読むのはやや苦痛だった。状況を整理するために必要だったというのはわかるのだが。
それと英子とクミのやりとりが本当にだるかった。時代ゆえという部分もあるのかもしれないが、典型的な女のいがみあいは読むに堪えなかった。あまりにもテンプレすぎて、1980年代の男性がイメージする女性間関係ってこんなだったのか……?と残念に思った。あの人間関係、この作品に必要だったか……?
それでも「読者への挑戦状」は心が躍るし、解決へ至るまでの論理展開はとてもよかった。占星術殺人事件の方が全体としては好きだった。
Posted by ブクログ
名探偵出るのが遅すぎてまだかまだかと待ち構えていてやっと御手洗登場!とおもったらあっという間に謎解きが終わった。
密室が毎回より強固になっていて全然わからなかった。館自体が動くとか大掛かりな仕掛けと思ったら本当にただ斜めな館だった。それ故にフェアだったと思う。
Posted by ブクログ
★2.5くらい。
占星術程の衝撃はないもののまぁこれはこれで。
後半御手洗が出てくるまではよくある陸の孤島ものだな〜って感じだったけど御手洗登場して一気に解決編に差し掛かってからは面白かった。
人を殺すために作った館でつららを滑らせるっていうトリックは大胆でユニークな発想だけど確実性がまるでないからそこはいまいちかな…
いくら館が傾いてて何度も実験したとはいえただ滑らせただけのつららナイフが人の身体に深々と突き刺さるとは到底思えない…せいぜい軽く怪我するくらいだと思うなぁ…^^;
相倉が菊岡のことパパって呼んだのは何だったん…?パパ活とは違うし愛人がパパなんて呼ぶかな…?しかも菊岡の死体が出た咄嗟の場面でもその呼び方が出るってことは普段からそう呼んでないと出なくない…?
でもまぁ誰も気にしてなかったから単に相倉が2人の時はそう呼んでて、菊岡的には周囲にバレてるとはいえ露骨すぎるからそう呼ぶなって言ってただけのことかな。何かどうでもいいけど気になった。