【感想・ネタバレ】後宮の烏5のレビュー

後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。

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中身みっしりの月餅のよう

うーむ、毎度寿雪はどうしてこうも追い込まれなきゃいけないのか、耐えなきゃならないのかと思ってしまう。高峻と心は近付いたと思ったら、身は遠く離れなければ、救いがないとは、あんまりだ。

すっかりこの世界にはまってしまった。舞台背景の造り込み、登場人物の外見、衣裳の様子の表現もさることながら、登場人物の会話中の言葉使いで、立場や性格を見事に描き分けられているところ。読み返す度にお気に入りが見つかる。

あぁ、あんまりだ、白川サマ。寿雪の幸せな姿が見たいです。

1
2021年01月14日

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ネタバレ

寿雪を助けるために本格的に動き出した高峻、味方も増えてきて、希望が見えてきた中で、烏がどう動くか、白雷がどう動くか…と思っていたらまさかこんなところで終わるのか!
兄妹のうち妹が、という話を高峻と共に耳にしたときの衛青は、きっと自分と寿雪にも当てはまる可能性に思い当たったからこその反応なんだろうな。衛青の葛藤に決着がつくことはあるのだろうか。そして寿雪はどうなるのか…このまま続けて続巻を読むことにしよう。

0
2021年09月18日

ネタバレ 購入済み

美しい

世界観も雰囲気も登場人物も、全部好き。
面白い。
孤独だった寿雪のまわりに少しずつ人が増えて賑やかになっていくのが嬉しい反面、近づきそうで近づけない寿雪と高峻の関係がもどかしくも切ない。
続きが気になって仕方ないです。

#切ない

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2021年07月15日

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ネタバレ

毎回なけるのだが、今回も深い麗娘の愛情に泣けて仕方なかった。しかし、コウショウのこの徹底ぶりはなぜなんだろう。登場人物の愛が深すぎる。

0
2023年04月29日

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ネタバレ

寿雪から鵜漣娘娘を解放されるということは、
後宮にはもう居られなくなるということ…
今まで関わってきた人達ともう会えなくなる…
複雑…

麗娘が登場した場面は感激した

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2023年03月04日

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ネタバレ

魅力的なキャラがまた出てきました!熊!
なんか激動の巻でしたね。
終盤麗娘(先代鳥妃)が出てきたのにびっくり。結界を破るのが寿雪だったと予測していたのは、さすがだなと思った。
イシハの名前を聞き動いたインジョウ。イシハに合ってどう物語が動くのか楽しみです。

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2022年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「どちらが陰か光かという話ではない。どちらも陰であり、光だ。そなたは私の半身なのだと、そう思う」

これを読んだ瞬間に、脳内ではマヤと真澄様に変換されてしまった。。。
出会うと、今まで自分がいかに孤独だったかに気づくっていうやつですよ。
せっかく、進展したか?と思ったら、どうやらいい方向にはいかなかったもよう。さて、次巻はいかに。

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2022年07月10日

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ネタバレ

どうして、こんなに辛い目に合わすの。
麗娘や歴代烏妃を死んでもなおこんな酷い目に合わすの。
酷い、香しょうまじで許せん。
最後、寿雪は鼇の神に乗っ取られたんだろうか。
寿雪だけでも幸せになってほしい。

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2021年10月30日

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ネタバレ

自分の不利益になったとしても、相手の為になることをしてあげるのは高尚なことかもしれないけど、相手がそれをどう思うかまでは分からない。
其々の立場と政治、祖先、神様。寿雪が幸せになるためにはまだまだ障害が多い様子。
占いの兄妹は誰を指すのか?

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2021年08月29日

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ネタバレ

後宮中華歴史ファンタジー(でいいのかな)、物語が動く巻。

ここ2~3巻くらい丁寧に積んできた設定とか経緯がきちんと活きてきて、待った甲斐があったな!という気分になる。
白亀との神対決がウェイト大きくなってきて、おお半身探して大戦だな?とワクワクもするのだけど、その前に寿雪は烏の中で眠ってるだけとかよね?ベタに愛の呼びかけで帰ってくるのよね??と気を揉む。

「どこに行こうと半身はここにある」って美しい決意はお互いがお互いを思いながら別の道を歩まないと輝かないからぁ!でもその前に初代烏妃のエピで引っ張ってくれてもいいけどなー、といいとこで切れたのでもにゃもにゃ思いながら続刊まち。面白かったよ!!

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2021年07月27日

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ネタバレ

後宮の烏の五作目。

一気に事態が動いた。
後宮の結界を解くにはもうしばらく時間がかかるだろうと、
勝手に思い込んでいたので、
まさかその結界が破り、先代烏妃に再会できるとは思っていなかった。
しかも、烏が思いもよらぬ形で解き放たれてしまい、
寿雪はいったいどうなるのか。

ようやく帝と互いに半身であると、判り合えたのに。
どうなるのか。

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2021年05月16日

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ネタバレ

燕夫人が鵲妃に。解州の慈恵に役割を与えたい高峻。界州の序氏とその娘の序寧のこと。高峻は寿雪のことを思い、寿雪の助けになる人を集める。寿雪は能力を使いつつ、謎を解き、人を助ける。ようやく結界が破れたけれど…すごく気になる終わり方。すぐに次を読まねば。

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2022年05月28日

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ネタバレ

白雷が手を貸すことを了承したので(神にそそのかされた)、初代烏妃の結界を解くことに。
解けたが、歴代烏妃の骸が現れる。初代烏妃ってそこまでしてどうしたかったのか。
え。失敗?

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2021年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 寿雪解放に向け、話が大きく展開し始めた第五巻。高峻の彼女を思うが故の決断と、それを知らされた寿雪の反応、からの、最終話での二人の会話が胸を打ちます。
 そしてまあ、ね……あっさり結界が破れるとは、そりゃあ思ってなかったけど、ね……ここで続くかぁぁぁ……。

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2021年06月23日

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