後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。
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Posted by ブクログ
後宮ファンタジーという枠を超え、ミステリー要素やバトル要素も一部含んだ内容だった。
主人公の寿雪が親しみをもてる人間性であり、そんな寿雪の力になりたいと集う仲間たちも皆温かく、ストーリー全体を通して優しさに溢れていたと感じた。
一方、終盤では圧巻のバトルが繰り広げられ、とても緩急のある展開が広げられた。
物語の後日譚もさまざまな想像が膨らむ描写がされ、後味の良い終わり方だったと思う。面白かった。満足。
Posted by ブクログ
6巻を読み終えた段階では、「これ次巻で本当に終わる?」という感想を抱いていたが、大変疾走感のある最終巻だった。
なにより文庫の表紙が清々しい。
当該ページにさしかかった時に、ため息すら出た。
Posted by ブクログ
もし10代~20代前半の時に読んだなら、この終わり方に納得いかなかったと思う。
なんで? なんでよ、って。
実際、買ってすぐ最後のページを読んだ時はああ、高峻と寿雪は結ばれなかったのか……って寂しく思ったのも事実。それでなんとなく積読にしたまま今日まで時間が経ってしまった。
でも、意を決して読んだら、すんなりとこの終わり方を受け入れられた。
だって高峻と寿雪は、どちらも互いに大切な存在だということを痛いほどわかっていた。だったらそれでいいじゃないかって。
高峻は寿雪にかつて「そなたの友になりたい」と言った。だから、ふたりは友であり続けた。ただそれだけのことだ。
男女が想い合っているのなら、結ばれるものだと思いがちだが、時としてそうすることができない場合もあるのだと今ならわかる。
ラストは二人がずっと交流を続けていたのだろうということがわかって嬉しかった。
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最初は霊障を解決するお話だったのが、囚われた烏、鼇の神の闘いまで、描かれるとは思わなかった。
全て解決して最後の最後のシーンに、心から良かったなと思えた。
希望
終わってしまったということが寂しくて寂しくて…
この結末は本当に美しくて素晴らしいですし見事に完結していますけれど、でもわたしは勝手に続編の望みを持っています。
それは、寿雪が海商となったということ。海商は海を渡って雨果、花陀、花勒にも行き、そこは巫の国で巫の女王がいるということ。
そしてこの巻の最後ではずっと時を飛ばして碁を指すふたりは描かれていてもその間にことは詳しくは書かれていないことから、ではその間の寿雪はどうしていたのか?烏は離れたとしても幽鬼や神の世界と全く通じなくなったという記述もないし、温蛍、淡海、九九も共にいて…そしてその間にも高峻との交流があったとしてもおかしくはないのでは??
タイトルはもう後宮も烏もかたれないですから、例えば「南海の雪」とか…?w
という、あれこれをつなぎ集めて淡い期待にすがりついています。
…それほど、今は寿雪ロスです。。。
Posted by ブクログ
『後宮の烏』シリーズ最終巻。
最後まで登場人物の気持ちを一つ一つ丁寧に掬い上げていく作品でした。気持ちを抑え、冷静に見えるけれど、心の中に静かに強く燃えるような気持ちを抱えている彼らが少しでも幸せになれるよう願いながら読み続けた作品です。
このシリーズ心に残る言葉が多すぎて、『後宮の烏語録』を作りたくなるくらい‼️
特に4巻の最後、高峻が自分の決意を寿雪に語る言葉が忘れられません。
中国の歴史感じる
中々読み応えのあるシリーズ、でした。巫術氏 故宮内の物語と絡めて歴史の中でこんな事あんな事と皇帝と一巫術氏の心の彩など面白く感じました。
匿名
完結おめでとうございます!!
完結おめでとうございます!
1人ぼっちだった寿雪が色んな人と関わることで多くの人に囲まれたっていう幸せなお話だったと感じた。
ちょっと残念に思ったのが陛下との恋愛模様はないのかと…。でも恋愛というよりももっと違う信頼感や思いやりのある2人だったなと思った
ほっとするお話
最終巻ということで 心して読みました。
最後の最後まで 書いてて下さってありがとうございます。
その後を想像するのも楽しいけれど ここまで書いてあると余韻に浸れます。
素敵なお話でした。
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最後は壮大、神々の闘い。2人の最後はあれで良かったと思う反面、少しさみしさも。それでも唯一無二に変わりはない、綺麗な終わり方でした。
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あー、やっと読めた!とうとうラスト。ササメ家の一族が詰まったラストでした。結局、血のつながりってなんなんだろう。そこまで重たいのか、はたまた軽いのか。
白銀の髪をたなびかせた少女が新天地を切り開く、そんな話も読んでみたいと思いました。
それはまた、別の話。
Posted by ブクログ
久しぶりのファンタジー。面白くて5巻~本巻の完結編まで3冊一気読みしちゃいました!
現実に沿ったフィクションの面白さもあるけど、それとは違って“何が起きるかわからないワクワク”を味わえるファンタジーも好き。
「烏妃」という存在の意味。そして秘された寿雪の身の上。
どうすれば寿雪を救えるのか…。
何とか助けたいと願い、手を尽くす高峻と寿雪の関係がどう変わっていくのかも気になる。
先が気になって、頁をめくる手が止まりませんでした。
ラストは、思い描いていたのとは少し違ってたけど、面白かったです。
Posted by ブクログ
とても綺麗にまとまったなという印象。
ラスト寿雪と花娘の最後のやりとり、高峻とのやりとり、衛青とのやりとりは涙が出てきた…
温螢も淡海も九九も寿雪と同じ道を選んだことにちょっと安心…
神々の戦いは散々煽ってた割にはあっさり終わったな…
ラスト1ページの老後の高峻と寿雪のシーンはちょっと駆け足すぎたかな…結ばれないにしてももう少し書いて欲しかった。
Posted by ブクログ
とうとう最終巻。サナメの行く末、神々の激しい闘いなど息もつかせない展開、そして。。。いい感じにそれぞれの登場人物が収まった内容でした。
諸々の事情で大変とは思いますが、全編のアニメ化を期待しています♪
海底火山の噴火や、雪深い山岳地帯の少数民族の話など、出てきた登場人物の結末を描き表そうとして、話が壮大すぎて構想、表現が追いつかなかったのではないかと思うところもあったのですが、最終巻ということで話に区切りがついて良かったと思いました。
Posted by ブクログ
高峻や花娘との別れはもちろん大号泣だったけど、個人的には衛青が「寿雪」と名前を呼び、初めて妹として接して別れる場面で一番泣いた。これが最初で最後なんて嘘だよね、、?!という思い。
二人ともどう接していいのか分からないといったもどかしい兄妹のやりとりが好き。
自分の行いを悔いて泣く封一行を見苦しい、と一括して叱りつけるところは、封一行も言っていた通り、本当に「よく似ておいでで…」!!!
これ、どちらかというと義に厚いというか、情け深い人だからこそこういう言葉が出ると思うのだけど、二人のこういう性格は父親譲りなの?ろくでなしだという二人の父親というのはこういう感性の人だったのかな?だとしたらあんまり悪い人にも思えない、、妓女を取っ替え引っ替えはもちろん最低だけど、、
この兄妹、実は琴線というかそういう部分が本当に近いところにあるんじゃないかと思う。美貌を持ちながらもつれなく素っ気ない雰囲気が似通っているらしいし。
兄上と呼ぼうか、兄さまの方が良いか?と言って衛青に顔を顰めされるあたりが寿雪が衛青の妹だと実感する場面かも。
とにかくまだまだこの兄妹見続けていきたい気持ちでいっぱい。
7巻への感想というよりはシリーズ全体への感想という感じ。
寿雪と高峻はお互いに離れ難いと思っていて、欒家の生き残りだから亡命しなければならない、と理由もなくなったのだから別れなくてもいいじゃん!!とも思ってしまう。
でも仮に妃になったとしても寿雪は後宮から出られないままだっただろうし、祀典使という用意された役職から高峻を支えるという道もあったかもしれないけれど、後宮に囚われ続けて一生を終えるはずだった寿雪が誰よりも自由になって、自分の意思で広い世界に飛び出して行くというのは良かったと思う。
だからこの結末に不満は無いけれど、寿雪が高峻や後宮の人々と今後会えなくなるのかと思うと切なさの方が強い。
文中に「最後」とか「二度と会えない」とか、これが今生の別れであるかのような言葉が多くて悲しい。
だからこそ、寿雪が後宮を出た後も夜明宮の面々と共に過ごしていることと、文を通じてでも高峻とのやりとりかあることが知れたのは嬉しかった。
海商になったその後も高峻たちや後宮の人々と会う機会が度々あったのならいいなあと思う。帰国する度に宮城に立ち寄って、旅中の出来事を高峻たちに語って聞かせてあげてたらいいのに。衛青との兄妹としての絡みももっと見たいし、花娘や他の妃たちともまた仲良くおしゃべりしていてほしい。後宮が簡単に立ち入れる場所ではないのは重々承知だけど、そこはきっと高峻が何とかしてくれるはず!
そういう外伝みたいなお話是非読みたいなあ、、!
二人の間に恋情があったのかは物語中で明記されていなかったけれど少なくとも寿雪は高峻に対してそういう思いがあるのかと思ってた。他の妃たちや之季(こちらは友情?)と高峻との関係を見聞きしたときに心穏やかではいられないような描写があったから。寿雪は自分のそういう感情に疎そうだから自覚がなかっただけなのかなと。初期の頃は高峻も寿雪への思いは恋情だったのではと思う。個人的には。それがそんなものでは収まりきらないくらい大切に思えてきて半身という答えに落ち着いたということなのかな?
私は初め、原作の存在を知らずにアニメから入ったタイプの読者だったので、「あぁこれは最後に皇帝とこの子がくっついてハッピーエンド!って感じのお話かな?」と思っていて、だから甘い雰囲気で容易に終わるという展開にならなかったのは、良い意味で期待を裏切られたという感想。
好きとか愛してるとかそういうものよりも半身というのは欠け替えがなく重たいもの。人と関わることを禁じられ、誰かを大切に思うことも、思ってもらうことも許されなかった寿雪がそんな人に出会えたのはきっと幸せなことだと思う。
ただ、本当に二人ともそれでいいの?!ほんとうは好きなんじゃないの?!という感情も少しある、、、
烏と寿雪の関係の終わり方も少しさっぱりしすぎていて寂しかった。ありがとうとは言っていたけれど、その後なにもなく烏と寿雪が会話できなくなってしまったのが悲しい。巫として一度選ばれたのならその後も声を聞き続けることはできないのかな?烏は寿雪の身体に何度でも出たり入ったりできるみたいなこと言ってたから、、
寿雪は神の声を聞く力がなくなってしまったから祀典使にはならないと言っていたけれど、なくなったのは烏漣娘娘の力だけで、巫術を使う力はまだ残っているのでは、、?と感じた。
烏妃としての苦しみから解放されたのは喜ばしいことだけど、今まで持っていた力を全て失ってしまうというのも切ない。
杼王朝との関係も気になる。星星が寿雪にあまり懐かなかいような描写が所々にあったのは杼の血を引くからだったのかな?烏は杼の人間に対してあまりいい思いもないだろうに寿雪が杼の血を引く者だと知った上で烏妃に選んだのか。鼇の神は寿雪を欲しいと言っていたのに手に入れようとする素振りが全くなかった気がする。そもそも両者、今回巫に選ぶ人間が、相性のいいという血筋的に丁度反対になったのは偶然だったのか?…とか。
烏に関しては、自分の声が聞こえる数少ない人間という理由で初代烏妃…というか自分の巫を香薔にしたとあったけど、寿雪やほかの烏妃たちはそうでないのか。気まぐれに選ばれた、と寿雪は思っているようだったけど、本当にそれだけなのかとか…。
もし誰でも良いのなら、巫を殺されることが一番怖い、とまで思うかな。それともそもそも巫と烏妃は別物なのか。
あとは梟や朝陽はそれぞれ烏と晩霞の本当の名前というものを口にしている描写があったから、それが最後まで明かされなかったことは少し心残り。
何か大事な鍵になるようなものかと思ってた。
白雷の本当の名前も、これが偽名であることを所々で明言していてどこか意味深だったのに、本当の名前は最後までわからなかった。別に重要な情報ではなかったということ、、?
白雷に関しては殺そうとするくらい寿雪を(烏漣娘娘を?)憎んでいたのに、案外あっさりだったな、という印象。一族を根絶やしにされたことへの恨み、以上のエピソードが何か今回で明らかになると思っていたのに。自分の一族を殺した一族が祀っていた神が烏漣娘娘だったから憎いみたいな話だったと思うけど、それだけで烏妃個人をああも憎むものかな?
月真教、八真教に関する揉め事の責任も感じていなくはなさそうで、子供を見捨てられず、(ずっと行動を共にしていたアユラはともかくイシハのことまで!)なにかと世話を焼いてくれる辺りは根は悪い人じゃなかったのだろうな、と思う。
それと度々出てくる八という数字についても、もう少しなにかエピソードがあるのかと少し期待してた。
聖数だからという理由だけ?
そういうことも含めてまだまだ続きを読みたいと思う作品!アニメから入って、数日で7巻分一気読みしてしまったからロスが激しい、、( ; ; )
既にラストで晩年のことまで描かれてしまっているから望み薄かもしれないけど続編といかないまでも外伝やスピンオフとして海商冒険譚なんか出て欲しい!
個人的に温螢&淡海コンビが大好きなので、二人の絡みや寿雪、九九とのやりとりをまだまだ見ていたいなあ、、!
淡海の歳は作中になかったかと思うけど、温螢は20歳前くらいとあった!あんなに普段寿雪に対して過保護で甲斐甲斐しく仕えているのに最大でも寿雪と3つしか変わらないってこと?!
淡海の方が温螢よりも歳上なのだとしたら、年下に小言言われてあしらわれてる立場というのもなんか好き!
後宮の烏
初刊から最終刊まで一気に読みました。
面白かったです。
最後の終わり方もすっきりしてたし後味爽やかでした。
秋のテレビアニメも楽しみにしたいです。
烏
前巻までめちゃくちゃ面白かったのに、最終巻のそこはかとなく漂う残念感…
あくまで個人的な好みですけど、寿雪と高峻の別れがあっさりしすぎてて受け止めきれないし、サナメサイドが盛り上がりすぎてて、そこにもついていけない。
ラストも、そんな老後素敵だよね~とは思うけど、そこに至るまでのすったもんだも読みたいし、なんかモヤつく。
面白くて期待してただけに、ちょっと残念でした。
Posted by ブクログ
すごく好きな話だった。好きだったからこそっていうのをつらつら書きたいと思う。
まずは何より寿雪と高峻の関係。友とゆうには深く愛というにはそれもまた正しくない、魂の伴侶という言葉が一番あっているのか。人生においてこの人は私の半身だなぁと思う人と出会うことはなかなかに稀だと思う。だからこそその特殊な関係をもっと掘り下げて欲しかった。他の妃の懐妊や新しい妃がくることへの何とも言えないあの寿雪の気持ちや鵲妃が亡くなったとき、鵲妃の父親に手紙を書いてくれた寿雪への高峻の涙は、半身のようだと言うことでお互い納得してしまえたのだろうか。私の読み取り不足の可能性は大いにあるけれど。
そして物語の最初から言われ続けている烏妃の解放、自由について。自由になる=門の外に出るではないと思っていたけれど、切羽詰まった状況だったとはいえあまりにあっさりしすぎではないかと思ってしまった。そりゃあ寿雪は市政育ちで外に出たことがないというわけではないけれど、高峻が色々と手を尽くす中、それでもまだ本当に解放されるのかわからない、故に自由になれたとして何がしたいかどこに行きたいか考えられなかったところにわりとすっと旅立ってしまったなという印象だった。
あとは欲を言えば寿雪を解放してからの高峻の気持ちだったりそこら辺を知りたかったかな。
でも温螢や淡海、衛青など主人公を支える人物たちの丁寧な心理描写やさりげない台詞、そういうところがすごく好きだったので、また別のシリーズなどあれば読みたいなと思います。
Posted by ブクログ
これだけ壮大なストーリーの最後は難しいと思う。全員がハッピーエンドかと言えばそうでもなく、物足りない部分もあったけれど、実際全員うまくいったらいったで出来すぎてる感じになってしまうのでいい結びだったのではないかと思う。
後宮に囚われていたはずの寿雪が自由の身となり、皇帝という立場上高峻こそが都から離れることができない人だったという逆転に寿雪が気づくシーンが印象的だった。
恋愛関係にならなくても、お互いに支え合える人と出逢えるかどうかで人生変わるんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
完結編
神様の戦いなので?あっさり終わってしまったが、きれいに終わってよかった。
解放された寿雪が、海商になったのにはびっくりしたが、最後3行が良かった!
Posted by ブクログ
烏漣娘娘の半身を探すため、海底火山の起きた界島に渡る寿雪。
対決することになる鼇の神との最後の結末を迎える。
沙那賣家の確執も決着の時。
物語最終巻。
もはやもう人智を超えた戦いで、神様たちの決闘を見守るしかない人間たち。
もう天運に任せますというしかあるまい。
この巻は、もはや沙那賣家の話がメインかと。
高峻と寿雪は切っては切れない間柄にずっと思えていただけに、このエンディングはちょっと切ないな。
穏やかだけれど、他にどうにかならんかったのか…。
Posted by ブクログ
最終巻なのに……という感想は他の方もたくさん書いてらして、本当そのとおり!だった。
なんでいつのまにかサナメ一族譚?
まあ、神々の戦いに寿雪すら関われないという設定は理解できなくもないけど、それにしてもクライマックスのバトルシーンだよ。もう少し山とか波とか欲しかった。
高俊も寿雪も、ダブル主役のはずだったのに、最終巻でいきなりのモブ化しちゃって、なんで?
寿雪が自由の身になったことはめでたいけども、高俊と別れなければならないことは2人ともツラく悲しかったはず。そこに至るまでの葛藤とか、淡い恋のシーンとか読みたかった……泣
それに、結局高俊は妃のうちの誰1人好きにならず、まあ皇帝なんてそういう立場かもしれないが、妃たちと子どもの扱いが雑に見えてしまった。高俊はそーいう人間じゃないはずだよね?と残念。
寿雪は、まあ、幸せになれたんだろうなとは思うけど、もはや注記レベルの記述しかされていなくて、かなり肩透かしな終わり方だったなぁ。
Posted by ブクログ
最終巻。烏の半身をとりもどすため、島へ出かけようとする寿雪。半身は先に白雷が見つけてしまっていたが、なぜかごうの神に渡さない~ どうやって島へ渡るんだろう~と思ってたが、軽く渡れてしまい~ 半身をめぐって、また烏とごうの神の戦い~ 烏の勝ち~ 寿雪は能力を失い、烏妃ではなくなる~ なんか、急に終わった感があるが、ハッピーエンド。
Posted by ブクログ
悪人はいなかったんだよという大団円…というか団円。
すごく大きく膨らんでわくわくしていた風船が割れずにゆっくりしぼんだような感覚。
面白かったんだけど、物足りなさも感じる終焉でした。
もうちょっと詳しく知りたいあれこれがあっちこっちにあったんだけどな。
ただ、最後の1ページは鳥肌が立った。