無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
寿雪は千里と之季の安否を知り、烏の半身をさがすため、界島へと向かった。が、対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火で島へは渡れなくなっていた。海が荒れていたのも噴火も、烏の半身や鼇の神が海神を刺激したせいだ。そこで出会った花娘の父である海商・知徳は、噴火さえ収まれば舟と水手を貸すと約束してくれる。一方、界島では白雷や海燕子に助けられた千里と之季、楪が海商・序家の屋敷で介抱されていた。千里はまだ意識を取り戻さないものの、昭氏の薬草で快方に向かっている。白雷は烏の半身である黒刀を前に考え込んでいる…。特別な妃が誘う圧倒的中華幻想譚、ここに完結!
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。
Posted by ブクログ 2022年12月31日
『後宮の烏』シリーズ最終巻。
最後まで登場人物の気持ちを一つ一つ丁寧に掬い上げていく作品でした。気持ちを抑え、冷静に見えるけれど、心の中に静かに強く燃えるような気持ちを抱えている彼らが少しでも幸せになれるよう願いながら読み続けた作品です。
このシリーズ心に残る言葉が多すぎて、『後宮の烏語録』を作り...続きを読む
最終巻ということで 心して読みました。
最後の最後まで 書いてて下さってありがとうございます。
その後を想像するのも楽しいけれど ここまで書いてあると余韻に浸れます。
素敵なお話でした。
Posted by ブクログ 2023年06月29日
久しぶりのファンタジー。面白くて5巻~本巻の完結編まで3冊一気読みしちゃいました!
現実に沿ったフィクションの面白さもあるけど、それとは違って“何が起きるかわからないワクワク”を味わえるファンタジーも好き。
「烏妃」という存在の意味。そして秘された寿雪の身の上。
どうすれば寿雪を救えるのか…。
何...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。