九重家献立暦

九重家献立暦

726円 (税込)

3pt

私たちは、家族になれるのだろうか。

故郷に帰った私を待っていたのは、母の駆け落ち相手の息子だった。
『後宮の烏』の著者が創る家族再生の献立(レシピ)。

母がわたしと家を捨て駆け落ちしたのは、小学校の卒業式の日だった。旧家の九重家で厳しい祖母に育てられたわたしは、大学入学を機に県外へ出た。とある事情で故郷に戻ると、家にはあの頃と変わらぬ頑迷な祖母と、突如居候として住み着いた母の駆け落ち相手の息子が。捨てられた三人の奇妙な家族生活が始まる。
伝統に基づく料理とともに紡がれる、優しくも切ない家族の物語。

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九重家献立暦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    伊勢神宮参拝の話が出てくるので、たぶん、その近く。古い家に住む大叔母のもとに主人公が帰るところから始まる。厳格な大叔母のもとを飛び出して東京の大学に行ったけれど、結局、地元に帰ってきてしまった主人公を迎えたのは、大叔母だけでなく、古い家の風習を調べているという小学校の同級生だった。彼の父親は主人公の

    0
    2022年02月01日

    Posted by ブクログ

    参考文献で松阪市史、とあって、驚き。地元やん。
    でも登場人物誰一人訛ってないからそんな感じも受けなかったなぁ。ただ、なんか親近感笑

    物語は丁寧な食事ってやっぱりいいな、と思える丁寧に紡がれた作品感

    2022.2.19
    21

    0
    2022年02月19日

    Posted by ブクログ

    カバー買い。美しい。
    旧家の年中行事、細かくて手間がかかって、今となってはあまり意味のないこともあるけど、粛々と紡ぐことに意味があるというか。
    効率性とか「意味のあること」を重視してると、それは得るものも大きいけど、
    そればかりだと大切なことも見過ごしてしまうような。
    皆が皆、同じようにせかせか生き

    0
    2021年02月04日

    Posted by ブクログ

    日本の伝統料理や古い伝統行事に関する蘊蓄のセリフが8割なので、そういう描写が好きかどうかで好みが分かれると思います。私は日本の料理や行事にはあまり興味はなかったので、内容は少し退屈でしたが、「後宮の烏」という作品で作者さんを知ったのが理由で手に取りましたので、こういう作品を書かれる作家さんだなあ…と

    0
    2021年01月12日

    Posted by ブクログ

     母親が自分と家を捨て、同級生の父親と駆け落ちした。旧家で祖母に厳しく育てられた茜。地元と旧家の重圧から逃れ、大学の時に県外に出たが就職難で実家へ戻る事になり、そこに居たのは母と駆け落ちした同級生の息子だった…

     歪な同居生活。皆が皆お互いに依存している所があって、それでも表面上は上手くいっている

    0
    2020年12月21日

    Posted by ブクログ

    家族って何だろうな。と我が身を振り返ってしまう本だった。
    思い返すと昔からの習慣やちょっとしたお作法など、自分の家では結構残っているが、確かに生活様式がかわると、維持することは難しくなって、失われていることもきっとたくさんあるんだろうな。

    0
    2020年11月08日

    Posted by ブクログ

    タイガっぽくない話なので、馴染むまでにちょっと時間がかかった。年中行事とかお料理の手伝いとか、仁木くんのおかげでいい家族のバランスが取れて良かったね、という感想。

    0
    2021年08月27日

    Posted by ブクログ

    登場人物たち、もっと素直になったらいいのに…と思いつつ、それが出来たらこの人たち苦労してないよな、と切なくなります。3人ともなかなか重い。
    描写が丁寧なのとご飯が美味しそうなのでぐいぐい読みました。
    伊勢が近いみたいだけどどこが舞台なんだろうと思ってました。参考文献みると、松阪市っぽい。
    いただきも

    0
    2021年03月20日

    Posted by ブクログ

    この人の描く、着物とか料理とかとても私の趣味に合う。
    でも、今回は料理にも、登場人物にも焦点があたりきらず残念。
    シリーズ化したらまた違う?

    0
    2021年03月05日

    Posted by ブクログ

    とても思わせ振りな台詞が多くて、回収しきれないままに終わってしまいました。でも、この三人なら幸せに暮らせそう。

    0
    2020年11月13日

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