【感想・ネタバレ】乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 3のレビュー

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どちらが良かったんだろう

2024年03月17日

なんというか常に2択を迫られる第3巻だったと感じています。

復讐はするべきなのか、諦めるべきなのか。
辛い現実に直面した時、理性的に対処すべきか、それとも感情で動くべきなのか。
あのとき、この道ではなくあの道を選んでいたならどうなっていたのか。もしもこうだったなら、を夢想し、それが無意味なことだと...続きを読む理性ではわかりつつも、それを止めることもできません。

あのキャラはどうすれば幸せな結末を迎えられたのか、どこが分岐点だったのか、考えずにはいられませんでした。リオンのキャラクター性やリビアの力が悪性の強いもののように感じられてしまったがために余計に色々な考えが浮かんできてしまいます。

正解は出ませんが、ひとまずは第一部、完。でしょうか。

他国で登場人物を改めて作品を一新、もといあの乙女ゲーの続編の世界ははたしてモブに厳しいのでしょうか。次巻も楽しみです。

#アツい

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Posted by ブクログ 2020年01月29日

とんでもなく濃密な内容でしたね…
この巻だけで幾つもの思い込みや印象が引っくり返った気がするよ?


この巻では様々な展開が描かれるだけにどれから触れるか困るのだけど、まず気になったのはやはりエルフの里での占いだろうね
こういった作品での占いは多くの場合で先の展開を示唆したもの。古の魔王とかリオンが...続きを読む失う大事なものが何を指すのか気になってしまう

リオンの境遇が上がったり下がったり上がったりなんて既に毎度の恒例行事になりつつ有るけど、今回のは恐ろしく激しいものだね
反逆者として捕まり罵倒の限りを浴びせられたかと思いきや、あっという間に軍の総司令官ですか。
これには王宮の権力争いや元々のリオンの活躍に因るものが大きい変遷なのだけど、その中でも見逃せないのはアンジェリカとオリヴィアの行動か
この世界の元になった乙女ゲームでの境遇とは大きく異なる人生を歩むことになった二人。彼女らも人生の激しい上がり下がりを味わったけれど、その中でいつも支えとなったのはリオンの存在。だからこそ、リオンが不味い状況になれば何をしても助け返してやりたいと思うのだろうね
それにしたってあのアンジェリカがマリエに頭を下げるとは思わなかったけど。これも愛のなせる業か

公国の脅威が迫る中で戦うための建前を整理するリオン。自分が繰り広げた偽りに限界を迎えるマリエ。この二人がいずれ本性を現し合う展開はいつ描かれるのかと楽しみにしていたけど、まさかこのようなものになるとは
状況が緊迫しマリエは限界を迎えていた。それだけに最早マリエに抵抗する気はなく、それどころか久しぶりに会った兄貴に甘えたい一心だとか誰が予想できたろうね

また、全てを騙し偽りの心で対応していた筈がここに至ってもマリエを支えようとするカイルやカーラ、そして五人組の姿には胸を打たれる。
特に五人組のおバカで後先考えない行動は何度も笑ってしまったものだけど、この時のように本当に追い詰められて全てを拒絶した筈のマリエを変わらず好きでいようとする姿勢には驚かされたよ
リオンも後先考えない行動をして望んだ結果と真逆の結果を得る、なんて事が何回か有ったけどマリエもその境遇は同じなわけだね


リオンの台頭、マリエの反省、そしてアンジェリカとオリヴィアの想い
それらを含んだ上で始まる戦争の模様は非常に濃密。ラストバトルの名に相応しい光景が繰り広げられる
遂に示されたオリヴィアの真の力、マリエが経験してきた人生の意味、リオンに突きつけられるその行動の是非
単純な白黒で分けられないそれらは明瞭な答えを許してくれない。戦争が終わっても悔いが残る描写は印象的

そして白黒で分けられないのはリオンの想いも同じ
アンジェリカも大事だしオリヴィアも大事。けれど、そんな大事な相手の幸福の責任を取れる自信もない
リオンが白黒で分けられないなら、既に白黒はっきりさせている方が行動すればいいとばかりに大胆な式を挙げた二人の行動力には吃驚
もうリオンには中途半端なことを言って逃げるなんて許されないだろうね

まあ、逃げちゃうんだけど。まさかここに来て乙女ゲームの意外な真実が明かされるとは思わなかったよ……
まだまだ数多の厄介事を抱えながら続く物語、そして相変わらずの馬鹿五人組
次巻からどのような内容が描かれるのか楽しみな所

5

Posted by ブクログ 2023年07月01日

アニメで何となく見て、結構面白いじゃん!早く二期やんないかな…いや、アニメの続きから原作読めば良いのでは、ということで、読みました。多分アニメの後少しだけ内容飛んでます。厳密には2巻から読むのが正しいはず。
アニメ見てると脇役の名前がはっきり頭に入ってないので、読みはじめがちょっと辛かったです。これ...続きを読む誰だっけ?状態。でも、500ページ超のガッツリ展開はなかなか面白かった!ここまで見たり読んだりしてる人なら分かると思うけど、マリエとお馬鹿五人(ユリウス、ジルク、ブラッド、グレッグ、クリス)が主人公リオン&古代技術ルクシオンとリビア、アンジェと競い合っちゃう基本構図が楽しめました。
この巻はエルフの里でダンジョン行って昔のナニやらを見つけたり、エルフの占い婆に半端な予言聞かされたり、公国が王国に再び戦争しかけたりします。
この巻で王国でののしあがりは一旦終了して、なんと続きのあったゲーム世界の続編を環視するため留学しに行くのです。二期は留学編まで行くんだろうな。

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