感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こういうファンタジー系が好きだから、スラスラ読めた。
余り大きな「転」になる部分はなかったが、シリーズ物ということで、この後がたのしみ。
家族からの愛を受け取れなかった主人公の未来がとても見てみたい。異世界での過ごし方をみていて、薬膳についても調べたいと思った。
優しく切ないお話
思いがけず、掘り出し物の小説でした!
まず主人公・千歳が魅力的です。
外見は表情に乏しい美少女といった感じですが、とても勤勉で優しく可愛い二十歳になったばかり。
複雑な家庭環境のため美しさや有能さを隠して生きてきた娘が突然異世界に転移するという、ありがちな設定ではあるのですがここに軽さは一切見られません。
千歳の不幸な境遇に憤り、同情・共感してからの異世界転移。もう後は新天地で幸せになって!と思いながら読み進めました。
日本では失踪扱いになっており、残された側の状況も知れるのもとても良いと思いました。
異母弟である優がこれからどう関わってくるのか次巻が楽しみです。
文章から風景を想像すると、とても綺麗な景色が浮かんできて、私も物語の世界へ行ってみたくなりました。
丁寧で穏やかな文章がとても好きです。
心がほんわか温かくなる、素敵な本と出会えたと思いました。
Posted by ブクログ
女子大生の千歳は、高校生の頃に天涯孤独となり母の恋人だった父の元へ身を寄せるが、継母と妹とは仲が悪く、父と弟は邪険にしないけどバツが悪そうで肩身の狭い思いをしていた。20歳の誕生日に不思議な黒兎の導きにより、神社の鳥居をくぐるとそこは異世界「千国」だった。そこでイケメン仙人の薬師・零に拾われ見習い薬師として働く事になり…
千歳の母が留学中に父は継母に言い寄られて結婚してしまい、未婚の母となり千歳を産むが亡くなってしまい、生い立ちからして切ない。おまけに、父達は音大の同級生で継母は千歳の母に劣等感を抱いていたから尚更居心地が悪い。目立つ事ができず、できる事をひた隠して生きていかなくてはならなかった千歳がやっと手に入れた自分の居場所。零や零の所へ通うトーリなど、千歳にとって初めて温かく迎えてくれた人々のお陰で少しずつ氷解していた心を取り戻していく。
薬師として千国へ残る事を決意し、自分の能力を開花させていく千歳の成長が楽しみです。
どんどんのめりんでいく
千歳の生い立ちが過酷だと異界に行き零先生や仲間たちの温かさが胸にしみる。
どんどん物語にのめり込んで行っちゃいました。
薬膳の料理やデザートのレシピが知りたい!
シリーズ1巻。
主人公の千歳は家族と上手くいっていない孤独な女子大生。二十歳の誕生日に訪れた神社で黒兎に導かれ、鳥居を抜けて異世界へ。仙人・零に拾われ薬師の弟子になり、徐々に楽しくのびのびと暮らすようになります。元の世界では異母弟・優が彼女を案じているようなので最終的には元の世界に戻るのかな?と思っていましたが、違う様ですね。それまでの人生が孤独だった分、親代わりの師匠(外見若いけれど仙人なので結構お歳…言動もお爺ちゃんぽいw)や友人にも恵まれた異世界生活は幸せそうですもんね。次巻以降の展開が楽しみです^^❤
主人公の話し方や感情の持っていき方に好感が持てました。無理がないというか。
頑張っただけ褒められて、癒されて、しがらみのない世界でひと呼吸つけた感の主人公が、とてもいい感じで応援したくなります。
主要登場人物がみんな優しくて読んでるこっちが癒されるので、何度も読みました。
私も癒しのご飯食べたい。
穏やかな異世界譚
ほっこり、暖かくなる感じ。
よくある、ある日突然異世界に行くお話し。
こうゆう話は、大抵、主人公が何とかして元の世界に帰ろうとして足掻くものだけど、この主人公はどんどん異世界に馴染んでいく。
それがなんかいい。
続きがとても気になります。
Posted by ブクログ
父親だけ血の繋がりがある家族と暮らし、日々の生活で目立たずひっそりと自分を殺して生きてきた千歳。
彼女がある日、神社で異世界へ飛ばされてしまう。
異世界で、薬師の零先生と出会い、薬師としての修行を始める。
異世界の国、郷で過ごすうち、
千歳が少しずつ感情豊かになり、大切なものが1つまた1つと増え、温かく見守ってくれる人々が増えて行く。
「大切なことは目には見えない」けれど感じることは出来る。
作中に出てくる薬膳料理も美味しそうで、食べ物って効能あるんだったなと今更ながら気づきました。笑
郷に行ってみたい(*'▽'*)
大切な人や大好きな人に恵まれるって、何にも代え難いそれだけで十分幸せなことだなーと痛感。
表紙のイメージ通り
表紙のイメージ通り、幻想的で清浄な空気感があるお話だった。
どこかしらに傷を持った人達と、薬膳などの薬師などの職業からくる背筋がのびるかんじ、ピアノの音色がうまく合わさり、美しいイメージがわく。
読後感爽やかなすがすがしい感じがする。
すごく大切に書かれている感じがする。
読んですごくよかった。
続きもあるといいな
素敵な世界
不思議で美しい世界。目の前に景色が広がる。映像が浮かぶ。これは良い作品に出会えたと思う。でも、だからこそ。所々に散在する引っ掛かり所がとても気になる。言葉の選択。表現。こういう事が言いたいんだろうな、と思いながら読む。読み進める。これ、編集者さん?が手を入れれば問題無くなるのでは?
Posted by ブクログ
本当に、久しぶりに読んだファンタジーでした。最初の導入部は予想できる展開でしたが、それからの情景の説明などは鮮やかな色が見えるような綺麗な表現で、映画を見ているように楽しみました。心情描写は普通、でしょうか。深い描写だと胸の奥がしくしくする感じがあるのですが、そこまででもなく、ライトノベルらしくサラッと読めました。次巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
傷付いた心に異世界の生活が優しく染み込む、優しい小説。異世界と言っても魔獣がーとか魔法がーといった不思議の国ではなく、ちょっと奇妙な異国といったレベルで馴染みやすい。お茶や食べ物が美味しそうで、薬草の香りとか雨の音とか感じられる穏やかな読み心地。
異界
食べ物の描写が絶妙で,台湾あるいは中華街に行きたくなる。
料理がしたくなる。
身体に良いものが食べたくなる。
目の前に異界の美しい世界が広がっていく。
読み進めてください!
今流行の異世界ものはチート設定が好みではない為、敬遠しておりましたが本の雰囲気に釣られて購入。
冒頭は本当に読み辛く、物語の先の予感のさせ方あまりにわかりやす過ぎたため、かなり若い子向けだったかと懸念しました。
読み進めていくうちに惹き込まれてしまいあっと言う間に読了してしまいました。
千歳の成長とこれからの展開がとても楽しみです。
続刊も購入済なので大切に読みたいと思います。
鳥居の向こうは知らない世界でし
鳥居の向こうと題名があったので神様のお話かと思いましたが、黒兎に導かれて不思議な異世界に辿り着いた主人公。最初は悲しい彼女の生活は何とか解決出来ないのかと気を揉んだりしました。現世では自分の感情を押し殺しまるで空気のような存在だった彼女が、異世界で徐々に他人との関わりを変えていく様子は私にも安堵感とこれから続く物語期待でいっぱいです
Posted by ブクログ
Tさんのお勧め。
かくりよの飯と同じ作者。
ファンタジーとしては異世界の話の方が好きなのかも。
前世鬼夫婦の話より楽しめた。
美人で、瞳に仙力を持ち、ピアノの名手ときてはちょっと主人公にのせすぎかもしれないが。
偉い仙人の先生に第三王子とイケメンぞろいなのは、まあいつものこととしても。
千歳のピアノの演奏との仙力に反応して。
焔草の花が咲く場面は幻想的で美しかった。
ただ、難を言えばピアノはちょっと現代的すぎるかな。
Posted by ブクログ
継母との関係がうまくいかず、一人ぼっちで生きてきた大学生の千歳が台湾みたいな異世界「千国」に迷い込む中華ファンタジー。千歳は零先生の元で薬を作り、人々から感謝されるようになる。イケメンが何人か出てくるが恋愛要素はない。安心する。
とにかく、癒しのストーリーである。
そして、台湾風のスイーツはじめ、出てくる食べ物がとても美味しそうなのだ。
最後に千歳が現世か異世界かのどちらかを選ぶ時が来るのだが、彼女は現世の方を選ぶのかなと思っていた。が、異世界の方を選んだ。(現実世界では、行方不明になった扱い。)
現実世界でも、うまくいかない人間関係やいじめがあった場合、そこを避けるのも一つの手段だろうから、仕方ないのかなとも思う。
優しくて強い、千歳の幸せを祈りたい。
Posted by ブクログ
お宿のお話のような軽妙さではないけれど、扱ってる薬膳等の題材の為か深みがあり、水気を充分に含んだ水晶のような、浄化の力の感じがする
ただ気を引く終わらせ方だったのと後書きがないのが残念
続き期待
好みから言えばきらきら星からドビッシーまで行ってほしい
Posted by ブクログ
気が付けば、異世界にいた主人公。
そこで手に入れた、自分の大事な場所。
世間では昔の恋人の子供、という位置の主人公。
しかも今の妻は、母と父の同級生であり、友人であり…。
ものすごく、噂話になりそうな状態です。
弟と妹という存在もいますし、今妻がぴりぴりするのも
分かる気がします。
が、存在はともかく、こうなる事も考えて
夫に突撃したわけですし。
おかげで『空気』に長けた主人公は、あちらでも…が
徐々に存在感を、自己主張を? してきています。
成長した、というのもありますが、受け止めてくれる
安心感が分かったというのもあるかと。
時折やってくる明るい青年も、拾ってくれた外見青年も
人がいればそれだけ、何か背後があるものです。
笑顔をまとうか、感情を出さないか、は
それぞれの生活環境と身を守る手段によって。
話してみないと分からない事もたくさんありますが
後悔しない方向を取りたいものです。
ほのぼの異界もの
異界へ迷い込んだ主人公が薬師として生きていくお話。孤独な主人公が異界で少しずつ人との関わりを築いていく様子が良かったです。宮中の厳しさが垣間見えるものの、ほのぼのとしたイメージが心地良い作品です。
Posted by ブクログ
サラッと読める作品。そして最後の終わり方が気になりますね。世界観を掴むのに少し時間がかかりましたが、私の好きな和風系ファンタジーです。主人公の気持ちが痛いほど伝わり、読み終わったあと、心がほんわか暖かくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
20170303
綺麗な装丁に惹かれて手に取って購入。
あらすじから読み取れるよりも丁寧な物語。
誰もがみんな、傷を隠して生きている。
花南のお母さんが綺麗にお手入れしていた爪を切って、
“お母さんの手”になって、花南の頬を撫でる。
じんときた箇所はいくつかあったけれど、
こういう細かい描写が丁寧な所が好み。
続きが楽しみだなぁ。
ん~~
設定自体は悪くないし、主人公も可愛らしくて良いのだけれど 最初に異界に行くきっかけがウサギのためか、和洋中プラス現代と近世がごちゃ混ぜになった感が否めなく なんか読んでいる途中途中でしっくりきませんでした。「こういった世界観です」と言われてしまえばそれまでなのですが。