何よりも刺繍を愛する伯爵令嬢アウローラ。本来ならパートナーなしで出席するなどあり得ないこの夜会にひとりで参加したのはひとえに参加者の衣装の刺繍を観察するため、だったのに、飛んできた指輪がおでこにぶつかったと思ったら、指輪を投げた当人である公爵嫡男フェリクスの「指輪が選んだこの人を自分の妻にする!」宣言で状況もわからないままに婚約していて…という不自然にも思えるきっかけからお話が始まります。
残念イケメンとはこのことかと納得してしまうようなヒーローと伯爵令嬢とは思えないほど肝の座った明るいヒロインの、気持ちや関係の様子や変化がとても自然かつ丁寧に、しかもテンポよく描かれていて、読み終わった後に幸せな気持ちになること請け合いです。挿絵もとても素敵なこの作品の中で「これでもか!」と詳細に描写される刺繍と衣装がもっと見たい!と思われた方は、コミカライズ版も是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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色々と
ヒーローとヒロインが結婚して、色々と変化のあったお話でした。ヒーローの姉の子供が誕生し、古き魔女を欲する勢力が現れたりと、今までの結婚目指して進んでいたお話とはちょっと違う感じでした。2人の世界に入るところは相変わらずです。
素敵が、いっぱい。
素敵!素敵!素敵!素敵が、いっぱい。いつもの刺繍も、新しいスタイルのドレスも、素敵。不穏な動きが、有るけれど、それを、吹き飛ばすくらいの幸せいっぱいの新婚の二人。結婚して終わりかと思っていたのに、続きが読めて、楽しかった。
キャラや描写がよい
1巻が面白くて、ここまで読み進めてきました。
文章も読みやすいですし、主人公のアウローラが明るくて好感がもてます。フェリクスとの今後も気になります。
あえていうなら、冒頭で、事件の大枠がある程度推測されてしまうのが残念かな。
毎回舞台も変わり、事件も起こって楽しいけど、個人的にここまでで一番好きなのは1巻。
氷の騎士の溺愛
新婚なのにフェリクス様の姉の嫁ぎ先に逗留することになってしまったアウローラ。
彼女と離れたくないフェリクス様は一緒に滞在します。誰からも見惚れられるフェリクス様に心から愛されているローラ。超羨ましいです。そしてローラの思いがこもった刺繍が次々と役立っていきます。でも逆に刺繍が危険を呼ぶこともあります。フェリクス様はローラを守りきれるでしょうか?