感情タグBEST3
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1 日百円で何でもお預かりします。 盲目の青年が営むあずかりやさん。何だか昭和の佇まいを感じる。
物や猫視点の語り口で語りは柔らかだけどシビアな背景もあり。
シリーズ制覇したい作品。
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伏線が素晴らしい。あの場面とあの場面が繋がると、なるほど、っと感心してしまう。
最初の話にあるけど小学生の女の子が、後に成長して大人になって再び訪れて預けたものが分かるだなんて凄すぎます。おあずかりやさんの店主凄すぎます。
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色んな感情が湧いて来るけど、結局爽やかな余韻に浸ってしまう本。静かだが感心を引き寄せる文章で一気読みしてしまった。冷静で誠実な主人公が魅力的。
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カバーの上にカバー あるかしら文庫のカバー
「少しずつ読めて そのつど前向きになれる。そんな本、あるかしら?」
まさにそんな本だった。そして心が穏やかにやさしくなれる。
電車に乗ってる時に読んでたら、背筋伸ばして行儀良くしてる自分がいた。、
最初は誰が話してるの?と思いながら読み進めていたら、だんだんとあれ?もしかして、のれん。
って気づいてきた。
最終ページに近づいてきたら、寂しさが出てきた。
ずっと読んでいたい気持ちになった。
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「一日百円で、どんなものでも預かります」
東京の下町にあるあずかりやさんの店主は視覚障害者の青年桐島透くん。毎日規則正しい生活の中で、ひたすら訪れるお客を待ち、丁寧に真心を込めて預かり物を受け入れる。時にはお客のその物にまつわるお話に静かに耳を傾けることも。
とても静かで、しみじみとして、暖かさが心の芯まで染み渡りました。
実は続編の「あずかりやさん 桐島くんの青春」を先に読んでいたのですが、前後しても全然大丈夫でした。お店の物や猫ちゃん視点で物語が紡がれるところがいいですね。じっと待って、受け入れることって、容易いようでいて凄く難しいことだと思います。桐島くんを見習いたい。
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醜さ、切なさ、悲しさがたくさん書いてるのに、どれもこれも根本と表現がとにかく優しくて
1話読み終わるごとにふわふわとあったかい気持ちになる本でした。
すごく好きな文章と表現の感じ、ずっとずっと読んでいられるような触れ合っていたいやさしい文章。
人間側の気持ちだけじゃなくてものの感情、人間以外の感情が描かれてるのがおもしろかった、、
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1話目2話目を読んで普通にいい話だなと思った程度だったが、3話目のトロイメライを読んで、あれ?すごくいい本やん?と思い、4話目を読んで登場人物全てが1、2話とリンクしているのに気付く。
この人たちどんな人だったっけ?と、4話目を途中で置いて最初から再読。すると1、2話目も輝きだした。
読めば読むほどじんわりとてもいい本。
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続編が出るたびに購入する大ファンです!
机やのれん、黒電話など様々な"モノ"たちの独り言にそってお話が進んでいき、みんな店主が大好き。
店主の静かな優しさに読者も惚れます!絶対。
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目の見えない店主が営むあずかりやさん。
何かに悩んだり行き詰まってる人が預けものをし、ちょっとだけ心の重荷も下ろして行く。
登場人物がゆるくリレーしていて、なぜか心を持つモノたちが進行役となり物語が進む。
連作のようなので、続きも楽しみ!
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主人公は面白味のない人間。淡々と仕事をこなしているだけ。店ならではのトラブルが、物語を面白くしていると思う。「本を点字に訳す」という発想には目新しいものを感じた。
主人公の相棒ポジの猫、(社長ことポーチドエッグ)を助けて事故にあった石鹸さん。身分を偽り、オルゴールを預けて亡くなった社長。母から唯一譲り受けた鍋を置いて施設に入ったおばちゃん。
全体的にハッピーエンドとは言えない気がする。なるようになってる感じ。主人公は目が見えず、両親とも疎遠になっている30代独身男性。客観的に見たら「同情すべき人間」なんだろうけど、彼は毎日真っ当に生きている。「幸せの形って人それぞれ違うよね」と訴えかけてくるような本。三人称で色々な角度からお店を覗けるのは飽きが来なくて良かった。のれんの出番が最初だけだったのはちょっと残念。
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私としたことが!!またやってしまった
さっき読み終わったの2巻目
積読してたなーと思ってよく見たら、あれ?
でも、2巻目を先に読んでいたので、違った面白さもありました
今回は社長の出番が多いです!
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ネコの猫らしさがすごく猫らしくて感心してしまった。
あずかりやさん、私が預けたいものは今は何も思いつかないけど、世の中いろいろな事情で預けに来る人がいるものだと面白く読んだ。
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1日100円でなんでも預かってくれるお店。
お店の暖簾やショーケースの視点で語られるお話でした。
語り口に男性的、女性的な使い分けがされていた事で親しみを持って読み進められました。
他人から見ると平和で穏やかな人たちですが皆それぞれ事情があって、、、切なさが少しだけでもずっと続いているといった印象を受けました。
相沢さんという女性のお話が私は好きでした。
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誰が話してるの?と
不思議な気持ちになりながら読み進めていた。
一種のファンタジー❤️
優しい気持ちにさせてくれる一冊。
謎のものたちも
ずっと主人を見ていたと思うと優しくなれる^_^
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東京の下町にひっそり存在するあずかり屋さん
に荷物を預けにくるいろいろな事情があるお客さんのお話です。
主人公の周りのいろいろな物や動物が
エピソードごとに、解説してくれる
不思議なお話で、毎回はじめ今回は誰が
お話してくれているんだろうと
わくわくしながら読み進める感じもすごく好きです。
すべてに命を吹き込みながら、主人公や
預けにこられた人を見守る感じが素敵で
どれも温かいストーリーで
ほっこりしました。
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まちの「あずかりやさん」で起きる、あたたかで切ない物語。
各話、人以外の視点から描かれていて、「次はどこから語られるお話だろう」という楽しみもありました。
丁寧で穏やかなお話で、ぎすぎすした気持ちがやわらかに落ち着きました。
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『ここは明日町こんぺいとう商店街の西のはじに位置しています。人の流れはありますが、この店に目を留める人はほとんどいません。なぜなら、看板がありません。』
目の見えない店主がさまざまな事情を持った人々からものをあずかる。それをお店ののれんやガラスケース、店主のそばにいる猫の視点から描かれるほっこり物語。
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なんとも不思議で素朴、そして温かい物語でした。慈愛に満ちた本書は、小学校高学年くらいからでも十分に読みこなせると思いますし、更に大人も楽しめる深さをもっていると思いました。
のれん、自転車などをを擬人化し、視点を変えながら語らせることで、読み手に感情移入させ、表現の幅の広がりと深まりを感じさせてくれるようです。
加えて店主の「あずかりやさん」は感性豊かなのですが、盲目(それ故もあるでしょうが)で寡黙な分、周囲の物たちに〝目〟を与えることで、物語の中の「人生の機微」を浮き上がらせ、上手く伝えられていると思います。
少し心が疲れている時などに、このシリーズの続編をまた手に取りたいと思いました。温かい気持ちでホッコリするために…。
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どんなものでも一日百円であずかります。
ただし期限を過ぎても受け取りにこない場合は店のものとなります。
そんなお店があったら、あなたは何か預けたいものはありますか?
幼い頃に目が見えなくなり、いつも点字本を読んで過ごす店主と訳あって様々なものを預けにくるお客さんたちとの日々を、店ののれんやショーケース、預かり物たちの目線で語られる。
視覚に障がいのある店主は電気をつけないのだが、ハッとさせられた一文。目が見える、光を感じる、は当たり前ではないのだなと改めて感じた。
ものにも気持ちがあったら、使う人間が私で良かったと思っていてほしい。
大切に長く長く使ってあげたいなと。
預かったものにもよるが、基本的には店主の誠実な手によって奥の部屋へと入れられるのだが、どんな部屋だろうとワクワクもドキドキもする。そこは私も猫と一緒だった。
個人的には店主の初恋の話が切なくて温かくて好き。
シリーズ出ているようなので読んでみる。
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この物語では店主目線は語られない、だからこそ語り手から店主の人物像がえがかれるのだがこの時何を思っていたのか、何を感じていたのかは本当のことは誰も知らないだからこそ想像し語り手と同じように見守るような気持ちで読みました。読むと優しくなれるおススメの小説です!
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商店街のはじにあるお店「あずかりやさん」。
物を預かって一日100円貰うという商売だ。
店主は盲目の青年、静かに点字本を読みながらお客さんが来るのを待っている。
その店を訪れる人達と店主とのやり取りを描いた作品。
預かる物は一枚の紙だったりオルゴールだったり、自転車だったり。その様子を見守り語るのはのれんやガラスケースなどの「物」たち。その視点が面白かった。
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東京下町の商店街
「明日町こんぺいとう商店街」の西のはじ
和菓子屋だった店を「あずかりや」として営む
盲目の男性店主
1日100円でどんなものでも預かる
前半は店の「のれん」
後半は店の「猫」
が語り手
温かく心がほっこりする
殺伐とした日々を送る私の心に
やわらかい風が吹いた
良い意味で力を緩めてくれた
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目の見えない店主が一日100円でものを預かる『あずかりやさん』というお店で起こる物語。
一人称が物(自転車だったり暖簾だったり)というのが面白いなあと思いました。そしてあずかりやさんの一貫したお話ですが、その中で短編のようになっており読みやすい本でした。それぞれの内容もおもしろく読み進めることができました。
ですが、他の作品を続けて読む気にもなりませんでした。またいつか読みたいと思ったら他の作品も読みたいなと思います。
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盲目の店主が、1日100円でなんでも預かるというあずかりやさん。1人称でお話が進むのですが、それがのれんだったり自転車だったりというのがおもしろいと思いました。あずかりやさんに来るお客さんたちはそれぞれに事情を抱えて物を預けに来る。店主は余計な詮索はしないけど、心を込めて預かる。そして、お客が語ればその話に耳を傾ける。
5つのお話にエピローグで構成されていますが、私は「トロイメライ」が良かったです。