第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!
感情タグBEST3
硫黄島に似た表紙
反撃の機会を待ちながらのペリリューでの潜伏活動。42人が生き延びているうちに、沖縄は地上戦で蹂躙され、空襲に原爆にと焦土と化した日本は無条件降伏した。米軍キャンプでの映画と戦況の並行しての描写が秀逸。
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必死で生き延びようとする日本兵たち。
しかし、米軍は掃討を完了したものとして、攻勢は弱まります。
そして敗戦。
米軍は少しずつ撤退を始めますが、ペリリューの兵たちはその事実を知らず、反攻の機会を待って潜伏を続けます。
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表紙の青空と笑顔が美しくて悲しい。
ここまで一気読みしてきた。2019/12/29現在の最新刊。来月の新刊がもう待ち遠しい。
片倉兵長、相変わらずの敵も味方も邪魔な奴はぶっ殺すマンでブレない。あんなことあったのに、なにこの人、鬼?怖いよ。しかも衝撃の真実「寺生まれ」。寺生まれのKさんマジやばい。
入木さん、英語堪能マン。マジ即戦力。
高木、サイコパス高木。怖い。超怖い。
少尉、尊い、上司にしたい。
伍長、健か。生きてほしい。
着々と、本土が攻撃され、原爆が落とされ、戦争が終わる。そうおわる。
終わっても、この島の戦いは終わらなかった。史実だから、この島で何人の日本兵が生き残ったか知っている。ああ、まだ死ぬ。まだ死ぬのか。
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ペリリュー島の敗残兵が、米軍基地に忍び込んで食料を盗みながら生き永らえる様子がリアルに描かれている。しばらく戦闘が起きないうちに(=戦局が定まったのちに)半年がたち、本国では無条件降伏による敗戦が決まってしまった。ペリリュー島では、そのことすら知らずに時が経っていく。。。