【感想・ネタバレ】ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6巻のレビュー

第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

平和だったのは、たった数日だけだった。
日本人だって酷いことをしている。
わかってはいるけど、何て狂っているんだろう。
生き埋め
火炎放射器での攻撃
たった今息を引き取ったばかりの死体の口を裂いて金歯を取り出し、喜ぶ
本当に酷い…

0
2022年06月05日

購入済み

じわじわと

追い詰められていくなかでも人は生きることを求める。占領された島であがきながら仲間の死体のなかで水を求めて歩く主人公たち…つらい。

#深い

0
2022年01月30日

Posted by ブクログ

ひとつ、上手くいくようになったと思ったのもつかの間、米軍陣地への侵入に失敗した部隊から潜伏場所がバレ、襲撃をうけます。
なす術もなく殺されてゆく日本兵たち。
いい奴かどうかは関係なく、無慈悲に命が奪われてゆく様は、改めて戦争な悲惨さを感じさせます。
米軍指揮官の「敵も見方も狂っている」という言葉には、例え優勢だとしても、狂っていないといられない、戦争という過酷な環境を示しているように思います。

0
2020年08月28日

Posted by ブクログ

片倉兵長、あの状態から早々の完全復活。怖い。

米軍の英語が、わかる単語以外めっちゃ読みにくいのとか、本当によくできた漫画で感心する。「なにを話してるんだ?」って聞きにくい声を一生懸命聞くキャラクターと同じ気持ちになる。


あと、どうしても言いたいことがあるんだけど。
「高木ってなに?サイコパス??」
もう高木こえぇよ。いなくなってくれよ、マジで。そう思いながら読んでた。泉くんとのやりとりとか、もうホント怖いわ。何か欠落してるキャラをこの頭身で描かれると本当に怖いわ。干からびててくれ。頼む。

以下ネタバレ。


泉くんのところ、泣いた。少尉の影を追い、想い、生きてきた。それが憧れが尊敬か恋か愛かわからないけど。彼にとって少尉ははじめて自分を一人間として認めてくれた人だったんだろう。死に際に彼が最後の最後まで握った紅は「隠したいもの」だったのか「手放したくないもの」だったのか。

0
2019年12月29日

Posted by ブクログ

ペリリュー島でのサバイバル。日本軍の敗残兵は、米軍の倉庫から食糧を盗んで、何とか食いつないできたが、潜伏先の洞窟を米兵に見つけられてしまう。ついには味方の死体を食うか食わないかというところまで追い詰められていき…

0
2019年05月24日

Posted by ブクログ

非日常だとはいえ、
敵は自分とは全く違う生き物だとでも思ってもないと
自分自身が保てないってのはあるんだろうなぁと思う。

0
2022年08月07日

Posted by ブクログ

東京大空襲のあった時期。
もはや消耗の一途をたどる戦局。
米軍からの糧食奪取失敗から、
ますます追い詰められることとなった田丸たち。
襲撃に遭い、疲れや飢えや傷に倒れ、
仲間たちが次々に命を落としていく。
つらい。苦しい。胃にずんとくる重さ。
でも、目を離せない。「離してはいけない」という
思いもあるけれど、そんな中でも息づく
「生きようとする力」に心引かれる…。
こんな経験をしなくてもいい、それがどんなに
素晴らしいことだろうかと感じます。

0
2019年02月18日

「青年マンガ」ランキング