感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ついに角ヶ谷君の事情が明かされます。
野球をやる理由。以前からなにかあると仄めかされてはいましたが
自分を兄と比べて冷めていて子供らしくないと思っている母親を
困らせる為に野球を始めたという余りにも暗い動機は衝撃でした。
あの時見た笑顔の少年、それが目の前の暗い顔をした少年と気がついたときの角ヶ谷君。
野球のことを話題にしないようにして、自分のことを覚えているかとも訊かず
何故野球を辞めたのかも訊かずにいることを選びます。
もし話してくれるときがきたなら、たいしたことないと言おうとずっと決めていたのだと知ると
あのときの台詞の重みが何倍にもなります。
なぜ玄石に来たのかと訊かれて最後まで言えないところに
角ヶ谷君の気持ちの深さを感じました。
中学からの友達だから、だけではない思いがあるからこそ、
監督に直談判もしましたし、空と仲良くすることもできない。
どうすれば角ヶ谷君の苦しさは解放されるのでしょうか。
親友だろ、という言葉はせめて響いていてくれたらいいなと思いました。
キャプテンは、私としては欠席裁判な上そんなに修二が身勝手には思えないので
あれは無いな、と思いましたしおまえこそ謝れよという気持ちになりました。
ピッチャー志望なのに無理矢理キャッチャーをやらされて
彼しかいなくて、彼がやってくれていなかったら試合すらできていなかったのでは。
素人考えでは、空とはキャッチャーで片山君とはピッチャーで組めばいいのではなんて思ってしまいますが
片山くんがぐいぐい押してくるのは事情もそう知りませんし良いとして
他のみんなは片山くんをたしなめるくらいしても良かったのではと思います。
因みに片山くん、とても好きです。
監督に対する考え方が私と近そうです。
家で自分から妹に空の話をして、妹がそれを初めてだね、というシーンもほっとできる良いシーンでした。