クラスメートの他愛もない話を聞いている時。クラスメートのコイバナを聞いている時。修学旅行の女子部屋で誰かと誰かが揉める時。
例えばそんな瞬間に、「周りと馴染めない」とか、「どうでもいい」とか、思ったことはありませんか?
いくえみ綾の描くマンガは、「本音と建前」で言う所の「建前」の部分の描写が繊細で見入ってしまいます。
この『太陽が見ている(かもしれないから)』は、実写ドラマ化で大人気の『あなたのことはそれほど』と同様に、人の心は複雑に揺れ動き、人間関係に対して繊細に反応することを丁寧に描いています。
このマンガの中心にいる楡(にれ)は、少しミステリアスで他人を拒絶するような態度を取りますが、物語が進んでいくと彼の取る行動も理解できます。とにかく彼のビジュアルや言動が、痛々しくも美しいです。
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Posted by ブクログ
全巻読破。
大好きないくえみさんの作品。
めちゃくちゃよかった〜…
楡と岬が幸せになれて良かった。
2人の安堵する表情でめちゃくちゃ泣いた。
よかった、よかった。
いくえみ綾さんの作品が好きで一時期買い集めていました。
この作品も大好きになりました。
遠回りしても、一番大事なものに気づいてよかったなぁ…!
独特の世界観
絵の深み、言葉のセンスや雰囲気が全てこの作者さんにしか出せないものだなと強く思いました。少し読んだだけであっという間ににお話に引き込まれました。
登場人物たちの心理描写が絶妙なのが、いくえみ先生の漫画。今作も現実にはあまり無い設定の中で、ドロドロな人間関係を描かれています。
Posted by ブクログ
高校生が二人で同じ家に住むところとか、すっごくワクワクした!思春期特有のもやもや感とかもリアルで、一緒にもやもやしてしまった… どんどん雲行きが怪しくなっていくけど、みんな幸せになって欲しい…