クラスメートの他愛もない話を聞いている時。クラスメートのコイバナを聞いている時。修学旅行の女子部屋で誰かと誰かが揉める時。
例えばそんな瞬間に、「周りと馴染めない」とか、「どうでもいい」とか、思ったことはありませんか?
いくえみ綾の描くマンガは、「本音と建前」で言う所の「建前」の部分の描写が繊細で見入ってしまいます。
この『太陽が見ている(かもしれないから)』は、実写ドラマ化で大人気の『あなたのことはそれほど』と同様に、人の心は複雑に揺れ動き、人間関係に対して繊細に反応することを丁寧に描いています。
このマンガの中心にいる楡(にれ)は、少しミステリアスで他人を拒絶するような態度を取りますが、物語が進んでいくと彼の取る行動も理解できます。とにかく彼のビジュアルや言動が、痛々しくも美しいです。
感情タグBEST3
匿名
楡は本当は岬が大事だね?
だから、前に飯島弟が足のつった岬に近づいた時「触るな」と言ったんだよね?
本当は失いたくないから、岬とはそういうことしたくない。と言ったんだよね?
だけど親のした事で、日帆の家族を壊してしまった。また自分が関わった事で日帆が傷をおってしまった。日帆を家に送った後、日帆のおじさん宅に向かって頭を下げてたよね。
負い目があって楡は日帆のそばにいる事を決めたのだとしたら。それで本当にみんな幸せなのかな。
飯島兄弟、私は好きだけど。だから幸せになってもらいたいけど。
次号、みんなが大人になってからの展開に期待!
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急展開で、なんとなく付いていけないので、1巻から読み直してみたら、色んな伏線があって、ああやっぱりこうなるのね・・・と納得。
第2部(?)的なストーリーが始まるようなので、期待大。
Posted by ブクログ
楡の家を出た岬は、楡を想いながらも新しい自分を探すための一歩を踏み出そうとする。一方の楡と日帆は未だに過去のしがらみに拘りながらも寄り添い始める。そんな三人の高校生活は終わりを告げようとしていた。微妙な関係がまだまだ続きそう。
Posted by ブクログ
暗いー。めっちゃずーんとした気持ちになったー。日帆は身をもって楡を庇っただけのつもりかもしれないけど、楡は日帆しか選べなくなるよね。日帆に大きな傷作らせてしまって岬を選ぶなんてできない。しかし急展開。楡が日帆に隣にいてくれる?って言ったところも、岬に「日帆と…」って報告したところもなんか胸が苦しかったな。責任感で日帆と一緒にいる感が否めないもの。でもそもそもクリスマスの夜とか一緒に寝てたのは本当に寝てただけなのかな。飯島兄は何を見たのかな。楡は何を考えてるんだろう。ひとまず岬も飯島と付き合って楡を好きな気持ち忘れようとしてるのが切ない。日帆に信じてるって言ってるのも痛々しい。いつまでこのカップルで続くのかな。
Posted by ブクログ
楡(男)と岬(女)と日帆(女)の3人の、ゆらゆらした三角関係。4巻になっても相変わらずだ。しかし、いくえみ綾のすごいところは、穏やかな空気を一瞬で断ち切ってしまうところ。楡のピンチを、自分の身をもって守った日帆。自分が大変な事になるのが分かりきっているのに体が反応した日帆。ただでは済まない事態になったのに、うっすらと微笑みを浮かべている日帆がかなり怖かった。もう、こうなってしまっては、楡の選べる女性は、決まってしまうではないか。楡への日帆の「一生離れない」という気持ちと、岬の「一生消えない」という気持ちのどちらが重いのだろうか。