感情タグBEST3
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福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
ケースワーカーという、【生活保護】に関わる仕事に就くことに。
そこでえみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさに直面。
悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、日々奮闘している。
そんな中、日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだが、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをしていることが発覚。
アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければならないことになり!?
果たして、緊迫の【不正受給編】の行方は!?
生活保護や申告もれのための徴収金の仕組みの説明をミスし、日下部さん一家の信頼を傷つけてしまったえみるが、どのように傷つけてしまった欣也くんや日下部さんの感情に寄り添って、信頼関係を立て直すかを、同僚や上司の手助けをしてもらいながら葛藤しながら苦闘するかは、ケースワーカーと生活保護受給者の信頼関係をどう作っていくかが、しっかりした生活保護制度などの知識と受給者の感情に寄り添ってしっかり制度について説明したり受給者が困っていることにどう対応するか、しっかりとした専門性と人間力がケースワーカーに必要であることがよく分かったケース。
後半は、2組の親子と扶養照会が、テーマ。
感情的に確執がある肉親と受給希望者の関係をしっかり調査した上で、生活保護受給申請を受理するか決めなければいけない難しさ、扶養照会の為に調査する為に受給者の肉親に聞き取りするやり方次第では受給希望者との信頼関係にひびが入り受給希望者のメンタルを傷つけてしまう難しさが描かれた3巻。
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2016年2月3日発売。
第18話ㅤ関係
第19話ㅤこれから
第20話ㅤ夏の終わり
第21話ㅤミス実施要領
第22話ㅤ家族というもの
第23話ㅤ扶養照会
第24話ㅤ迷える青年
第25話ㅤ重点的扶養能力調査対象者
第26話ㅤ父親登場
懐かしい
この作品は何年か前にドラマ化されました。ドラマでは表現出来なかったところが最高に面白くて全巻欲しくなる作品です。
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父親から追い込まれて精神的にも病んできている(らしい)島岡さん。
その胸が詰まる感じがコマからよく伝わる。
第4巻がとても気になる終わり方。
その手前に差し込まれる、えみるの同期の女子・栗橋が引き出せなかったラブレターの話をえみるが聞けていた、というエピソードもよい。
この栗橋も、同じく同期の七条と同じで、イラッとするよりも「こういう考え方をしちゃうのも分かるよな〜」となるのがうまい。
夢のおいかけかた
少年少女が、将来の夢をそれぞれに持ち、未来を思い描くことは、誰にでも平等に与えられた権利であることは、間違いありません。
ただ、現実には、家庭の経済事情により、生活環境により、それをあきらめなくてはならない瞬間が来ることも、現実として、多々あります。
どんなに頭脳優秀でも、山間部の深くに生まれ育てば、県トップ校に合格できる実力がありながら、独り暮らしなどできる経済的な余裕がなく、地元で頑張るしかない。
かりに、都心部に住んでいたとしても、スポーツや芸術にどれだけ秀でていても、強豪校に入ってそれを続けていくには、相当のお金がかかり、また、それを学ぶ学科が私立にしかなく、同じく、あきらめざるを得ないことも、往々にしてあります。
そこまで優秀でなくとも、うちにはお金がないとの理由で、部活動をあきらめる子供など、それこそ星の数ほどいるものです。
本作での受給世帯の少年が、どれだけの熱意で、ミュージシャンにあこがれていたのか、プロまで目指していたのかはわかりませんが、バイトをしてギターを欲しがる気持ちはよくわかるのですが、もう児童でもないわけで、保護世帯でなくとも、家計を助けるためにファミレスで自分のお小遣いを稼ぐ、中には丸ごと家計に預けるという子供もたくさんいるものであり、けして「保護世帯なら、遊ぶな。夢を追いかけるなど甘い。」と言うものではありませんが、この年齢ならば、母親を助けながら「現実の打開」に向けて、ともに努力していくことも、十分に求められるところではあると思いました。
まあ、世の中には、生活困窮を理由としての補助金や貸付金の申請理由に「子供を、俳優養成学校に通わせるため」と、大真面目に書いてくる人もいるそうで…
多くの少年少女が、夢と現実の違いを、残酷なまでに目の前に差し出されることに、保護世帯もそうでない世帯も、さして違いはないかと思います。
そこに「保護世帯の子供には、夢をおいかけることも許されないのか!」と、役所に乗り込んでくるセンセイや、団体の方々もいるようですが、「うちはお金がないから、ラグビーあきらめる。」「返還不要の奨学金で、国立大に通うぞ」と、現実を見据えて前進する子供たちは、たくさんいることを、わかってほしいと思いました。
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借りたもの。
前回の続きで、不正受給扱いの母子家庭のケース決着篇。
不正受給に相当する額の返還を求められて「これは何の『罰』なのか」と激情し、自分の大切なものを壊してしまった日下部欣也少年。えみるは説明不足を補い、生活給付金の本来の目的と、何故返還を求めるのか丁寧に説明する。
説明をするためにも信頼というか「関係」を気づくことの重要さを意識させられる。
「言った」「聞いてない」の話になっていた日下部親子も、確認書のサインの現物をみて、母親は自らの説明不足にもあることを納得するところも興味深い……
後半には親子関係――毒親や虐待親――の問題を垣間見る。
Posted by ブクログ
バイト代返金の終わりが、モヤモヤというのがリアルでした。
親が医師の人は、アレを予感させる終わり方でした。
総合病院としていましたが、大学病院の方がとおりがいいような。
一般常識で判断してはいけないというのが、えみるには苦痛なのかも。
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この漫画、ほんとにすごい!
たくさん取材してるのがすごくわかる。
丁寧な仕事ぶりが読んでいて伝わってくる。
申請者の部屋に初めて入る時の違和感とか、衝撃はワーカー本人さんなんじゃないかと思う臨場感。
三巻は、不正受給についてかかれていて、世間の現実とイメージとのギャップ問題を提起していると思う。高校生がしらなくてバイトしちゃってと話ってあるんだね。これって制度的に欠陥と考えられないかなぁ。
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生活保護マンガの第三弾。不正受給(になってしまう)実態のパートから、今度は扶養義務者問題に移る。今回も、新しいパートに移る時に、一話完結の週があった。優秀で堅物のえみるの同期、栗橋千奈が主人公になっている。これがなかなか、秀逸だった。
栗橋にとっては、主人公えみるは「社会人になっても遅刻」「机の上ごちゃごちゃ」「ぬるま湯につかったようなフワフワした脳みそ」に見えて許せない。しかし、そのえみるが何度聞いても病院を受診しない理由をいわないで保護打ち切り一歩手前の受給者をたまたま応対して、その真の理由を世間話で聞いてしまう。たぶん受給者にとっては、こっぱ恥ずかしい自分の事情を「怖い」栗橋にはどうしても話せなかったのだろうし、えみるは話しやすかったのだろう。こういうのは、福祉の現場ではよくあることだと思う。ミスばかりしている職員なのに、なぜか利用者の受けがいいのである。
生活保護は、たとえどんな生活破綻者でも「健康で文化的な最低限度の生活」をする権利があることをうたった憲法により保障されている制度である。それはえみるのような役割の人物が社会に必要だから存在する制度なのではないかと私は思う。きちんとした生活をする人間しか生きていけない、存在を許されない社会だったのだとしたら、やがては社会が摩耗し壊れてしまう。というようなことに納得がいかない人は、いつまでたっても生活保護費をパチンコに使って最後の一週間は水ばかり飲んでいるような受給者を一人たりとも許さないだろうし、生活保護パッシングを続けるのだろうな。
ところで、栗橋の最後の怖いほどの怒り顔。たぶん自分に対しての怒りだと私は思う。
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前巻から随分と間を置いての第3巻。第2巻から続きの不正受給についての件で話は進む。今回からは扶養義務についての話が続く。現場でも実感する話が多い。うまくいかない家族関係が多く、型どおりにはいかない話。シビアな話で次回へ続きとなる。毎回、あるあると思いながら、つい一気読み。次回が秋出版らしいので、間が開くのが辛いところ。次回作にも期待したい。
履歴書
会社の面接で“何やっていたんだ"と言われてだんだん履歴書が書けなくなっていくんだよなぁ、求人広告で年齢経験不問と言うのは真っ赤な嘘ですね
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福祉事務所の新人ケースワーカーの話なのですが、「相談」にどうこたえるかが話の中心に変わってきました。
生活保護を受ける人にはそれぞれ異なる事情があります。
その一方で法律も様々なことを考慮して作られています。
その個々の事情と法律の双方をいい感じにマッチングさせて血税をこのケースで使うべきかの判断をする。
不公平がないように、各案件の事情に寄り添うように、しかも、情に流されすぎないように。
主人公の"えみる"がどういうケースワーカーに成長するのか楽しみです。
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親子には扶養の義務がある。普段は当然のことと受け入れていることが、法でも縛られているのを知ると恐ろしくも感じる。親子の縁は切れない。何があっても、憎みあっても、恨みあっても。改めて受け止める。そうはいってもいろいろな親子がいる。生活保護を申請するほど困っても助けない関係もある。拒否するのは扶養する側の時もされる側の時もある。実態上縁が切れていても行わなければいけない手続き「扶養照会」。そのとき突き付けられる情と法と現実。親子とは?家族とは?福祉とは?…などと考えることなく自然に過ごせているのがよい。
Posted by ブクログ
苦しい中徴収金を払っていかねばなりません 扶養照会はしないでほしい 労多くて益少なし 費用対効果の薄い作業 あずま雷 扶養義務に於ける感情問題 長年疎遠で関係性が悪いなどの事情があって回避する場合もあります
Posted by ブクログ
お金にまつわること…というだけでいろいろありそうなのに、
単に経済的な問題ではなく家族の確執とかそういうのも絡むと
ますますどうしていいかわからなくなりますね(´・ω・`)。
いろんな「生活」があるなぁと実感すると同時に、
こういうお仕事の大変さがしみじみ感じられます。
ひとさまに、変な厄介や気遣いはかけずにいたいと自分をふり返ります。
Posted by ブクログ
今回もまた色々と取材をされて描かれたそうで、内容的にも十全に面白い上に生活保護について勉強になりますねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
僕もアレですねぇ…将来的にはお世話になるのかな? とか色々考えますけれども、その時に親兄弟と険悪になっていたりすると嫌かもですねぇ…なんでも親兄弟に連絡をとって扶養できそうかどうか? などと聞くんだそうです…職員が…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
んー…まあ、それはそれとして今回もまた楽しめましたねぇ…いや、この漫画家さんのファンですので、どの作品もそれなりのクオリティに仕上げてきてくれるんじゃないか…みたいな期待は常に持ってますよねぇ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー