真誠会若頭にして真誠興業の社長である矢代(やしろ)。極道としての嗅覚と才能には恵まれているが、とにかくドMでヘンタイ、抱かれた男は数知れず。そんな矢代を純粋に慕う付き人兼用心棒の百目鬼(どうめき)。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、百目鬼に抗いがたい魅力を感じて誘う。しかし、百目鬼には矢代を抱けない理由があった…。
訳ありすぎる幼少期を経て、親友への叶わぬ思いを隠して生きてきた矢代に、愚直なまでに恋する百目鬼。真誠会のお家騒動に巻き込まれた矢代に身の危険が迫る中、ふたりの距離はどんどん縮まっていくが…。
ストイックなスーツ姿、スリリングでほどよくリアルな抗争のシーン、ひとつ間違えればすぐに壊れてしまいそうな矢代と百目鬼の緊迫感あふれる関係性…この作品の魅力を語り出せばきりがありません。
ユーモアの中に切なさをにじませるヨネダコウ先生のネーム運びと美麗なイラストはため息もの。後ろめたい男たちに萌えるすべてのBL読者、必読です!
感情タグBEST3
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読み返すごとに
作中いたるところに、後の話のヒントや肝が散りばめられているので、読み返すごとに「そうか!」ってなって胸に沁み込んでくる作品です。1回じゃ良さが分からない。ホントに買ってよかった。
とにかく、矢代さんが綺麗。文字通り「体を張って」百目鬼の心を守ろうとするところ(井波との取引の場面)とか、ホントに百目鬼の言う通り「綺麗」。で、切ない。
とにかく、この2人には2人で幸せになって欲しい。
細かい
矢代を狙ったのは誰か、その目的は何かという部分が分かってくるとこでした。矢代と七原、矢代と竜崎などそれぞれの関係性が細かく描かれていくのでこれは話が進むのに時間がかかりますね。それだけ丁寧に作り込まれ作者の作品への愛情がわかります。
Posted by ブクログ
いやもうハラハラするしきゅんきゅんするしやっぱヨネダさん好き。
ていうか平田も竜崎も頭脳で矢代さんに勝てないって認めちゃってのコレだよねぇ?逆に情けなくないのかなぁ、
竜崎無事でいて欲しいし平田は失脚して欲しいし三角さんがなんとかして欲しいし天羽さんはそのままでいて欲しいし矢代さんはどっち方向でも恋心には疎すぎるし情報もらうために矢代さんが寝る警察が最低すぎるし百目鬼にはその感情は相手のことを好きなら至極当然なんだよって教えてあげて誰か。
矢代さんが、百目鬼が手伝ってくれたとき見てくれなかったことすねてベラベラ百目鬼責めてるとこが一番良かったとこですかね。
描き下ろしが入ってて、先生が久我に矢代が百目鬼のこと好きだって聞いてショック受けてる話。めっちゃかわいいな先生。久我もへんなヤキモチやかずに先生の名前呼ぶとことか矢代のこと「やっぱ強敵だな」とか言うのとてもいい。
かなりやくざ
かなりヤクザな展開になってきて、ハラハラします!傷だらけになっても八代の性欲は変わらずでなんかちょっと安心しました笑
最後の百目鬼と八代の絡み?で八代がどん!と背中を叩いたのが、なんとも言えない気持ちになります。
匿名
平田からすればはらわたが煮えくりかえる思いだったんでしょうね。嫉妬の表現にゾワッとしました。百目鬼の矢代に対する欲望を孕んだ目と戸惑いの強い矢代がエモいです。
みんな、片想い。
みんな片想いって、文字で書くと凄く軽いけど、ガチガチのヤクザの内部抗争での話とすると、カオス。両想いって、堅気のお医者さんカップルだけ!?
最高
もう最高です!
「次は絶対に守ります」と宣言した通り
百目鬼の頭を支える姿が、切なくて愛しくてカッコいい
そんな百目鬼の姿に、矢代さんも何か思っているかんじ
もう、この二人が最高すぎる!
最後の、久我と影山先生のラブラブが見られて嬉しかった
びびってないってことは
びびたんですね。(*^▽^*)
わんこの全力いや、わんこの本気見たか
しかし怪我して間もないのに
いろいろ動いて心配です。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
真誠会若頭の矢代は、男なら誰でもいい淫乱と噂される男だったが、部下には手を出さないと決めていた。
けれど、付き人兼用心棒の百目鬼だけは例外だった。
性的に不能で感情を見せない百目鬼の存在は、何をしても性的対象として見られることのない安心できる存在のはずだった。
一方、何者かの銃弾に倒れた矢代を目にした百目鬼は、自分の矢代への想いがなんであるのか、はっきりと理解した。
矢代のために変わることを決意した百目鬼と、そんな百目鬼に戸惑う矢代。
ふたりの関係が変わり始めた──!?
***
ああああもう凄く良かった…!!最高に萌えたし、最高に面白かった…!!
1巻、2巻、3巻と毎回凄いボリュームですが、だらだら同じような状況が続くのではなく、話が進む毎にちょっとずつ、でも確実に矢代と百目鬼の心境が変化していくのが分かるので途中で飽きるような事も全くないし、それどころか巻を増す毎に
面白くなっていってるから凄い。これは神評価なのも十分頷けます。
二人の関係はまだ恋愛と呼べるようなものではないのだけれど、それでもこの3巻で、確かに関係は変わりました。正直、矢代の気持ちがこんなに揺れ動くなんて思ってなかったので吃驚です。嬉しい誤算でした。
いつもなら気にならないような事が気になっちゃったり、らしくもなく女々しい事を言っちゃったり…“これは恋なのか情なのか”っていう帯の煽り文には迷わず「恋だろ」って即答出来ちゃうくらい、端から見れば十分恋してるように見えるんですが、二人の気持ちが通じ合うのはまだまだ先の事なんでしょうねえ…。
嗚呼…くっ付きそうでくっ付かない、この距離感がもどかしい…!
焦れったい…!でも凄くキュンキュンしちゃう!(笑)
この人達、ヤクザなのに凄く純粋で綺麗な恋をしてるもんだから応援する気持ちにもつい熱が入ってしまいます…。
エロの方も殆どフェラか手コキしかしてないのに、積極的な百目鬼に対しての矢代の反応が新鮮なせいで妙にエロく見えるという…。
この時点でエロいなら二人の本番シーンはもっとエロエロになるんだろうなと、まだ先の事ながら期待してしまいます…(笑)
正直、ヤクザの世界は小難しくて完璧に理解出来てるとは言い難いのですが、とりあえず黒幕はあの方って事で良いんですよね。
さて、これからどうなるのか…。確かに作中では不穏な空気がより濃くなり始めていますが、いかんせん矢代がああいう飄々とした性格なんでシリアス過ぎて気分が重たくなるような事もなく、時折ぶっ込まれるボケやツッコミに適度に肩の力を抜いて読めたのが自分的にはかなり救いでした。
4巻がどうなるのか全く予想出来ませんが、二人の関係が少しでも進展する事を願って気長に次の巻の発売を待ちたいと思います♬
余談ですが、竜崎の過去回想シーンに出て来た「雑巾じゃねぇって言ってんだろ」って台詞にはやっぱり別の意味が込められてるんでしょうね…。ヨネダ先生のこういう、何気ないんだけど心に刺さる言葉選びが本当に好きです。