【感想・ネタバレ】死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~【単話】 45のレビュー

「お前を殺める前に一つだけ願いを叶えてやろう。」
千鶴が死神に願った最期の願いとは…?

本作のヒロイン・千鶴は没落令嬢で、現在は使用人として三条家でひどい仕打ちを受けながら日々奉仕していました。
そんなある日、町で流行っている疫病を鎮めるために千鶴は「死神の花嫁」として身を捧げて欲しいと請われます。
死神の「花嫁」と聞くと聞こえは良いですが、要は疫病を鎮めるための代償、生贄です。
家族がバラバラになり、使用人としても酷い扱いを受け、挙句の果てには死神に嫁がされる…。
なんとも不遇な扱いを受けてきた千鶴と、周囲から恐れられている死神。
決して幸せとは言えない環境下にいる似た者同士の2人ですが、どのような関係性を築いていくのでしょうか。

なんて不幸なヒロインのお話なんだ、と思う方もいるかもしれませんが、本作は読み進めるごとにヒロインや死神、その周りの登場人物たちの優しさが見えてくる、温かい作品なのです。
死ぬ前に願いを1つ叶えてやる、との死神の質問に対する千鶴の返答も、必見です。

良い意味で予想を裏切る展開ですので、ぜひ皆様におすすめしたい作品です!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

匿名

ネタバレ 購入済み

続きが気になります

八雲に見守られているとはいえ、千鶴は強いですね。
吾野を憎みつつも許したいという気持ちもでてきそうです。
松葉の中に芽生えた気持ちも気になります。

#切ない

0
2023年11月17日

購入済み

最後の笑顔

息子を送り出す最後の笑顔。
その笑顔の意味がわからないはずがない。
その母親の惨めな姿。
その意味がわからないはずがない。
どうして時々顔を見に行くくらいできなかったのか、と野暮は言わない。
真っ直ぐ突き進むのには必要だったのだろう。
でもどちらかしか救えない未来だけではなかったはずなのに、とは思う
今は、千鶴がこれからも千鶴として生きていける「最期の言葉」を待つ。

0
2023年10月22日

匿名

ネタバレ 購入済み

吾野の最後がいたたまれない。
彼の生い立ち、人生を知ると同情してしまう。
八雲の助言で吾野の最後に立ち会って正解だった。後悔のない決断が出来る。
千鶴には八雲、八雲には智鶴が必要な存在だと改めて思った。
濃い内容の話だった。

#泣ける #切ない #深い

0
2023年10月18日

シリーズ作品レビュー

「女性マンガ」ランキング