感情タグBEST3
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「さらばだ 同朋よ」武田勝頼の最後に涙・・・。
この”天正記”をもってセンゴク買うのは止めようと思ってたんだが
同時に続編”一統記”も出てたんでついつい・・・。
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作者も書いているように、一人の武将の力というより、それより大きな政治力の強さを感じます。激動の時代なのだなぁと。勝頼も、決して凡将ではなかったのね。
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武田VS織田の最終局面が描かれる「天正記」の最終巻。天正10年に新府城に本拠を改めた武田勝頼は、ここから織田信長との戦いを継続するが、武田家はすでに内部崩壊を始めていた…。
武田の最後がリアルに描かれています。最後には光秀の意味深なセリフも…。続きは「一統記」に引き継いでいます。
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第2部完。
ゴンベの出世に合わせたわけではないだろうけど、無印が兵卒の目線だったとすれば、天正記は将の目線、政治の目線での戦国描写だった。登場人物の生き様死に様は相変わらずいちいち格好いい。
連載で死に様が省かれた小山田さんが加筆でわざわざ定番台詞を言ってくれてます。
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信長・秀吉に仕えた武将仙石秀久(権兵衛)を主人公にした戦国成長物語第二部最終第十五巻。最後を飾るのは甲州武田攻め。
長篠合戦のあとも衰退することなく強力に新しい国造りを推し進めていく武田勝頼。だが、それは旧来の家臣たちに動揺をもたらすものでもあった。織田・徳川の調略にほころびを見せていく家中。そして武田家の最期。
織田家はついに戦国の世を終わらせようとしている。。。
勝頼と信長の互いへあてた想いを押し流すように時代のうねりは増してゆく。
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本作、へうげもの、信長協奏曲など、最近の作品でこの時代を描いた良作が多い。
勉強になり、視点が変わり、発想に驚く、なんとも贅沢な楽しみ方である。
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何故三部作に分割したのか、その作者の考えがこの第二部完結巻である天正記15巻あとがきに述べられているのだけれど、実はそれがまさにこの作品を読み始めて以来疑問に感じていた事への回答になっていて「あぁ…やっぱりか。」と膝を打った次第。
三部作は時代も登場人物も間断なく繋がっているけれども、敢えて区切ったのは描き方の切り口を変えるためとのこと。
なるほど、確かにこれは意味のある、そして実験的な手法だなと感心しました。
尤も、その切り口の違いが自己満足に終わり、読者に伝わってなければ無意味なわけですが、それがはっきりわかるレベルの差があり、その差が疑問に感じていた事であります。
あれ?この作品って初期はもっと破天荒で、戦国版蒼天航路だと思ってたのに天正記になってから妙に高尚に考証になってない?
そう思わせるのも狙い通りだったのか!
というわけでシリーズ感想というか、あとがきに対する感想になってしまいましたが、この巻自体は前巻のドラマチックな「鳥取飢え殺し」と打って変わって武田家が有耶無耶に崩壊していった様を淡々と描きつつ、そこに戦国大名という概念についての作者の持論を投影させる実に地味な幕切れでした。
これから幕を開ける最終部、センゴク一統編はまた描き方を変えるようだし、連載当初から散々タタキで煽ってきた「戦国史上最も失敗をして挽回した男」のクライマックスエピソードも控えていることで、これまた楽しみですな。