オムニバス形式で綴られる、年代も性別も境遇もさまざまな人々の、さまざまな“おひとり様ライフ”。
おひとり様と言っても、登場人物全員がひとりで生きていく心構えをバッチリ持っているわけではありません。決まったパートナーがいても誰かと一緒でもひとりだと感じるときはあるし、逆に、ひとりの時間が人との関係をはっきり見せてくれるときもあるよね、ということが、ゆったりしているのに切なくて、リアルだけど温かいお話で、バリエーション豊かに優しく描かれています。一度登場した人たちのその後も時々出てきたりして、オムニバス形式ならではの楽しみも。
今おひとり様の方にもそうでない方にも、必ず共感できる主人公がいるはずです。ホッとしたいときにぜひ読んでみてください。男性にもおすすめしたいマンガです。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
おひとりさま女子ゆえの切なさや悩みをいろいろつづってきたこの連作集。
冒頭はあまりそれに重きがないな、と思ったが、ライブで手をふりあげられない、誰も見てないってわかってるのに、アーティストさますまん!な自意識過剰な葛藤がリアルすぎて胸が痛い。
そんな感じで、今回のおひとりさまはいろいろリアル感。
おひとりさまがいやだから、彼氏にあわせる。おひとりさまが楽しいから彼氏をはぐらかす。
ああ、あるあるみたいな。
地元に帰ったらみんなもうおひとりさまじゃないし、とかもリアル。
ピアノ教師の話のリンク編も高校生でおひとりさまというのもちょっとなぁ、と思うが昔の谷川さんの漫画を久しぶりに読めたのでいいか。
絵もきれい。
天空の城?の見開きは彼女が決意する心境に納得できる名シーンでした。
安定は安定。
でも、少々ネタ切れ感が否めない作品が多いのも確か。