オムニバス形式で綴られる、年代も性別も境遇もさまざまな人々の、さまざまな“おひとり様ライフ”。
おひとり様と言っても、登場人物全員がひとりで生きていく心構えをバッチリ持っているわけではありません。決まったパートナーがいても誰かと一緒でもひとりだと感じるときはあるし、逆に、ひとりの時間が人との関係をはっきり見せてくれるときもあるよね、ということが、ゆったりしているのに切なくて、リアルだけど温かいお話で、バリエーション豊かに優しく描かれています。一度登場した人たちのその後も時々出てきたりして、オムニバス形式ならではの楽しみも。
今おひとり様の方にもそうでない方にも、必ず共感できる主人公がいるはずです。ホッとしたいときにぜひ読んでみてください。男性にもおすすめしたいマンガです。
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Posted by ブクログ
最近読んでる連載マンガはいくつかありますが、谷川史子のマンガはいいです。とても。
この「おひとり様物語」はとても素敵なタイトルなんだけど、名前で損しているような気もする。なんでかというと、一緒に本屋に行った友達に何買うの?って聞かれたので、この本の表紙見せたら、「ふ・ふぅん」っていう反応でした。まあたしかに、「オヒトリサマモノガタリ」というタイトルからは、独り者の女性が寂しく生きてる話のイメージするかも?
たしかに独り者の女性の短編なのですが、そのどれもが素敵なのです。切ない話はあるけれど、サミシイ話ではない。
ひとつひとつのストーリーがキラキラと素敵で、読み終わるとほわーっとした、なにか満たされた気持ちになります。
何も、人と付き合って何したとか、人と別れてドロドロした、だけがマンガの題材になるわけじゃない。
ふとした日常の中にある出会い、人とのつながりで、なにか素敵な予感に満ち溢れるような、とにかく素敵なお話が多いです。
Posted by ブクログ
どのおひとりさまも、みんな凛としていて、でもかわいい子達ばかり。谷川さんの世界だとにんまり。
おひとりさまの自分も、応援されてる気がする。アラサーアラフォーの人も登場してほしいな。
Posted by ブクログ
あ~、今日買ってきて、あっという間に読み終えてしまった。
止まらないだもの。
谷川史子さん、大好き。
おひとりさまたち、がんばれ!
(と、自分に言っている(爆))
「その後」が出てくるのが良い
青葉ちゃんと穂高くんの話。
お気に入りのカフェ(電波入らない)で、ふと知り合った穂高くんに、惹かれたと思ったら失恋してしまう青葉ちゃん。人とつながりたい気持ちが初めて湧いた…という話でしたが。
その数話後に、今度は穂高くん視点の話。あら!カオリさんとはそんな感じだったのね!あら!青葉ちゃんのこと、そんな風に気になっちゃってたのね!って。うん。マンガって、上手く行くよねぇ(笑)
谷川さんの作品に出てくる男の人って、スッゴいかっこいい奴もいるし、典型的に嫌な奴も多いよね…極端というか(笑)
これまでも、だいぶ身勝手な男子は居たけど、今回もふと気になった。
最初の、主人公が振られちゃう話で、なぜ心変わりして振る側のオマエが切れる?とか、最後の方の話で小野塚さんが学生時代の思い出を大切にしてたら、それまでただの同僚に甘んじてた笹木くんが「おれってただの同僚なんだな」って乱れたり…
意味分からんけど、男女の理解し合えない領域について、やはり谷川さんは見えてらっしゃるのかとも思う…