感情タグBEST3
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人間生きるためにいろんな生き物を殺して食べているけど、現代ではそれを感じにくい。
生きるために自ら生き物を殺して食べるという感覚は漫画みたいな感じなんだろうか。
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難しいテーマが次々と増えている。
生と死に続き、食べる物と食べられる物。
ひとつ普通と違うところは、セイ達が食べるという資格。
ずっと暗くてグダグダしているだけでは詰まらないけど
毎回新しい展開が見れるので面白い。
鹿を追って
この巻はほとんど、主人公が鹿を狩りに、山に入って行動する話でした。食料を得るために漁をしたり、狩ったり。セイ君(主人公)は元々弓道部にもいたので、そういう知識を得ていたようです。
弓道部にいた英子さんも自殺し、島では殴り合った結果、あっさり死ぬ人も。
狩りに成功した後は、山小屋に住んでいる先住の人が、無法島(別作品のタイトル)、という言葉を残していて、この辺もいずれ詳細が出てくるのでしょうね。
一巻より良かったかな
単独で狩りに出た主人公が生命について自問自答する話が一巻丸々収録されているので一巻からの高いテンションは鎮まります。
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冬が近づき危機感を募らせる
鹿を捕るために1人矢を持ち山に入るセイ
試行錯誤の末、なんとか一頭を仕留める
小屋に男を発見
鹿肉と引き換えに子犬をもらう
彼はここが無法島だという
奪ったのじゃないもらったのだ
幾星霜の命の上に生きている
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矢羽の役目とか、弓の歴史とか、うんちくがためになる。
鹿狩りで世界観が変わったセイ。
「命をもらって、僕は生き延びた」
「幾星霜の命の上に立ってる」、の言葉が深い。
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タイトルと1巻の展開から、
2巻はもっとイヤな展開になるんじゃないかと思ってました
怪我や病気が死に直結する恐怖はあるものの、
予想外に、純粋に「生きる」ことや「食べる」ことに向き合う巻となりました
山の中で出会った男は何者で何を知っているのか…
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話の流れからして
まだまだ序の口のようですねぇ。
まぁ、死にたいと思っていた連中が
生きるという意味をだんだんと見出してくる
そんなところでしょうか。
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セイの過去話から始まり、狩りで終わる今巻ですが、鹿を射ったあとの描写がすごい印象的で生命の強さを感じ取れました。次巻予告ではなかなか物騒になってるみたいですが、楽しみです。
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森恒二と言えば「ホーリー・ランド」が代表作。非常に内省的で、引きこもりがちな主人公ユウがボクシングを覚え、夜な夜な不良をボコボコにする「ヤンキー狩り」を繰り広げる。暴力と暴力のぶつかり合い、命のやりとりの中で自分が生きていることを実感出来る場所として夜の街が「ホーリー・ランド」とタイトルされている。
しかし物語は、ユウが暴力・肉体のぶつかり合いから精神的成長を遂げそうになったり、社会と関わりを持ちそうになる度に、タイトルに引っ張られるように夜の街の暴力に引き戻されるという展開だった。僕も読者としてもユウが純粋な暴力の塊となるシーンに何故か高揚は感じた。だけど、いくら「あしたのジョー」的に真っ白になるまで戦おうと、それは単なる路上暴力であり、端から見れば「ホーリー・ランド」と呼ぶのは無理があった。
多分、作者的には格闘技(スポーツ)を通しての成長物語を超える何かを描きたかったのだとは思うが、残念ながら物語は一種の袋小路に入って終わったように思えた。「ホーリー・ランド」というタイトルも、「なるほど、こういう物語だからこのタイトルなんだね」と読者を納得させるだけの収め方も出来ていないように思う。
今回の「自殺島」は、ほぼユウと同じような性格(見た目)のセイという少年が主人公である。何回も自殺未遂を繰り返す彼は病院で差し出されたある書類にサインをする。命を絶つことを望む契約書。「もうすべてから自由になりたい…」と昏睡状態に陥るセイ。しかし、再び目が覚めると、そこは見知らぬ、絶海の孤島だった。周りにいるのは同じように送られてきた自殺未遂者達のみ。そこは生きる権利を放棄したものが送られる「自殺島」だった、というような導入部。
繰り返し自殺島に送られる以前に感じていた生きる事への疑問、孤独感が語られてはいるが、基本的にこれはサバイバルの物語となっている。「ホーリー・ランド」のユウが頭が真っ白になる状態で路上ファイトを繰り返したように、たまたま弓矢に深い知識を持っていたセイは自ら弓矢を作り、森に入り、動物を狩ることに没頭していくことになる。
ここで、一つ編集と作者のこの作品を始めるに当たっての会議(?)が頭をよぎる。全部、こっちの想像だが。
作「ユウはさ、結局、どんなに強くなってもどこにも到達出来なかったよね…」
編「まあ、タイトルが、路上ファイトこそ『ホーリー・ランド』なんだって宣言しちゃっているからねぇ」
作「そう思うとあのタイトル失敗だったよね」
編「まあ、でも、路上ファイトでユウが獣のようになっちゃうシーンが一番面白かったのも事実だし」
作「まあ、そうなんだけど…。あのユウが獣みたいになって、頭が真っ白になって、敵を狩るシーンがそのまま、一つ大きな意味を持てる展開にしたかったんだよね」
編「そりゃ、そういう設定にすればいいじゃないの」
編「例えばさ、サバイバル。絶海の孤島かなにかでさ。動物を狩る。ヤンキーじゃなくて。生きる為に。仲間を助ける為に」
作「…なるほど」
みたいな。つまり、「自殺島」は「ホーリー・ランド」のリライト、袋小路に入らない為にはどうしたらいいか、ということから考えられた設定のような感じがしたのだよね。逆に言うと設定にそれ以上の意味はあまりなく、「島の謎」めいた話とかはあまり出てこない。ひたすらサバイバルとセイの狩りを通しての心情の変化が描かれていく。
ただ、主人公の内省度、暴力没入度、堂々巡り度は相変わらず強く、これだけの舞台を与えられても果たしてセイはなにがしかの所に到達出来るのか、読んでいて若干不安になる。果たしてセイくんはどこかに到達できるのか、「到達できないかも?」と思わせるところが、実は森恒二の最大の魅力だったりするのかな。
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「自殺島」2巻目。
文明に守られていない人体は呆気ない。怪我や風邪がそのまま死に繋がってくる。
都合良く回復し、生き残れるほど甘くない。でも救いがないわけではない。
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1巻がなかったので2巻から読み始めたのですが、久しぶりにヒットでした。内容は決して明るいものではない。けれど、何らかの原因で自殺願望のある青年達が無人島に放り出され生きる意義を見出していくお話。どうなっていくのか楽しみです。
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--内容紹介--
20XX年
急増する自殺者の医療費や社会復帰支援費用を支えきれなくなった
日本政府はある制度をはじめる。
主人公の『セイ』は自殺常習者で何度も自殺を繰り返していた。
ある日運ばれた病院で医師に『生きる権利』を放棄する書類を渡される。
『これで楽になれる』そう思って眠りについた彼が目を覚ますと
そこは見知らぬ島。周りには同じ自殺常習者達。
そして立て札にはこう 書かれていた。
『あなた方は日本国のあらゆる権利を有さず義務を負わない。』
そこはこう呼ばれる
『自殺島』
*感想*
世界でも有数の自殺大国である自国、日本。
これだけ豊かな暮らしと環境下であるにも関わらず
「年間自殺者3万人超 10年連続」という記録がある。
また未遂者は既遂者の10倍といわれ毎年30万人(一日1000人)
もの人たちが自殺を図っているという試算になる。
このデータからも私達にとって自殺はとても身近な存在なのだ。
しかし自殺志願を解決する方法を私達は知らない。
「死にたいやつは勝手にどーぞ」
この一言で済ませてしまう人もいるだろう。
しかし自殺はもはや当人だけの問題ではない。
【自殺による深刻な影響 国内で毎年200万人】
自殺者、あるいは自殺未遂者に対して
その周囲にいる5~6人以上が深刻な心理的影響を受けると言われています。
未遂を含めた自殺者数が年間30万人いるということは
日本では毎年200万人を超える人たちが自殺による深刻な影響を受けている。
少し話は逸れたが
「自殺島」では自殺志願者達のみが暮らす島で
自殺志願者は必死に生きようとする。
もちろん食料もインフラ設備のない島でだ。
生活環境は東京にいた頃よりも明らかに悪い。
しかしそこでこそ生きる希望を見出す主人公達。
このことからも自殺志願の理由の多くは経済的事情よりも
精神的疾病や対人環境にあることが示唆される。
自殺という選択肢がポップに転がっていることも問題だが
周囲の人間が「自殺」ではなく「環境を一転させる」という選択肢を与えないことが
最も問題である。
ゼロから新たな環境を手にすることで肉体的自殺は防げると私は論ずる。
現状の精神的な改革によって
死ではなく、無でもなく、空になることで
人は生きれる。
実はそれが精神的疾病患者に対する最良の行動療法ではないかと考える。
というわけで
「GWも終わったし~楽しい予定もないので~
そろそろ自殺でもしよーかな~」
とポップに考えていたそこの貴方。
死んだと思って一回読んでみよう。
人は何かの為に生きてなかったりもする。