北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
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アシェラッドによる介錯と、トルフィンが二つ名を得、そしてついに過去と対峙することとなった7巻である。
本筋の物語、クヌート王子勢の動きとしてはここまで、つつがなく物事を進められている。だが、結局権力を持つ側に対して、それを行使される側というのは無力であり、どこかでひっくり返りかねない危うさは感じられる。その辺の伏流にあるスリリングさはお見事なところだろう。
ビョルンの介錯はこのシリーズにおいてさえ白眉であった。星五つと評価したい。
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ゲインズバラでスヴェン王に接見するクヌート王子。
親が子を殺そうとし、子は親を殺そうとする。呪われたノルド戦士たち。
アシェラッドに勝負を挑むトルフィンだったが、完全に見切られていた。
アシェラッドはトルフィンに自らの父殺しを語る。トルフィンの自己実現の道は遠い。
ヨークの町でトルフィンはレイフに再会する。
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クヌート王子の帰還。父であるスヴェン王に命を狙われるも、アシェラッドの機転・王子自身の覚醒により謀殺を免れた。
スヴェン王と相対し、その強大さを改めて認識する。
はたしてクヌート王子の策略は成功するのか?
そしてアシェラッドの過去も明かされる。
それはトルフィンと同じく復讐に生きた人生。
さらにヨークではトルフィンがとある人物と再会する。
故郷に帰るよう諭されるが、未だ父親の復讐を果たしていないトルフィンは頑なに拒否。
クヌート王子への暗殺も起こり、目が離せなくなっております。
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相変わらずおもしろい
人物の描写や男気みたいなモノがはっきりと伝わる
だけども進みがゆっくりなのであっという間に読みきってボケーッとしちゃう。
終わったら一気読みして
再度モチベーションをあげたい。
ヒストリエ
チェーザレ
ヴィンランド・サガは緩やかな感じがする。
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アシェラッドの過去が壮絶なものだとは予想していたのですが、やはりそれ以上にクヌート王子の変貌が凄まじい。「プラネテス」からここまで作風を変えられる作者は凄いです。
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またまた面白くなってきました。
腑抜けだった王子が確かに別人ですよ、コレ。読み応えバッチリ。
主人公が変わったかのような印象すらうけますが(笑)面白いから良し!
しかしこれも壮大な話なだけに終わるかどうかが心配…だ…。
Posted by ブクログ
もはや海賊漫画ではないが、これはこれで面白いです。
ラストにフローキが恐縮してるところだけがよくわからんかった。フローキなにもしてなくない? かといって止めろというほうが無理だし。
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トルフィン、フルボッコでしたね。アシェラッドの過去がわかって非常に彼が頭の回転が速い人だと再認識。レイフさんも出てきたし、これからの展開がまた楽しみです。