【感想・ネタバレ】流星ワゴンのレビュー

「最近、いつ泣きましたか?」――ジメジメした梅雨も終わり、そろそろ疲れも溜まってきたのでは?そんな時は本を読んで泣いて、心をすっきりリフレッシュするのはいかがでしょうか?そこで、悲しいけれど心が暖まるストーリー、重松清の『流星ワゴン』をご紹介します。
リストラ、妻の浮気、息子の家庭内暴力など、度重なる不幸と家庭崩壊によって、死を考えていた主人公の永田一雄。そんな時、1台のワゴン車(流星ワゴン)に乗って、人生の岐路となる場面を旅するという物語。
タイムマシンで時空を巡るといった、非現実的な物語を想像するかもしれませんが、書かれている内容は実にシビアで現実的。流星ワゴンは決して希望に満ち溢れているわけではなく、非情なくらい現実を突きつけてきます。しかし、それでも主人公は問題解決のために必死に体当たりしていく…。そんな姿に「過去は振り返るためにあるのでは無く、前を向くためにあるのだ」と強く教えられたような気がして、何度も涙を流しました。人間とは何か、過去とは何か。心に残る名作です。

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流星ワゴン

一気に読んでしまいました。
ウチもオデッセイ乗ってたのよね。そこは、ちょっと複雑。
頭の中で、映像がしっかりと浮かんでくるあたりは、さすが重松さんです。
間もなくドラマ化、私のイメージどおりか、裏切られるのかが、とても楽しみです。

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2015年01月14日

購入済み

家族はやりなおせるのか?

いつ自分は間違いを犯したんだろう?あの時こうしていれば、という後悔は誰にでもある。人生の大切な時間に戻ってやり直せたら、本当にすべて上手くいくのだろうか?
ちょっとファンタジーな舞台設定の上に重層的な家族の物語が紡がれる。生と死、父と子、過去と現在をテーマに、壊れかけた3つの家族が再生の希望を取り戻すストーリーだ。
主人公の妻がちょっと共感しづらいのだが(笑)、それ以外の登場人物がとっても良くて、ほっこり気分。

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2012年07月24日

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「チュウさんに会えてよかった。おとなになった僕が、会えてよかった。子どもの頃にはわからなかったはずのチュウさんの強がりが、いま、はっきりと感じ取れる。」
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父と子の話。仲が良い悪いに関わらず父がいる人、子を持った父に刺さる話だった。
重松清の描く、人間らしく、カッコがつかない不器用な優しさをこの本でも感じた。
チュウさんは決して良い人、いい父ではなかったと思う。しかし、それでも「父」であったし、主人公と同じく悩みながら「父」をしていたと分かるのが良い。
親子が親子であるが故に話せないことを、流星ワゴンに乗って同い年の父と出会い、朋輩になって話せるのはとても羨ましいことなのかも。

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2024年03月24日

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市民を描く描写がリアルでしたが、悔いのないように過ごさないと、自分自身だけでなく、一緒に暮らす人との関係までもが変わってゆくことにも少し怖さを感じました。 妻の不倫って知ったまま過ごさないといけない状況ってすごく辛いな。。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

人生に生き疲れた男が交通事故で死んだ親子に導かれ、後悔の残る過去を旅するお話。

チュウさんとカズ、カズと美代子と広樹、橋本さんと健太くん、家族や親子という複雑な関係を丁寧に描いていて、良かった。

カズとチュウさん、親子として決定的にすれ違った2人が、同い年の朋輩としてぶつかり、後悔し、打ちひしがれ、絆を結んでいく様子に心揺さぶられた。

ファンタジーのようであってどこまでも現実で、親子の繋がりから生まれた、前に一歩進む強さに力をもらえる作品だった。

☆4.5

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

家族とは何か、どうあるべきなのか。多くの人が抱く家族との確執が書かれていて、色々と考えてしまう。きっと、この作品が心に響く人は多いと思います。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分からしたら人生の1冊だと思う。
主人公は家族関係が破綻した、夫であり、親であり、息子。
死んでもいいと、最寄り駅で自暴自棄になっていたところ、
古いワゴンが現れ、乗車するよう促される。わけも分からず、困惑するが、もう全てがどうでもいいと、それに従う。

ワゴンに乗っていたのは、仲の良さそうな普通の親子。父親は、38歳の自分と同年代で、子供は小学校低学年。信じられないが、数年前に話題となった自動車事故の当事者で、後悔を遺した人々を乗せてどこか遠くへ運ぶのだという。

乗客を運ぶのは、その人にとって「たいせつなとき」。
「たいせつなとき」は、人生の分岐点の瞬間で、運命と異なる結果を得られることもあるし、何も出来ずに宿命をなぞるだけの時もある。

主人公は、「たいせつなとき」を何度も旅し、テレクラにのめり込む妻の秘密や、中学受験で苦しむ息子の苦悩を知る。
その度に、過去の自分の不甲斐なさを観測し、後悔したり、未来を変えようともがいたり、何も出来ないと絶望したりする。

ちなみに、この旅には同い年となった父親が朋輩として参加している。主人公に勇気を与えたり、時には叱責したり、喧嘩したりする。幼い頃は大きく強く揺るがないものに思えた父が、同年代の目線で捉えると、涙脆く、弱く、ずるい側面が見えて、親父は大変だと実感する。

この旅を経て、主人公はつらく大変な毎日を生きていく決心をする。「たいせつなとき」は誰にだってある。それに干渉した所で、現実の未来は変わらない。しかし、今触れている、実際に生きている「たいせつなとき」は自分次第で変えられる。そういったメッセージを感じた。

私は家族関係に問題を抱えている。
1番下の弟が大学受験を機に寮生活を始める。自分も一人暮らしのため実家を出る。
家族が離れていくタイミングでこの本に出会えて良かった。
自分の性格上、なくしてたから
ああすればよかった、こうするべきだったと考えることが多い。
この本も、引っ越し終えて、全てが済んでから読んでしまう未来もあったと思う。しかしながら、私はこの本を読めた。ラッキーだった。





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2024年03月09日

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死んだ事もないし、幽霊を見た事もないけど、未練を残して死んだらこうなるんだなぁって心から信じてるし、そう願う。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

重松清の代表作、流星ワゴン。読んでみたらとても面白かった。シンプルな構成で登場人物もそれほど多いわけでもなく、とても面白く読むことが出来た。

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2023年12月17日

ネタバレ 購入済み

息子を父親のみなさんにおすすめ

父親と息子の物語。私自身が息子をもつ父親であり、共感を持って拝読しました。
自分と親父の関係、自分と息子の関係、この物語と同じ道を辿ると思うと少し寂しくなります。
父親が息子とどう接するべきか、答えのないこの問いに作者なりの答えがあります。それを読み思うのは、父親と息子は上下関係ではなく、寄り添う関係がいい。友達とも違う、ただ見守るのとも違う。言うは易し、行うは難し。

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2022年01月28日

購入済み

私にとってのたいせつな場所ってどこだろう。
人生の分岐点って,どこだったんだろう。
どこで間違ったんだろう。

現実は,甘くないから現実だ。
奇跡なんてそうそう起こらない。
だからこそ,魔法より強力な何かを見つけるために。
旅をし続けるんだ。
ときには流れ星の力を借りて。

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2020年10月20日

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健太くん可愛い!

重松さんの小説に出てくる、子ども達は本当に可愛い。可愛くて、いとおしい。健太くんも、ヒロくんも。その子ども達を見つめているから、大人たちも素敵。

愛があるなぁと思います。

ラストが「しんどいのは変わらないけど、これから」な感じなのも、好きです。

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2020年07月07日

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自分自身を見つめ直しました。

家族や自分の父親に対して描かれている作品です。
あまり書くとネタバレになるので書きませんが、読んでいて自分と重ね合わせていました。
自分もよく考えると勝手に色々決め込んで、押しつけたり、または家族に対して配慮がなかったりしたなと色々考えて改めたりしました(笑)
年頃の子は細かい言い方に傷ついたり、愛って何なんだろうなぁと考えたり…すぐ身近にいる大切な人に対して、優しくなれる事を考えさせられる作品だなぁと思いました。
面白かったです。

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2019年11月26日

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大人のSF

親子関係を主軸にした、不思議な旅の物語です。
ハートウォーミングで、読後にちょっと勇気をもらえる作品です。

人生に失敗した主人公が不思議なワゴンに乗って過去を見直す旅に出る。その中で自分に関わった家族とのすれ違いやぶつかり合いを経て、もう一度自分を見つめ直す。
自分もそんな経験出来れば良いんですけどね。
現実は小説じゃないから出来ないけど、でも読んでる内に自分の人生も見つめ直させられます。

そんな感じの、人生の岐路っぽい所に立ってる、若くもなく、年寄りでもない、まだまだ先は長いんだけどいつの間にか折り返し地点に来ちゃってる中途半端なポジションにいるおじさん向けのSF小説です。

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2016年02月21日

購入済み

よかったです

テレビを見て読みたくなって、読みました。
よかったです

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2015年02月09日

ネタバレ 購入済み

ドラマをみて読んだのですが、

本作も凄く素敵でした。
ドラマの配役のイメージが、先についていたので、
ドラマを基軸に読みきった形になりますが、
違和感なく読みきれました。
あぁーこう終わるのかと切ない気持ちで終わりましたが、これも1つかと。
ドラマはどうなるのか!?楽しみてす。

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2015年01月19日

購入済み

父と息子


一気に4時間くらいで読みました。
置かれてる状況とか年齢が近いこともあり何度も泣かされた。

親子ってすごく身近だからこそ素直になれなくて…
父と息子だと余計にそうなんだろうな。
この本を読んですっごく両親に会いたくなったし、息子たちとの関係もすごく参考になった。

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2015年01月08日

匿名

購入済み

この本に出会えて良かった。
例えば、ワゴンに乗る事は出来ない本当の日々の中で、今は、様々なあの日を思い起こす事ができる。後悔ばかりではないと笑える。失敗も愛せる。何より、一瞬先の未来のために、何を選択すべきかを(例え後悔しても)考える事が出来る。だからこの本は未来へ進む本なのだと思う。

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2014年12月10日

購入済み

すっきり読める!

ファンタジーぽいんだけどそんな子供のような話ではない。設定だけ聞いたらはいはいって感じだけど読むとハマる。日常生活のふとした瞬間に思い出す。重すぎず軽すぎずほっこりした作品でした。

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2013年08月14日

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泣ける。。。

ファンタジーなんだけととてもリアル。
人生のターニングポイントに戻って
そこで出会った人々、出来事をいろいろ思い出して
しまった。。。
久しぶりに帰省しよう。そうしよう。

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2012年08月17日

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まさに父になった今、考えることが多いと感じた。
カズは良かれと思って行動していたことが、息子にとっては辛いことだったかもしれない。
よくある話だと、過去の分岐点に立ち返ったらそこで過去を鑑みて良い選択をし、現代でその変化具合を見るのだが、この作品では違う行動もまた最善でないのではという行動を取り、結局現実は最後まで変わらないもどかしさがある。
ただ、それこそ人生で、とやかく言ってもしょうがない。その時の後悔は都度振り返り、今からできるこもを100%やっていこうと思える作品でした。
育児しながらだったので最後の感動場面をぶつ切りで読んでしまい、泣けませんでしたが、お酒片手に一人で読んでたらきっと泣いてた。
10年後くらいに、娘が大きくなったら読み直したいです。

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2024年05月14日

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チュウさんと呼ばれるおじいちゃんとその息子、父とその息子はお互いの想いや苦しさを理解できず、すれ違っていく。主人公は最悪な状態になって後悔をして、不思議なワゴンに乗って過去を振り返る。
日本では父親が残業も厭わず長時間労働しているケースが多いと思う。子供や家族のことを大事に考えるものの、仕事で日々の生活が精一杯になりコミュニケーションが取れず家族と心が離れてしまうと感じる時、読んでみるといいかもしれない。大事なことは何か改めて考えさせられる。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

再読。『流星ワゴン』を読むと映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い出す。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では過去に戻ってやり直しができたが、『流星ワゴン』では過去にもどってもやり直しができないという厳しい現実が描かれている。「あの時、こうしていれば......」という思いは、私にもある。誰にだってあるのではないかと思う。現実の人生ではたとえやり直すことができなくても、人生の大切な岐路となる過去の場面に戻ることができたら、その時の自分の思いを相手に言葉や行動で素直に伝えることはできる。それが現実の世界に戻った時のこれからの自分の行動につなげていくことで、未来のかすかな希望が生まれて来るように思えた。
「黒ひげ危機一発」のゲームはなつかしい......。

心に残った言葉
・「分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。みんな、そうですよね。気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです」
・「朋輩じゃろ? わしら。相手のためなら腕一本くれてやっても惜しゅうない付き合いを、朋輩いうんじゃ」
・あとになってから気づくーあとにならなければわからないことは、たくさんある。僕はもう我が家の結末を知っている。自分がなにをすべきだったのか、なにをすべきではなかったのか、ちゃんとわかっていて、なにもできない。
・あなたが魔法を信じるのなら、もしかしたら、橋本さんたちに出会うかもしれない。サイテーの現実にうんざりして、もう死んだっていいやと思っているとき、不意に目の前にワインカラーのオデッセイが現れたら、それが橋本さんの車だ。乗り込めばいい。あなたにとってたいせつや場所に連れていってもらえばいい。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

信じることや夢見ることは、未来を持っているひとだけの特権だった。信じていたものに裏切られたり、夢が破れたりすることすら、未来を断ち切られたひとから見れば、それは間違いなく幸福なのだった。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

家庭が崩壊して、人生に絶望しかけていた主人公・永田一雄は、あるとき駅前のロータリーで一台のワゴン車に拾われる。交通事故で亡くなった親子が乗るその車で、「たいせつな場所」を巡る不思議なドライブが始まる。一雄の人生の岐路となった瞬間に舞い戻り、人生をやり直していく。

———

これまで歩んできた人生を振り返ると、岐路となった瞬間は意外と多く存在していたように思う。その中で、もう一度この日をやり直したい、と願うような瞬間はあっただろうか。そんな風にして過去に思いを馳せながら本作を読み進めていた。あのとき、もし別の選択を取っていたとしたら、今頃どんな環境に身を置いていたのだろうか。そんな好奇心にも似た気持ちが、そのときの気分の浮き沈みに呼応するように、湧いたり、湧かなかったり、ふとした瞬間にそれを感じる。

昨年のある時期は、おととしの一年間の中に一生分の後悔と未練を置いてきてしまった(その時は本気でそう思ってた)と毎日のように悲しんで、目的や意味をどこに求めればいいのかわからないまま、つかみどころのない日々を送っていたことも多かった。けれど、今ではそんな時期に懐かしさすら感じられるほど、あの頃から随分と離れたところに流れ着いたように感じる。今なら、時間の流れはとてつもなく早く、逆巻く激流にも適応するのが人間なのだと身に染みて分かる。(大袈裟かな?)

薄氷を踏むように、どんなに注意深く生きていたって過ちは犯すだろうし、日々の選択や決断の先にも、多かれ少なかれ後悔の念に駆られることは、この先も必ず出てくるだろう。不器用で世渡りが下手だから、これからもきっと数多くの失敗や、それによって失うものもあるかもしれないけれど、それでも地に足つけて、一歩一歩しっかりと踏みしめて、最後の瞬間には、やりきった〜!!と言い切れるような、そんな人生にしていきたい。

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

高校の朝読書か、大学生になってから読んだか曖昧。ただ父親になった今読んだらまた違う感想が出そう。もう一回読んでみたいかな。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

昔、ドラマを見たけれどうろ覚えだったので読んでみました。
チュウさんが出てきたとたん、ドラマを思い出しました。香川照之恐るべし。
時間の流れにのってしまうと現状を変えるなんて無理だと思ってしまうよね、でも本当はいつだって変えれるんだぜ、
という前向きなお話。
私も寝坊助改善に何か小さな1つを変えてみようかな。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

1人の人でもいろいろな面があると思い知らされる。社会の一員の僕と父親の僕と夫の僕と息子の僕。それぞれで、違う顔を見せていて、家族でも伝えられないこともあるし、わかってもらえないと1人で抱えてしまうこともある。自分1人のことで精一杯で、大切な人をじっくりと見ることを忘れてしまうこともあるのかなと。そして、そのときは気づかないけど、ふとしたときに後悔することになる。向き合わなかったツケが、のちのち自分の後悔になるのかな。

登場人物と自分と重なるところがあるわけでないのに、ストーリーがすっと読めた。チュウさんや健太くんや橋本さんと僕のやりとりが読んでいて楽しかった。ハードモードな人生だとして、自分が後悔しない生き方を選べるようになると、どんなに辛いことでも感じ方が変わるのかもしれないな。どんなことも、自分の選択で決まっているんだなと感じた。

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

本作は2002年の「本の雑誌」年間ベスト1となったファンタジー小説。
死んじゃってもいいかなあ、もう。
主人公は交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに乗せられ、時空を超えて人生の岐路になった場所へ。
テーマは「父親と息子」でしょうか。
現実はそう甘くはなかったけれども、希望と再生の物語。
父親のことを考えるきっかけとなる良い作品でした。

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

厳しくてサイテーな現実を離れることはないながらも、未来に向かってどうにかしてしてやり直そうという物語にリアリティがありました。

この物語でやっていることは、人生のターニングポイントに連れて行くことだけで、そこで別の選択肢を取ることができないというもどかしさが付き纏います。しかも、現実の私たちは橋本さんがいないので、その場所に行くことすらできません。

その中で、もう少し楽観的な幸せに盲目的になることなく、しっかりと妻や息子、父親に対して、衝突を恐れることなく向き合うことでより良い未来になるのではないでしょうか?という提案がされていると感じます。

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2023年12月18日

Posted by ブクログ

父親と息子、母親と娘の親子関係と、父親と娘、母親と息子の親子関係、前者の方が拗れやすいのかなぁ、私もちょっとだけだけど、母親との関係性、ギクシャク気味で、生きているうちに、後悔の無いように…と思いました。

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

溜めてたゲージを最後のあの盛り上がりの為に解き放つようなクライマックスに振ったストーリー展開。
3つの歪だけどどこか現実味がある親子愛の角が下流に行くに従ってぶつかり合い削られて行く。

いくつか納得行かない事はあるにはある。あの後何故すぐに…とか結局そのものの説明…とか。
この作品に幅を持たせて次作の可能性を残したのかな。

まあでもこの作品は細かい事を考えずに、ただ親子愛に浸って泣けば良い!!

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2023年10月15日

購入済み

流星ワゴン

主人公の『死にたいまではなくても、泡のように消えてしまいたい』気分、メチャクチャ分かる。
でも子供を置いてはいけない。
ま、子供を道連れってのももっと無いけど。
交通事故の加害者には絶対なりたく無いよな

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2015年08月18日

購入済み

泣けます

貴方が父親であれば泣けると思います。
おすすめです。

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2015年02月02日

Posted by ブクログ

人気作品だけに設定は面白かったし、一気に読めた。でもちょっとしんどい内容だった。
誰にでも起こり得ることばかりだけに。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供のことは大切だけど、それだけを背負って生きていくのはキツいんだ。もっと楽になりたいし、自由になりたいんだ。子どもにすがってきてほしくない時だってあるんだよ、親には。

私が常々感じていたことを的確に言語化してくれたと感じた一文。

親であっても誰かの子ども。
ワゴンに乗りながら、子供の前では親である自分になったり親の前では子どもである自分になったり、実際の自分と重なることがあった。

よくあるタイムリープものとちがって、何回過去に戻っても未来が全く変わらないのは斬新でよかった。
今があるのは過去があるから、だからやり直すとしたら気がついた時しかないんだなって思った。

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2002年度本の雑誌年間ベスト1

結果は変えられなくても、全てを理解した上での現状なら本人にかかるストレスが軽くなるんだな、と思った。前向きに捉えられて、少なくとも死んじゃおうかなとは思わないくらいに。
コテコテのハッピーエンドの方が好きなので、あんまり救いがないなぁと悲しい気持ちになった。
プレゼント、黒ひげ危機一髪って、、、受験合格とかもうちょっといいプレゼントを期待してたけど、この物語は甘くないらしい。

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

ずいぶん前に読んだのだが、感想を書いてなかった。
ネットでドラマ版鑑賞を機に記入。
そもそも若い女性社員に勧められて読んだのだ。エロい描写が満載で、感想を伝えられなかった。今思うと、ドラマ版だけ観て原作は読んでなかったんだな、きっと。
重松清お得意のネットリとした人情ものを軽いSFと濃厚なエロで味付けした作品。面白いけど、人には勧めない方が良いかも。
あとドラマ版は香川照之のチュウさんが強烈なので、原作を先に読んだ方が良いです。

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2023年12月25日

Posted by ブクログ

癖がなくてシンプルなストーリー。
それ故に登場人物に深みがないように感じてしまった。

見本のような壊れた家族、
テンプレ頑固親父、
なぜ絶望した人を手助けしているのかわからない橋本親子。

人格形成や行動に関してこれ!といった背景を語るのは難しいかもしれないけど、
なんか終始浅いところを漂っている感覚でした。

私が親父と息子を持つ父親だったら
琴線に触れるポイントがたくさんあったのだろうか。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

父親と息子、似たり寄ったりだなと。チュウさんの方言がなんだかよく似合う。例えば理想的な現実ではなくても例え後悔があったとしても父と息子ってこんなもんだろう。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

重松清の長篇作品『流星ワゴン』を読みました。
『赤ヘル1975』に続き、重松清の作品です。

-----story-------------
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。
38歳・秋。
その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。
そして――自分と同い歳の父親に出逢った。
時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
やり直しは、叶えられるのか――?
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
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講談社の月刊小説誌『小説現代』で2001年(平成13年)1月号から12月号まで『マジカル・ミステリー・ワゴン』のタイトルで連載され、2002年(平成14年)に改題して刊行…… 2002年度(平成14年度)の本の雑誌年間ベスト1に輝き、2015年(平成27年)にTBS系列で西島秀俊と香川照之の主演でテレビドラマ化された作品です。

永田一雄は死んじゃってもいいかな、と思っていた…… 仕事はリストラ、妻・美代子からは離婚、息子・広樹は受験失敗で引きこもり、、、

地元で入院している父親・忠雄を見舞に行った時に貰える交通費の余りで何とか暮らしている有様…… その父親も癌でいつ死ぬかも分からない。

父親の見舞帰りに駅で酒を飲んで酔っ払っていると、ロータリーに1台の車が停まっている事に気が付く…… その車には5年前、偶然見た新聞の交通事故の記事で死亡が報じられた橋本親子が乗っていた、、、

言われるがままにその車に乗り込む一雄…… そしてその車は一雄を、人生の分岐点へと連れ戻す。

降り立ったのは、仕事の途中で妻を見かけた日、他人の空似だろうと仕事に戻ろうとした所に、一人の男が目の前に現れた…… 一雄はその男の事を、よく知っていた、、、

その男は今の自分と同い年、38歳の時の父親だったのだ……。

不幸な現実に絶望した主人公・永田一雄が、不思議なワゴンに乗って過去に戻り、自分の人生を見つめ直す物語…… もう8年前になりますが、珍しくテレビドラマを観ており、そのときのことが印象に残っていたので原作を読んでみたいと思ったんですよね、、、

過去を変えることはできないというルールの中で、一雄は父親・忠雄や妻・美代子、息子・広樹との関係や、自分の選択に向き合っていきます…… 親子や夫婦の愛や絆、過去への後悔や未来への希望など、多くのテーマが盛り込まれていましたね。

ファンタジーな設定ながらも、現実的でリアルな描写が印象的…… 一雄に感情移入してしまい、サイテーでサイアクな現実を自分が歩んでいるような気持ちになり、ちょっと暗くなっちゃいましたね、、、

でも、最後まで読んで…… 過去に後悔することは誰にでもあるけど、それを乗り越えて前に進むことが大切だ と思えたので、良かったかな。


以下、主な登場人物です。

永田一雄
 38歳。人生をやり直していく内に、自分が知らなかった様々な事を知る事になる。

永田忠雄
 一雄の父親。瀬戸内海近辺の病院で入院している。
 ひょんな事から、38歳の姿で一雄の前に現れる。愛称は「チュウさん」。

永田美代子
 一雄の妻。一雄に離婚を申し出る。

永田広樹
 一雄の息子。中学受験に失敗し、そのせいでイジメにあって引きこもりになる。

智子
 一雄の妹。地元に残って忠雄の面倒を見ている。

伸之
 智子の夫。忠雄に代わって会社をきりもりしている。

橋本義明
 5年前に自身が運転する車で交通事故を起こして死亡した。
 健太の義父。生きていれば、一雄と同い年。

橋本健太
 5年前に義明が運転する車に乗り、交通事故で死んでしまった。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

感想
近くにいる人ほど。言葉の力はあまりに大きい。心を救うことも、ヒビを入れてしまうことも。もし誤解があっても。同じ言葉のみが隙間を埋める。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

人生に疲れ切ってしまった主人公カズは、駅前のロータリーでオデッセイに乗る不思議な親子と出会う。
親子は、5年前に交通事故で亡くなった父と8歳の息子だった。
彼らに導かれるままオデッセイに乗り、人生の後悔の分岐点に戻る旅が始まる。


家族のというよりは、父と息子の関係に焦点を合わせた話。
言いたくても言えなかったこと、言わなくてもいいのに言ってしまったこと、それが積もって関係が壊れてしまったこと。
それらを、人生の終わりに強烈な後悔として心に残す時、人はどうやってやり直したいと思い、どうやって向き合うのか。

後悔の分岐点に立つことは、とても苦しく辛い。
未来が変えられないなら尚更だ。
でも向き合うしかない。
大事な家族と気持ちを合わせたいから。

正直、辛くなるシーンが多くてどんよりしてしまったけど、家族に対する接し方や考え方を改めて考えるきっかけにはなったかな。
疲れているときに読むと、余計に疲れてしまう話かもしれない。。。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「タイムマシンがあるなら、過去or未来どっちに行く?そこで何する?」
僕は過去に行って今の僕と同じ年齢のお父さんに会いに行く。きっと仲良くなれるし、今とは違った形でお父さんと話してみたい。

未来に行って宝くじの当選番号見るより価値があるんじゃないか????

星3.7

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人気作家ながら、なんとなく手が出せずにいて、これが初めて読んだ重松作品。
聞いてはいたけど、文章が非常に読みやすく、話の中に入りやすかった。
内容はファンタジーではあるけと、リアルな部分はリアルで、誰でもどこかに思い当たる部分がありそう。

オデッセイの親子がその後どうなるのか、他にも同じような旅をさせてくれる存在はあるのか、その点だけは気になるけど、他の本も読んでみようと思えた。

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2023年08月20日

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