【感想・ネタバレ】審議官―隠蔽捜査9.5―のレビュー

同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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感情タグBEST3

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ネタバレ

久しぶりの隠蔽捜査シリーズ、スピンオフ。
竜崎が去った後の大森署での出来事、竜崎の奥さん、息子の話、探花に出てきた同期の八島も登場。
すべて面白かった。

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2024年05月22日

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竜崎の周りの人の話。

面白くってイッキ読みでした。

こんな本部長が着たのか!?と、相手が驚きの反応をするのはお約束なのですが、見る方にとっては毎回面白いです。

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2024年05月07日

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隠蔽操作は大好き。ドラマの竜崎役の杉本哲太さんが頭に浮かぶ。

竜崎の原理原則が最も大事、シンプルなものの考えに困難や悩みすら、バッサリ道がひらけていくのが素晴らしい。竜崎の周りの人達を主役とするスピンオフ短編が面白かった。大森署を去った後も部下から頼りにされ、彼の考えが根付いている様子にジーンとくる。名誉や形式にこだわる幹部が多い中に、竜崎の姿は異色だが、本当に頼もしい。こういう人が警察にもっと増えるといいなぁ。次の隠蔽操作にも期待しています。

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2024年02月18日

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 私の好きな今野敏さんのシリーズ「隠蔽捜査」を久々に読みました。前に読んだ「隠蔽捜査9 探花」を読んだのが2022年5月なので本当に久しぶりでした。
 9編の短編で構成されていて、文章も会話が多いので、ページ数の割にはあっという間に読み終えてしまいました。
 サラリーマンは上司を選べないので、相性の悪い上司だったら最悪ですが、竜崎伸也みたいな人ならずっと支えたいと思うかもしれませんね。
 今回は、伊丹刑事部長の登場が少なかったのが残念でしたが安定した面白さでした。

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2024年02月12日

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『隠蔽捜査』シリーズ、短編集。
安定の竜崎伸也だった。
大森署を去ったあとも何かと頼りにされる竜崎が頼もしくて微笑ましい。
面目の問題だと理解した竜崎がとった行動に、竜崎も進化してるんだなあ、としみじみ。
次の『一夜』が楽しみ。

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2024年02月05日

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竜崎刑事部長のぶれない判断能力、何時も感情に左右されずに最適な言葉を放つ。
もう最高です、私は直ぐに感情が先に出てしまうので、竜崎刑事部長の様な人に憧れます。
こんな方が、職場の上司だったらどんなに幸せでしょうか!
ピシッと解決するストーリーが好きです

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2023年12月14日

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いつもどおりとても面白かった。
竜崎娘主役の「選択」がいちばん好き。
トンネルを抜けて未来を感じられるから。
次の長編もとても楽しみ。

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2023年11月28日

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ネタバレ

今野さんの短編集は意外に楽しめました。「戸高」の登場が多いのも嬉しいなあと。長編は後半がいつも早足な気がしてそれが不満でしたが、短編にはそれがないのが良かったのかな。

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2023年09月29日

購入済み

一気読み

今作も一気に読んでしまいました。
竜崎さんみたいに周りに良い影響を与えるような人間に憧れます
これからも期待しております。

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2023年04月08日

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9.5というタイトル通り、異動ならではのストーリーだった。
竜崎署長異動後の大森署での事件、かつての部下たちは、もし竜崎署長ならどう判断したか考えながら、事件に対処していく。
尊敬できる人物に出会うことは、自身の成長にもつながる。日本人ならではの勘繰りも、合理的に考えればこんなにシンプルに解決するんだと納得した。

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2024年04月24日

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短編集よりも長編が好きな私ですが、このシリーズの短編なら別です。
楽しくて、あっという間に読み終えてしまいました。
もっと読みたい!

こちらは、竜崎が大森署から神奈川県警へ異動後のお話。
ちょうど先日読んだ『署長シンドローム』と似た時間設定なので、とても入りやすかったです。

副所長の貝沼も警務課長の斎藤も、何か事が起きると竜崎に相談したくなる姿が、何だか微笑ましい。

竜崎ならどうするか、どう考えるか。
正直、私自身も竜崎のようにシンプルに、原理原則を芯として物事を考えられたら…と憧れます。

そういえば、さすがに岩塩とは間違えないだろう?
と、ちょっと笑ったお話は…息子だし、ご愛敬かな。

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2024年03月16日

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ネタバレ

感想
竜崎が相変わらず面白い。周りの人も面白い。竜崎がキャリア会という飲み会に参加する時に、俺だって協調性はあるんだ、と言うと、妻が協調性という言葉を一度調べた方がいいわよ、と絶妙の返し。

新しい大森署の女性署長もやり手そうだし、大森署の前の部下が悩むところを原理原則に従って指示を出す竜崎もやはり頼れる。

審議官から懲罰されそうになった時も、おべっかを使うなどそんなことも出来たんだとびっくり。

あと、私は人間関係に興味がないんだ。という発言も素晴らしいし、羨ましく思った。

短編集でも内容が面白いし、長さも適度なので飽きずに読める。

あらすじ
竜崎が去った大森署での1日署長居ない日問題、娘の美紀、妻、息子の問題、新しい神奈川県警での新しい部下との問題、審議官に呼び出されて処分されそうになった問題、キャリア会での飲み会の発言問題など、短編集。

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2024年03月10日

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スピンオフ短編集です。毎話読み切りで、あっという間に読めます。いつものごとく、竜崎部長の原則論は筋が通っていて、それを通せていることにいつも感心しています。警察の中の縦社会が我々民間会社とある意味同じ、上しか見ていない人もたくさん、そんなに中で自分の筋を曲げず、自分を通す竜崎部長が気持ちよくなってしまいます。次も楽しみです仕方がありません。

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2024年03月10日

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今野敏の書くシリーズの中で最も好きな隠蔽捜査の9.5。スピンオフ短編。

あっさり2時間弱で読める。相変わらずの竜崎節が、なんともすっきりする。
こんなふうになれたらいいのに、と、心から思うその揺らぎのない考え、生き様。
回りくどく考えず、本質はなんなのか、と考えて、そのためだけに動くことができたら、そうしたい、と思わされるし、そう考えたら楽だよな、と、思わされ、ちょっとだけ人生がシンプルになりそうな気になる(いや、ならないんだがな。なりたい)

今回は竜崎家の面々が主人公の短編も。
特に娘美紀の『選択』が良い。
なぜなら主人公が美紀だから。普通の働く女の人が、父竜崎の言葉でシンプルに強くなる。自分に重ね合わせやすくて、とっても勇気をもらえます。

その他、竜崎がいなくなった大森署の1日を描く『空席』、妻冴子が推理しラストがまた竜崎家らしい『内助』、息子邦彦がまた薬物犯罪に巻き込まれた!?『荷物』、竜崎新赴任地神奈川県警の竜崎を認める経緯を描く『専門官』、神奈川県警の2人の参事官の関係性を探る『参事官』、ゴマスリもできる竜崎の『審議官』、大森署新署長の『非違』、キャリア会と竜崎の屁理屈『信号』の全9篇。

相変わらずの水戸黄門さも安心して面白い。

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2024年02月11日

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隠蔽捜査シリーズ、スピンオフ第3弾。

短編集ながら、竜崎の普段の姿が見れたり、愛すべき脇キャラが盛りだくさんに見れたりと何気に美味しいこのスピンオフシリーズ。特に、竜崎のいなくなった大森署がどうなるか心配だっただけに、それが読めたことだけでも感涙。副署長、頑張って!って言いたくなるけど、竜崎に代わる新署長も面白そうで気になるー。警察小説って権力闘争とかで殺伐としているというか、ドロドロしていることが多いけど、今野作品というかこの隠蔽捜査シリーズに限っては、癒しというか清涼感溢れる世界が拡がっていて好きー!ってなるのが良き。

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2024年01月10日

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スピンオフの短編集です。
面白かったです。
一つ一つの短編が読みやすかった。
竜崎さんだけでなく、大森署警務課長の視点、竜崎刑事部長の奥様、娘さん、息子さんの視点などなど、興味深い作品でした。

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2023年12月27日

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竜崎さん、めちゃくちゃカッコいい‼️どこの世界でも、困ったちゃんがいるんですね。上司は、偉い‼️って、勘違いしている仁が、どこの世界でも、いるんですね。

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2023年11月30日

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隠蔽捜査シリーズは読むたびに爽快感が残る
何故だろう
作者が日頃の感じている我々のわだかまりを登場人物によって拭い去るからだろうか
作家今野敏氏には引き続き宜しくお願いしたい

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2023年11月30日

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ネタバレ

短編集
大森署から去っても頼りにされる竜崎さん。この本のように竜崎さんの影響でどんどんいい方向にみんなが変わっていけば良いのにと思う。
家族のみなさんも登場。息子さん、またか?と思ったの私だけでは無いはず!

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2023年10月24日

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章ごとに主人公が変わる短編でサクサクと読めた。竜崎の言葉で魔法のようにあっさり解決してしまうのは小気味よい。中でも「参事官」と「信号」については、「竜崎はこんなこともできるんだな」と感心した。

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2023年10月01日

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短編集。一つ一つが短いので竜崎節が炸裂、というよりは静かにジワってくる感じ。小気味良い。

奥さんの話、娘ちゃんの話が良かった。家族にフォーカスが当たるのもいいですね

2023.9.2
147

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2023年09月02日

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このシリーズは、登場人物たちの会話のやり取りがとても軽快で、思わずクスッとなることが多い。いつ読んでも心がスッキリする。シリーズを最初から読み直してみようかな^ ^

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2023年08月01日

購入済み

隠蔽捜査9.5

竜崎さんの奥様がニュースを聞いてデジャブを覚え、事件の推理をする。案外誰もが日常のニュースを聞いた時やっているのではないですか?その推理を竜崎さんは一笑にふす事なく捜査に活かして早期解決なんて、奥様はさぞかしスカッとしたでしょうね

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2023年03月15日

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ネタバレ

竜崎とその家族を取り巻くスピンオフ短編集
神奈川県警の刑事部長となっても原理主義に
基づく小気味よい行動が9編、気分良い
「内助」では妻が事件に別角度の考察「荷物」
では息子が(また?)覚醒剤を預り父に相談
「選択」では社会人の理不尽を感じる娘を支
える言葉・・・相変わらずブレずに行動する
が、ラストの審議官だけは若干・・・

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2024年04月24日

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スピンオフの短編集。9篇あるので一つ一つは短く、あっという間に終わる。
神奈川県警に在籍しているが、この本では前後していて大森署長時代も出てくる。
「内助」ではTVを見ていた竜崎の妻が既視感から、独自に調べて殺人事件を解決する。妻と竜崎とのやり取りが面白い。妻が解決したことを署員達が信じないことが更に面白くする。
「荷物」では息子が預かった荷物が覚醒剤の疑い。また、これにより左遷かと考えてしまうが、竜崎所長はブレずに鑑識を家に呼ぶ。本当に原理原則が徹底している。
他の短編でも、既に神奈川県警に異動しているのに、大森署の元部下達は迷うと竜崎元署長を頼ってしまう。一刀両断にアドバイスして解決してしまう。明解すぎるほど明快。読んでいてスッキリする。

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2024年04月11日

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大森署や神奈川県警の人たちだけでなく、竜崎の家族にもスポットをあてた短編集。
それぞれがちょっとした問題を抱えており、こんなとき竜崎ならどうする?と考える。実際に相談してみると原理原則のもとあっさり解決してしまう…というワンパターンな展開だが、痛快。
竜崎はどんなにバカバカしい話でも人を鼻で笑ったりは絶対しないところがいい。
冴子さん主人公の話もまた読みたい。

すごいどうでもいいけど、美紀の通勤ルート、赤坂行くなら表参道で乗り換えたほうがよくない?と思った(笑)

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長く続く爽快感や痛快な小説は水戸黄門みたいなものだと思っている。このシリーズも途中から水戸黄門・竜崎シリーズになって久しいのだけど、今回はそのサイドストーリー集のようだ。
より水戸黄門感が強い。あらゆる相談を電話か対面で解決しまくる、もはや御隠居様やん。現役のキャリア幹部なのに。いや話はすぐ読めてそこそこ面白いんですどね。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

今野敏の隠蔽捜査シリーズの短編集。

主人公の竜崎が大森署から神奈川県警察本部刑事部長に転勤した日からはじまる。

大森署に根付いた原則論でみんな考えるようになるが、最後は竜崎に背中を押してもらって物事が解決していく。

今回は竜崎の家族の話が多い。

妻の既視感から事件解決につながる話。

息子が覚醒剤のようなものを預けられて悩む話。

娘が痴漢を捕まえて会社に遅刻して問題に巻き込まれる話。

新しい大森署の美人署長の話。

神奈川県警察本部のキャリア会の話。

相変わらず竜崎は原理原則で行動して問題を解決していくが、今回はかなりフレキシブルな対応もみせて成長を感じられて面白い。

このシリーズは本当に面白い。

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2024年03月04日

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竜崎伸也にだって上司がいる。
警察庁官房に呼び出された竜崎、その運命は・・・・
隠蔽捜査シリーズ待望のスピンオフ短編集。

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2023年12月01日

Posted by ブクログ

竜崎の家族に焦点が当たっていた面が面白かったです。神奈川県警のメンツも、なかなかクセがありそうですね。次回の長編を楽しみにしています。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

面白かったです。
他のも読んだことある気がする。。
ただの警察小説じゃなくて人間味があっていい。
クセあるひとばっかりでした。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ短編集。
今回も面白く読めた。

竜崎が大森署署長から神奈川県警刑事部長へ異動となった時の話が9編。
進退窮まった人々が竜崎のツルの一声ですっと腑に落ち前を向けるという展開が気持ちいい。

シリーズが始まったころは、竜崎がこれほど魅力的なキャラクターになるとは思っていなかった。
原理原則といえば、融通の利かない、頭の固いというイメージがあったが、このシリーズを読むとそういうことではないというのがよく分かる。
一つには竜崎自身にもシリーズが進むにつれて変化があるというのもその理由だろう。
戸高刑事のようなアクの強い部下であってもキャリアという階級意識の強い人物であっても態度を変えず、一方で屁理屈を上手に使う常套手段も身につけたり。

竜崎が去った大森署の新しい署長(美貌が武器)がどのような舵取りをするのかや、戸高の活躍も気になる。
今後も時折スピンオフなどで彼らの様子を知らせて欲しい。

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2023年08月26日

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