【感想・ネタバレ】疑心―隠蔽捜査3―(新潮文庫)のレビュー

同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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隠蔽捜査3

竜崎さんが人間味を増した。面白くて一気に読んだ。警察組織の事はよく分からないが、側から見たら面倒くさそう!縄張りやらメンツやら足の引っ張り合い。それでも竜崎さんの理性が上回った時スカッとしました

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2023年02月21日

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唐変木の恋愛。
竜崎も恋をするんだなw
本人曰く、失恋もしたと言ってるし、結婚もしてるから恋愛してても不思議ではないけど、あの竜崎から恋愛していた所は想像できない。
だから、自分の気持ちに動揺する竜崎は読んでて面白かった。
女性への気持ちの整理の仕方が、個人的に勉強になった。
事件もスカッと解決できて、スピンオフの3.5も読むのが楽しみだ。

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2023年02月12日

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女性キャリアに恋をする、らしくない竜崎さん。
恋に落ちていく竜崎の心の描写がとても興味深い。
どの感情も人を好きになった時の感情なのに、理性で必死に打ち消そうとする。
そして徐々に自分の感情を受け入れていく。
伊丹に相談。
最後には理性が勝った。
事件も、恋心も解決した。

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2022年10月27日

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主人公竜崎がとてもカッコ良い。こうありたいなぁ。と思ってたら、お世辞で、竜崎みたいでしたよと言われた笑笑。お世辞でも嬉しい

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2021年12月20日

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最高!キャリアであろうと竜崎であろうと、恋する気持ちは私たちと変わりない。悶々した気持ちも、認めて受け入れる事で楽な気持ちになれるんだ。希望がもてる。

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2021年01月09日

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そしてまた竜崎(笑)
ハマってるな、私。

が、何だこれ?
これ竜崎か!?
と思うほど、今回の前半戦は情けない。。。
到底竜崎とは思えない(-。-;
こんなの読みたく無いよーって思ってしまうくらい。


今回は、アメリカ大統領の訪日が決定し、竜崎は羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢される。

そんな時に大型トラックの交通事故が発生。
戸高さんはそっちが気になるご様子。

はい、そうですよね。ここまで読んできた隠蔽捜査ファンは、これが重要な伏線だと直ぐに気づいちゃいますよね(笑)

まぁ、最後には竜崎節が炸裂してスッキリするのだけども、今回の竜崎さんはちょっとね(^◇^;)

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2012年(発出2009年) 426ページ

『恋愛など、発情した猫の感情とそれほど違わない。人間を人間たらしめているのは、間違いなく理性なのだ』
冒頭で、アイドルの山咲真美が一日署長を勤めることになり、署内の雰囲気が浮かれ気味になった際に竜崎伸也が思っていた言葉です。
今回は、そんな竜崎が、美人の女性キャリアに恋して苦しんでしまうお話です。

アメリカ大統領の訪日の警備計画に関し、竜崎は羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に任命される。竜崎の補佐役として女性キャリアの畠山美奈子が送られてきた。その畠山美奈子に、竜崎は嵐のように激しい恋愛感情を抱いてしまう。四六時中彼女のことが頭から離れず、他の男性といるところを見ると嫉妬し、そばを離れると喪失感を覚え、苦しみのあまり夜も眠れなくなってしまう。そして、米大統領警護のため派遣されたシークレットサービスとの摩擦。大統領に対するテロ計画があり、それに日本人が関与しているという。大統領専用機は羽田空港に乗り入れる予定だが、その羽田空港の防犯カメラに不審な動きを発見し、シークレットサービスのハックマンは即座に羽田空港を封鎖すべきと主張する。国からは空港は封鎖はしないとの決定が。板挟みになった竜崎の判断は? そして苦しい恋心の結末は?

なんだか、竜崎のいつもの切れ味が影を潜めてしまいます。仕事中もずっと悶々としており、畠山美奈子への感情が仕事に影響してしまっていて、正直イラッとしました。終盤になり、ようやく竜崎は自分の悩みを解決できましたが、このあたりは禅問答の話で煙に巻かれたような。

このシリーズが、警察官僚・竜崎伸也の人間的成長を描く物語だとしたら、必要回なのかもしれません。また、娘の美紀の恋愛問題に対する竜崎の姿勢の変化を描くのにも必要な悩みだったのかも。

今回、竜崎語録で1番共感した言葉です。

『出世するというのは、それだけ権限が増えることを意味している。権限が増えれば、できることも多くなる』

私は、同様のことを上の立場に立ちたくない同僚に言ったことがあるからです。しかし、責任も増える立場には立ちたくないみたい。

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2024年02月26日

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今回は恋愛というテーマも含まれます。
竜崎が考える恋愛が冒頭にありますが、論理的に語られる恋愛論がとても面白い。
そんな竜崎が仕事に女性にオロオロしてしまいます。
さてどんな結末が待っているのか。
ラストのスピード感はたまりません。

冴子さんは何でもお見通し。
竜崎は勝てないでしょうね
いつか冴子さんとの馴れ初めも話しにしてもらえたらなあ。

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2023年12月14日

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ネタバレ

隠蔽捜査シリーズ第3作

前作に続き大森署署長を務める竜崎は、アメリカ大統領来日の警備で、所轄の署長としては異例の第二方面警備本部長に任命された。
そしてその補佐役としてやって来た女性キャリアの畠山に、思いがけず熱い恋心を抱いてしまう。
それは、原理原則を大切にし、不正や隠し事は一切せず、妻からは唐変木と言われる竜崎にとって、夜も眠れず、仕事にも支障をきたすほどの一大事だった。

そんな中、テロ計画の情報が入り、
管轄内の羽田空港では不審な男が防犯カメラで確認された。
竜崎の肩に重責がのしかかる…



今作は意外にも竜崎が恋をするという、シリーズ第一、ニ作からは想像もできない展開。
しかも、それはまるで中学生が恋しているようで、周りに動揺を隠せないほどなのだ。

恋するという感情から一番遠いところにいるような、あの竜崎が…

本人に言わせれば「事故のようなもの」なのだが、国賓の安全を守る重大任務に就きながら、心ここに在らずの状態を必死に隠そうとする竜崎が、なんだか可愛く見えた。

それでもラストはやはり竜崎らしくもって行くところが流石!

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2023年07月07日

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シリーズ③
唐変木が恋に落ちた♡ これまではステキな変人だったのに、恋に翻弄される、凡人中年になってしまった竜崎伸也。

アメリカ大統領来日に際し、大規模な警備体制を整える。

到着の羽田空港を含む第二方面警備部長に任命された竜崎。一介の大森署長の竜崎には異例人選である。
竜崎に責任の重圧をかけて蹴落とす罠⁈
美人キャリア:畠山美奈子を秘書官としてつけられたのも、ハニートラップ⁈

そんな中、大統領暗殺計画も発覚して…。原理原則主義が恋煩いに苦悩していく様はコミカル(笑) 今回も大いに楽しませてもらえた!

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2023年02月19日

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相変わらず有能な竜崎署長。
今回の任務はまさかの大統領警備。

組織と組織の板挟み、さらにはかつて無い恋。なんというか、人間くささ全開である。

話はサクサク進むし、まだまだ続きが読みたいと思える作品だ。

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2022年09月11日

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元キャリア警察官僚の大森警察署長・竜崎伸也。
アメリカ大統領訪日の警備の異例の第二方面警備本部長に任命される。
竜崎の失脚を目論んでのことではないかと推測するが…

そんな中、米シークレットサービスからテロの計画があると考えられるため、羽田空港を閉鎖しろとの要求が。

警備本部に秘書官としてやってきた女性キャリア・畠山美奈子に対し、恋に落ちる竜崎。
美奈子のことを考え、夜も眠れなくなる竜崎。

原理原則主義・竜崎にもこんな人間的な部分があったのか…

禅の「婆子焼庵」の説話から、美奈子とは仕事を通して密接な関係であるべきと、ふっきる。

アメリカ大統領暗殺テロも、大森署刑事課・戸高の活躍もあり、未然に防ぐ。

仕事に身の入らない竜崎を黙って見守り、すべてをお見通しだった妻・冴子。
やはり冴子は素晴らしい。
『エオリパク』

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2022年05月22日

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アメリカ大統領の訪日の際の警備で大役を任せられる大森署署長・竜崎伸也。普段なら問題無くこなしていくだろうが、今回は部下に恋心を抱いてしまう。あの竜崎が恋のために眠れぬ夜を過ごす。この恋の行方は???畠山美奈子の最後の言葉に期待してしまう。

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2022年04月12日

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竜崎のセリフ
「この苦しみから逃れる方法などない。悩み、のたうち回っていればいい。そう覚悟を決めたんだ」
この潔さが、心を健やかにさせますね。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

竜崎シリーズ第三弾。
まさか恋が絡むとは?という展開。先に初陣を読んでいて、ちょっと伊丹は竜崎に頼りすぎじゃない?と思ってましたが、今回の伊丹の働きから考えると、十分に借りは返してるんじゃないかと。
そして、やっぱり、冴子さんには頭が下がりますな!

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2022年03月13日

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堅物の竜崎が恋に落ちるエピソード。
アメリカの大統領来日合わせて大森署長の竜崎が警備本部長に任命される顛末。実際の来日までの数週間のお話だけど、主題は女性警官に心奪われる中年おっさんの葛藤の話。これが結構面白かった。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

今回も一気に読んでしまった
今回は竜崎が部下に恋心をいだき嫉妬に狂う状況が事件と同時進行でこちらのほうも実に竜崎らしい決着を見せとても示唆に富んでいる
前作、前々作に比べれば一段下がるが十分面白かった

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今野敏「隠蔽捜査」シリーズ第3作目(2009年3月単行本、2012/年2月文庫本)。
主人公は元警察庁長官官房の総務課課長、大森署に署長として左遷されて1年の竜崎伸也47歳、東大卒のキャリアで警視長である。家族は主婦の妻冴子、大学を卒業して広告代理店に就職1年目の娘美紀、東大を目指す予備校生の息子邦彦の4人家族。
そしてもう一人の主人公が警視庁刑事部長の伊丹俊太郎47歳。竜崎の幼馴染、小学生の同級生で私大卒ながら入庁キャリアの同期生である。
今回の物語はアメリカ大統領来日に向けての方面警備本部の本部長に竜崎が任命されたことに関わるテロリストとの闘いとあろうことことか竜崎の恋の葛藤の物語だ。
所轄の警察署の署長である竜崎が警視庁の方面本部長をさておいて方面警備本部長に任命された。その理由について竜崎は探るが警視庁の藤本警備部長も警察庁の落合警備企画課長も言うことは建前だけに聞こえて本音が見えない。
前作で竜崎に遺恨を持っていると推察される第2方面本部の野間崎管理官が竜崎の失敗を画策したとかという噂は聞くが確証はない。左遷された竜崎だが前作の拳銃立てこもり事件で功績をあげている。竜崎の復活するのを恐れる藤本と落合の画策だと伊丹は言うがそれも確証がない。
結果的には竜崎はまたもや方面警備本部長としても大手柄をあげ、大役を果たすことになるので最後まで竜崎の本部長任命に裏があるのかどうかはわからず仕舞い。
先遣隊でアメリカから派遣された二人のシークレットサービス、大統領暗殺のテロ計画が進行しており、日本人の協力者がいるという。羽田空港に怪しい人物が発見され、彼らは空港閉鎖を主張する。やはり竜崎に責任を負わせる為の任命か?と思わせるような難題だ。
竜崎は彼らに首謀者確保の確約の啖呵をきり空港閉鎖を拒否、大統領来日まで数日とせまり、ここで前作と同様に戸高刑事が大活躍、日本人首謀者を特定するのである。そしてここからが竜崎の凄いところで警察組織の縄張り根性や縦割り行政を一挙に破壊して、警察組織を総動員して瞬時に犯人検挙に到達させるのだ。竜崎が警察組織の中枢に復活する予感を思わせるエンディングだ。
もう一つのドラマ、竜崎の恋の葛藤物語だが、これは要らない。
藤本警備部長が竜崎の補佐役に派遣した警視庁警備部の美人のキャリア、畠山美奈子に竜崎が恋をしてしまうのだが、寝ても覚めても彼女のことを想う竜崎の姿は情けないのだ。
それでも必死に自制をかけるところが痛ましく可哀想でもあるのだが、禅宗の本の禅問答に救われ、吹っ切れ、事なきに終わることになるが、竜崎の恋愛に対する考え方は明らかに変わる。人間的に丸くなり、恋愛について温かく優しくなり、娘の美紀と三村との交際への対応も親身になり、冴子からも何かしら見透かされる。しかし良い方に変わったと指摘する冴子の大きさに竜崎はかなわないと実感させられる場面だ。
しかし畠山美奈子の派遣も竜崎を失脚させる為の策略ではなかったのかとも竜崎は思ってしまう。
エンディングでは、皆んな竜崎への賞賛と尊敬の言葉を投げかけ、竜崎を失脚させる策略なんか全くなかったのではないかと思う結末になっているが本当にそうだろうかと思わせる結末でもある。
方面警備副本部長を務めた警視庁第2方面本部の長谷川本部長44歳警視正、同じく野間崎管理官50歳超ノンキャリア警視、警察庁警備局の落合警備企画課長46歳警視長、総合警備本部長を務めた警視庁の藤本警備部長50歳警視監。これからも登場するであろうこれらの人物の本音を監視しながら次回作以降シリーズを読む楽しみが出来た。

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2021年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

隠蔽捜査第三弾。第二弾の「果断」ほどの爽快感はなかったが、やはり面白いシリーズなのは間違いない。最後まで読み続けたい。

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2021年02月13日

購入済み

このシリーズ大変面白い。
更にリーダーとして 仕事に取り組む姿勢が
すごく参考になり 自分の今後に影響があるかも。

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

『隠蔽捜査シリーズ』第3巻。

唐変木な竜崎 伸也が唐変木じゃなくなるところや、そんな愛すべき唐変木の竜崎の理解者がどんどん増えてくるのは、読んでいて楽しいし嬉しい作品です❗

妻の冴子さんもキャラが立っていて、推しの一人です❗

事件や恋愛絡みのエピソードは正直そこまで惹かれませんでしたが、竜崎のことがますます好きになった作品でした❗

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

米国政府職員が1人で警察署に張り付いてたり、色々現実的じゃなさそうなところはあった。
今回は主人公が恋に落ちるという今まで全く無かった展開が面白かった。
感情を封じ込めるのではなく、受け入れることで乗り越えるという主人公の解決法が独特。シニアになってもこんな電撃的な恋愛感情は生まれるのだろうか。。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

今回の竜崎はなんと、若い女性キャリア(畠山美奈子)に恋しちゃった!
あの、何にも動じないで冷静に行動する竜崎が、ここまでへなちょこになるとは…。もう読んでられない。
ストーリー自体は、アメリカ大統領訪日の方面警備本部長としての活躍?が描かれているが、ほとんどこの畠山への思いを中心に進んでいく。
そして、実際には空港での爆破とか、殺人などの大きな事件が起きることもないため、全体的にちょっと盛り上がりに欠けたような感じる。

今までは、実際の事件の解決というより、それまでの過程での警察内の人間とのやりとりの中で、竜崎を甘く見ていた人間が逆にやり込められることに溜飲を下げてきたが、今回はそれが無かったような。
スカッとする場面が少ない。
でも、最後の長谷川方面本部長との会話では、いつものように、ホロッとさせる場面もあったのが救いだった。

それにしても、何歳になっても男は若く可愛い女性にはメロメロになっちゃうんだなぁ。
私も、会社で自分の娘ほど歳の若い女性社員と話をしている時、ちょっとドキドキした経験もあるので、竜崎の気持ちもわからないでもないが。
女の子からしたら、ジジイなんて全く眼中にないのにね。ジジイは悲しいです…。

シリーズ4話からは、いつも竜崎に戻っていることを願っています!

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

娘の恋愛について理知的に答え、妻からも伊丹からも唐変木と言われるほどの竜崎署長。何を血迷ったか部下に恋愛感情を持ち仕事が手に付かない。見ているのが可哀想になる。終盤迄こんな腑抜けな竜崎を見たくなかった。
解決はまたしても不良刑事。最後は立ち直って、いつもの竜崎署長に戻って安心する。
この後に続く「初陣 3.5」で、恋愛相手を送られた経緯が書かれていた・・

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

凄くイライラした。
やっぱり恋愛要素があると、わたしには向いてない。

「おまえ、やっぱりたいしたやつだよ。俺には真似できん」
「人の真似する必要はないだろう」

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

2024.3.20〜BSTBS放送
臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。

アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか―。?解説・関口苑生

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

鋼のような理性と隙のない論理のあの竜崎さんが、まさかの展開・・・。今回は、どんな事案よりも手強かったはず・・・。でも、本当にモヤモヤは晴れたのかな〜。ニヤニヤしながら疑ってる。(^_^;)

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ第三弾。
アメリカ大統領の訪日の際に、竜崎伸也は第二方面警備本部本部長に抜擢される。
アメリカのシークレットサービスとの対立、秘書を努める女性キャリア畠山美奈子への狂おしい恋心。
だんだんと唐変木と言われる竜崎が、人間味ある男へと魅力的に変わっていく。
単なる警察小説では味わえない面白さがある。

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2022年06月17日

Posted by ブクログ

このシリーズは面白くて、読みやすい。一巻と二巻がすごく面白かったので、それと比べてしまうとやや物足りない感じ。それでも緊迫感があり、一気に読んでしまった。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

恋して嫉妬して、そんな凡人みたいなこと似合わんぞ!って思いながら、そんな竜崎見たくなくてなかなか進まんかったわ。まぁ最後は人間として深みが増したようなのでよかったんかな。
中学生みたいな恋の相談されてもバカにせず親身になって答える伊丹がかっこよかった。

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2021年10月10日

Posted by ブクログ

1.著者; 今野氏は、大学在学中に「怪物が街にやってくる」で、問題小説新人賞を受賞し、作家デビューしました。隠蔽捜査シリーズで脚光を浴び、第一作「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞受賞。第二作「果断 隠蔽捜査2」で、山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞しています。中学生の頃、北杜夫に憧れ、詩を書き始めました。北杜夫独特のユーモア感覚と小説全体に漂う上品さに 魅了されたそうです。空手の指導者という武道家でもあり、異色の作家です。
2.本書; 警察庁のキャリア官僚の活躍を描いた警察小説シリーズの第三弾です。概略は、主人公の竜崎が米大統領の訪日第二方面警備本部長に抜擢されます。そして、テロ情報が入り、米シークレットサービスとの摩擦や単独捜査に走る所轄刑事及び女性刑事の畠山への恋心等の葛藤の中で、難局に取組む竜崎の活躍を描いた小説です。
3.個別感想(気に留めた記述を3点に絞り、私の感想と共に書きます);
(1)段落2より、「感情と理性のどちらが大切かと問われれば、竜崎は迷わず理性だとこたえる。・・・人間を人間たらしめているのは、間違いなく理性なのだ。理性こそが大人の証しだ」
●感想⇒この考え方に賛成です。しかし、理性が大切なのは分かっていても、喜怒哀楽の無い人間なんて、つまらない気します。私は、理性を基本にしても、泣きたい時は泣き、笑う時には大いに笑うというメリハリのある人間関係を好みます。
(2)段落10より、「日本人の中には、外国人におもねって、相手の習慣に合わせようとする者が少なくない。おそらく、それは劣等感の表れなのだろう。竜崎は、日本にいる限りは外国の客に合わせる必要などないと考えていた」
●感想⇒私は、米人3人と数カ月間、仕事をした経験があります。当初は、言葉のコミュニケーションがうまく取れず、外人アレルギー気味でした。しかし、仕事を続けていく中で、相手の性格が分かり、コンプレックスが和らいでいきました。外国人と言っても同じ人間なのです。意思疎通のポイントは、相手の国の文化への理解と言語力だと痛感しました。
(3)段落22より、「情報を整理・分析・統合し、常に的確な指示を出すために準備をしておく。それが管理者の仕事だと思った」
●感想⇒管理者の役割としては正しいでしょう。しかし、管理者には、組織は人間集団なので、現場への理解と行動科学(人間行動に関する学問)の勉強が必要と思います。右、左と指示だけするマネジャーは失格です。
4.まとめ; シリーズ物を続ける事は、難しいと言われます。この「隠蔽捜査3」も前二作に比べると、前述3.のような気に留める記述があるものの、竜崎は女性警察官に心を奪われて、仕事の精彩を欠いています。隠蔽捜査は、主人公竜崎のキャラクターが魅力です。徹底した合理主義者で、判断のモノサシが、揺るがない理屈で押しまくる点です。私は、竜崎に警察機構の中で、隠蔽されるものを明らかにしていくストーリー展開を期待します。とは言え、竜崎の言質に惹かれ、隠蔽捜査シリーズを読み続けます。    ( 以 上 )

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの唐変木がまさか恋!?系アメリカまでやり込め型爽快小説。
未だに竜崎の不倫に期待しているのは私だけではない。

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2021年02月28日

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