【感想・ネタバレ】探花―隠蔽捜査9―のレビュー

同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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Posted by ブクログ

題名の探花の意味が作中で明らかに……。(3番ってすごいなぁと)

神奈川県警に行った竜崎さんですが、出世と共に捜査本部ができても、今まで通り軽く顔を出すということができず。

ちょっとやりずらさを感じるものの、最後はいつも通りで。(そこがまた良かったです)

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

久しぶりの竜崎さん。
神奈川県警刑事部長として、捜査には関わらなくてよい地位についたのに、またしても現場に留まってしまう。
そして無駄を省き、警察官僚が行うべき犯人逮捕に全力であたる。
タイトルの探花については物語の中盤で説明がある。
探花の由来は花と関係があるが、この作品の中での探花は花とは関係ない。
だが、書き出しから5月のつつじの話で始まり、紫の薔薇が有名な公園が出てきたりと、花とはあまり縁がなさそうな竜崎と花との関わりが随所に出てきてその意外性に新たな魅力を感じた。

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

横須賀のヴェルニー公園で死体が発見される。白人男性の不審者を見たという目撃が出たことで捜査は米軍NCISのキジマ特別捜査官の協力を得ることになる。
一方で福岡県警から神奈川県警に異動になった同期の八島警務部長は事件関係者に関わっていることがわかる。
捜査の撹乱を狙っての証言から薬物運搬とバックにいる暴力団の存在が判明する。千葉県警、警視庁、福岡県警と捜査を広げて真相に迫る。

殺人事件の解決のために自己の利益は毛頭なく粛々と捜査を進め、部下らの信頼を得ていく。
もみ消すなどあり得ない竜崎にかかれば八島の行状も日の目を見て当然か。

同時並行で息子がポーランドで行方不明。逮捕された瞬間の写真がSNSで見つかる。
外務省の内山に協力してもらい散々心配した結果、最終的には勘違いというオチつきである。

八島や伊丹と違って椅子取りゲームに興味は無いと言い切る、頭脳明晰で警察官の使命を全うする竜崎のカッコ良さ。
毎度安定の面白さで一気読み。読み終わった途端、次が読みたいと思わせる一冊!

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2023年02月12日

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隠蔽捜査の第9弾です。今回も面白かったです^_^
今回は横須賀が舞台で、千葉、東京、福岡と広域に渡り、事件解決の糸口を探って行きます。
竜崎部長の原理原則を元に考える思考が好きなんです。
それとそれに魅了されて変化していく周りの人たちも。こんな上司になりたいと思いつつ、心配ごとや困りごとにハラハラドキドキしている日々の私です…。
オススメ!

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2023年02月09日

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久しぶりに竜崎の世界観を堪能した。
満足満足。
科挙の合格者のトップを状元、2位を榜眼(ボウガン)、3位を探花。
「俺は、ただの官僚ではない。警察官僚だ」
竜崎、かっこいい〜!
伊丹との会話が大好き。

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2022年12月19日

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ネタバレ

安定の竜崎シリーズ。
神奈川県警の刑事部長ともなれば、なるほど海に面した事件もあれば米軍との付き合いも出てくるということ。で、NICSが出てくると…。例の曲が頭の中で響いてくる。

国会議員がでようがNICSが出ようが竜崎は竜崎のまま、地に足つけて頑張ってほしい。このシリーズを読んで自分の生き方にも筋道通そうと、毎作読みながら気持ちを引き締めることができるのも、読書の幸せ

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2022年11月06日

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面白かった!気のせいか、今までのシリーズの中でも、読みやすかった気がします。
今まで通り、竜崎部長の筋を通した仕事ぶりに、しがらみが多く、周りに気を遣っている自分との対比で清々しい気分です。
警察小説ですが、事件の中身より竜崎部長の考えや判断基準を羨ましくも感じます。出世は目的ではなく、権限が殖えることが大事。責任は上の人間が取れば良いだけ。その通りだと思います。

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2022年10月10日

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隠蔽捜査シリーズ第9弾

横須賀基地近くで殺人事件が発生。米海軍犯罪捜査局が捜査に加わる異例事態に。一方、
竜崎の同期でトップ入庁の警察官僚・八島が神奈川県警に赴任してくる。彼には不穏な噂
がつきまとい…。

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2022年10月09日

購入済み

どこでも

主人公 竜崎の立場にかかわらず、筋 原則を曲げない生き方 上をみるのではなく、何が大事かを念頭においた方針は素晴らしいと思います。

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2022年08月25日

購入済み

間違い無い

今回も楽しませていただきました。
これからも竜崎さんの活躍に期待しております。

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2022年08月06日

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毎回のことながら一気に読んでしまうんです。お馴染みの人間関係と新しい人間関係が,また主人公の魅力を盛り上げます。最後に家族の物語でほろっとさせられるところがこのシリーズの良いところです。

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2023年04月28日

購入済み

一気読み!

すごく面白かったので一気に読んでしまいました。

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2022年03月09日

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家族のトラブルは今回は息子。前作と同様に並行して流れて行く。ポーランドで息子がどうなるのか、やはり心配してしまう。使えるものは何でも使う竜崎刑事部長の本領発揮。外務省の知人もフル活用。
本編でも犯人が米軍基地に逃げ込んだ恐れがあると聞き、皆んなの反対を押し切って米軍に協力依頼をする。犯人を追って千葉県警、警視庁、挙句の果てには政治家まで協力を依頼する。普通の警察や公務員がしないことを、合理的な判断で突き進む。それが読んでいて爽快感に繋がる。

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2024年04月07日

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隠蔽捜査シリーズ第9弾!
面白かったです。
神奈川県警の竜崎刑事部長が活躍します。
だんだんと普通の警察官僚になってきた感がありますね^_^

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2023年12月06日

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非常識なほどの常識人、竜崎刑事部長のシリーズ。日米地位協定も国会議員もモノともせず、忖度なしに常識を押し通す竜崎刑事部長の活躍に喝采。

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2023年06月27日

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ネタバレ

大好きな隠蔽捜査シリーズ、すでに9冊目。なぜか6冊目を飛ばしていたみたい。竜崎が神奈川県警に移って相変わらず特異なキャラを発揮しながら、さらに管轄内に抱える横須賀米軍基地という特殊性の今作。横須賀のヴェルニー公園で遺体が発見された。米軍絡みの犯罪であれば日米地位協定の範疇で、犯人を裁くのが難しくなる。竜崎は米軍に行き捜査協力を要請する。一方竜崎の同機で警務部長の八島がこの事件に絡んでいる可能性がある。さらに竜崎の息子が拉致された可能性等、並行して事件が起こる。新しいキャラ、安定の伊丹、まだ楽しめそうだ。④

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2023年04月26日

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隠蔽捜査シリーズ弟9弾
神奈川県警刑事部長になった竜崎が活躍する。
相変わらずいい意味で空気の読めない警察官僚っぷりを炸裂する。
それが周囲の人間のしがらみなどを取っ払っていくところが面白い。
題名の探花は、状元、榜眼、探花の順番のことらしい。
花を探している竜崎も面白い。
次が楽しみなシリーズだ。

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2023年04月10日

購入済み

隠蔽捜査9

今回は神奈川県警側は受け入れてくれそうに無いのか?と思ったが、大きな事件を解決に導くために竜崎さんが動き、無茶な事を言っていそうなのにそれを実現させてしまう力が有る。周りはパフォーマンスだと思っていたが、責任は俺がとる!といつも言っていた。その歯切れの良さがまた竜崎ファンを増やした。

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2023年03月13日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ、9作目。

神奈川県警の刑事部長となった竜崎としては2作目。まだまだ新米感があるけど、自分の立場を弁えつつ、通すところはちゃんと通して自身の信念を貫く姿はやはり清々しいし、安心感がある。理想論的な展開ではあるけれど、竜崎の原理原則主義に則れば、こういう展開は自ずと呼び寄せられるんじゃないかなと思わずにはいられない。まだまだ大森署のメンバーに愛着があって引き摺っている私だけど、こちらの新しいメンバーもクセがあって、イイ感じに竜崎に絆されていくのが読んでいて楽しい。刑事部長としての竜崎の手腕、これからも期待してます。

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

神奈川県警でも竜崎節は健在。
東京と神奈川は隣接しているものの、事件の地域色が違う。海の身近さが違う。神奈川のほうが海岸線も長い。
今回の事件は米軍基地の近くで起きたらしいことで、アメリカ人の捜査員が1枚噛む。
上にも下にも外国人にもフラットな竜崎の言動はいつもながら清々しくていい。
阿りとか忖度などの気遣いはときどき面倒くさい。竜崎主体ではそのあたりの面倒くささが省かれるので、渋滞なく読める。テンポが良い。
海外留学中の息子の邦彦と連絡がとれなくなり、事件の捜査と家族の悩みで行ったり来たり。緊張感が途切れない。
事件のかけらがあれこれと散らばるところを集めて、まとめて解決していく警察の連携も読みどころ。

東京にいた頃と違って、伊丹と電話でしかじゃれあわないのが寂しい…

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2022年12月19日

Posted by ブクログ

探花=科挙制度で殿試で、第3位の成績で進士に
及第した者の名称
首席及第者の状元、第2位及第者の榜眼と併せて
「三鼎甲」「三魁」などと呼ぶ
帝国海軍等で同期の成績順でいう習慣があったが
現代の国家公務員でもある
(ハンモックナンバーともいう)
主人公は同期3位らしいが、首席の人間が何やら
竜崎に含みがあるようで・・・
ぶれない、原則を曲げない竜崎刑事部長を読んで
気分スッキリしましょう(´・ω・`)

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ、安定の読みやすさと面白さ。
ただ、これはシリーズを読んできた人だからこそだろうなぁ。
竜崎は、初めの頃から様々なことを経て変化している(芯はぶれず)。
今回もまた、新たな竜崎の姿を垣間見られた気がする。

神奈川県警にきて、慣れないこともあるが少しずつ味方も増えている感じ。今回は横須賀を舞台に、米軍がらみの問題もあり、海との繋がりの濃さもあり…慣れない中でも県警の人になっていく竜崎を感じられた。

ヴェルニー公園は行ったことがあるので、薔薇の話もちょっと嬉しい。
タイトルの『探花』は、2つの意味を含んでいるのかなと思う。
同期が3人になり、これからがまた楽しみです。

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2022年11月11日

Posted by ブクログ

久しぶりの隠蔽捜査シリーズ。
読書も久しぶりだったけど、あっという間に読み終えた。
竜崎が相変わらずいいわ〜

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も竜崎らしい、筋の通った仕事ぶりに感銘を受けた。

親友の伊丹とのやりとりや、同期トップのくせ者八島、所轄の署長に、国会議員、米軍基地の敵たち、、、
皆、真っ直ぐに悪に立ち向かう竜崎に、惹かれていく。

犯人のトリックもなかなかでした!大満足!

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2022年11月01日

Em

購入済み

相変わらず、面白かった

いつものように楽しく読んだ。

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
縦割りの警察で犯人が動くとそれぞれの管轄に仁義を切らないといけないのも大変だなぁ。

そして、いつも事件と家族問題が混同する。息子の邦彦はいつもちゃらんぽらんなので面倒を起こしがち。

あらすじ
横須賀管内で殺人事件が起きた。目撃者は、白人が逃げたと言ったため、竜崎は米軍横須賀基地と捜査交渉に行く。

米国基地から特別捜査官を派遣してもらい、共同捜査を始める。目撃証言が怪しいとなり、殺害された人物と目撃者が福岡の暴力団の関係者であることが分かる。同じ時期に福岡県警から神奈川県警の警備部長として配属された竜崎の同期の八島が事件に関することを知っていることが分かる。

竜崎は逃走した目撃者を追う指示とともに福岡から暴力団が薬を横須賀に運ぼうとしていたのではないかと考える。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

これだけ長くシリーズ化すると主人公の性格に変化とかがあるだろうかと思うけれど、竜崎さんは絶対にない気がする。竜崎さん、そのまっすぐ(過ぎる)性格、永遠に変わらないでください。たぶん変わらないでしょうが。
今回は米軍基地近くでの殺人事件ということで国際的にやっかいな話なのだが、それでもアメリカの捜査局にも普通に全うに立ち向かう竜崎さん。それが一般では普通なんだけれど、それが出来ない警察世界。そこに柱のような存在となる竜崎さんにはお見事としか言い様がない。かと言って家族に対しては人間味がちらちらと見えるところがバランス的にも良いし面白い。そして読後、竜崎さんみたいな人がたくさん警察や政治家にいればいいのにとつい思うのだ。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

ただの官僚ではない、警察官僚だ!捜査は現場に任せ、自分にしかできない仕事を全うする竜崎。対抗するキャラとして八島は力不足だった印象。

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2023年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直属の部下、警察幹部、現場の刑事、米軍の捜査関係者、タイトルにも関係のある同期トップの八島と、神奈川編はこれらのキャラを軸にシリーズ展開していくのでよろしく、という紹介作品のような印象。
捜査に関わる竜崎、彼の家族に起こるトラブル、同期の伊丹とのやりとりも健在で楽しめます。
薔薇を見に行きたくなりました。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ。神奈川県警刑事部長となった竜崎の神奈川県警に、同期トップの警察官僚八島が警務部長として着任する。
横浜港近くで殺人事件が発生し、米国海軍犯罪捜査局が捜査に加わることに。
八島警務部長には、前任地での地元の国会議員との黒い噂が持ち上がり、今回の殺人事件との関連も。
竜崎の切れ味鋭い的確な判断が、事件を解決に導いていく。

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2022年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安定の竜崎もの。
竜崎がどう振る舞うかが読みどころ。
毎回うまくいきすぎる嫌いはあるが、こういう信念の人が認められ、評価される世界に触れると安心できる。

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

 今回もテンポ良く話が進み、読んでいて楽しかった。
 竜崎氏の「俺は、ただの官僚じゃない。警察官僚だ」のセリフはクサく感じながも、よっ!さすが!と気分がスッとしてしまった。

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2022年12月02日

Posted by ブクログ

変なトリックなどはなく解決まで進んでいったストーリー。舞台は横須賀。殺人事件の犯人は誰か、ということよりも、竜崎の同期の八島への対応どうふるんだろう?が気になる本編だった。

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2022年12月02日

Posted by ブクログ

11月-15。3.5点
隠蔽捜査シリーズ。横須賀で殺人事、逃げた白人の目撃証言が。米軍との絡みか。。。

相変わらず読みやすく、面白い。同期のキャリアも異動してきて、ますます盛り上がる。

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2022年11月23日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ最新作。
神奈川県警編の2作目で、竜崎は横須賀での殺人事件の捜査に関わっていく。

安定の読みやすさ。
米軍基地の司令官、NC I Sの特別捜査官、国会議員を相手にしても全くブレない竜崎さん。原理原則を貫いて的確に決断していき、「責任は俺が取る。それが仕事だ」と言い切るところは、毎度のことながら本当に理想的な上司だと思いました。

会話劇で事件よりも人間関係がメインに描かれているのですが、まだまだ新天地で本部長や部下たちや同期2人との関係が、今後どう変化していくのか楽しみになりました。
薔薇が見頃の季節に、ヴェルニー公園へ行ってみたいです。

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2022年10月31日

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