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読み出したら止まらない。
この本の魔力も相当なものです。。
読んでる最中、私までユラユラグラグラ呪われてるような気分を味わうことができました。
一応ハッピーエンドだったので、この本を母が薦めてくれたのも納得。。いや、相当やばかったですけど。。
巻末のずらりと並んだ参考書籍が、物語の厚みを物語ってました。どれか読んでみたいです。
中嶋らも、すごすぎ…!!!
最後までまさかの展開。麻薬やばすぎ。
ありとあらゆる呪術?ネタ。人間の心って、ある意味ちょろい!!気をつけないと何かに洗脳される。誘導される。操作される!催眠術からダウジング、アフリカの毒、、、怖くて興味深いです。
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まさかまさかの展開。なんという力。1のお坊さんが個人的に好きだったので、ここで力を見せてくれたのが嬉しかった!夫婦の関係性や生きる力にパワーをもらった。
こんな作品を書けるなんて、すごい作家さんです。参考文献の多さもあり、ものすごい勉強をしているのだろうな、と尊敬。こんな風に楽しませてもらい、感謝しかない。
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ガダラの豚 中島らも
壮絶。スリリング。
読み始めたとき、こんなに夢中になると思ってなかった。2022年は宗教絡みの事件やウクライナ戦争もあったり、昔の本だけど通じるものが多々あった。
呪術はアニメがあったりするほどポップになっているが、そんな甘いものじゃない。呪術だけでは微力だが、物理や心理学など他分野と掛け合わせることで強力で何千年と宗教や呪術がこれ程長い期間生きている証拠なのかもしれない。
文章は簡潔、短文で読むスピードを落とさない。
1巻は難しく、展開もゆっくりだったが2巻3巻と重加速的にどんどん読み進めたくなるような構成。
巧い。会話のやり取りが多いのも特徴か。
一方、ふるみが亡くなるシーンは描写が細かく恐ろしさをリアルに伝えてくる。
1巻大生部の日常。2巻アフリカにロケ。3巻東京帰国後。
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とくに後半はバタバターっとホラーとハードボイルドとコメディがごちゃ混ぜになって面白かった。また、逸美が1巻2巻3巻と進むにつれ強くなっていくのが妙に嬉しかった。
大宇部教授と共に行動してきた仲間を容赦なく何人も派手に殺しちゃうのが中嶋らもさん流なのか?他の本も読んでみたくなった。
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これぞ大スペクタクル! 細かいことはきにしちゃいけません(笑)
散々呪術に対して、様々な科学的な見地を加えたり、トリックの検討をしたりしてきたのに、後半はそんなの関係ねえ! とばかりの超常的な幻術や、催眠のオンパレード!
テレビ局を舞台にしてのスプラッタや大立ち回りは良くも悪くもB級ホラーのようで、良いキャラだった主要人物たちも、容赦なく退場させられます。三巻途中まであった、リアリティとフィクションの間をギリギリで綱渡りしているような感覚は、粉々に壊されます。
三巻での超展開は、レビューを見た感じでは賛否両論みたいです。「人が死にすぎ」「現実味が一気になくなった」「結末が雑」等々……。そのレビューは確かに当たっています。でも個人的には、それはそれでいいじゃない、とも思っています。
全三巻を通してみると、登場人物は同じで話もつながっているはずなのに、一巻ごとに作品のジャンルがまったく違うのに驚きます。
一巻が手品や新興宗教のトリックを暴くミステリー。二巻がアフリカを舞台にしたロードノベル。そしてこの三巻はスプラッタホラー。
それは著者の中島らもさんが、自分の面白いと思うものを全部つぎ込んだ証のような気がします。
だからこそこの作品の吸引力やテンションは、本当にすごいですし、これと同じような作品を思い浮かべてみろ、といわれても何も浮かびません。それだけ唯一無二の作品だと思うのです。
読む人によっては、この三巻が肌に合わない人はいると思いますし、自分も手放しでこれを人に勧めるのは躊躇します。それでもこの作品は、面白いと思うものを詰め込んだびっくり箱だと言えると思います。
第47回日本推理作家協会賞
1994年版このミステリーがすごい! 5位
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勢いで読み切ってしまった。スペクタクル大作これにて完結。不穏な描写をとにかく重ねて、終盤にそれがはじけるように地獄変を描いたのが気持ちよかった。それでいて当初予想していたよりも随分爽快なラストで、これもまた凄みだ。
ここまで呪術、宗教、民俗を精細に描きながらもそれらをすべてエンターテイメントに取り込んでしまう贅沢さ。バキリとの決闘で大生部教授の秘密が明らかになったが、あの設定(をあの展開でそのまま使うこと)は少し無理があったのでは……とは思ったものの、そんなことは別に気にならないくらい、とにかく面白かった。
あとこんなにたくさん参考文献取り込めるバイタリティがえぐい。すごい。
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吃驚仰天とはこのこと。リリパットアーミーの公演では、気のぬけたぬるいサイダーみたいなおっさん味全開でちくわを投げていたが。こんな才能を隠していたのか、恐ろしい。
内容の密度、物語の吸引力、投げっ放しの伏線が混沌として、バランスがとれている。
初の5つ星を天国にささげたい。素晴らしい作品をごちそうさまでした。
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かなりの長編だけど、面白くてページをめくる手が止まらなかった。
呪術が世界中でどれだけまだ身近にあるかわからないけど、色々調べてみたくなった。
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堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最大の宗教事件をパロ化したものでそのプロセスを舞台のみ変えたのが2章と言った感じだったかな、伏線がだいぶ回収されてない気もする。読みやすいことには間違いない。最後の
参考資料の量見て驚愕、らも氏の熱量と博識さが伝わる代表作には間違いないものだったといえる
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1993年に刊行した中島らもさんの長編スペクタクル小説。もう30年以上の時を経て今ならこれはスマホとか電子機器で色々対応できそうだなとか思う部分もないことはない。だが引き込まれて読んでしまえる冒険活劇が広がり、これは是非映画化して欲しいなと思った。早い段階で英訳していれば、もしかしてハリウッド映画になっていたかもしれない。最後については色々感想はあるだろうが、私はらもさんのハッピイエンドなお話しが好ましくいと思う。もっと生きて楽しい話を聞かせてくれていたらよかったなとつくづく思う。
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面白かった〜。
呪いとは何か。奇術か、トリックか。文化か。集団幻覚か、催眠か。あるいは本当に超然としたパワーがあるのか。そういう呪いに関する問いや疑念を物語の根幹に据えたまま、読みやすい文体と膨大な知識で長編エンタメにまとめ上げた一作でした。特にⅡ部、アフリカでの呪術文化や呪術合戦はすごく面白かった。
●あらすじ
魔神バキリの呪術パワーを奪え!テレビの取材でケニアを訪れた主人公を待ちうける驚天動地の大事件。呪術師、詐欺師が入り乱れ、痛快無比の大活躍。日本推理作家協会賞受賞作。(解説・長島信弘)
(集英社ホームページより抜粋)
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うーん、面白かった
1から3、全部雰囲気が違うのにストーリーが繋がってるから飽きなかった
1はトリック風に事件を解決、2は深夜特急みたいな紀行文の風を感じる、3はキングスマン並みの虐殺劇でアクションシーンもあって、映画を観てるようだった。そういう点から言うと、貴志祐介感あったな〜
わたしは1が好きだけど、ハッピーエンドで良かった…
ただひたすら、バキリが強すぎて強すぎて…権力とか、切り札とか持ちすぎでしょうよ…大生部さん、負けちゃうのかと思ったよ…
最悪の二日酔いから覚醒してくれてよかった(笑)元アル中の史上最悪の二日酔いとか、絶対床から出れないっしょ(笑)
毎回こういう小説を読むたびに思うけど、わたしなら生き残れないな…
これは他人にオススメしたい小説だ!
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3作通してめちゃくちゃ面白かったです。Ⅱが、キャラクターたちの立て方も含め爆裂面白かったのでその気持ちのままⅢを読むと心が追いつかなくなる…新興宗教の段階からは思いもよらない展開だけどちゃんとずっと繋がりがあったりしっかり怖かったりするのが良かったです。雪崩込む知識もすごい…だいすき
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勉強になるし、オモロい本だった。
ただ最後の方ギュッと詰め仕込んだ感じと、結末があっけなかったなぁってのがあって星4です。
途中の牛の伏線回収してるけど、終わり方ダイハードかいなってツッコミ入れたくなりました。
そんなこんな言いつつもとても面白い作品でした。
他の作品も見てみたいと思わせてくれる一冊でした^_^
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清川死んだところでテンション少し下がる。スティーヴン・キングみたいなこんな話だっけ?的展開笑
大生部が覚醒したりと面白かったけど、個人的には2巻目のアフリカ編が一番好きかな。この話をどう収束させるかは、作者も相当悩んだのかもしれない。それぞれの巻でかなりトーンが違うというのも、それはそれで凄いような。中島らも、という人間にも興味がわいた。
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七年前に気球の事故で行方不明となり、ケニアの呪術師バキリの「バナナのキジーツ」となっていた詩織を取り返した大生部たちは、日本に帰国を果たします。通訳のムアンギと六人のテレビ・スタッフを失った取材のテープは、テレビ局にお蔵入りとなってしまいますが、無事に日本へと帰ってくることのできたメンバーたちは、すこしずつ日常を取り戻すはずでした。
ところが、大生部の関係者が一人また一人と奇怪な死を遂げていくことになります。そして大生部は隆心老師から、バキリが志織を取り返すため、東京に来ていると告げられます。そんななか、大生部たちが出演するはずだった番組のプロデューサーを務めていた馬飼が、大生部一家とバキリが直接対決するという番組を企画します。
全三巻とややヴォリュームのある物語にもかかわらず、序盤のつかみもうまいし、中盤も中だるみすることなく、終盤は一気にクライマックスへ畳みかける構成は見事だと思います。呪術とトリック、心理に関する細部の設定もおもしろく読みました。強いて不満な点をあげるとすれば、着地点が家族愛というのは少し陳腐に感じられる点かもしれませんが、エンターテインメント小説の醍醐味を十分にたのしむことができました。
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感想を書いているのはこの作品に出会ってから20年以上経過してるのだがその時の興奮は今も瑞々しく思い出される。中嶋らもは本の楽しさを最初に教えてくれた作家の一人なので思い入れのある作品でもある。
B級エンタメ冒険活劇作品とでも言えばいいか。一方でらも氏の持つ怪しさと暴力性や狂気性も根底に流れていて背筋に冷たいものを感じる。十分に作家の奥深さも味わえる厚みのある作品。
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TVでは”ただのよっぱらい”にしか見えなかった中島氏だったが本作はなかなか奥が深い。
文庫版では3部がそれぞれ一冊になっており、部ごとの違いが際立って面白い。
新興宗教・民俗学・ドタバタ、、、そしてアル中。
氏の興味のあるところとそしてそれに対する造詣の深さに十分楽しませてもらった。
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おいおいなんだそれ~~~~~~!!!
最後の最後で無理やり収めたというか、
打ち切り感満載だし、好きなキャラがどんどん死んでいくので落ち込む。
アル中の見る夢みたいな物語だったわ。
めっちゃ毒の強い野原一家みたい(笑)
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ガダラの豚、Ⅲの序盤〜中盤までが、次に何が起こるかというワクワク感で最も面白かった。あとは、え、そんな死ぬー?そんなラフに犬死にさせるー?登場人物〇〇(複数名)とはいったい何だったのか…?という展開が続いた。そして故人や事件のその後はスルーで、一部だけがなんだかハッピーな感じで終わった。うーん。
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第3部を読んでいて、これはコメディなのか?
と思ってしまった。
展開がぶっ飛んでいて、その大雑把な感じが笑えた。
登場人物も全員なんか変。
感情がないというかリアリティに欠ける。
仲間があれだけ死んでるのに冷静すぎるだろ。
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読み易い事もあり、一気に読みきってしまったが、三巻ともなるとエンターテイメント性に拍車がかかり、最初に感じたような不気味で怪しい魅力が薄れてしまったのが残念だった。だが、読んでいても疲れない、なんだか明るく迫力のある映画を観た後のような爽快感を与えてくれる、楽しい作品だった。
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1巻の新興宗教の悪を暴くところは良くありがちやけど面白いなと思いながら読んで、2巻は突然アフリカ行くから浮世離れしてる感ありつつもなかなかのめり込みそのまま読んだ3巻、知ってる人がぽいぽい死んでいくし清川くんもっと活躍しそうなもんやのに意外とあっけないし後半に行くにつれて内容の薄さと失速感は否めなかったかなーと。二巻まではまだしも、最後の方はもう完全SFやし、んなアホな展開すぎてついて行けへんかった感はあった。けどそれぞれ違った面白さはあったから自分に合わへんかっただけなんかな。仰々しい表紙の割に中身が軽くて読みやすかった、ただ殺され方はぐろい。