垣根涼介のレビュー一覧

  • 極楽征夷大将軍
    ──人は欲で惑う。それは煩悩である。
    しかし、欲が人を動かす─

    この壮大な物語は、欲と無欲がテーマ。
    無欲が果たして、どのようにして天下人に化けるのか。
    足利尊氏、後醍醐天皇、楠木正成、新田義貞など歴史上の人物以外にも、あまり馴染みのない名前が多数登場するので追っていくのも必死。
    それでも読み終わ...続きを読む
  • 極楽征夷大将軍
    足利尊氏を、基本的には実弟の直義と高師直の二人の視点から描く。
    時には直義の視点・心理に立ち、時には師直の視点・心理に立つ。それぞれの思いに悩みながら、幕府や足利家の在り方を考え抜いていく。そこに絡んでくる尊氏の存在。彼の動きに、最後までハラハラドキドキモヤモヤさられる。
  • 人生教習所(上)
    社会人になってから定年退職した方まで、楽しめる作品と思いました。
    人を外見で判断してしまいがちですが、働く楽しみ探しには、是非お薦めです。
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)
    結構面白いです
    室町時代の物語は、だいたいハズレるけど
    江戸時代の浪人の立身出世のようなストーリーで
    なかなか読み応えあります
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-
    『君たちに明日はない』第5弾。

    リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト』の面接官・村上真介。

    『トーキョー・イーストサイド』 老舗化粧品ブランド『コフレ』のエリアマネジャー・まりえ。
    大手化学メーカー『ワコウ』に買収され…

    『カネボウ』と『花王』かと。
    鐘紡自体を知るだけに、なんとも…

    ...続きを読む
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-
    君たちに明日はない3。

    リストラ請負業社『日本ヒューマンリアクト』・村上真介。
    リストラなのに暗さはない。
    みんな、次の一歩を自ら決めて、踏み出している。

    『ビューティフル・ドリーマー』 夢想家もしくは虹を追いかける人。
    英会話学校教師・優子、居場所を探し続ける。
    『心のままに生きよ。そうすれば...続きを読む
  • 君たちに明日はない
    2007年刊。退職召喚のアウトソースを生業とする30代男性主人公。なにやら、いけ好かない主人公かな…と思いつつ読み進めていくと印象が大きく変わって行くように書かれていて面白い。仕事的にかなり心気臭く泥臭い、殺伐とした内容だなぁと思いつつ読み進めるが、様々な登場人物の置かれた上記・視点で描く事で泥沼に...続きを読む
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    2007年刊。退職召喚のアウトソースを生業とする30代男性主人公。なにやら、いけ好かない主人公かな…と思いつつ読み進めていくと印象が大きく変わって行くように書かれていて面白い。仕事的にかなり心気臭く泥臭い、殺伐とした内容だなぁと思いつつ読み進めるが、様々な登場人物の置かれた上記・視点で描く事で泥沼に...続きを読む
  • 信長の原理 下
    読み応えがあった。
    上巻は少し中弛みを感じたが、下巻の原理に向かって一人一人が向かって行く描写が面白かった。

    結局光秀も信長も貫いてカッコいい。
    個人的に秀吉と家康は変わらずいまいち。

    歴史小説は今のところ4冊だそうなので、他の
    2冊も読みたい!
    『室町無賴』『涅槃』
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    クビ切り面接官のお話かと書いてあったので人事や法律のお話かなと思ったけど、働く人への応援小説でした!
    個性豊かな人物がたくさん出てきて、ワクワクします。
    人生の半分以上を占める『労働』とうまく向き合うきっかけになりそうな小説!
  • 君たちに明日はない
    クビ切り面接官のお話かと書いてあったので人事や法律のお話かなと思ったけど、働く人への応援小説でした!
    個性豊かな人物がたくさん出てきて、ワクワクします。
    人生の半分以上を占める『労働』とうまく向き合うきっかけになりそうな小説!
  • 信長の原理 上
    光秀の定理では「モンティ・ホールの確率」、今作では「パレートの法則」。
    どちらも切り口が面白い。
    史実は分かっているが武将達の立ち位置と心理描写が詳しいフィクション。
    蟻を使った2:6:2の法則では信長本人の視点、苦悩や心の揺れが面白く600頁近い大作も最後まで飽きずに読めた。
    秀吉、光秀、勝家、た...続きを読む
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-
    リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト』の面接官・村上真介。

    百貨店外商部の稼ぎ頭の女子社員、女性恐怖症の生命保険会社の係長、消費者金融のイケメン店長、新潟の旅館の女性従業員…

    あまり真介の出番はなかったような…
    それぞれが自分で考え、自分が選んだ道へ。
    リストラの話なのに、全然暗さを感じない...続きを読む
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-
    リストラ請負会社で働く者を主人公にしたシリーズものの3作目。退職を提案されることで皆、最初はショックを受けるも、これまでの自らの仕事への向き合い方やこれからの人生を考えるきっかけになる。今の会社に居続けるか、覚悟を持って新しいことにチャレンジするか、その選択の背中を押してくれる作品。4編どれも面白か...続きを読む
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-
    君たちに明日はないのシリーズ最終本。
    今まで他人の退職を促してきた真介が、今度は自分の将来を考えることになる。人との出会い、それが一期一会てあろうとも、その人達と関わり続けてきた彼の人柄が滲み出る。
    年上の彼女とはその後どうなるのかも気になる。
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-
    著者、垣根涼介さんはバイクや車、音楽にかなり精通していることがわかる。
    いろんな業種の内部事情が垣間見れるのも楽しみの一つ。
    世の中の8対2の法則も面白い。例えば国民には5%の富裕層と、高給与所得者を含む15%の小金持ち、そして残る80%のなんとか生活している層に分かれる。
    パレートの法則と言って、...続きを読む
  • 光秀の定理
    大河ドラマで明智光秀の印象が変わりさらに知ってみたくなり手に取った。
    主人公は光秀ではなく、のちに友人となる架空の僧侶と浪人の二人。
    モンティ・ホールを使った確率、統計あり青春娯楽ありで歴史小説にしては変わり種で面白く読めた。
    最後の藤孝再登場シーンにハラハラされられた。
    キャラクターの生き方に優し...続きを読む
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    直木賞作家・垣根涼介、初読み。

    リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト㈱』で、リストラ対象者の面接官を担当する村上真介。

    真介は、リストラ対象者のこれまでをじっくり調べて、どの選択が幸せかを考えて、対象者を導こうとしている。
    対象者も、人生を振り返り、どうすればいいかを考えている。

    陽子も、...続きを読む
  • 君たちに明日はない
    直木賞作家・垣根涼介、初読み。

    リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト㈱』で、リストラ対象者の面接官を担当する村上真介。

    真介は、リストラ対象者のこれまでをじっくり調べて、どの選択が幸せかを考えて、対象者を導こうとしている。
    対象者も、人生を振り返り、どうすればいいかを考えている。

    陽子も、...続きを読む
  • 信長の原理 下
    天下統一で絶対的な地位を確立しながらも、組織が大きくなることによる弊害も、、織田家臣 羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、羽柴勝家、滝川一益の熾烈な出世争い。裏切者は誰か。そして『本能寺の変』まで。現代の経営者、サラリーマンが抱える悩み、問題がまさに戦国時代でも!歴史は繰り返す、、、。